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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784163912929
作品紹介・あらすじ
天下りのマッチポンプ、地方の過疎化、アンチ・グローバル化現象……
コモン(共有地)の再生が日本の活路を開く!
・西部劇『シェーン』が示すコモンをめぐる原理的な主題
・ベーシックインカムの成否を決定づける要素とは?
・トランプ現象とアンチ・グローバリズムの流れ
・マナーの悪い「幼児的」なオヤジのマウンティングについて
・明治維新前の藩制度とフランスのコミューンの共通点
・「自我の支配」から解放される瞑想のやり方……etc.
分断を超えて、新しい共同幻想が立ち上がる希望の書。
みんなの感想まとめ
社会のさまざまな問題を鋭く分析し、共有地の再生を通じて新たな共同幻想を描く内容が魅力です。著者は、現代の短期的な価値観が教育や社会に与える影響について警鐘を鳴らし、数値では測れない大切なものの劣化を指...
感想・レビュー・書評
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内田樹先生の本は好きで、かなりの数を読んでいる。論旨が明快で、ロジックの組み立てが分かりやすいところが好きなのだと思う。
最近の世相は、目の前の、短期的な、数字に換算できる(と思われる)ものの損得勘定が要否・善悪の判断基準になっていて、それが、少し長い目で見ないといけないこと、数値には換算できないけれども大事なことの劣化を招いているのではないかということを、比較的よく書かれているように思う。
ティピカルな例として教育をあげられている。学びが、極端に言えば、「これを学んだら、いくら儲かるの?」ということ、あるいは、一歩進んで、「勉強に時間を費やすことなく卒業できる、学位がとれるのであれば、そういう大学のコスパが最強」というような方向に流れているとの危惧を示しておられる。それは、何となく合意できる気がするし、何より、最近まで大学の教育現場におられた方の現場感覚なのであろう。
これは全くの一例。
その他にも、多くのことを歯切れ良く論じられている。お薦め。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
それぞれの質問に対しての回答が興味深く、自分の視野を広げる良い機会になりました。また、自分の中であったもやもや感や罪悪感が少し薄れ、楽になりました。
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いつも通りの内田樹です
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2019年頃の時事問題について、質問形式で回答していく内容。考え方がズレている、世の中が見えていない。私も後付けで評価するのはズルいが2022年の今読むと、あれ、この著者何言っているんだろうと違和感が拭えない。と思いながら読み終えると、あとがきで著者自身も赤面と反省していた。
この違和感は良いのだが、問題はオリンピック批判、政治批判、国防への考え方など、全てにおいて左翼的な思想が混じっていて、客観性や正確性よりも感情論。主義立場を選び、こじつけで論理構築している感があり、違和感に相まってもはや嫌悪感でさえある。
但し、著者の考え方は面白い視点も多いので、もう少し内田樹を詳しく知りたいと思った。 -
全体として、グローバリズムへの反動からの共同・共有化への移行というのがテーマとして読めたかなと思う。しかしその反グローバリズムが内向きの収縮していく排外主義に陥らないか、陥っていないかが重要なんだろうと思う。でも読んでいてどうにも共感できないのはなんでこんなにオリンピックを毛嫌いしているだろう。オリンピックが抱える問題はあるにせよ世界の人が集まりスポーツを楽しむことになんの不満があるのか。コロナで延期になったことをある意味予想通り失敗だったとおっしゃるが、予定通りでなければ失敗というのは本書の中でも言及されている「水に落ちた犬を叩く」に通ずるものがあるように思える。
Ⅰ「公共の再構築」はみんな読んで議論の土台にしていくのに良いと思う。特に旦那やパトロンの視点は全くその通り。日本にはいま、そういう金を持っているだけの金持ちは居ても、勘違いだとしても自分が社会を支えてるんだ、だから有望な奴には金を出してやるからしっかりやれと言ってくれると金持ちがいないんだろう。 -
いろいろな今後の課題に対して、の一つの手として
コモン(共有地)を再生するような取り組み
を地域コミュニティーにもとめていくという策を
提案しつつ、いまの世の中に対しての警鐘を鳴らしている
いつも通りの内容でした。
変らずに考え方に賛同します。
いつになったら、みんながもっと生きやすい世の中に
なっていくのだろうと思います。
でもそれを稚拙に早急にやっていくと、今の
状態よりももっと悪くなる可能性もあるよなとも思いつつ。 -
今回の本は、大体2017年とか2018年の時事ネタについて語っているのだが、もう結果というかその成り行きがわかっていることも多いので、外してもいい話もあるのだけれど、そのまま入れてるのは潔くてカッコいいかな。
