京極夏彦講演集 「おばけ」と「ことば」のあやしいはなし

  • 文藝春秋 (2021年8月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784163913421

作品紹介・あらすじ

直木賞作家にしして日本推理作家協会代表理事の京極夏彦さんは、
当代きっての妖怪研究家としても知られています。
全国各地に伝わる「幽霊」「おばけ」の話にも通じています。
そんな京極さんが〝妖し〟の魅力を存分に紹介する初の講演集!
【本書で語られる主なテーマ】
▼「鬼太郎」「ネコ娘」「子泣き爺」「ぬりかべ」のモデルは実在した?
▼〝師匠〟水木しげるに学んだこと
▼「遠野物語」に登場する「河童」「山人」はナニ者?
▼「幽霊」「妖怪」「おばけ」はなぜ怖いのか?
▼絵師・河鍋暁斎はなぜ「天才」と言われた理由とは?

みんなの感想まとめ

妖怪や幽霊にまつわる魅力的な文化を深く掘り下げた講演集で、著者は自身の視点から日本各地の妖怪伝説や民俗文化を紹介しています。京極夏彦は、水木しげるの影響を受けながら、妖怪の存在がどのように人々の生活や...

感想・レビュー・書評

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  • 大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆき 公式ホームページ『大極宮』
    http://osawa-office.co.jp/index.html

    『京極夏彦講演集 「おばけ」と「ことば」のあやしいはなし』京極夏彦 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163913421

  • 世界妖怪協会の初代会長・水木しげる氏の大ファンで、公認の弟子と称する京極夏彦氏が、小説家目線で語った全国各地での講演会を書籍化されたものです。「妖怪」や「幽霊」などと云うものは、長い時間をかけて培われてきた民俗風土の文化であり、生きるための知恵の一つとして現世を生きやすくしてきたものです。どうしようもなく行き詰った気持ちになった時は、それを「妖怪」に仮託して笑い飛ばせばよろしい。そして「怪談」の怖さを楽しみましょう。〝いたら怖いかな〟くらいの感覚でつき合えば、人生はより楽しいですよ、と語られています。

  • 講演集。京極さんの妖怪話は面白いねえ。でもこれは普段小説で書かれていることと同じなんですね。出力法が違うだけ。実にぶれない。
    妖怪とはなにか。日本語の特性は妖怪に通じる。おばけとは幽霊とは怖いとは信仰とは。面白いねえ。

  • 【「あやし」の世界の魅力を語り尽くす!】日本各地に言い伝えられる「妖怪」から江戸・明治期の絵師・河鍋暁斎、「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげるまで令和版「妖怪談義」。

  • あやしいどころか理路整然と明晰に、「おばけ」と「ことば」についてご教示賜りました。日本語のいい加減さこそが概念操作を高めて解釈の幅を広げる、これが「目に見えないものは、いる」と水木先生のおっしゃるところのお化けや妖怪の解釈に通じるんですね。確かに、京極さんが著作において一貫して述べておられます。葬式とかお盆とかの意義、これに関してもなるほど。死者のためではなく、生者が別れの悲しみを乗り越えて前に進むために催すイベントですか。先祖を送り、あるいは年に一度御霊に会うために、遠路はるばる縁者が集うんですものね。

  • 妖怪や日本語について面白い京極夏彦さんの講演話が9つ入った本です。色々な蘊蓄もあり、楽しいお話を聞けました。

  • 積読消化。
    お恥ずかしながら京極先生の作品は読んだ事がなく、これは入りやすそうだと思い購入。怪しい、妖しい世界に思いを馳せられました。

  • 京極夏彦さんの生の講演が聴きたくなりました。どんな声、どんな抑揚で話すのか。講演を聞かれた方が羨ましくてたまりません!

  • 各地で行われた著者の講演集。
    本との向き合い方についての論が印象深い。

    どんな本でも面白がろうとすることが大切。読書とは能動的なもの。

    膨大な知識量がありながら、分かりやすく言語化できる著者の表現力はさすがです。

  • 講演の書き起こしなので京極さんの語り口をイメージして読めた。が、やはり直接聴講した方がうらやましい。

  • 読んだら忘れてくれと言うものだから、務めて立ち止まらず読み進めるようにしてみた。とは言っても、妖怪との距離のとり方というか、妖怪を見る視点のようなものがとても面白くて結局あれこれ考えてしまったけれど笑

  • 学生選書ツアー2023選書図書

    【所在・貸出状況を見る】
    https://sistlb.sist.ac.jp/opac/search?q=9784163913421

  • 先生への愛が強すぎてことばよりおばけが多すぎ

  • ゆっくりゆっくり味わうように読みました。中には直接会場でお聞きした公演もあって、よくこれだけ脱線しながら、最終的にそういう話に着地するなと唸ってしまいます。目の前に先生がいて、語りかけてくれるようで非常にありがたい本でございました。

