アウトサイダー (下)

  • 文藝春秋 (2021年3月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784163913520

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

恐怖と緊張感が漂う中で、複数の登場人物が結束し、忌まわしい存在と対峙する姿が描かれています。探偵社の調査員ホリー・ギブニーが刑事や弁護士たちをまとめ、メキシコの伝説に基づく悪鬼と戦う様子は、心理描写が...

感想・レビュー・書評

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  • 読書備忘録876号(下)。
    ★★★★★。

    キング贔屓だから★5つやんか!と言われても全然オッケー!素晴らしい下巻でした。
    まさにキングのプロット。上巻から下巻の中盤までの細かなパーツが全て合体!そして最後の戦い!
    最後は"一応"大団円。一応ね。毎回ここ重要!退治した敵は本当にいなくなったのか・・・?

    改めて上下巻通した備忘禄。
    その前に!まずは、本棚の上下巻位置をひっくり返して一枚の絵に。お約束!
    本棚として見ることが多い自己満足。

    オクラホマ州フリントシティ。架空の街ですよ!当然。
    この平和を絵に描いたような街で恐ろしい事件が発生。
    13歳の少年、フランク・ピータースンが惨殺死体で発見された!
    死体の下半身は裸。ケツの穴に枯れ枝が突っ込まれ、精液が身体にぶちまけられ、なんと身体の一部が食われていた!
    そして、ハイスクールの教師で少年野球のコーチでもあるテリー・メイトランドが逮捕された。
    テリーが犯人であるという目撃証言、物的証拠、そして事件現場の指紋や精液のDNAなど科学的根拠も含めて!
    テリーが犯人であることは間違いない。

    しかし!テリーは犯行当日、フリントシティから遠い街キャップシティに居た!
    キャップシティに同行したメンバーからの証言、宿泊施設、立ち寄った本屋から科学的根拠も明らかに!

    テリーが犯人だと確信したフリントシティ市警察ラルフ・アンダースンは、少年野球の試合中という衆人環境のなかでテリーを逮捕していた。その結果、テリー、テリーの家族は住民から憎しみの目を向けられてしまった。

    そして犯行を真向否認するテリーが裁判所に連行された日、テリーは弟フランクを殺された兄オリーに拳銃で撃たれ殺されてしまう・・・(これネタバレでした!サーセン!)。

    フランク一家は、母親が事件きっかけの心労で心臓発作で死亡。オリーは射殺されて死亡。父は悲嘆に暮れて自殺未遂。辛うじて命はとりとめるも植物状態・・・。
    テリー一家も崩壊。

    テリーを逮捕したラルフは、テリーが犯人であったことを信じる一方、精神的に追い込まれていく・・・。

    一方、テリーのお抱え弁護士ハウイー・ゴールドは、元刑事で調査員のアレック・ベリーを使ってテリーの名誉回復の為に動き出す。調査にあたり、アレックが過去に接点のあった「ファインダーズ・キーパーズ探偵社」のホリー・ギブニーにも調査協力を依頼する!
    うっひゃぁぁぁぁぁ!ホリー登場!

    そう!ミスター・メルセデスシリーズ3部作で活躍した故ビル・ホッジスの助手です!
    キレッキレですが、強度のコミュ障女子。これがまためちゃくちゃ良い味。
    そして重要なのは、彼女はメルセデス事件の犯人ブレイディ・ハーツフィールドの人知を超えた犯行を経験したことで、この世には常識を超えた物事が起きるということを理解していること。

    そうテリーが同時に2人存在していた。
    どういうことなのか?
    そうです!"もののけ"の登場です!モダンホラーの帝王キングの登場です!
    モヤモヤを抱えていたラルフも含めて、真相を突き止める為に動き出す!

    もしかしたら、この作品を読まれる方もいるかも知れないので、ここからはキーワードのみの備忘禄で!
    (ネタバレチェックする手もあるんですが、なんかやっぱりギリギリを攻めたい!)