どちらかいうとこの人の話は、というかたまたま自分が読んだ本はなのかもしれないが、あまり哲学を感じさせるものというよりは、本当にこの人の思想というものが強く出ている感が強いんだよな。
中でも、人を思い通りに動かそうと思うなら、それを「楽しそうに」自分がやればいいというのがあって、なるほどなと思った。「嫌々ながら」、だけどおまえのためにやってるんだぜというのは、やっぱり伝わらない、伝わっていなかったんだなと、しみじみ考えた。 -
雑誌連載の再構成。
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公共への信認は、国ではなく地域レベルで育む。
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2020.11発行だったので、内田さんのコロナ観知りたくて手にしたが4月のエッセイ一編だけ…「今回のコロナ禍は世界各国が受験しているセンター入試のようなもの。こういう時に正味の国力が明らかになる。日本は五輪を開催したいという主観的願望に引きずられてリスクを過小評価」おっしゃる通りだが、時事評論は今の時代、本では無理と痛感。期待した私がおバカさん。「日本の未来についてはまったく楽観的になれない。日本の劇的な劣化はメディアが日本の現状を冷静に報道し、分析し、対策を提言するだけの知的活力を喪失してしまったから」「メディアリテラシー。嘘つきの検出はわりと簡単。難しいのは、フェイクニュースを本当だと信じて、大真面目に拡散する善意の人の脇の甘さ。これは検知するのがとても難しい」至言です。
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師範の言葉は判りやすいが、柔らかくもない。両断するようでいて突き放しても居ない。やっぱり武術家は、達人はそうなんでしょうか?
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3.8
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「なぜ東京都民は不適切な人々を知事に選び続けるか?」とか「昭和懐古の実相とは何か」などの問に内田氏が答える、という内容。
内田氏の本を読むと社会の見え方が変わるような気がする。この感覚がおもしろい。 -
著者の知見は相変わらず腑に落ちることが多い。現代の政治家が憲法9条改正に固執するのは自分たちの政治力の無さを自覚しているからだとか、海外で活躍する女性は男性と違って日本に戻ることを前提としておらず、優秀な人材の流出につながっているとか、現在のグローバリズムは人間の身体性である受忍限度であり、自国ファーストというトレンドは何よりもまずグローバリズムという拡張をいったん止めてくれ、という疲れにあるのだ、とか。よもやま時評集をとおして語られるさまざな「現代の行き詰まり」を解消すべくイメージされるのが、資本を共有するゆるやかな社会モデルにあるという総括がタイトルに帰結していく。
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久しぶりに内田樹の本を読んだけど、10年前と言ってることが変わらないからすごいなあと思う。出版され続けてるのもすごい。「土地って、本来私有すべきものじゃないと僕は思います」とあるけど、これは私もずっと思っていること。土地の私有って日本独特の概念だと習った気がするけど違ったかな…賃貸借で一時的に占有する権利は認めるとして、十分に活用されてなければ没収でいいと思うけど。その判断をどうやって民主的に制御するのかというのとはあるけど。
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「ベーシックインカムが導入されたら、そりゃ助かるけど、なんとなく日本人には早い気がする。」
そんな私のもやもやを、内田樹さんの『コモンの再生』は一歩先に進めてくれました。
「今の日本で導入したら、多くの人が“堂々と堕落する”だけになるだろう」と彼は言います。 理由がまた鋭い。 “働かない人”に冷たい社会では、自分がその立場になったとき、その正しさを証明するには「怠けるしかない」というのです。 「もう、人間ってなんなの?」と、皮肉な構図にもどかしさを覚えました。
だけど、ここで終わらないのが内田さん。 彼が提案するのは、「21世紀のランティエ」になること。 かつて金利だけで生きたヨーロッパの人々が、芸術や文学、哲学、冒険に没頭しながら創造的に生きていたように、 ベーシックインカムを得た現代人も、ただ怠けるのではなく、好奇心と冒険心に生きる存在になれる——と。
そう、たぶん日本人は、そこにまだ自信が持てないんですよね。
常識を一度裏返して、新しい視界を見せてくれる。 その体験こそ、内田樹さんの本の醍醐味だと思います。 -
内田氏の「歯に衣着せぬ」言いっぷりが心地よい。
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【静大OPACへのリンクはこちら】
https://opac.lib.shizuoka.ac.jp/opacid/BC03670336
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