米澤屋書店

  • 文藝春秋 (2021年11月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784163914527

作品紹介・あらすじ

『満願』『王とサーカス』で「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」の国内部門1位でミステリーランキング3冠を2年連続で達成。

いま最も次回作が待ち望まれるミステリ作家・米澤穂信。
次々と魅力的な謎を生み出す作家の頭の中はどうなっているのか? 米澤さんの頭の中を満たしてきたのはどんな本たちなのか。
作家生活20年の節目に、米澤さんの心を捉え、人気ミステリ作家を形作ってきた本を一気見せ。

米澤さんが20年にわたって、様々な媒体に書きためてきた書評やお勧め本、対談を一冊にまとめました。
「思うさまに大好きなミステリをお勧めしたい」という米澤さんの強い思いから、特別書き下ろし読書エッセイ「私の好きなミステリ」(120枚!)&オリジナルコメンタリー(180枚!)収録。
米澤穂信ファン、ミステリファン、これからミステリ作家を目指す未来の書き手必携の一冊。

みんなの感想まとめ

本にまつわるエッセイや対談を通じて、著者の読書家としての姿勢や思いが深く伝わる作品です。多様なジャンルの本を愛し、心を込めて紹介する姿勢が魅力的で、読者は共感を覚えます。特に、自身の学生時代の思い出と...

感想・レビュー・書評

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  • 米澤穂信さんの本棚紹介ですね。
    ブクログをそのまま本にしたような作品です。
    かなりの読書家ですね。作家さんは本好きが多いと思いますが、米澤さんは読まれるのも速いのではないかな。
    ジャンルは様々で、米澤さんにとって美味しい本をとても楽しげに紹介されています。
    私も読んだ事のある本が出てくる(かなりありました)と共感度がアップするのはブクログと同じですね。想わずフォローしたくなります。
    対談も用意されていて、より親近感がわきました。執筆の裏話やエッセイも楽しく語りかける文章がたまりませんね。
    もともと米澤さんの文章は、私には心地よい物でしたから、抱き締めたくなるような本でした。
    読んだ事のない本は数限りなくありますが、米澤さんが読んでないと思われる本を私が読んでいるので、そこは楽しみの趣ですね。
    何度も読み返したくなる本です。

  • 著者がどんな本を読んで影響を受けてきたがわかる本。

    辻真先「戯作・誕生殺人事件」では、作中に米澤穂信の名前が出てくるらしい笑(著者が生まれる前の作品)私が未読の古典やマイナーなミステリー小説中心かと思いきや、恩田陸「ユージニア、六番目の小夜子」、伊坂幸太郎「アヒルと鴨のコインロッカー」なども感想が書かれており嬉しかった。
    また、時代小説もそこそこ多い。

    ページを開けば、ページによっては両開きで13〜15作品くらいのタイトルが紹介されており、黙々と読んでいて著者の読書に対する思いが怒涛に襲ってきて、真面目に読んでいると疲れた笑
    索引を作った人凄い。本当にサラッと名前が上がっただけの作者名や作品もあるのが残念だが。(三島由紀夫など)

    なので序盤に紹介された本(国内編)と、最後に紹介された本(海外編)は最もなイチオシであろうと思われるので読む候補に入れるとして、後半は掻い摘んで読んだ。

    ホームズの話p90p154p347
    エラリー・クイーンやカーの話p307
    シャム双生児の謎、火刑法廷
    悪魔の辞典p134

    初めて観た映画、初めて披露した歌、ファミコンとの出会い、映画ビッグフィッシュについて、書店について、などの中盤のエッセイが面白かった。

    金沢の3文豪についてp263
    思考実験についてp336
    哲学的ゾンビ、中国語の部屋、マクスウェルの悪魔、シュレーディンガーの猫

    ホームズの本は借りてばかりで持っていなかったが、初めての印税で初めて買った、というのがグッとくる。p349

    世界推理短編傑作集

  • 本にまつわるエッセイ&対談集。

    若気の至りの文章に、赤面しつつツッコミを入れるとか、筆者自身による脚注がたのしい。

    読書量だけでなく、その幅の広さにも驚く。
    古今東西、ジャンルもミステリに限らず、まさに読書家。

    学生時代の思い出ミステリは、ドンピシャで重なり、懐かしい。
    おすすめ本に、自分も大好きな作品が入っていると、うれしくなる。

    読みたい本リストが増えた。

    書店員経験を踏まえた、本屋と図書館の話も、おもしろかった。

  • 過去のイベント
    【新宿本店】限定営業!『米澤屋書店』(~2014年4月下旬) | 本の「今」がわかる 紀伊國屋書店
    https://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Shinjuku-Main-Store/20140316181330.html

