追憶の烏

  • 文藝春秋 (2021年8月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784163914152

みんなの感想まとめ

物語は、陰鬱な雰囲気の中で展開され、登場人物たちの運命が予想外の方向へと進んでいく様子が描かれています。特に、第一部から続く八咫烏の世界が突如として反転し、読者は衝撃を受けることでしょう。主人公の雪哉...

感想・レビュー・書評

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  • 八咫烏シリーズ第2部2巻目
    後宮の話らしいドロドロ感が満載。

    もうー!いろいろと報われないしかわいそう。
    身分は高いのに生涯幸せではなかった藤波もだし。
    子育てに奮闘したのに先立たれた滝本も。
    雪哉も雪哉なりに奈月彦のもとで働いていたろうに。そりゃ冷徹になるわ。

    とりあえず今まで出てきたキャラが続々といなくなって、今後どうなることやら。
    明留がけっこう好きだったのになー。

    紫雲の院の最期までの悪役っぷり。
    かえってあっぱれ。あせびの今後に期待。

  • 久々に若宮が登場したと思ったら、あっけなく死んでしまった。しかも妹に殺られるなんて…
    思いもよらなかった黒幕がいっぱいいるし、楽園はどうなっちゃったの?
    かなり辛い展開だけど、続きが気になるから読まなくちゃ。

  • 小説としては面白かった。が、これって山内でなくてもええやん的な、普通の御家騒動的なぐちゃぐちゃ人間模様というか、設定の面白さはどっかに行った感じの中盤から後半。八咫烏シリーズは設定がとても良いのに。ナニが悲しいて、金烏(奈月彦)と明留と鹿島が殺されてしまったのにはめちゃ驚いた。奈月彦殺さんといてほしかったわ。で、気がついたが、そういえば主役は雪哉だったねぇ。してからに、あんだけウザかった紫雲の院が死刑、とはいえ、色々とまあややこしいことに。ラストもものすごく続きが気になる。面白いことは面白かったです。これからの山内、どうなるんでしょうねぇ。金烏を軸にして、無双ハッピーエンドになってほしかったが、なんかとても嫌な予感がします。

     推しが殺されると、どうしようもない。

  • えーーー!呆気なさすぎない?!が1番に出た感想。
    『楽園の烏』から20年遡る。
    なかなか衝撃の展開。
    望んでなかった展開。
    雪哉が心を亡くして雪斎になる過程も
    なんとなく想像できた
    救いがあるのか、いよいよ分からなくなってきた…

  • 前作から時間が遡り猿襲撃から間もない山内世界。崩壊の恐れはあるが平和な日が訪れ、山内存続の可能性を探る為雪哉は外界へ遊学に。その最中前作で何故奈月彦や出てこない人(人じゃなくて八咫烏だけど)がいたのか、立場を異にしている人がいたのか、その原因の大事件が起こる。未来を憂いて行動を続けてきた雪哉が導かれた先がもうやるせなさ過ぎる。最初に紫苑の宮とのほのぼのエピソードがあるから余計に前作の非情な雪哉に変わっていかざるを得なくなった展開が辛かった。そして第一作とか外伝から繋げてこいつここで再登場するか!には痺れた。次は現代に戻るのかなぁ。間にも色々エピソードが挟まっていそうでならない。

  • 猿たちとの戦いが終わり、正式に金烏となった、奈月彦。
    娘の紫苑の宮を、次の女金烏にしたいと考えていたが……。

    八咫烏シリーズ第2部第2巻。

    今までの流れをひっくり返すような出来事の数々に、驚かされる展開。
    特に、金烏の身に起きたことは、衝撃的。

    歯車が悪い方へ悪い方へと動いていき、読んでいてせつなかった。

    メインが権力争いになってしまい、八咫烏設定でなくてもいい気がしてしまう。

  • 前作から気になっていた、20年の間に何があったのかが明らかに。
    これまでの忘れかけていたあれこれに因果関係が生じていて、繋がったときはぞくぞくした。やっぱり面白い。
    でも紫陽花の庭での場面は辛かった。
    ああなった場合の雪哉の選択ぐらい彼には読めていたはずではないかと思うから、あの一文だけでは雪哉が可哀想だと思うのだ。引っ張り込んで、そういう八咫烏になるきっかけを作った張本人なのに。
    ますます続きが気になる。

  • 猿との大戦の後、山内では一体何が起こっていたのかーー? 前作『楽園の烏』で描かれなかった山内の“その後”が明らかに!
    「文藝春秋BOOKS」

    怒涛の展開で、えーこれこの先どうなるの?という感じ.
    権力関係と人の心の機微が丁寧に描かれていて、納得しながら面白く読んだ.

