料理なんて愛なんて

  • 文藝春秋 (2021年1月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784163913216

作品紹介・あらすじ

料理が下手でフラれた私。
嫌いな言葉は「料理は愛情」――

料理嫌いな優花は、ずっと好きだった真島に高級バレンタインチョコを渡すも
「好きな人に手作りチョコをもらったから」と振られてしまう。
真島が憧れていた相手は料理教室の先生だった。
その日から、彼女の格闘と迷走が始まった!
自炊に挑戦し、料理男子と合コンし、初めて「みりん」を購入するも
料理が上達するどころか好きにもなれずに苦悩する日々。
“料理は愛情”というけれど、料理が嫌いな優花の愛情は一体どこに――⁉

みんなの感想まとめ

料理が苦手な主人公が、「料理は愛情」という言葉に縛られながらも、愛情を形にするために奮闘する姿が描かれています。彼女は、憧れの人に振られたことをきっかけに、自炊や料理教室に挑戦しますが、料理への苦手意...

感想・レビュー・書評

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  • "料理は愛情"という言葉に振り回され、恋人にふられ、料理を好きになろうと努力し、でも結局は料理下手なまで終わる。
    2021年出版の本ですが、"料理は愛情"っていう価値観が万人にとって当たり前という設定がかなり苦しいのでは?という気がする。もちろん一部の人にとってはそうだろうし、でもそれを他人に押し付けるっていう発想がもう古いのでは…と。登場人物はだいたい20~30代とかだし。その世代がそういう価値観で生きてるかなぁ???
    この主人公の問題は料理できないことではなく、その性格では、という気がしてならない。
    病気で苦しんでる人に、普段の自分は外食やコンビニに頼って生活してくるせに、料理できない人間が大量の雑炊を作って持っていこうとしたり、空き地で大量の本を燃やそうとしたり。かなりヤバイと思う。
    主人公が入れあげてる男に至っては、人としてなんの魅力もなく、作中でも「どうしてあの人が好きなの?」と周囲に言わせているほどで。ずっとその人を想いつづける主人公になんの共感も起きない。
    最後までなんとか読んだけど、結末も結局あやふやで、何を言いたいのか分からない話だった。

  • 料理を好きになりたいけどなれない女性。
    とある人を嫌いになりたいけど好きでいてしまう。
    料理は、愛情を形にする一番の方法。
    なるほど、たしかにね。
    世間とちょっとズレている
    生きづらい。そんなのはもしかしたら
    誰かしらひとつずつくらい感じたことあるんじゃないかな…。
    生きるってそんなもん。

  • 「好きなタイプは料理ができる女性」とのたまう元カレの真島さんに未練たらたらの優花は、どうにか料理上手になって振り向いてもらおうと奮闘するも空回り。
    真島さんをこんなにも好きなのに、料理をこんなにも嫌い。好きになりたいのに、どう頑張っても好きになれないという致命的なほどアンビバレントな日々に苦しんでいる。
    干物オタクの中さん、行きつけのタイ料理屋の店員・東当さん、食に興味のない同僚・坂間くん、そして真島さんの今カノで料理研究家の沙代里さん。
    恋と料理の間を揺れうごく日々で知り合ったたくさんの人たちを通して、優花がみつけだした答えとはーー?

    デビュー作が素晴らしくて一瞬で佐々木愛さんのファンになったのだけれど、2作目となる本書も最高だった。
    ストーリーも雰囲気も登場人物も文章も、すべてよかった。主軸は角田光代『愛がなんだ』や、綿矢りさ『勝手にふるえてろ』に近いような気がした。

    でも料理の良さを書いた小説は数多くあれど、アンチ料理小説ってもしかしたら初めてかも。
    【料理は愛情】【料理は心も体もつくる】【愛は食卓にあり】
    世の中にはこんな標語があふれている。なぜ料理と愛って分かち難く結び付けられているんだろう?
    これまで無意識に思い込んできた、いや、"強いられてきた"、自炊信仰や手料理信仰の根拠について、読みながらいろいろなことを考えさせられた。

    「『料理は愛情』って自然と思えたり、無理しなくても『料理が好き』って思えること自体、正しいものを好きになれている証拠じゃないですか。そういうの、自分と違い過ぎて尊敬しちゃうんですよ」

