私にできるすべてのこと

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  • 文藝春秋 (2021年3月24日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ) / ISBN・EAN: 9784163913506

作品紹介・あらすじ

AIが人の仕事を奪うだなんて誰が言ったのだろう。

『プリンセスメゾン』の池辺葵、SFへの挑戦!

『繕い裁つ人』や『プリンセスメゾン』で、社会の同調圧力に屈せず孤高の道を行く女性を描き、熱い支持を集めてきた著者の新境地。

大量生産から20年、ヒト型AIが世界中で廃棄される中、少女・和音は喫茶店で働いていた。人とAIが共に暮らし、交錯する中できらめきを見せる、命あるものたち――。

誰かを、何かを愛しく思うのは、ヒトの特権ですか?

池辺葵(いけべ あおい)
2009年デビュー。同年より、『繕い裁つ人』(講談社)の連載を開始する。14年、『どぶがわ』(秋田書店)で第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞。この年、『プリンセスメゾン』(小学館)も連載開始。18年、『ねぇ、ママ』(秋田書店)で第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞。ほかの代表作に『かごめかごめ』(秋田書店)、『雑草たちよ 大志を抱け』(祥伝社)などがある。現在、『FEEL YOUNG』(祥伝社)で『ブランチライン』を連載中。

みんなの感想まとめ

人とAIが共存する未来を描いた物語は、心温まる人間関係と静かな日常を通じて、愛情や思いやりの本質を探求します。喫茶店で働くヒト型AIの和音や彼女を取り巻く人々の生活は、穏やかでありながら深い感情を呼び...

感想・レビュー・書評

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  • 文春WOMANの連載(最終回)を読んで気になった作品。

    不法投棄されたAI。
    その中から拾われた元監視カメラの和音(わおん)と秘書型AIの田岡。
    その二体と暮らす人々。
    使われなくなった「モノ」とそれを「使う者」達の物語。

    緩やかにそして穏やかに時が流れて行く様な絵の雰囲気、設定、世界観、キャラクターどれも良い。
    でもどうした事か心に響いてこない。
    何故かと言えば同じ日に買った「コットリコトコ」、「はしっこアンサンブル」、「直売所、行ってきます」に気持ちが行っちゃって本書は数ページ読んでは止め、又数ページ読むといった読み方をしていた為。
    そう、単純に自分の読み方が悪かっただけ。

    なので、改めて最初から最後までノンストップで読み直すつもり。
    今度はしっかり心に響く筈。

    けっして期待外れでも面白くない訳ではないです。
    ホント良いです。
    良い作品です。(なんか大阪でたこ焼を食べた原作版 孤独のグルメの五郎みたいな言い方だなあ)

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      darkavengersさん
      あっ、、、蒸し返し
      テントの屋台だったので、飲まない猫はスルーしてました。
      スミマセン、猫は粉物は粉物だけ派。...
      darkavengersさん
      あっ、、、蒸し返し
      テントの屋台だったので、飲まない猫はスルーしてました。
      スミマセン、猫は粉物は粉物だけ派。少食だから?

      童話編?!知りませんでした、、、奇特な出版社は居ないのか?
      2021/04/22
    • darkbonkuraさん
      猫丸(nyancomaru)さん

      夢幻童話篇はミステリマガジンで連載されています。
      連載終了していると思ったらまだ連載中でした。...
      猫丸(nyancomaru)さん

      夢幻童話篇はミステリマガジンで連載されています。
      連載終了していると思ったらまだ連載中でした。
      なので単行本はまだまだ先の話ですね。
      2021/04/22
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      darkavengersさん
      早川さんなら安心!
      まだ出してくださった単行本を買ってないけど、、、
      darkavengersさん
      早川さんなら安心!
      まだ出してくださった単行本を買ってないけど、、、
      2021/04/22
  • 大好きな池辺葵さんの作品。彬子女王の「赤と青のガウン」を池辺さんが漫画化しているので、そちらを購入するついでにこの本は再読。

