銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵 2

  • 文藝春秋 (2020年10月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784163912714

作品紹介・あらすじ

元裁判官で80歳を超えた今も信望が厚い高遠寺静と、中部経済界の重鎮にして車椅子の〝暴走老人〟香月玄太郎の老老コンビが難事件を解決する、人気シリーズ第2弾。
今回は舞台を東京に移し、玄太郎ががんを患った状況下で5つの事件に挑む!

静のかつての同僚たちが、次々と謎の死を遂げた。事件の背後の「悪意」の正体とは?

みんなの感想まとめ

老齢の探偵コンビが織りなす物語は、深い人間ドラマと痛快な事件解決が交錯する魅力的な作品です。元裁判官の高円寺静と車椅子の香月玄太郎が東京を舞台に、癌を抱える玄太郎と共に挑む5つの事件は、単なる謎解きに...

感想・レビュー・書評

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  • 高円寺静、、
    香月玄太郎この二人がタッグを組めば
    怖いものはない!
    解決できないものはない。

    静おばあちゃんと要介護探偵2ということらしい
    記憶ではもう3か4の気がするから不思議
    静元判事は英知、謙遜、(こんな時、我が身の言葉の貧困さを思い知らされる)善の理想を人格化している
    順風満帆ではなく苦しみ悲しみを味わったからこそ得るものがあると教えられる

    その高円寺静と
    何者も怖いものなくある意味
    傍若無人、手に入れられないものはない香月玄太郎がダッグを組めば
    解決できない事件はない。
    痛快!
    二人とも人には困らない
    静さまの人望、人徳と
    玄太郎のありとあらゆる人脈ネット
    智恵と行動力、破壊力
    車椅子であろうが癌のステージが幾つであろうが
    こんな覇気を持てることに希望がある
    シルバー世代
    後期高齢者の夢と希望?

    中山七里の作品はここまで読むと
    ぜーんぶが繋がってくる
    さよならドビッシーの〜

    静さまの吐く言葉は重い。
    本文より
    「完全になれだなんていってません、完全を目指せと言ってるのです。」

    「真摯な人間の言葉を退屈におもうものはいるが静には安寧を誘う音楽と一緒だった。」

    あちらこちらに珠玉の言葉が散りばめられている。


     

  • 玄太郎と静の銀齢コンビの5つの事件簿。
    静おばあちゃんの方は玄太郎に反発しながらも根幹は同じ。
    いいコンビでした。
    事件はどれもただ悪人を裁いて解決というものではなく。
    事件の裏にある悲しい現実。
    考えさせられるものがありました。
    4話と5話はほぼひとつの物語。
    ラストは結末を知ってるだけに、少し哀しさの残る終わり方でした。

  • 司法研修所の教官に招聘され、東京に戻った静おばあちゃん。玄太郎翁も癌治療のため東京の病院に入院することとなり、病院でバッタリ遭遇した二人は、東京を舞台に事件解決に当たる。東京はアウェイであり、入院中ということもあって、玄太郎翁の言動はかなり控えめ。静を中心に事件が解決されていくので、前作のような過激さはない。

    「もの言えぬ証人」「像は忘れない」「鉄の柩」「葬儀を終えて」「復讐の女神」の5篇。

    「葬儀を終えて」「復讐の女神」は連作になっていて、「さよならドビュッシー」(この後恐らく、玄太郎翁は静と再開することなく事件に巻き込まれて焼死してしまう)や「静おばあちゃんにおまかせ」(玄太郎の諭しが奏効し真っ当に成長した円が活躍する)にも繋がる話。と言うことは、本作後に二人は鬼籍に入ったってことになるな。それはちょっと寂しいな。

    そう言えば、司法修習生の岬洋介もチラッと登場してたな。

  • 前作は笑える要素もあったが、今回はそうはいかない。他の作品に繋がる設定の話も展開されるが、ツラい話が多いのと、もうこれでシリーズも手仕舞いかという残念な感想。

    面白かった点はと言えば、昔大騒ぎになったA氏の「構造計算書偽造問題」を思い出したこと。思わずググって「ああ!確かにこんな事件があったなぁ」と変な感慨を覚えた。当時はA氏の名前がテレビ各局で連呼されていたなぁ…。

    岬洋介が司法修習生で出てくるというのも面白かった。ということは「さよならドビュッシー」よりも前の話。
    A氏の事件が2005年だけど、あれ?「さよならドビュッシー」はいつの話だっけ?とか勘繰るのは止めておきましょう。
    (読む順番としては本作の前に「さよならドビュッシー前奏曲」を読む方がいいのでしょうね)

  • 1作目よりもエンタメ色が強くなった。というよりも不法就労や反社勢力が出てきて、逆に高齢化問題が影を潜めてしまった印象。
    とことん煮詰めて欲しかったなーというのが正直な気持ち。

    特に高齢者の犯罪増加と、刑務所に押しよせる生活困窮者の波。対策の遅れ。刑務官へのしわよせ。
    これは気になるので自分でも調べてみようと思う。

  • 玄太郎爺と静婆の2作目。

    前作ではお2人必要ないかと思いましたが、いーコンビてした。

    「東京はお嫌いなんでしょ」

    「生憎と性に合わん」

    「私とも合わなかったじゃないですか」

    「性に合わなくてもウマがあった」

    そんなお2人の探偵物語。

    面白かったです。

  • 今回本棚に登録したのですが、短編の1本目を読んだ時点で以前読んだことがある、と判明。
    そのまま読み続けてもよかったのですが、図書館で借りた本がまだ何冊かあったので今回はパスしました。
    1本目の話の種明かしで、確かこういうトリックだったよな、と思い出したのですがトリックがどう、というよりも人間ドラマとして切ない話が多かったような気がするな、と何となく思い出しました。
    もっとも、結構前に読んだ時の記憶なのでだいぶ曖昧で、信憑性には欠けますが、少なくとも1本目の話は結構切ない結末だと今回も思いました。