    ①オハイオ州デイトンで起きた姉妹惨殺事件。犯人として逮捕された男性は否認して自殺。
    ②デイトンの認知症施設にお世話になっていたテリーの父。そして施設看護師とテリーの物理的接触。
    ②古くから物語に登場するエル・クーコなる人知を超えた存在。
    ③敵の弱点。移り変わりの期間中の弱さ。それを補うための下僕。悲しい下僕。
    ④次のターゲット、クロードを守れ!クロードの従兄弟とメアリーズウィル洞窟の意味。
    ⑤メアリーズウィルでの最後の戦いと、武器のハッピースラッパーに胸アツ!
    ⑥そして重要なのは、当初もののけを信じようとしないラルフがどう変わっていくか!

    いやはや。熱くなりますね!

    サブイボキーワード!
    ①ホリーの核心の一言。「テリーは犯人ではありません。アウトサイダー(部外者)の仕業です。」
    ②強大な敵が生まれたのは悪の偶然かも知れないけど、逆にそれに打ち勝てたことも偶然。この世にはバランスをとる為の善の偶然があることも確か。

    すなわち、キングはこれからもホラー要素満載の悪と善の戦いを書いてくれるということです!

    最後に!
    キングの翻訳はやはり白石朗さん!
    海外モノに良くある日本に馴染みない比喩とかジョーク!翻訳作品好きには堪らない要素ですが、これをホントに楽しく読ませてくれるのは白石朗さん!
    ジェフリー・ディーヴァー作品の翻訳をされている池田真紀子さんと共に、私の中では2大巨塔です!

    さて、ちょっとおいて、ビリー・サマーズに行かないと・・・。

    • bmakiさん
      うわぁ、このレビュー、めっちゃ面白そうですね!気になりますっ!
      誰が犯人だったんだろ?どういう展開になったんだろ!?
      自分で読むしかない...
      うわぁ、このレビュー、めっちゃ面白そうですね!気になりますっ!
      誰が犯人だったんだろ?どういう展開になったんだろ!?
      自分で読むしかないですよね。
      翻訳本得意ではないですが、気になりました!
      2024/12/01
    • shintak5555さん
      マキさま
      異能期間もオモロイですよ!
      海外モン苦手な方には苦手かも^_^
      マキさま
      異能期間もオモロイですよ!
      海外モン苦手な方には苦手かも^_^
      2024/12/01
    • どんぐりさん
      私も翻訳物ってあんまり得意じゃなくて、全然読まないけど、この熱量だと読みたくなりますね!!
      私も翻訳物ってあんまり得意じゃなくて、全然読まないけど、この熱量だと読みたくなりますね!!
      2024/12/04
  • 前の作品に出てきた探偵社の調査員ホリー・ギブニーが出てきて、事件に疑問を持つ刑事や弁護士4人をまとめ、アウトサイダーと対決することになる。子どもを捕まえて背中の袋に入れていくメキシコの伝説の悪鬼エル・クーコのように、アウトサイダーは子どもの生き血や悲しみや苦しみを養分にするのか。そいつが潜んでいると思われる洞窟に彼らは向かうが、その動向は相手に読まれていた!恐怖を盛り上げて、一気にクライマックスになだれ込む。
    事件の結末は意外とあっけないのだが、登場人物たちの恐れや逡巡、勇気、悲しみなどの心理描写が克明で読ませる。アウトサイダーの最後の様は、映像にすると非常におぞましいだろうな。一体何だったのかというのが明らかにされないところがホラーなのだろう。

    • goya626さん
      蜜海さん
      コメント、ありがとうございます。スティーヴン・キングは結構年なのに、なおこの分厚い本を書き上げるなんて凄いです。何とも言えない饒...
      蜜海さん
      コメント、ありがとうございます。スティーヴン・キングは結構年なのに、なおこの分厚い本を書き上げるなんて凄いです。何とも言えない饒舌さとリーダビリティが魅力でしょうね。☆5は出せなかったんですが、面白いのは間違いないと思います。
      2021/07/08
    • goya626さん
      蜜海さん
      ちょっと前に、キングは息子との共著を出したので、次代に席を譲るのかと思いましたが、どうしてどうして。
      蜜海さん
      ちょっと前に、キングは息子との共著を出したので、次代に席を譲るのかと思いましたが、どうしてどうして。
      2021/07/10
  • 現実離れし過ぎていないところが良かった。
    そのまま映画化されることが簡単に想像できる仕上がり。
    翻訳が丁寧で抵抗なく読み進めることができました。