    現在主婦歴10年目の私は、毎日料理をしている。
    まず冷蔵庫に何があるか管理して、栄養バランスと予算と家族の好き嫌いを考えて献立を組み、重たい買い物、しつこい「今日のごはんなにー!」攻撃、「えーやだー」と文句を言われ、やっと調理(1時間かけても15分で食べ終わる)、山盛りの後片付け。これを毎日、毎日、毎日毎日!
    やんなるよね。家族に手料理を食べさせる喜びを感じてやってる人もいるんだろうけど、落ちこぼれ主婦の私はもういかに手を抜くかしか考えなくなってしまったよ。自分だけなら納豆ごはんでいいのに。
    料理上手の母に育てられたわりに食への興味が薄く、料理の全てがとにかく面倒で、だからもう主人公の優花に対しては共感しかなかった。
    何度も思ったよ、よし料理がんばるぞ!って。レシピ本を買ってはこれつくろう!って。趣味は料理です!って言える人間だったらどんなに良かっただろうって。
    けど結局は所詮「料理なんて!」と悪態つきつつ嫌々キッチンに立ってビールのみながらコンロに点火する毎日。
    あと何年続くのかと指折り数えてはため息をのみこみ、でも無意識に思い出しているのは、遠い過去のことだった。
    なんだかんだ私にだって、自分がつくったものを好きな人に食べてもらいたくていじらしく頑張った時代はあったんだよね。
    すこし焦げたハンバーグ、しなびたいんげんのソテー、芯の残るにんじんのグラッセ。おいしいよと優しく微笑んで完食してくれた彼氏(そう後の夫である)の笑顔。
    悔しいけど読みながらそういうことがむしょうに蘇ってきて、琴線に触れるどころか沁みまくって涙がとまらなくなってた。

    つい先日実家に帰ったときの話、鴨南蛮うどんをつくってもらって。
    丁寧に出汁がとられたつゆは輝かんばかりで、刻まれた旬のセリと柚子の皮からはとても良い香りがした。
    言うまでもなく美味しかったんだけど、咀嚼しながら痛感したのはまさにセリと柚子のさりげない存在が「こういうことなんだよ」ってこと。
    後の洗い物を厭わずに包丁とまな板を取り出して、わざわざ旬の野菜を切ってのせること。私だったら持て余すような柚子を買って、わざわざ散らすこと。
    美味しくするための、美味しく食べてもらうためのその一手間。こういうことなんだよ、多分。
    だから何もそれが料理じゃなくたっていい。相手を愛すための方法というのは、決して料理だけしかないわけじゃないんだよ、って本作は書いてくれている。
    夏のホッキョクグマだろうと、きっと何かその一手間をかけられるその人なりの愛情表現がある。「おいしい」は強い、けれどもそれに代わる何かを見つけられたのなら、それで十分なのだ。
    大事なのは大切なだれかをあとほんのすこし笑顔にしたいと思うこと。ただ、そのかたちの話なのだから。

    • genpa3さん
      素敵な感想に、じーんとしました。
      私は新婚なのですが、慣れない料理ですが美味しかったよが嬉しくて毎日作っています。心がこもった手間のかかる料...
      素敵な感想に、じーんとしました。
      私は新婚なのですが、慣れない料理ですが美味しかったよが嬉しくて毎日作っています。心がこもった手間のかかる料理は食べた人に思いが伝わるんですね。
      2021/04/12
    • つづきさん
      コメントありがとうございます!取り留めのない感想になってしまったのですが、そのように言ってもらえてすごく嬉しいです。
      genpa3さんの旦那...
      コメントありがとうございます!取り留めのない感想になってしまったのですが、そのように言ってもらえてすごく嬉しいです。
      genpa3さんの旦那様は幸せですね♡
      私も初心を思い出して、またがんばってみようかなと思います。笑
      2021/04/12
  • うーん、もう少し面白いかと思った(笑) 主人公の性格が なかなかどうしてめんどくさい人なので、感情移入しづらい。