  • 小説はすべて誤読です。(29ページ)
    ネットの海で唯一神的な解釈の暴力をふりかざす人間に出会ったら、この言葉を思い出そうと思う。
    書楼弔堂でもこの辺りに言及したシーンがあったように思うけれど、京極夏彦にこう端的に言われると安心する。土井善晴の「一汁一菜でよいという提案」に出会ったときと同種の。権威に弱いので。

    死の対義語が誕生ではなく生である文化が多い
    →定規が生、定規の端が死であるとしたら、その先に見えない定規をくっつけてしまっているようだ
    語彙は解像度である

  • ふむふむ、そうだったのか。と、おばけの話しに納得してました。

  • 買おうか迷って結局図書館で借りたのだけど、読んだら忘れていいそうなのでこれでいいのだ。

  • 第一談の「読書は読んだ人が、その人だけの物語り生み出す行為」と、作者 京極夏彦氏は、書かれている。
    世界の半分は、書物の中に在る。と。

    タイムトラベル・宇宙旅行・秘境探検・世界旅行も 自由自在で、危険行為も無く、何度も楽しめる。
    こんな事が出来る 本は高価では、無い!と作者は、言うけど、やはり、この書籍という一度ハマると、無縁地獄であるので、私にとっては、古本巡り、図書館通いが、だいすきである。(笑)

    第二談の水木しげる氏の「幸福観察学会」で、ドアを開けると異なる世界が広がり、そして隣の部屋を開けると他界が、あるように、幸福もその辺に転がっているのに、私達は、それが見えていないだけである。と。

    最近、当たり前の平凡な生活をしているけど、その当たりまえの生活が、出来るという事は、感謝しないといけないと、思う。
    天変地異で、生活の基盤を無くしたり、身内を亡くすという被害を被った人もいるし、自分の意見も言えず、肌の色の違いで、差別されたり、自分に関与していなくても、戦渦に巻き込まれ、食事も住居も奪われる人達もいる事を思ったら、何と幸せな生活を自分はしているのだろうと、考える。
    水木しげる氏は、九死に一生を得る体験から、地獄と極楽の両方を描けるのだと思う。

    柳田國男氏が、絵馬で間引きを知って、郷土学「伝説」「世話話」「昔話」で、遠野物語を。
    信仰の対象の話も死生観から、幽霊、お化け、妖怪。

    日本の妖怪を描いた 河鍋暁斎の幽霊等の絵の本を読んだ(眺めた、鑑賞した)けど、ある時代小説でも、殺されたり、切腹現場に行き、筆で、その姿を書き写す者がいた・・・・等書かれており、何でも、興味を持って、写実的にその場の状態を写し取っていたのだと。
    天才であり、画鬼になっていたのだと。

    幽霊は、どうして怖いのか?等、なるほど、と、思われる話をこの本は、描いているのだけど、アニメや漫画で、妖怪が、描写されるようになって、お化けといわれていた時代からは、親しまれるようになったと、思う。

    京極夏彦氏の講演集の本であったけど、話の一貫性が、少し飛び跳ねているようにおもえた。

  •  京極夏彦さんの講演は2回だけ伺ったことがあります。
     京極さんのお話は小説と同じようにとても引き込まれ面白かったので、今回そんな京極さんの講演の本が発売されたと知り、すぐに読みはじめました。
     いくつかの講演でお話しされた内容が収録されており、どれも楽しく読むことができました。ただ、読んでいるとどうしても京極作品(とくに百鬼夜行シリーズ)がちらついてくるので、もう何度も読んでいるのですが再読したくなります。再読し出すととても長いのですが、これはまたしちゃいそうだと思いました。

  • 「おばけ」と「ことば」に関しての圧倒的な情報量。しかも論理的で丁寧な語り口だからとても読みやすくて内容がすっと入ってくる。これだけの内容を原稿なしで講演するなんてすごいことです。このコロナ禍の時代、アマビエのような妖怪の存在が重要になるということがよく分かる。どこかで読んだことがあるような気がするけれど、京極夏彦さんは森博嗣さんと似ているような気がする。久々に、定価以上の価値が十分にあると思えるような本でした。

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著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく・なつひこ):一九六三年北海道生まれ。九四年『姑獲鳥の夏』でデビュー。同作を含む〈百鬼夜行〉シリーズで人気を博す。九六年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。その後も泉鏡花文学賞、山本周五郎賞、直木三十五賞、柴田錬三郎賞、吉川英治文学賞を受賞。〈巷説百物語〉シリーズ、〈豆腐小僧〉シリーズなど著書多数。

「2025年 『東海道綺譚 時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

京極夏彦の作品

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