  • 前作、楽園の烏で雪哉がすっかり変わってしまったようにみえた理由が本作を読んでわかったような気がした。
    梓が雪哉の母のふゆきに対して感じていた賢いゆえに孤独、一度でも自分が心を許したものや無垢なものに対しては思いやり深い。
    冷徹でひねくれていて意地悪にみえる部分もあるけど本当はとても愛情深い性格は雪哉に驚く程似ている。
    そんな人が何よりも大切に思っている人達…親友、主を喪い、山内の平穏の為に浜木綿、紫苑の宮と決別したことを知り苦しくなった。
    もしも雪哉のことを深く理解してくれている茂丸が生きていて今も雪哉の側にいてくれていたらと思わずにはいられなかった。

  • 猿との大戦後の山内の様子を描く。
    ……としかいえない。読後の衝撃を誰かと分かち合いたくてたまらない。
    作者の構想力に脱帽。

  • 何から感想を書いていいやら…
    読み終えた後もしばらくずっと追憶の烏の事を考えてしまった。
    そして思い出す度に泣きそうになって必死に歯を食いしばるしかないという辛さ。
    とりあえずハリポタで言うダンブルドア先生死んじゃったと言う展開。
    そこからの展開が辛すぎて辛すぎて…
    千早がどういう思いで明留の骨を継ぎ足したか…
    でも何より雪哉が可哀想で仕方ない。
    本当に心のない子だったら、あの雨の中で若宮や澄尾と一緒に分け合って食べたご飯の事や笑顔なんて思い出すはずないじゃないかバカタレ!!
    雪哉の気持ちも誰か分かってあげてよ!!と、号泣しながらずっと読んでいた。
    あんな展開になってしまったら楽園の烏で出てきた雪哉みたいになるわ…。
    山内の崩壊はきっと山神がどうこうと言うより八咫烏側から崩れさるのでは?と思わずにはいられなかった。
    雪哉に幸せは訪れるのかな…
    とりあえず今回の巻で唯一の救いは澄尾と真赭が結婚して仲睦まじくやってる事だけだったよ。

  • 烏に単は似合わないシリーズ9作目。前作で雪哉が超現実主義の博陸候になっていたり、奈月彦が登場しなかったりした理由が描かれる巻。いやー重い。そしておもしろい。そして表紙が暗示する通り、暗い(だから★4。面白さは★5)これまで短編のみで語られていたことも含めて話が進みます。なので、本編だけ読んでいる方、ちゃんと短編も読んでからここに突入することをお勧めします。四家からみた金烏と長束の政治、藤宮連と呼ばれる女宮の護衛団(本来なら浜木綿に移譲されるべき警護団だが、紫雲の院が牛耳ったまま)で働いているものの忠誠心なく、罪を犯し心が壊れた藤宮を見守る滝本。外の世界に遊学すること、そこでの生活をどう感じるか、真赭の薄と澄尾がどうなったか。結局、はじめを山内に案内した美女が誰だったのか、姿を消したある二人がどうなったのか、まだ語られないことは多い。
    訳ありで博陸候になってあんな政治やってんだろうなぁとは思ったけども、雪哉、君も報われないヤツだね。現世のことをある程度知っているのだな、という匂わせがあったので、彼の中でこれから山内をどのようにしていくのか、壮大なプランがあるだろうなぁ。ああ、続きを読まねば。あとは千早が前巻であのような立場になっていたのが納得させられた。あとは、死んでしまった人たち~。壮絶な死にっぷりと現代ミステリーばりの証拠提出。いろいろ重かった。
    遺言に含まれた本当の意味が解かれたり、雪哉の山内や家族を思う気持ちが報われる世界が到来しますように。

  • 八咫烏シリーズ第2部の2作目。1作目の話の内容を全く忘れており、なんとなく第1部の続きかなと思って読みだした。1作目を覚えていれば、後半に向けての展開の予想はついたかもしれないが、全く忘れていたのでかなり驚いた・・・
    最後まで読んでわかったが、本作は第一部と第二部の空白をつなぐものだということ。やっぱり八咫烏シリーズはどろどろの宮廷陰謀劇を描いていた方が面白いこの後どう展開していくのかは未知数であるが、次も読むことにする・

  • 八咫烏シリーズ第二部2作目。
    八咫烏と猿との大戦後の20年の年月。
    衝撃の、悲しみの出来事が続く中で、雪哉、仲間たち、
    そして奈月彦の運命は?第一部1作目が亡霊のように蘇る。
    序章  第一章 花祭り  第二章 その夜
    第三章 消えた女     第四章 散華  第五章 顎
    第五章 遺言       終章 答え
    用語解説、人物紹介、山内中央図有り。
    第二部2作目は、過去。
    前作で気になっていた、20年の年月にあったこと。
    雪哉=雪斎の凄まじい変容の理由が明らかになる、衝撃と悲劇。
    驚きの展開に、息を吞んで読んでしまいました。
    歪・・・いびつ。
    紫雲の院と藤波と、その二人の歪みに間近で接していた滝本。
    奈月彦と明留の歪な姿。朝廷内での歪な政争関係。
    第一部1作目の始まりの物語が脳裏に過ぎる、愛憎の歪さ。
    そして、何に魂を捧げてきたかと述懐の、のちの雪哉。
    悲しさと虚しさの彼方にあった、歪な心情。
    ファンタジーな世界とはいえ、犯人捜しのミステリ、
    雪哉が見た外界はSFのよう、権力闘争ドロドロの人間ドラマも
    あるという、エンターテインメントな仕上がりに。
    消えた女性たちの行方は?真赭の薄とその娘たちの動向は?
    東家の下女・霞の正体も気になるところ。
    現在の外界での動きも、同様。
    山内の新しい時代への希望は本当に叶うのか?
    だから続巻を早く読みたくなってしまう。
    ・・・その前に『楽園の烏』も再読しておこうっと。