    人型AIと人間が共存している世界。でも人間の労働場所を奪うからって、都市部から順番に廃棄するために回収されていっている。ただ、人型AI対人間という世界観ではなくて、人型AIは人間に大切にされているし、人間も人型AIと垣根なく、ただの友人みたいに普通に共存している。そこがすごく良かった。

    普通に読んでいたら、どの人が人型AIでどの人が人間なのか気づかないくらい自然に調和している。とはいえ登場人物一人ひとりに結構癖があって、それも含めて良かった。

    和音ちゃんの、感情ののっていないガラス玉みたいな目が最後までいい味を出していた。

    普通の人間の生活を送っているように見えても、時間の流れは人間と人型AIで違う。そこがとても切なかった。

  • フォローさせていただいているdarkbonkuraさんのレビューと、表紙絵の女の子が気になりすぎて、速攻、ポチしてしまったのが、2021年4月21日。
    積読の山から救難信号を送っていた本書を救出したのが2、3週間前。
    奇しくも同じ21日に読むこととなった。

    表紙絵の女の子はヒト型AI、和音。
    彼女や、彼女を取り巻く他のヒト型AIや、にんげんたちの喜びやかなしみ、生活を静謐に丹念に描く。

    街のひとびとを、和音の特徴的な瞳が、登場人物を記録するように映す。

    和音の視線はそのまま、作者の視線でもあるように感じる。

    あたたかくて、せつない。

    余白の使い方、キャラやセリフの立たせ方、ユーモアの混ぜ方など上手くて、すごいなー、と感嘆しながら読んだ。

    とても良かったです。

    darkbonkuraさん、ご紹介ありがとうございました。

    • 5552さん
      あと、秘宝のベストテンに三留まゆみさんが寄稿されていて、あー、とりあえず、映画を観られるほどにはお元気なんだ!と、うれしく思いました。
      あと、秘宝のベストテンに三留まゆみさんが寄稿されていて、あー、とりあえず、映画を観られるほどにはお元気なんだ!と、うれしく思いました。
      2026/01/26
    • darkbonkuraさん
      セロンさん

      単純に今のドラマや映画にほとんど興味がないだけで、昔のドラマや映画のDVD、Blu-rayは観てます。
      まあ単純に自分は70年...
      セロンさん

      単純に今のドラマや映画にほとんど興味がないだけで、昔のドラマや映画のDVD、Blu-rayは観てます。
      まあ単純に自分は70年代〜90年代の作品に愛着があるからなんですけどね。
      一昨日までは草刈正雄の日本巌窟王を観て、今は必殺シリーズのDVDを観てます。

      三留まゆみさんと言えば、やはり映画缶!
      秘宝で復刻、以降に書いたエッセイをまとめた続•映画缶なんかを出してくれるといいんですけどね(切実)。
      2026/01/26
    • 5552さん
      だーさん

      そうなのですね。
      70年代〜90年代の作品が、肌にあっているのかもしれませんね。
      必殺仕事人は今、BSで放送されていて、母が韓流...
      だーさん

      そうなのですね。
      70年代〜90年代の作品が、肌にあっているのかもしれませんね。
      必殺仕事人は今、BSで放送されていて、母が韓流歴史ドラマと2時間サスペンスとザッピングしながら観ています。
      併読ではなく、併視聴……併観……、話の内容が混ざらないかなと不思議です。
      必殺仕事人は、光と影の演出がかっこよくて、子供の頃これを観ていたなんて、贅沢だったな、とあらためて思いました。

