ブラックノイズ 荒聞

  • 文藝春秋 (2021年8月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784163914176

作品紹介・あらすじ

台湾でドラマ化進行中!
台湾モダンホラーの決定版が満を持して登場。

タクシー運転手の呉士盛(ウ―・シーシェン)は人身事故を起こして借金に追われて、娘は家出し妻とも言い争いが絶えない。ある日、タクシーの溜まり場に放置されていた車の中で古いカセットテープレコーダーを見つけ、何気なく再生ボタンを押すと男のかすれた声が漏れてきた。
「……ミナコ?」
士盛の妻・郭湘瑩(グオ・シャンイン)は最近、ひどい耳鳴りに悩まされていた。
耳鳴りはやがて台湾語や日本語が混ざった幻聴となり、ある夜ついに幻聴と幻覚に操られ、自宅の屋上から墜落し重傷を負う。
病院に駆け付けた士盛はその帰りに、気味の悪い道尼をタクシーに乗せる。道尼は士盛に、「早く穢れを解かなければ、妻は死ぬ」と告げた。
湘瑩は「ミナコが私と娘を殺しに来る」と言い続けるようになり、ついに精神科病棟に隔離される。その夜、湘瑩は首を 180 度捻じ曲げた異様な状態で死んでいるのが発見される!
妻の死に、謎の声が囁く「ミナコ」が関わっていると直感した士盛は道尼から聞き出した「毒を持って毒を制する」呪法を用いて悪霊を倒すべく、玉山(新高山)西峰の悪霊の棲家を目指す。

みんなの感想まとめ

物語は、主人公が抱える家族の問題と、彼の妻が経験する不気味な現象を中心に展開します。台湾の歴史や文化を背景に、呪いや怨念が絡み合う中で、恐怖と感動が交錯する独特の雰囲気が漂います。読者は、主人公の苦悩...

感想・レビュー・書評

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  • 読んでる最中はテンポよくなかなか惹きつけもうまく楽しめたが、読後はあんまり気分がよくなかった。戦時中に日本が中国東北部(満州)でやってきたことは褒められないと思う。溥儀などは映画化などにより、祟りを祀ることで怨念を鎮めるようなケツ拭きはあったかもしれんが(それは王だからであって)実際には(作中にも表記あり)よその国に来て、一方的に自分らを上級国民、現地の人を下に扱ったりとか、恨まれるようなことはたっくさんしてきた訳で、それは決して満州だけの話でなく、台湾人に対しても同様だった、ってのが。。。結構刺さる。

  • 台湾からのホラー
    どんよりと湿り気のある空気感。何処までも付き纏う呪いの暗さは良い。主人公が好きになれず、読後はすっきりしない。

  • 冒頭からの荒みまくった主人公周辺と、物語のきっかけとなるある怪死案件までの描写がリアルで、これは怖すぎてかなりのトラウマになるのでは…と恐れたが、統治時代の怪事件、原住民族の言い伝え、台湾に伝わる怪談に中華民族の道教もミックスされた混沌とした展開が面白く、恐怖よりもある種の感動が大きかった。そしてやっぱり悪霊よりも生きている人間の強烈な恨みがなによりも恐ろしいのだな、というこの手のものを読んだ時のいつもの感想に収まるのであった。

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