  • 「料理は愛情」という言葉に囚われて、料理が嫌いな自分は正しくない、好きにならねばともがく主人公。
    私も料理は好きじゃない。
    子ども達への愛情はあるけれど、だから作ってあげたいにはならない。
    それはもうどうしようもないことで…

    好きになりたいのに好きになれなかったり、好きじゃなくなりたいのにどうしても好きだったり…
    人生ままならないことばかり。
    主人公がどんな境地に落ち着いたかは、是非読んでみてほしい。

    • アールグレイさん
      ゆかりんさん(@^^)/~~
      いつもどうもです!
      結婚前、職場の人は「あーるさんって料理得意そう!」なんて、よく言われました。でも!いかに上...
      ゆかりんさん(@^^)/~~
      いつもどうもです!
      結婚前、職場の人は「あーるさんって料理得意そう!」なんて、よく言われました。でも!いかに上手く手を抜くことができるか?そんな私です。
      2024/07/14
    • ゆかりんさん
      コメントありがとうございます!
      私も「料理出来そう」「裁縫出来そう」と言われるのですが、実際は全くで(笑)
      出来ないより出来るに越したことは...
      コメントありがとうございます!
      私も「料理出来そう」「裁縫出来そう」と言われるのですが、実際は全くで(笑)
      出来ないより出来るに越したことはないけど、引け目に感じることはない!と思ってます(笑)
      2024/07/15
  • 2021.6.24読了。

    料理が嫌いで苦手なアラサーOLの「料理は愛情」なのかをめぐってうだうだ考えている話。
    何が言いたいのか、わかるような、わからないような。
    題材は面白いだけに残念。


    正直料理が苦手と言っても、好きになりたいと思ってるならまずは黙ってできることから始めればいいと思うし、みりんは何故入れるのかとか考えずにレシピ通りに作ってみろよ、と思ってしまう。
    引くレベルの不器用さも、さよりさんという好きな人の好きな人を魚のサヨリの腹黒さを見せる為に呼んだり、
    お正月に「おせちを作ってあげられなくてごめんね」と言った母親に対して、「おせちの大切さがわからない」と言うところも、
    主人公のこと好きになれなかった。



    一番共感したのは友人の百合子。
    同棲してる彼と料理を分担しているが、彼は担当の時に牛丼を買ってきて、「大変なら買ってきていいよ」って言われたシーン。
    料理ってめんどくさいんだよ、献立や買い出し、栄養…色々考えて作ってるんだよ。うんうん、わかる。

    主人公に「みりん使ってえらい!」って返信してあげるところ、優しいな。



  • 「料理は愛情」という言葉もあって、料理を好きになりたい、できるようになりたいと思う主人公。

    片思いする真島さんは料理教室で働くサヨリさんが好き。
    私が料理ができたら…という考えで話がぐるぐる進んでいく。

    捉え所がなくて長すぎたかなー?
    春だけだとよかったのかもしれない。

  • このややこしさがなんともああそういう時期があるよなあと。それが今社会人の初めのあたりでやるんだ。体力要りそう。だから疲れてるんだね。

  • 『料理は愛情』
    この言葉が文中に何度も登場する。

    最初は微笑ましく読んでいたが連呼されると段々呪いの言葉のように思えて来る。

    主人公の優花は料理が苦手で大嫌い。
    でも好きになった真島の理想のタイプは「料理が得意な人」

    真島の為に好きになれない料理を好きになろうと奮闘する優花に健気さを感じるも、あまりのセンスのなさに、そこまで無理しなくてもと声を掛けたくなる。

    私にとって料理は生きる為に必要な物であって、ここまで愛情を全面に押し出されると重くなる。

    にしても真島には全く魅力を感じないし優花の思考に面倒くささを感じる読後。

  • 料理ができない、嫌いな主人公の女性が
    好きな人のために料理を好きになろう、できるようになろうとする内容。
    最初の切断から入る文章、ホッキョクグマというワードでこの主人公やばいな…と思ったら
    ホッキョクグマの形のチョコを湯煎しようとしていただけだった部分は面白かった。
    他の登場人物と出会って、料理をしようと主人公が悪戦苦闘する姿はいいが、あまりにも料理ができなすぎて読んでいてしんどかった。
    他の方も感想に書いているが、結末もきちんとしたエンドが示されているわけではなかったのですっきりしない感覚であまり面白くなかった。
    途中、主人公が葛藤している時の内容が作者の伝えたいことなのは何となくわかるがいまいち薄っぺらく感じた。
    タイトルと表紙で惹かれたが予想をはるかにうわまる面白みのなさだったのであまりおすすめは出来ない。

