花束は毒

  • 文藝春秋
3.65
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感想 : 124
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163914039

作品紹介・あらすじ

罠、また罠。100%騙される、戦慄ミステリー!

「結婚をやめろ」との手紙に怯える元医学生の真壁。
彼には、脅迫者を追及できない理由があった。
そんな真壁を助けたい木瀬は、探偵に調査を依頼する。
探偵・北見理花と木瀬の出会いは中学時代。
彼女は探偵見習いを自称して生徒たちの依頼を請け負う少女だった。

ーーあの時、彼女がもたらした「解決」は今も僕の心に棘を残している。
大人になった今度こそ、僕は違う結果を出せるだろうか……。

背筋が寒くなる真相に、ラストに残る深い問いかけに、読者からの悲鳴と称賛続出の傑作ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 大学生の木瀬芳樹は中学生の時、家庭教師をしてくれていた真壁研一と再会します。
    真壁は大学の医学部へ通っている明るく人当たりのいい青年でしたが医者にはならず、大学を中退してインテリアショップの店長をしていました。

    そして真壁は結婚を控えていましたが「良心があるなら結婚をやめろ」などの脅迫状に悩まされていることを知ります。

    芳樹は中学の時、兄のいじめを助けてくれた北見理花の勤める探偵事務所に、勝手に真壁の悩み事を持ち込みます。すると理花の調査で、真壁が起こしたとされる4年前のとある事件がうかびあがってきます。

    真壁に尋ねると、事件は冤罪であり、どうしようもなくなって示談にしたのだと言いますが。真壁の言っていることは真実なのか…。
    そして、真壁を脅迫しているのは一体誰で、何の目的があるのか…。


    最後のどんでん返しには驚愕しました。
    そこまでする!?と思いました。
    世の中には怖い○○がいるものだと思いました。
    『花束は毒』は言い得て妙なタイトルです。

  • 毒がまわる一冊。結婚間近のカップルの元に届く何通もの脅迫めいた手紙。探偵と友人がこの脅迫者を追っていくミステリ。じっくり考える間もなくどんどん展開に引きづり込まれた。探偵の手際良い手腕で真相に近づくたびにちょっとした驚きを味わえ、ざわざわ感も次第に増していく過程は面白かった。そしてついに迎えた終盤は驚きというか恐怖の毒が一気にまわる。考えれば考えるほど怖さと気持ち悪さの毒、人が心に持つ毒、そして気の毒なるものが頭にゆっくりとまわる。この揺れる選択感に迫られるラストがまたなんとも言えない余韻…まるで苦い毒。

  • うっわ……こっっわ……
    そういうことか……。

    ネタバレなしでは感想を何も語れない作品を読んでしまった…。
    冒頭の、中学のときのエピソードがうまいスパイスになってる。

    途中、こうかなあ、という予想が当たっていたんだけれど、それでもそこまでして…そうか……。

    私があの人の立場ならどうしよう。
    何も知らないことが幸せなんだけれど、確かにそうなんだけれど…。

    本当に……『相手をよく知りもしないで結婚すべきではありません』という言葉に尽きる。
    それでも知らないままのほうがいいときもあるしなあ…うーん…。
    読み終えて一晩考えて、最後、もしも私なら行動に移さない(できない)かな、と思い至った。

    そして「花束は毒」という秀逸なタイトル。
    装丁も毒々しくて好き。

    • ゆうママさん
      こんばんは☆
      遅くに失礼します。
      私もこの本は読むつもりです。衣都さんのレビュー、途中までしか読んでいません。
      ごめんね(>_<) 確か王様...
      こんばんは☆
      遅くに失礼します。
      私もこの本は読むつもりです。衣都さんのレビュー、途中までしか読んでいません。
      ごめんね(>_<) 確か王様のブランチで紹介していましたね。衣都さんも見たのでは?
      ドキドキの本のようで・・・・私もドキドキの本を読んでいます。
      雷神です。う~っ
      2021/09/10
    • 衣都*1月末に海外引越予定さん
      おはようございます。
      これはブランチの前から知っていた作品でした。だけどブランチをみてより興味がわき、予定より早く読む結果に…笑
      最後、「究...
      おはようございます。
      これはブランチの前から知っていた作品でした。だけどブランチをみてより興味がわき、予定より早く読む結果に…笑
      最後、「究極の」問いを投げつけられるのですが、読了しばらく考え込むような作品でした。
      ゆうママさんはいま雷神読まれているんですね!
      ずっと暗闇の中もがくような展開の作品ですね…最後までどきどき引っ張られて、個人的には満足度☆5の作品でした☺︎
      2021/09/12
  • 騙された。まんまと騙された。
    そして知ったあとの恐怖感は半端ない。