      三留さん、何年か前の秘宝ベストテンでも、イラスト批評、書いてなかったんですよね。
      彼女のイラストが豊富に載っていた、映画雑誌をずいぶん前に処分してしまったのが悔やまれます。
      続映画缶、わたしも読みたいです!
      2026/01/27
  • とある地方、喫茶店で住み込みで働く和音。通販会社の問合せ窓口の課長、田岡。そこでオペレーターとして働く翔。
    図書館で、何の前情報もなく手に取った。何も知らなかった故、それぞれのキャラクターの立ち位置がわかったときに「そうなのか!」と驚きながらも…寡黙ながら互いを程よい距離で思いやる彼らの優しさに、胸があたたまる。この、丁度よい温さというのか…池辺さんにしか出せない温度感。
    3人を軸にしながら語られていく、登場人物達の過去と今。本作のテーマになっていること、これまで様々な作品で取り上げられているだろうけど、池辺さんのフィルターを通すと、物語はこんな風に切なく優しく紡がれるのかと実感する。
    翔の同僚のリリイさんがとてもよいキャラ。私も白目剥けるようになりたいわ。

  • 池辺葵(@ikenohotori) • Instagram写真と動画
    https://www.instagram.com/ikenohotori/

    『私にできるすべてのこと』池辺葵 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163913506

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      darkavengersさん
      そうなんだ!darkavengersさんが、気になられるなら期待が膨らみます!
      でも猫も金欠で、、、しかも池辺...
      darkavengersさん
      そうなんだ!darkavengersさんが、気になられるなら期待が膨らみます!
      でも猫も金欠で、、、しかも池辺葵は「繕い裁つ人」の1巻しか読んでない。他にも「サウダーデ」「雑草たちよ 大志を抱け」は読みたいと思っているので、この作品に到達するのは先になりそう。。。
      2021/02/27
    • darkbonkuraさん
      猫丸(nyancomaru)さん

      ガマン出来なくて、今日予約してしまいました。
      これで今月は..........(泣)
      猫丸(nyancomaru)さん

      ガマン出来なくて、今日予約してしまいました。
      これで今月は..........(泣)
      2021/03/16
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      darkavengersさん
      泣(もらい泣き?)、猫も今月はもう買わない。と思いつつ、色々買ってしまっている。
      大きな声では言えないが、...
      darkavengersさん
      泣(もらい泣き?)、猫も今月はもう買わない。と思いつつ、色々買ってしまっている。
      大きな声では言えないが、食費を削るのも限界で、定期を買わず徒歩で出勤している(テレワークで出勤日が減ったから出来る)。
      2021/03/17

  • ヒト型AIが大量生産されてから20年後、「AIが人の仕事を奪う」として大量廃棄され、部品を再利用するため回収処分が始まる。そんな中、田舎の町で人と共に暮らすヒト型AIたちを描いた、池辺さんの漫画。
    AIを人の姿形にすることは、なんと残酷でおそろしいことだろうとおもう。命は無いと知っていても、私たちはその存在にかならず、人らしさを求めてしまうと思うから。血の通った肌のあたたかさや、空や星をきれいだと思う心や。
    彼らヒト型AIの、人間を見る目をとおして、刺激的な変化を求めず、ただ、その日を暮らす、しずかに生活をする、ただ一日ずつを生きることの、なんと大きいことか、その凄みを、感じる。

  • 最初は電子書籍で読んでいましたが、手元に残したくて紙の本を購入しました。
    個人的な解釈ではありますが、最後に像をみている和音ちゃんが、そこからも光を感じているように思えて、生きているだけでキラキラ発光するのは、気持ちがそこに残ることでもそうなのだ と思えてホロリとしました。

  • ヒト型AIをテーマにしたSF
    池辺葵さんになると、一見難しく硬いテーマも、優しくあたたかさ、そして切なさに包まれる。
    人なのかAIなのか、なかなか区別がつかなかったけど、AIが作られすぎて、ヒトが働く場所がなくなってしまった世界。
    初めはよくわからなかったけど、徐々に絡まった糸が一本につながるような展開でした。