  • 「性に合わなくてもウマがあった」というセリフが非常に的を射ている。
    正直、自分としてはミステリーよりもこの二人のやり取りが読みたくてこの本を選んでいる。

    やっぱもう続編無いのかなー。

  • 2021年読書初め。読了本一冊目は大好きな中山先生。もう、今生の別れかもしれないだなんて言わないで(願)まだまだ静おばあちゃんと玄太郎おじいちゃんコンビの爽快な事件解決に遭遇したい。円ちゃんと静おばあちゃんの物語、一冊目も読み返そうっと、あ、チラっと登場の岬洋介くんもうれしいなぁ。

  • シリーズ2作目。
    楽しい老人コンビです。玄太郎さんは入院中でも変わらず元気です。
    さよならドビュッシーに繋がる事を思うと少々切ないし、静おばあちゃんと円ちゃんの辛い過去が書かれているしで、色々盛り込んだ内容になっていました。
    内容自体は分かりやすいミステリーですが、最後は作者らしい物語だと思います。

  • 静おばあちゃんと玄太郎じいさんの探偵物の2作目にあたる、どちらも著者のシリーズの中では鬼籍に入ってしまった人間である。著者は二人とも早く殺し過ぎたと後悔していることだろう。本書にも著者のスターの若き日の岬洋介や円が登場し読者サービスにもぬかりがない。ただし本作は死の予感が漂っており玄太郎に至っては焼け死ぬことも口に出させているのである。それに静に至っては死してなおこれからも円を守り続けることになるのだから。中山七里ワールドを楽しむためには全作品を読破する必要がありそうだ。

  • オール讀物2019年5月号もの言えぬ証人、8月号像は忘れない、12月号鉄の 柩、2020年2月号3,4月号葬儀を終えて、8月号復讐の女神、の5つの連作短編を2020年10月号文藝春秋から刊行。シリーズ2作目。体調不良もなんのその、老老コンビの活躍が痛快。正統派ミステリーが楽しい。

  • 相変わらずの玄太郎さんでした。

  •  玄太郎&静さんコンビが又も復活で楽しみにしていました!

     静さんの一人娘と旦那さんが事故にあって、切ない再会の孫の円。静おばあちゃんでは法学部の大学生だった円も、まだ中学生であどけないですね。

     そして、名古屋を飛び出して東京を舞台にした為に、警察を思い通りにならない玄太郎も新鮮でした。
     再三、畳の上では死ねない発言をしているけど、その結末を知っているから何とも言えず…

     エピローグでもうこのシリーズは終わりみたいな雰囲気だったのが残念です。

  • 【収録作品】もの言えぬ証人/像は忘れない/鉄の柩/葬儀を終えて/復讐の女神 
     静おばあちゃんと暴走老人・玄太郎コンビ再来。静の矜持は好もしく、玄太郎の腹の据わった暴走ぶりは小気味いい。『さよならドビュッシー』へと続くラストにしんみりさせられる。

  • 要介護探偵シリーズとしては表題通り2作目、さらに、さよならドビュッシー、静おばあちゃんにおまかせ、の直近の前日譚。玄太郎さんと静さん最後の二人の会話のような雰囲気で終わりました。寂しい…。円の両親の死にも触れられ、判事の因果なのかもしれないけど、理不尽過ぎる…と思ったのでした。玄太郎さんは相変わらず我が道を突き進みまくり、進み過ぎ、でも一喝に心がすっとします。楽しい作品でした。

  • あ〜やっぱりこの二人のコンビ好き。
    香月じいちゃんの最期は、知ってるから、悲しい気持ちもありつつ、(静もか)でも、生前の活躍をもっと読みたい!
    爽快読了感がサイコー

  • 前作ほどの掛け合いはないけれど、軽く謎解きしていく短編として、さくさく読めます。

  • 前作同様面白かった。
    互いの信念を理解して認め合っている。
    もうホントこの二人の関係性が好き。
    5つの事件と意外な真相で今回も楽しませてもらった。
    コミカルだけど社会派。
    この緩急がちょうど良いんだよなあ。
    “性に合わなくてもウマが合った”という表現がぴったりの静と玄太郎の活躍を、もっと見ていたいと心底思った。

  • 静おばあちゃんと要介護探偵シリーズ、続編。

    元判事の高円寺静と車椅子の香月玄太郎コンビ、再び。すでに二人とも亡くなっている設定なので、当時二人が生きていた頃の過去話。とは言え、今作の中では二人とも超がつくほどの元気な姿を見せてくれる。特に香月のほうは、横暴な態度ながら、芯の通った言葉を発し、この事件事態を何とか打破してくれるだろうという安心感さえもたらしてくれる。

    ただね、、、二人のその後を知っているだけに、その元気さが逆に胸を切なくさせてしまう場面も。岬洋介とか円とか、お馴染みのメンバーも登場してくれて嬉しかったけど、特に円の両親の事件の場面は辛いな、、、。とっても良いコンビだっただけに(すでに過去形にせざるを得ないのが辛い)、あまりシリーズが続きそうにないのが残念無念。

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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