フクシマ戦記 10年後の「カウントダウン・メルトダウン」 (上)

  • 文藝春秋 (2021年2月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784163913261

作品紹介・あらすじ

「日本は東日本を失うかもしれない」――
戦後最大の危機から10年、
衝撃的肉薄で明かされる「福島第一原発の真実」!

メルトダウンの最中、パニックに陥る日本政府中枢、
蔓延る官僚システムの陥った失敗、悲劇の数々、
そして問題解決に取り組んだ偉大な技術者たち……

今、改めてこの国の危機対応を問う
国民的ノンフィクションの金字塔。

日米同時発売、
第44回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作を大幅アップデート!

分刻みで描かれる「メルトダウン」、
そのとき日本政府は、日本国首相は、東電は、
そして現場の職員・技術者たちは何を考え、課題に取り組んでいたのか?

新史料で続々と明らかになる「フクシマ」の真相。

感想・レビュー・書評

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  • 『六ヶ所村の記録』(上下) 鎌田慧
    『核燃料サイクルの迷宮』 山本義隆
    を読み、原発にについて関心を持っていたところ、2019.3.11東日本大震災の福島原発事故を扱うこの本を紹介された。
    感想はまとめて(下)の読後に書く。

  • 「カウントダウン・メルトダウン」の改訂版
    それが分かりにくい題名
    登場人物一覧表や施設図解がないのも辛い

    イラ菅、怒鳴りまくる
    290電話でも鼓膜が破れそう
    「俺の質問にだけ答えろ」
    菅の臨界を食い止める「ボロン(ホウ酸)・ヤスイ」

    海江田経産相との意思疎通もダメ
    保安院は機能しない(検査官が逃げた)
    安全委員会の斑目は1号機の建屋爆発で権威失墜

  • カウントダウン・メルトダウンから10年、その後のフクシマの物語。菅に冷却水を、という辺りに、首相のテンパッタ状態が伺えます。相手がどの程度自信があるかをかぎ分け、自信がないとみるや、そこを抉る菅の攻撃本能に、周りの官僚、東電等の関係者が次々と餌食となる中、細野補佐官等の臨機応変な頑張り、もっと評価されてもと思いつつ、読み進めております。また被災された福島の方々、東電、自衛隊、自治体関係者等のリアルに、今こそもっと理解を注目を、であります。★四つであります。

  • 吉田所長をはじめ、福島第一原発の人たちの頑張りに感銘を受けた。民主党政権も頑張った。

  • 東2法経図・6F開架:543A/F88f/1/K

  • 事故の全体像を把握する上では決して分かりやすい記述にはなっていないし誤字・誤記もちょいちょい目に付く。それでも、暴走する原発を前に政府・東電関係者、米国政府がどう立ち向かったか(翻弄されたか)が余す所なく描かれている。

  • 【大宅賞受賞作の続編的作品】東日本大震災から10年――取材により明らかになった新事実を基に、現場で起きたこと、失敗の要因を描く福島原発事故検証の決定版。

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著者プロフィール

一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブ理事長。1944年北京生まれ。法学博士。東京大学教養学部卒業後、朝日新聞社入社。同社北京特派員、ワシントン特派員、アメリカ総局長等を経て、2007年から2010年12月まで朝日新聞社主筆。2011年9月に独立系シンクタンク「日本再建イニシアティブ」(RJIF)設立。福島第一原発事故を独自に検証する「福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)」を設立。『カウントダウン・メルトダウン』(文藝春秋)では大宅壮一ノンフィクション賞受賞。

「2021年 『こども地政学 なぜ地政学が必要なのかがわかる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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