本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784163914015
作品紹介・あらすじ
行方不明の父、未完の『銀河鉄道の夜』、書きかけの小説。三つの未完の物語の中に「私」は何を見い出すのか? 人生の岐路に立つ女子大学院生を通して描く、魂の彷徨の物語。
執筆に先立って著者は、以下のようなエッセイを寄せています。
=================
(前略)
もうひとつ分からないのは、宮沢賢治のことだ。
幼い頃、私はたぶん明確に宮沢賢治作品が嫌いだった。理不尽と唐突な怒りと自己犠牲に溢れ、常に死の気配がして、それでいて、熱くどろりとした生命力も感じる。正直、気味が悪かった。
ただ、アニメ版の『銀河鉄道の夜』のビデオだけは繰り返し見ていた記憶がある。ますむらひろしさんのファンだったこともあるが、なにより、アニメーションと呼ぶにはあまりに深い銀河の闇に引き込まれた。
私が一九八三年生まれで、映画が公開されたのは一九八五年なので、おそらく私が六、七歳の頃に失踪して、それ以来、行方不明の実父がまだいた頃に見ていたことも、関係しているように思う。
だから、大人になり、宗教的な関心から賢治の作品を読み返すようになって、その面白さにようやく目覚めてからも、『銀河鉄道の夜』だけは自分の中でぽっかり浮いている作品だった。
(中略)
私の手元には、消えた父の残した手紙が一通だけある。その文体からは、私が身内から聞いていた父の人物像とは、かなり異なる印象を受ける。
この連載長編は、主人公の「私」と、消えた父親と、『銀河鉄道の夜』という三つの未完の物語をとおして、銀河の闇のむこうに消えたものを見つけたくて書き始めた。
じつは数週間前まで、自分がこんな小説を書くとすら思っていなかった。ほんとうの意味で消えた父親について書こうと考えたことがなかったのだ。そしていきなり始まったということは、たぶん、そういう時期やタイミングが来たのではないかと思う。
==============
「私」をめぐる大いなる冒険の一つの答えが提示される物語をご期待ください。
みんなの感想まとめ
人生の岐路に立つ女子大学院生が、未完の物語を通じて自分自身を見つめ直す過程を描いた作品です。主人公の春は、失踪した父の謎を追いながら、恋人との関係性を再評価し、成長していく姿が描かれています。物語には...
感想・レビュー・書評
-
島本理生さんには以前小説の講座を受講する機会に恵まれ、その時に予習として初期の作品はほとんど全部拝読してから受講したのですが(『ファーストラヴ』あたりまで読みました)それ以後ご無沙汰で、この作品は、宮沢賢治に関係した作品だと知ったので読みたくなりました。
キャッチコピーは「父の失踪、書きかけの小説、『銀河鉄道の夜』。」ーあの夏、三つの未完の物語が「私」を突き動かしたーだったのですが、賢治に関わるミステリーを期待して読んだのですが、かなり期待とは違う、宮沢賢治はほのかに香るくらいの作品でした。
とても淡い感じのする物語で、日本文学を学ぶ大学院生の主人公春のさわやかな成長物語だと思いました。
春は恋人の三歳年上の亜紀くんに結婚しようと言われ悩みます。
小説家の吉沢さんのところでアルバイトを始め、父と同年代の吉沢さんに失踪した父のことを聞いてもらいます。春の父はなぜか母や春ではなく自分の妹宛ての手紙一本だけ残し失踪してしまったのです。
吉沢さんは春に的確な助言を与えてくれます。
でも、吉沢さんももうすぐ引っ越ししてお別れです。
春はこれからは自分で歩いていこうと思います。
そして亜紀くんとの出会いを振り返る春。
作者あとがきによりますと、本作の執筆中、島本さんはなぜか十代の頃に書いた『生まれる森』という小説のことを思い返していたそうです。あの頃に迷い込んだ森とは、なんだったのか。
確かに私もこの作品は島本さんの初期の作品に近いと思いました。
当時、書かれた詩だそうです。
君が痛いと泣いた
森には雪が降っていた
私は捨てた
かかとから、あふれ出した血が眠るうさぎの耳を染める
遠いたびの終わりには
ただ
身を寄せ合い
からまる夜をほどいて
この森を出ていく
わたしたちはこの深い場所で生まれ
いつか
抜け出すことができるだろう詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