  • 好きじゃない子からの「一生ずっと愛してる」より、好きな子からの「ちょっと好きかもしれない」が欲しい

    料理は愛情ってよく言うけど、わたしも本当にそう思うのよ。ひとこと好きだって言うより、手料理を一回作った方が伝えられるものも、与えられるものも多いから。

    人間の三大欲求って、性欲・食欲・睡眠欲じゃないですか。ほかのふたつのときの顔は、ほとんど恋人にしか見られないのに、どうして食事中の顔だけ他人に見せなきゃならないんだって思うんすよね。動物的本能に基づいた、恥ずかしい顔じゃないですか。

    料理は愛情を形にするわかりやすい方法だよ。でもさ、料理ってひとりでできちゃうでしょ。それが話をややこしくしてると思うんだよね。片方が、片方に見えないところでできる愛情表現って、難しいよ。
    与えるほうも受け取るほうも、たくさん想像しなきゃいけない。

  • 「料理は愛情」という言葉、料理が得意ではない私にはいささかしんどい。

    真島のどこがいいのか、私にはわからない。愛は盲目なのか…。私なら、東当さんだな。胃袋つかまれたい。

    恋愛の趣味はよくわからない優花だが、優しい親友の百合子や料理仲間や変わった同僚や東当さんとも交流を持てて幸せだと思った。

  • 全体に諦観が漂っているのにコミカル。そして、描写から気持ちがきちんと読み取れる。主人公が、好きな相手を、好きじゃなくなりたいのに、どうしても好きということが、相手のダサいところやどうしようもない事実をいくつもいくつも積み上げ、冷静に判断できているっぽいところで、ああ本当にどうしようもないんだなと伝わってくる。家庭的に見られないように別に好きなわけでもないマイナーなバンドのTシャツを普段着として愛用していたり、不動産屋の担当の女性が、物件近くの自動販売機の中身まで熟知してるなんてすごく仕事ができるんじゃないかと思ったりするセンスが、すごく好き。

    以下の文章もぐっときた。

    好きならこうなるはずだと決まっているなら、その決まりからはみ出た人の好きは、どこに行っちゃったことになるんでしょう

    「料理は愛情」という言葉で、母からの愛情や真島さんへの好きの気持ちの大きさを誰かに計られそうになるのが、ずっといやだった

  • 「料理は愛情」なのか?
    好きな人に手作りチョコをもらったから、という理由で彼氏に別れを告げられた主人公。絶望的に料理がヘタな主人公の料理との格闘が始まる…。

    という物語なんだが、とにかく主人公とその元カレが実にイヤなヤツで、俺なら絶対近づきたくないタイプ。

    主人公については、料理が不得意でもキラいでも、イヤなヤツとは思わないけど、人を見る目と価値観の歪みがキツすぎてついていけない。エエように利用されて、ひどい振られ方をされて、その傷を癒してくれるような人間に囲まれながら、またその男に戻っていく…。そりゃまぁ、昭和演歌の世界なんてそういうもんやったし、惚れたはれたは病的なとこもあるからしゃーないんかも知れんけど、恋愛対象とか自分の価値観とかどないしたらこんなに歪んでしまえるのか?