  • 前作で、主要人物が出てこないなぁと思っていたら‥。色々あったようです。そして、初期作に出てきて、どうなったのかなと思った人たちがたくさん出てきました。あせび‥、怖い。
    設定がものすごくファンタジーなのに、内容はめっちゃ人間的。真の金烏の意味ってなんなんでしょうね。

  • 滅亡の危機の中でも、権力を握ることが必要なのか?
    と私は思う。
    目の前のモノしか、信じられず、先を見れない、読めない人たちに囲まれ、雪哉には幸せになってもらいたい。

  • 展開が早くてショックを受けてる暇もない…!
    なるほど雪哉の行動原理がよく分かった
    確かに、確かに第一巻であの人とあの人は出会ってたねそういえば!!

  • 好きなシリーズの新刊。驚きの展開にめくる指が止まらない。

    山神に仕える八咫烏達が住む山内。猿との大戦が終わるもゆくゆくは山内が崩壊するかもしれないという事態に主人公達も苦戦。そんな中、金烏に産まれた一人娘。苦しい最中に嬉しい誕生。そして金烏には次の子供ができるわけでもなく、側室も持つ様子もなく、後継はこの一人娘になるかもしれない。女性の金烏...これに四貴族はそれぞれどう反応するか。

    山内を守る策として天狗の助けを借りながら、結界の外の世界(僕ら人間が住んでる世界)へ調査に出したりと考えることはたくさん。そんなある時大事件が起き、物語の流れも一気に変わっていく。

    ネタバレはできないが、外の世界を知っている者、知らない者...など立場の違いや思想の違いなどでそれぞれの思惑が微妙にずれていく描写は素晴らしいと思った。これは一筋縄ではいかないぞ...と。次の展開も非常に楽しみ。

  • 「弥栄の烏」から「楽園の烏」の間、空白だった20年の間の話。
    といっても20年を埋めるまでではなく、雪哉がなんであんなになったかって所が焦点なのかな。

    序盤はこれがこのシリーズの世界よね、ってかんじの懐かしい雰囲気。
    みんなで和気あいあいとした良い空気。
    澄尾と真赭が…!嬉しい。

    …が一転の衝撃の展開。
    いやいやいや、容赦ないね。
    奈月彦は前作の表現からいないんだろうなとは思ってたけど…まさかあんなあっさり退場するとは。
    明留まで…

    雪哉があんなになるのもある意味納得。
    でもやっぱりちょっと違和感もあって。
    特に浜木綿の言動はこれまでを考えるとちょっと違うような。
    伏線?
    奈月彦や雪哉のことだから何か裏がある気がする。
    むしろあってほしい。
    これまでの2人の関係があの結末ってのは悲しすぎる。
    そしてなんとなく治真がうさんくさい。

    今回の件、いつか奈月彦の視点で見たいな。

  • 阿部智里、本当に容赦がないなと思った。
    めちゃくちゃ面白いんだけど、展開としてはどうにも救いがなくて、
    十二国記のいちばんしんどいとこ読んでるときと感覚が似ている。

    シリーズの序盤で退場したかに見えた登場人物たちがまた出てくるの嬉しいんだけど、嬉しくないよね。あせびも藤波もこんなにも不幸から抜け出せないもんなのか。
    とても悲しい展開なんだけど、同情するかと言われたらそうでもない、という感想になるの書き方が絶妙なんだろうな。

    奈月彦があんなにあっさりと死んでしまうのびっくりした。
    でもやっぱりこのシリーズを通しての主人公ではなかったんだな、という点ではしっくりくるというか。
    あんなに毅然と生きていた浜木綿の決断を見ると、やはりこの人はとても愛情深い人だったんだと思うし、浜木綿も過去から逃れられていないという事実も突きつけられる。

    そしていちばん泣きたいのは雪哉なのかなとも思う。
    欠落を抱えたまんま生きていかないといけないのはきついよね。
    雪哉はずっと失い続ける。明留や千早も失っているんだもんな。
    頼むからこの先で千早は死なないでくれと思ってしまう。

    続きどうなるんだろう。早く読みたい。
    紫苑の宮と雪哉の対決になるのかな。
    でもそんな想像しやすい展開になんのかな、阿部智里だもんな。

    唯一の救いは澄尾と真赭の薄が夫婦になっていたことだけです。よかったね…
    いやー面白かった!

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著者プロフィール

1991年群馬県生まれ。2012年早稲田大学文化構想学部在学中、史上最年少の20歳で松本清張賞受賞。デビュー作から続く「八咫烏シリーズ」は、松崎夏未氏による漫画化、中台翻訳など進行中。19年『発現』(NHK出版)刊行。

「2023年 『烏は主を選ばない(4)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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