恋愛小説だと思うが、なんだか私には難しすぎた。好きなら好きで良いではないか!と思うのだが、そうではないらしい。二人が突然わかりあったりして、謎。されど我らが日々 が出てきた。はるか昔に読んだ記憶が。
-
新刊は図書館待ちが基本なのだが、島本理生さんの作品は「2020年の恋人たち」に引き続いて2作連続で買ってしまった。島本さんの小説に自分が何を期待しているのかわからないが、書店で見かけるとメンタルが引き寄せられてしまう。
コロナ禍の2020年。春と亜紀の夏休み。
春は、幼い頃失踪した父の謎を追いかけ、恋人・亜紀との二人の関係性を見つめ直す。
自分探しの旅の物語だ。
あとがき読むと、島本さん自身がここ数年は悩み迷っているという。そのモヤモヤ感が伝わってきたが、それがなぜか心にフィットするというか、あたたかみを感じるというか、救われた気になった。
島本さんは、「そこに救済を必要とする登場人物がいるから書くのだ」という。
そして、読者は登場人物を理解しようとし感情移入することで、間接的に作家さんに救われる。
だからこそ、読書はかけがえのない時間なのだ…と自分でも何言っているのかわからなくなってきた笑
この本読む前に、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」は読んでおいた方が良いかもしれません。僕はこれから読みます。 -
恋愛やその他におけるあいまいな感情、定まらない気持ちについて書くのが巧みな作家さんだなあと思った。
父親が失踪した。叔母は心がおかしくなった。どれも新興宗教がらみだ。
面倒な家族環境であると自覚してきた春。
それから、何か心に足りない部分、どうしても埋まらない欠けた部分を抱えてきた。
くすぶる感情。矛盾した気持ち。
ずっと知らないふりをして、蓋をしてきたもの。
人に気に入られたい。こんな不安定で中途半端な自分を、どうか認めてもらいたい。
心が安心して帰れる場所。
ありのままを受け入れてくれる存在。
春はただ、それだけを求めていた。小さいころから、どうしても見つからないものだった。
人はみな、不安定で不完全だ。
だからこそ、人と人がしっかりと関係を築いていくには、しっかりと向き合ってちゃんと対話を重ねることが必要なんだなと思わせた。それは相手だけでなく、自分自身にも。
宮沢賢治の銀河鉄道の夜、あらすじしか知らないのでちゃんと読んでみたいなと思った。
それと、表現がキレイだった。装丁もキレイ。
銀河鉄道の夜のように、私たちはこれを長い時間かけて消化していく必要があるなと感じた。 -
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を修士論文に選んだ大学院生の物語。行方不明の父、未完の『銀河鉄道の夜』、書きかけの小説、三つの未完の物語の中で主人公は過去と向き合い、人生の選択をしていきます。
読み始めの印象とは変わって深い内容でした。
銀河鉄道の夜も読みたくなりました。 -
物語自体は恋愛を表向きにしているが、その裏には『自分といかに向き合って生きていくか』という重要なテーマがあり、今も抉られたくない過去で悩む方は、前向きになれるかもしれませんし、自分のことを普通じゃないと思わなくなるかもしれません(ここで書く普通は、この言葉を心の拠り所にしたいくらい苦しんでいる人へのそれです)。
ちなみに私の場合、「春」や「亜紀」の痛みに共感できる部分もあって。自分自身でマイナス(だと一般的に思われている)なことをしたと思った時から、それが延々積み重なって、終いには自暴自棄になるみたいな感じですかね。そして、恐いのは、それが当たり前のように思い込んでしまい、弱音を吐くことが、ものすごい大罪を犯してるみたいに思えてくることで。自分で自分を慰めない、イコール、自分に対してのみ滅茶苦茶、厳しくなる。負の連鎖ですよね。でも、正直、未だに割り切れてない部分もありますけどね。物語のようには、なかなかいかない。人生とはそういうもんだと思うことにしてます。
物語中の春の痛みに対しては、血のつながりだって、絶対じゃないんだから、そんなの気にしないで、前向きにどんどん行けばいいんだよ、なんて思えるのは、他人事だからかもしれず、これが自分事になると、たちまち心配してしまうかもしれません。それでも、自分で自分にもっと同情することや、他人のことは客観的に見えるけど、自分自身のことは意外と見えていないのかな、なんてことを考えさせられました。こういう物語を読むと、やはり、人は孤独に生きていくことはできないのだろうか?