    元カレについては、失恋傷心を癒すために、元カノへ夜中に電話して呼び出すっていうそこだけとっても、その自分勝手さとプライドの低さと無責任さに呆れてしまう。ロックと呼ぶにはカッコ悪すぎる。

    主人公とその次に重要な登場人物がサイテーなヤツなんで、終始いらいらして読み終わる。小説自体は面白いが、読後感はよろしくない。印象には残ったが非常に評価に困る小説だった。

  • 料理を好きになりたいけども絶望的に料理に向いてなくて、料理がどんどん嫌いになる女の子を取り巻く面倒くさい人々。
    アイデアはいいんだろうが、だからどうなのというのが読後感。
    ストーリーになってない。こういうのが小説として成り立つんだ。この手のは全く読んでこなかったんだと実感。
    ただただ、面倒くさい。


  • 会社のハムスター飼ってる男の子と主人公のやりとりがなんか好きだった。最後まで真島さんのことは好きになれず終わった。

  • 好きなものを掘り下げると、もっと好きになった
    好きでも嫌いでもなく、ただできるだけ
    好きになりたいなら、好きになればいい
    好きになりたくて頑張ったら、好きになった
    好きになっていると思い込んでいたけど、違った
    好きになりたいと好きは明確に違う
    好きをやめることはできない

    「好き」に対する、いろんな人の考え方を見ることが出来た。みんな似ているようで、全然違う主張をしているのが面白かった。努力したり試したり、偶然出会ったりして手に入れた「好き」は、中々自分から離れていかないんだと思った。

    どれだけ頑張っても好きになれないものは諦めること。ダメだと分かっていても一度好きになったら受け入れる決断をしていくのが、好きに対する接し方と感じた。

  • あまりの主人公優花の煮え切らなさにしんどくなってきて、途中で読むのをやめようかと思ったが、まだ何か展開があるかもしれない、共感できるところ、応援したくなるところが出てくるかもしれないと思い、頑張って読み進めましたが、最後の最後まで煮え切らないままで、共感はできませんでした。
    唯一共感できるとしたら、料理教室の先生の沙代里ぐらいで、他の登場人物が現実から逃避しようとしているように見えるのに対して、沙代里だけが現実と向き合って、傷ついたりしながらも、人生の酸いも甘いも噛みしめながら闘っているように感じた。それを短絡的に「あの人は特別な人だから、自分とは違うから」と思ってしまうのはあまりに寂しい考え方だと思う。
    今は多様性の時代で、料理なんてできなくても生きていけるし、「料理は愛情」と思うかどうかなんてどっちゃでもいいことのように思うし、好きになりたいけど嫌いとか、わけわからないし、好きならやればいいし、嫌いならやらなきゃいいし、そんなことでウジウジ悩んでいる暇があったら、他にやりたいこと、好きなことを見つけて、少しでも楽しく生きることを考えたほうがいいのに、と思ってしまいましたが、どうなんでしょう。
    もし、物語に続きがあるとしたら、優花に転機が訪れて(真島と結ばれるかどうかはさておき)本当に料理が好きになったり、料理の呪縛から解放されて、違うやりたいことを見つけて、生き生きと快活な人生を歩んでくれたら、喜ばしい。

  • こんなに、感情移入した本は、本当に久しぶり。私の事かと思った。

    主婦歴18年。たくさんの子供にも恵まれ、周りの人からは、素敵な奥さん、優しいお母さん。と言われてきた。

    でも、料理を楽しいと思ったことはない。はっきり言って、苦痛の毎日。作らなくていいなら、作りたくない。

    私も、「料理は愛情亅という、正しいと思う言葉に、苦しんできたのだと、この本を読んで実感した。

    私も、料理を「好き亅になりたい。それこそ、レシピ本もたくさん持ってる。
    でも……やっぱり好きじゃない…。もはや、作業でしかない。

    主人公ほど、不器用ではないけど。それなりに作ってはいるけど。
    私も、自分の言葉を探したい。自分で決着つけたい。

  • 結局何が言いたいんだろう。何となくはわかるんだけど、なんか面倒くさくなった。料理が大の苦手な優花。「料理上手な人が好き」という彼氏に速攻振られてしまう。料理好きになりたい、でも嫌い!どうする?あらすじが面白そうで惹かれたが、期待していたような料理小説ではなかった。まともな調理場面は干物とタピオカのみでガッカリ。角田光代さんの『愛がなんだ』のような内容で、ダサくて振り回す系の元カレとウジウジ吹っ切れない彼女の関係。2人とも嫌いなタイプだったので血圧上昇。優花が後半である決断をしてからは興味が失せて流し読み。

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著者プロフィール

島根大学法文学部教授

「2018年 『中国ジェンダー史研究入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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