  • 久しぶりに読んだスティーブン・キングの新作。
    「ミスター・メルセデス」がテレビ化もされてヒットしていたのは知っていたが、最近は食指が動かなかった、、、、
    でも、読んでみると、キングらしい作品で面白い。
    数人のグループが、反発もあるが、それを乗り越えて結束を固め、忌まわしいモノに対峙していく。
    忌まわしいモノは徹底的に忌まわしく、そのモノに取り憑かれた人間はやはり根っからのダメ人間として行動する。でも、ちょっと抜けていて、失敗する。
    というのはキング作品に通底する人物設定だと思うのだけどなあー。
    楽しめました。
    「ミスター・メルセデス」から始まる三部作も読んでみようかしら。

  • 上巻があまりにも容赦なくてリアルに凹んでたのだが、ここまで徹底的に追い詰めておきながら下巻の(作中の言葉を借りるなら)人間の善を目指す力を信じる姿勢は救いであり希望だった。
    こういうところ本当にブレない。
    だからスティーヴン・キングの本が好きなんだよなあと再確認するなどした。

    あと、スティーヴン・キングの文章が随所で本当に刺さってしまって動けなかった。
    特にラスト20ページくらいのラルフとホリーのやり取り。
    私にとって輝きそのもので心を鷲掴みにされてしまった。
    なんでこんなドラマチックな書き方ができるんだ。
    凄すぎるよ。

    紛れもなくミステリー小説なのに、それよりも人と人が繋がる奇跡を大事にしているところが良いなあと思う。
    暗闇を歩いていて先が見えなかったとしても、誰かとの絆が道標になる。

  • 久々にキングのホラーを感じた。メルセデスは凄く面白く堪能したけど、次が追いつかなかった。今更キング?と思ったが読んで良かった。ただ、かつてのキングなら悪役はもっと凄い人?に描いてたはずだからそこは残念だった。

  • 前半はホラーと言うか何が起きているのか全く分からないという感じでした。最後の方でホラー感が出てきました。ホリーが出てきてとても懐かしかったです。
    後半の展開が徐々にスリリングになってきて、映像が目に浮かぶようでした。ホラーというか「得体の知れないものへの恐怖」みたいな感覚でした。
    最後、恐ろしい時間を共有した2人の深い繋がりがなんだか嬉しかったです。

  • 上巻に続き、2段組327ページ(本編)を一気読みした。いやあ、おもしろかった(^o^)。まったく情報を入れずに読んでいたため、上巻の感想では少し的外れなことを書いてしまった。“ホッジズ三部作のような”……いや、これ間違いなく続編でしょ。下巻では上巻とは別の事件を追う。その過程で2つの事件が“アウトサイダー”によって起こされたものだと気づくという展開。これ以上はネタバレになる。ぜひ!

  • ホッジスシリーズをまだ読み終わってないのなら、そっちを先に読む事をおすすめします

    ホッジスシリーズの1しか読んで無かったので、ホリーが出てきて事件のネタバレ(2と3の)を話すシーンではあわあわしてしまった!

  • うーん、これはホラーなのか?

    全然怖くなかったよ?

    ミステリ小説としては、

    まあまあだったかな。

    「任務の終わり」

    を読んだら、もうキングはいいかな。

  • テリーの死により事件は終わりを迎えたはずだった。しかし疑念と悔恨を抱えたラルフは捜査を続ける。そして「ファインダーズ・キーパーズ探偵社」のホリーを加えた調査で判明したのは、恐るべき事実だった。過去にも似た事件が起こっており、冤罪の犠牲になったのはテリーだけではないこと。さらに新たな人物が白羽の矢を立てられたということ。その陰にあるのは人知を超えた怪物・アウトサイダー。ラルフたちはそいつに打ち勝つことができるのか。
    もうね、ホリーが登場したのが嬉しくて嬉しくて。ホッジズを失くした傷を抱え、不安定なところもまだまだありながら、それでも強くたくましくなったホリー。彼女には欠点も弱みも多くあるのだけれど、彼女自身がそれを受け入れうまく付き合おうとしているのが、とても心強いです。ああでもどうせならジェロームも一緒に活躍してほしかったなあ。
    警告を発するアウトサイダーの不気味さ、アウトサイダーに取り込まれたあの人物の陰湿さが恐ろしいです。怪物を追い詰めるつもりで、だけれど罠に嵌められ待ち伏せされているのかも、という展開がスリリングで読む手が止まりませんでした。むしろ直接対決になってからの方が安心して読めたかも。だいたいこういうやつって、直接対決には意外と弱い気がしますねえ。