ただ、そんな結構重い(と私は思う)テーマに対して、解決策出るの早くないか、なんて思ったりもしました。物語としては、若干、物足りないかなと。
私的には、両親や叔母の人となりをもっと知りたかったとか、ページ数を増やして、春の内面の葛藤をもう少し追っても良かったかなとか、思うけれど、春と亜紀、二人の物語とするのなら、これくらいのコンパクトさでもいいのかなとも思いました。
ちなみに、「銀河鉄道の夜」は、幼い頃に読んだきり、ほとんど覚えていないので、そちらの視点からの感想は書けませんので。それを絡めた展開もあるので、詳しい方なら、また違った印象を受けるかもしれませんね。 -
泣くようなお話では多分ないはずなのに、読み終えた時胸がじんわり熱くなって涙がこぼれました。
きっかけは山本文緒さんが『無人島のふたり』の中で紹介していたので気になって。
島本理生さんは、『君が降る日』でピンとこなかったのでそのまま縁がない作家さんでしたが、本作は春の背景が徐々に明らかになっていく、それは読者としてということではなくて、読みながら、春と、その周囲の素敵な人たちと共に気づいていく作業のような体験でした。
時々苦しくてヒリヒリする中に、思いやりや温かさもそれ以上に感じられる、とても素敵な一冊でした。 -
-
元気の出るエッセイ『人生ミスっても自殺しないで、旅』をレビュー【30代におすすめの本】 - ローリエプレス
https://laurier....元気の出るエッセイ『人生ミスっても自殺しないで、旅』をレビュー【30代におすすめの本】 - ローリエプレス
https://laurier.excite.co.jp/i/Baila_444732021/10/08
-
-
失踪した父親と、書きかけの小説。家族とのわだかまりを持ち、幼少時から癒えることのない傷を抱え続けたまま、大学院で宮沢賢治「銀河鉄道の夜」を研究している学生の春が、ゆっくりと自分の物語をみつけていくまでのひと夏を描いた長編。
心の機微をとても丁寧に追う島本理生さんらしい話だと思った。ゼミの篠田くん、売野さん、雑務を手伝わせてもらう小説家の吉沢さん、そして彼氏の亜紀くん。それぞれの人との対話を通じて春はすこしずつ成長する。
人に頼れない性格とか、自己肯定感の低さとか、恋愛のスタンスとか、なんだか私自身と重なる部分が多かった。
互いの中の優しく光る星を見つけるようなやり方を身につけたい。自立って、ひとりぼっちになることではないんだね。 -
-
ぬかるんだ土の道に、自分の力を幾らか持っていかれながら歩いていく、そんな感覚で読んだ。
幼き頃の、父の失踪。
鮮やかな記憶にはならない、そのパーツの中に、叔母への暴力と、神様と、文学が留められていた。
大学院生になった春が、論文として取り上げたのは、宮沢賢治『銀河鉄道の夜』、そして失踪した父の文学を、小説に仕立てることだった。
この作品では、宮沢賢治と同じくらい、恋人である亜紀がバランスを担う。
なのに、歪にも感じるくらい、春は亜紀と結婚することに躊躇し、亜紀は離すことを恐れる。
好きな人と一緒にいすぎることに、不安を感じる気持ちは、分かるような気がする。
我慢することが怖いのか、いや、あからさまな自分に慣れてしまうことの方が怖いのかもしれない。
そのくせ、好きな人であれば、そうでない人よりも距離を縮めても構わない、つまり無条件に自分を認めてもらえるというような、打算的な安心をも欲している。
そういう、春や亜紀の人間らしい気持ち悪さを、分かってしまうことは、結構しんどい体験でもある。
