あの日、ジュバは戦場だった 自衛隊南スーダンPKO隊員の手記

  • 文藝春秋 (2020年9月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784163912660

作品紹介・あらすじ

「見て、聞いて、記録する。それが私の任務だった。」

2016年7月8日。南スーダンの首都、ジュバで激しい衝突が起きた。
国連の平和維持活動(PKO)が行われているさなかだった。
自衛隊PKO活動の今後のために教訓となるデータを収集する、
という任務を担っていた著者は、個人ノートに克明な記録をとり始める。
その後、市ヶ谷では戦闘があったという事実を隠ぺいする「日報問題」が起こり、
2017年、陸上自衛隊は南スーダンから撤退。防衛相は辞任した。
あの時、ジュバで、何があったのか?
自衛隊は、なぜ、何のために、そこにいたのか?
祖国を遠く離れ、危険と隣り合わせながら人知れず奮闘努力した全派遣隊員の心情を代弁する覚悟の手記。

感想・レビュー・書評

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  • この本は布施祐仁さんの著書に紹介されていたことで知った。
    この本が書かれたこと自体が素晴らしいことだと思う。実際にジュバ・クライシスを経験された方の生々しい記録。
    自衛隊のPKO活動の困難さが伝わる。そもそも国連のPKO活動自体が、さまざまな問題点を持っているところに、日本の特殊な事情も加わり、手足を縛られたまま、戦場に赴くイメージだ。
    いや、だから「戦場」ではないとされるのだが、まさしく「戦場」だったのだ。
    「国民に問い、国会でもっと議論をしてほしい。政治家は信念と覚悟を持って決断し、その責任を取るべきだ」。本当にその通りだと思う。
    この問題だけのことではないのだが。

  • クロノロジー

    スーダンの武力衝突のニュースを見て、そもそもスーダンはどんな歴史を持つどんな国なんだろうと気になった。図書館でスーダンと検索して出てくる本がこれだけだったので、これを借りた。

    この本だけで判断するのは早計だろうが、スーダンというのは恐ろしい国だ。国としてのまとまりや社会秩序といった概念よりも、部族が力を持っていると簡単に内戦状態になってしまうんだ。

    ロシア・ウクライナ戦争がはじまってから、自衛隊のあり方を見直して、国際社会の基準に引き上げることも必要なのかもしれないと思いはじめている。でもまだわからない。

  • 【我々は何を守るべきなのか】2016年7月8日、南スーダンの首都ジュバで激しい衝突が起きた。自衛隊はなぜ、何の為にそこにいたのか。元派遣隊員の克明な手記

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著者プロフィール

1948年 福岡県生まれ。
1972年西南学院大(法)卆。
㈱マルエツ等を経て1983年中央大学大学院文学研究科独文専攻博士後期課程修了。
1987年独語通訳免許取得、1989年4月から2012年3月まで石巻専修大学経営学部准教授。
元『文芸東北』同人

主著
『ニーチェ「ツァラトゥストラ」を少し深読みするための十五章』(鳥影社 2013)
『根本思想を骨抜きにした「ツァラトゥストラ」翻訳史—並びに、それに関わる日本近代文学』(鳥影社 2018)
訳書
『ツァラトゥストラ』上(鳥影社 2002)
『ツァラトゥストラ』下(鳥影社 2003)
『黄金の星はこう語った』上(鳥影社 2011)
『黄金の星はこう語った』下(鳥影社 2011)
『2018改訂 黄金の星はこう語った」(鳥影社 2018)
※訳書の原典は三度ともKröner版Also Sprach Zarathustra

「2020年 『超人と永遠回帰のための『ツァラトゥストラ』全訳注・講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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