  • ホリーの活躍の賜物
    よくぞ頑張ってくれました

  • ようやく読了!前半からの後半は怒涛の展開。分かりやすく軸がブレてないので読みやすい。が、最後はやや冗長に感じた。

  • アウトサイダーに意思はなく生存し続けるために人間に憑依しているではないのでしょうか。

    憑依された人間の心の奥に潜んでいる悪意が表に出てくる感じでしょうか。

  • 上下巻を読了しての感想。

    キングを手に取るのは、何年ぶりかなあ…最後にマトモに読んだのが、グリーンマイルだったか。

    この20年くらい、つまり21世紀に入ってから、「読む」よりも、むしろ「キング原作」の映画やドラマを「視聴する」方が多かったように思う。ミスト、アンダー・ザ・ドーム、ITリメイク版、ネトフリの単発ドラマなど。

    今回、何となく、久々にキング読んでみようかな、と思いつき、割と最近の作品に手を出してみたのだが。

    思いもよらない派手な仕掛けは無いものの、円熟した老齢期の作家にしか出せぬ味わい深さにグイグイ引き込まれ、一気に読了。ホラー色よりも、人間ドラマに彩られたサスペンス色の強い作品と思う。長いが、冗長とは感じない構成力、ストーリーテリング力はさすが。

    「犯人を見た、証拠がある」という事実は、確かに表面的には事実なのだけれども、「事実」は必ずしも「真実」ではない、という事が徐々に明らかになるにつれ、いくらでも「表面的な事実」をデッチ上げる事のできる21世紀のネット時代を生きる我々にとって、正しさとは何か、何を信じればいいのか、という問いかけを生み出しており、作品にある種の深みが出ているように思う。

    また、主軸となるキャラクターの正義の基準や行動原理が、理性を超えた現象に遭遇して崩されていくプロセス…つまりは、自分が取り返しのつかない大失態をしでかしたと気がついた後に、その事実に向き合い、方向転換をし、皆で正しい行動を取っていこうとする険しいプロセスが非常によく描けていて、唸らされた。ある意味、贖罪の物語でもあると思った。

    ちなみに、ミスター・メルセデスから始まる三部作は未読。アウトサイダーは、スピンオフのような位置づけなのかな…? それでも、十分に楽しめた。

    あと、美味しそうなメロンを切ってみたら中から蛆虫、というエピソードは、作品を貫く強烈なイメージ&比喩となっていて、強い印象を残す。この辺りも、キングの真骨頂。

    いやー、堪能した!

    ミスター・メルセデス以降の三部作も読んでみようと思う。

  • 上巻の現実世界に即したスリリングな展開に対して、後半はオカルトな冒険譚。
    スティーブンキングらしいといえばそうだが、上巻と下巻のギャップについていけず。

  • あー面白かった
    かなーり常識の範囲だったのは円熟期ということか。それでも次から次へと頁をめくらせるキングはやはり格別。
    この世ならざる存在が怖いのは当たり前だけど、今回のような少年少女の虐殺は人間でもある。もっと酷い事件もある。悪夢に悩まされるような厄災も普通にある。夜明けに電話で分かち合える相手がいるのは救い。読後感は暖かい。ラルフとホリーのコンビにまた会えたらいいな。
    ドラマ化されてるらしいので見よう。

  • ふむ

  • またブギーマン系かと思ったが、それでも面白かった。あっさりやっつけたけど、それ以後も丁寧に描かれていて、とてもよかった。結局やつはなんだったんだ……宇宙人?

  • 警察小説かと思ってたら、スーパーナチュラルなホラーだった。それはそれで面白いし、“ファインダーズキーパーズ”のホリーが下巻から登場したのも嬉しかった。ただ、アウトサイダーがあまりにも簡単というか脆い人間のように殺されたのが納得いかない。人外の化物なら、もっと違う滅ぼし方があってもよいと思うのだが。

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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