神様を信じる人間が、無垢なのではない。
無垢ではない人間が、慟哭しながら神様を求める姿に何かを感じるように思う。
それらを、書き直し、書き直しながら、『銀河鉄道の夜』が積み重ねてゆく宮沢賢治の姿に、皆は何を見出すんだろう。 -
卒論を書き上げようとする大学院生が、その過程で自分の過去と向き合っていく話。主人公の不安定さが痛々しく、読んでいて自分も不安な気持ちになる。作者の女性の繊細な感情を機微に描く技術はすごいなとあらためて思わされた。
こんなに深く考えながら生活している人って本当にいるのだろうか。会話している内容の難しさは平野啓一郎に通じるなと思った。 -
島本理生さんの作品を読んでいると、
メンタルをやられてせつなくていたたまれない気持ちになる。
でも、ずっしりと心にしみて、やめられなくなるのだ。
この作品もそう。 -
「私ね、父親が子供の頃に失踪したり、叔母が宗教に入れ込んだりして、少し面倒な家庭環境だったんだ。だから甘えるっていうのが、感覚として、よく分からないかもしれない」(本文154頁)
私の実家の環境に似ている生い立ちの主人公の大学院生。
その心の動きや彼女を囲む友人、知人たちがそれぞれ抱える事情も含めて、人物像が立体的に浮きたってくる。
静かな筆致のなかに、ややもすると自分では見落としそうな微細な感覚や感情が登場人物同士のやり取りによって、少しずつ表出され、私の心が共振する。
島本さんがあとがきでおっしゃっるように、「救済」となる言葉に触れられた作品だ。
私も普段自分で心の底に押し込めて、露わにしないように振舞ってきた自らの澱を改めて確認したような気がする。
心に蓋をして「誰かが閉じ込めてしまった物語を読み解いていくように書くことが、自分の小説なのかもしれないと思っています」(あとがき本文227頁)。
「吉沢さんみたいな保護者がいたら、良かったのに。甘えたり、愚痴を言ったり、頼ったりできて、私がどんなに可愛くなくても不機嫌になっても無茶を行っても、どこかへ行ったりしない厳しくて優しい家族がいたら、心が安心して帰れる場所があったら、きっともっと色んなことが上手くできたのに、就活だって」(本文186頁)。
この年になってもやっぱり甘えたかった、守られたかった、そんな思いを否定できない。
我儘をぶつけても愛されたかった。そんな子どもの頃のままの私がずっと心の奥底に存在している。
不完全で欠落に満ちていると感じる自分の心の欠損を埋めるために、アイロンがけに没入してしまう春の心の動きは私も同じ。強迫的に掃除をしてしまう私に通じる。
幼い頃の衝撃的な出来事を乗り越えるために、子どもが心の中で辻褄を合わせ、記憶を一部消し去り折り合いをつける。
そして自分の感覚や感情を押し殺して生き延びるがゆえに、本当の自分の感覚や意思が自分でもわからなくなる。
ずっとしたかったこと、やりたかったこと、言いたかったことは何だろう。
未熟で不完全な子ども時代に、周囲の大人たちの立場が逆転した理不尽な役割を背負わされた来た主人公春。
あなたが辛いのは、あなたの所為じゃないよ。
そう言葉をかけて頁を閉じて、その言葉を私の心の中に存在し続ける幼い頃からの「私」にもかけることができた気がする。
春の彼のバックグラウンドが終盤もう少し欲しかったのと、宮沢賢治の作品に私の知識がもっとあればもう少し読み深められたかもしれない。 -
新型コロナの影響をもろに受けた2020年の夏を、大学院生・春の目線で描いた作品。
