梅花下駄 照降町四季(三)

  • 文藝春秋 (2021年6月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784163913810

作品紹介・あらすじ

女性職人を主人公としたシリーズ、好評の第3弾!

文政十二年夏。大火は江戸を焼き尽くしたが、照降町の人びとは復興に向け動き出し、佳乃の発案した船を店に仕立てて履物を売る「船商い」は大繁盛した。一方、花魁道中で履く三枚歯の下駄の制作を佳乃に託していた梅花は、秘めた想いを佳乃に語った――。

みんなの感想まとめ

復興をテーマにした物語は、江戸時代の町人たちが新たな生活を築く姿を描いています。大火からの立ち直りを果たす照降町の人々は、主人公・佳乃の発案による「船商い」で繁盛を迎え、職人としての誇りを持ちながら下...

感想・レビュー・書評

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  • 照降町四季シリーズの3作目。大火からの復興を描いている。剣戟シーンもほとんどなく派手さはないが、力強く復興していく町人の姿が印象的。また、下駄の工夫を重ねていく職人魂が読んでいて心地よい。周五郎をとりまくごたごたも新たなフェーズに入ってきており、いよいよ最終巻の4作目が楽しみ。

  • 前巻が結構派手というか物語が大きく動いたので今回は少し物足りなさがあったけど、下駄の絵柄の話、良かったです。

    2022.3.5
    33

  • 江戸時代も後期、化政期になると幕府の統治には次第に翳りが見え始める一方で、町人文化は大きく花開いた。時代がどれほど変わろうとも、人々の服装や生活様式には流行り廃りがつきものだ。現代でいえば、流行の発信地は神宮前や表参道あたりだろうか。だが当時、その中心にあったのは吉原であった。

    江戸のファッションリーダーといえば、錦絵にも数多く描かれた歌舞伎役者と遊女たちである。なかでも位の高い遊女が、馴染み客を迎えるため郭内の茶屋へ向かうとき、あるいは特定の日に美しく着飾って遊郭の中を練り歩く姿は「花魁道中」と呼ばれた。

    花魁は華やかな織物の打掛をまとい、厚く綿を入れた裾回しで裾を大きく膨らませる。帯は前で結ぶ幅広のもの。大きく結い上げた盛り髪には、簪や笄がいくつも挿される。足元は素足に黒塗りの高下駄――まさに絢爛たる出立ちである。

    そんな吉原で、今をときめく花魁・梅花から「花魁道中で履く三枚歯の下駄」の制作を託されたのが佳乃であった。佳乃は工夫を凝らし、新しい下駄を作り上げていく。同時に、かつての大火で命を落とした江戸の人々の鎮魂のための催しを企てるのだった。

  • 照降町シリーズの3。盛り上がったねえ。あと一巻しかないのが残念なような。佳乃と周五郎はどうなるのか?

  • 佳乃が照降町に出戻って、半年。
    鼻緒屋の腕はますます高くなり、評判も鰻登り。
    商品も飛ぶように売れ、上物がすぐになくなる。

    そんな評判を聞いてか、吉原の花魁、梅香から下駄の注文が。下駄職人の伊佐次とともに、工夫を凝らして丈夫でありながら軽く、誰もが驚くようなしつらえを。

    大火事から守った照降町の白梅の木を、偶然花魁がしっていたことから、二人は親しくなる。

    かたや、周五郎の旧藩での内紛は吉原でも知られるようになる。周五郎の運命は?最終巻に。

    盛り上がる第3巻。

  • 【佐伯作品新シリーズ、単行本でも連続刊行中!】江戸を焼き尽くした大火を乗り越え、復興に向け知恵を出し合う照降町の人々。佳乃と吉原の花魁・梅花が仕掛ける前代未聞の企てとは?

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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