    ラスト、伝えるのかどうなのか…
    正解がわからない。
    幸せになるのか…。絶望感に囚われるのか…。
    無言で立ちすくむしかない。

  •  怖い話だった。まさかこんな展開が待ち受けているとは。

     主人公の木瀬は、中学時代に家庭教師としてお世話になった真壁と偶然出会い、彼の元に脅迫状が届いていることを知る。
     結婚を控えた真壁をなんとか助けたいという思いから、中学生時代に探偵ごっこをしていて、現在探偵になっていた北見先輩に調査を依頼する。

     北見が調査を進めていくうちに、次々と判明していく驚愕の事実。

     真壁は4年前に強姦の罪で示談していた。

     真壁を糾弾する手紙は、その事件に関係していると思わざるを得ないものだった。

     果たして真壁を信じて良いのだろうか。疑心暗鬼になった木瀬はさらなる衝撃の事実を知ることになる。


     正直、木瀬と北見が思い描いていた姿を私も想像していたが、まさかその上をいくとは。
     木瀬の言動には腑に落ちないところが多かったが、それ以上のどんでん返しに満足。

  • これはおもしろかった。冤罪にまつわるミステリーかなぁなんてそんな単純なものじゃなかった。ラストはホラーで、サイコパスのあの人にゾッとさせられた。
    真壁さんは祝福されてきれいな花束をもらったつもりが、実は毒があったんだんね。
    「真実を知っても、誰も幸せにならない。けれど、こんなことは、許されない」
    最後に木瀬くんはどっちを選択したんだろう?

    探偵北見理花と木瀬くんのコンビで続編を期待してしまう。

  • 結末は思いもよらないものだったけれど、
    ちょっと読む前のワクワクが大き過ぎたせいか、
    中盤を過ぎても淡々とした内容に
    おもしろさを感じられなかった。
    あげく最後の数十ページの種明かしの部分では
    眠くなるという。。

    語り手が二人という設定は良かったのか?

    犯人探し以外の部分で何かこの二人のメインキャラクターに秘密や仕掛けがあるのかも?
    などと期待し過ぎてしまった。

  • 今まで読んだことが無かった織守きょうやさんの作品です。
    会社の後輩から「この作家さんは『記憶屋』って作品があってホラーテイストでした」って言われて、ちょっと苦手かもと思ってたんですが、この作品はホラー色のない探偵もの。(良かった汗)
    物語が進むにつれて結末を想像しながら読んでいましたが、いつものように見事に覆されました。
    「?」という言い回しが時々ありましたが楽しめる内容でした。

  • 最近いろいろ読んだミステリーの中で、
    普段あまり本を読まない人にも一番お薦めです。

    どんどん読み進めたくなるし、
    あまり複雑じゃなく
    余計な言葉がなくシンプルで、
    それでいて予想しなかった展開
    だからといって滅茶苦茶でもなく。

    最後は読者にゆだねています。
    私なら…やっぱり黙っていられないだろうなあ。

  • 恐ろしい。こんな事があっていいのだろうか。
    ただ一人の為に人生を台無しにされる。

    怪しいと思ったんだよね。実は・・・って。
    だけど、そうなる過程がわからなかったから。

    小説としての終わり方は正解だと思う。

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著者プロフィール

1980年イギリス・ロンドン生まれ。小説家・弁護士。早稲田大学大学院修了。その他、京谷の名義がある。2012年『霊感検定』で、第14回「講談社BOX新人賞Powers」を受賞。2013年1月、講談社BOXから同作が刊行され小説家デビューする。現役弁護士として働く傍ら、小説を執筆する。2015年『記憶屋』で、第22回「日本ホラー小説大賞」読者賞を受賞。同作を第1作とする「記憶屋シリーズ」は50万部を突破した。

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