  • 池辺さん初めてのSF漫画と聞いてとても楽しみでした。
    池辺さんの漫画にある、ほんわかした人の暖かみを感じさせるロボットのお話。
    がっつりSFを読みたい!という方にはちょっと違うかもしれませんが、優しくて暖かみのあるロボット漫画です。

  • この作家さんはほんと静かで淡々としていながら泣かせてくる…

  • 優しく切ない物語。
    AIたちは「もういつ解体されても大丈夫です」と言うが、本当に心はないのかな?元の持ち主に似た口調や雰囲気などが蓄積されていくと人間に近づいていくようだ(リセットされると新品って感じになるけれど)。穏やかに共存できれば良いのに…。
    元監視カメラだったAIの女の子が見ると、生命体はキラキラ光っているらしい。ただ今生きているというだけで。私も光っているのだろうか。

  • ヒト型AI。いつか実用化される時が来るのだろうか。
    健気で怖い。
    人間がココロを大切にすることを忘れないで欲しい。
    便利になっても。いかなる時も。

  • 奇しくも直前に読んだ『クララとおひさま』と同じ人型AIがテーマだけれど、こちらも負けてはいない。淡々とした優しさが胸に染みる。

  • 一瞬で大好きになった。過去の遺物となった人型AIが小さな町で一日一日を過ごして記す記録たち。彼らに残る記憶。人間への眼差し。池辺葵の描く孤独はなぜこんなにもあたたかく優しいのだろう。何回も読み返してる、こんなわたしでもあなたの目には光って見えますか。

  • 残念ながら、AIという題材をうまく活かせていない。こういうテーマを描く時には、山田胡瓜の作品のように、AIやロボットにより変化する社会構造なども描かなければならないのだが、そこまで筆が及んでいない。
    ここで描かれているのは、ヒューマノイドAIというよりも亜人間である。「鉄腕アトム」のロボット市民に似ているが、それよりもさらに単純な召使いでしかない。
    AIは自分が破壊されることを怖れない、そういう感情を持たないという表現。しかしAIから見た実生命はオーラをまとって見えるという描写は幾度か現れる。しかしそういった詩情をかもしだそうとする演出も、効果的に感じられなかった。
    詩情を描く場合には、具体性やロジックを対置するのが定石である。AIが浸透した社会では、詩情をかもしだす以前に、技術的・社会的なものごとが変質してゆくはずである。その部分をしっかり描いた上で、その中で詩情を描くほうがよいのではないか。
    本作のAIというテーマは、いわばチャレンジだったかもしれない。しかし無理に「AIの人生」を描くのではなく、今暮らしている日常の延長としての「人間の人生」を描いたほうが良かったのではないか。
    なぜ、主人公の彼女は「AIのような人」ではなく「人のようなAI」でなければならなかったのだろうか。


  • 淡々とした優しさ、

    健気だよなあ

  • 池辺葵の新刊は人工知能(というかアンドロイド)をテーマにしたSF。
    何を描いても素晴らしい。何を描いても傑作。もうホンマ言うことない。

  • 人型AIが人と共存して暮らす世界。しかし政府は他に使い道が見つかった、人間の仕事を奪ってる、人型AIの回収を進めることに。共に暮らし共に暮らす人々の方がなんとか身近に人型AIを残そうと奔走し。人型AIからみると、生命体はキラキラと発光して見える、という設定がいいなあと思いつつ。割と幸福なほうへ針の向いた未来像、と感じた。

  • 【AIが人の仕事を奪うだなんて誰が言ったのだろう】池辺葵、SFへの挑戦。大量生産から20年、ヒト型AIは世界中で廃棄されていた。少女・和音は喫茶店で働くが……。

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著者プロフィール

2009年漫画家デビュー。2014年、『どぶがわ』(秋田書店)で第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞。2018年、『ねぇ、ママ』(秋田書店)で第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞。代表作に『繕い裁つ人』(講談社)、『プリンセスメゾン』(小学館)など。

「2022年 『よそんちの子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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