何作読んでも、この作者の作品は捉えどころがないと言うか、いい意味色がないと言うか、いつも違う雰囲気をまとっているように思う。
今作の主人公・春はコロナで授業のなくなった夏を過ごしていた。
手元には書きかけの小説、未完の「銀河鉄道の夜」
心の中には失踪してしまった父への離れがたい思いを抱えたまま。
そんな春を優しく見守る恋人の亜紀。
旅先で亜紀が発した「愛している」の言葉を発端に、春の心が揺れ動く様を繊細に描いている。
春の同じゼミの篠田や、売野、アルバイト先の小説家・吉沢などの対話から、徐々に春は自分の過去に改めて向かい合う勇気を持つようになる。
「家族関係が複雑だと、人に甘えるのが下手になる」とか、やたら春は自分を不幸がる。そこが個人的には好きになれなかった。
自己肯定感が低い割には、誰に対しても上から目線なのも、何だか嫌で、「私、父に失踪された可哀想な子」を演じているのも嫌で、評価は低め。
春を取り巻く人たちが、とても優しくて、恋人の亜紀以外は春の悪いところもちゃんと口に出して言ってくれて、春はとても恵まれていると思う。
タイトルが凄く好きで、それに惹かれて読んだけど、内容は思っていたものと全然違って、でも、誰もが何かを見失っていた2020年の夏を主人公の春を通して読んだことで、自分もまた「虚無」を感じていた夏を客観的に思い出すことが出来た気がする。 -
*
恋人の亜紀君からは結婚や同棲の話が出るが、
主人公の春は手放しで喜べす、即座にYESと
言えない。
何故か彼といると緊張する自分、
一人で居たいと考える自分がいる一方で、
一人を寂しく感じる瞬間もある。
卒論のテーマ、宮沢賢治の銀河鉄道の夜の
ストーリーと改稿の意味を考えながら、
悩みに結論を出すため自分を振り返る。
2020コロナ禍の夏が舞台。
コロナ故の限られた人との交流の中、
春は自分が周りから気遣われていた事を知る。
春と亜紀君が、それぞれ自分と向き合い
これからの自分達を考える物語。
〜あとがきより〜
作者の島本理生さんが、書く事に悩みながら、
この物語を書き綴った事が書かれていて
物語の主人公に重なりました。
自分を見つめるための勇気、
辛い時には周りの人に助けを求める勇気、
変わることを受け入れる勇気、
色んな勇気を教えられました。
そして、仮に誰かに拒絶されたとしても、
それは存在自体を全部否定されたんじゃない。
そう思って良いんだと、
この物語が教えてくれました。
-
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の研究しながら自分の現在の心の形を探っていく主人公。危ういのは主人公だけかと思いきや、彼氏の亜紀君までいろいろ抱えてるとは・・主人公の周りの登場人物の発言にいろいろ気付かされていくのだけど、読者もきっと誰かの言葉にハッとさせられる部分があるのではないかと思います。展開が気になって一気に読んじゃったけど、いつかゆっくり再読したいです。
-
コロナ禍の今を書いている小説ということで気になり手にした。
実際は、コロナがメインではないのだが…
恋愛小説は、しばらく読んでなかったがスッと入ってきた。
書き出しの風景の表現から優しい。
文学科の大学院生らしく「銀河鉄道の夜」の解釈も含め作品への思いも伝わってきた。
だが、ほんとうは彼との関わり方をどうすべきなのか迷って答えが出せないでいる。。
静かにだが圧は感じる複雑な気持ち。
著者プロフィール
島本理生の作品
本棚登録 :
感想 :