    『米澤屋書店』米澤穂信 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163914527

  • ブクログの本棚には登録していないのですが、米澤穂信さんの大ファンで、著作はほぼ読んでいます。
    その穂信さんがひたすら「本」について語った内容を集めた、贅沢な「本屋さん」。ちまちまページを開いていたのが、名残惜しくも読み終わりました。
    余談ですが本日の読売新聞文化面「私を作った書物たち」から、全4回のインタビューが載るそうですよ。こちらも楽しみです。

    さてさて。
    宮部みゆきさんの『宮部みゆきが「本よみうり堂」でおすすめした本』でも思ったのですが、作家さんの読書量というのは、本当に半端ないものです。
    本書は巻末に、文中で挙げられた作品の索引が載っているのですが、ざっと数えたところおよそ680作品。……え?ってなりますよね。短編集に含まれたものもあるので実際はもう少し数が減るでしょうが、それにしてもものすごい数です。そして当然ここに挙げた以外の本も読まれていると思うと、目眩がしてきそうです。
    何がすごいって、その作品ひとつひとつに対する語り口も実に詳らかで愛に溢れているんですよね。多作すぎるので割愛されていましたが、穂信さんによるクリスティー評ももっと聞いてみたかったです。

    穂信さんの作品には、「安心感」があります。
    どんなテイストの作品であれ、きっと満足感とともに本を閉じるのだろうという確信できます。
    それを裏付けるのはこの膨大な読書量であり、それらを読むうちに培われた哲学、そして世界を見る目なんだろうなと、改めて穂信さんへの敬愛の情が深くなった一冊でした。

  • これ読むのに、なんだかんだ一ヶ月かかって、他の本がなんにも読めなかった。すごく内容の濃い読書案内。圧倒された。正直中断して図書館に返してしまった……。すごい。すごすぎる。なんという読書量。なんという知識の厚み。

    私が、喉元までせり上がっている、様々な「書きたいこと」を「書き始める」ところに持っていけなかったのは、圧倒的にインプットが足らなかったからだ。

    読むことが、即勉強に繋がっている時もあるし、表現したいことの肉付けや裏付けになってくれることもある。

    趣味で書くとき・仕事で書くとき・研究したいことを明確化するために書くとき。この3つが私の書く場面なのだけど…。どの場面であれ、

    「なんか足りてない。なんか薄い、酸素吸えてる?…あーっ!なんか違うんだって!なんかわかんないけど!」

    って時は、背景にある読書量が足りてないからそうなるんだとつくづく感じた。本を読むこと、発信することを仕事にしたいのに、何で堂々と読まなかったんだろう。

    もう若くもないのに。時間もないのに。

    (読みたいものをぜーんぶ読み切って死ねるか?という意味での、時間のなさである。決して読書時間の捻出の話ではない。そんなもんはどこからともなくひねくり出すもので、暇だから出せるんじゃない。出そうと思うから捻出できるものなのである。ひねり出した時間にぼーっとして、読めなかったことが悔しいのだ。)

    ぐわーーー!私は何をボーっと生きて来たんだ。チコちゃんに叱られるまでもなく、自分が許せんのだよ。米澤さんの、この博覧強記。この読書欲を見よ。彼が語ることに、ついていけなくて。

    いや、日本のミステリはもう、圧倒的にお詳しい。もうこんなの、張り合えない。すごい先輩に出会った旧制高校の一年坊主みたいなもんで。『大誘拐』が書棚にあるんですよーと言ったら

    「それだけじゃないぞ。」

    と披瀝されて恐れ入った感じを、想像して頂きたい。

    (自分じゃ読書子のつもりでいたが、知識が同等レベルじゃない、読んでないから、理解も薄い、ということ。他ジャンルでも私が読んでたら、彼の語る中身を、知ってる知らないにかかわらず、こんなに、ついていけない感は持たなかったはず。自分の読書力が痩せてるのに気が付き、インプットが薄いから、だからあれもこれも、やれそうなのにやれていないんだ、と突きつけられただけ。

    文章は品格あるわかりやすいもので、彼は難解には書いていない。知らない本のオンパレードなら、一冊読んでみればすむこと。気楽に迷い込むことをお勧めする。)

    私が、読み手として筋肉が落ちてるから圧倒されたんだ。そんなだから、なんだかもどかしく、どの場面でも、次にいけないのだ。2日に一冊読んでた私…今……。あー…皆まで聞くなよ。ちぇ。

    すっごい面白い本だし、なんつーか。文庫本サイズの「本の博物館」みたいな充実ぶりなんだよ。内容。

    あなたが読書狂なら、絶対に読んでほしい。負けたくなくて気合が入るだろう。米澤屋店主の凄さに、打ちのめされてくれ給え。私と一緒にね。

    (何、天下の人気作家に教養と才能で勝てっこない?無論だ。だけど、負けず劣らずこっちも読んでるぜぇ?って、ニヤッと笑うくらいは、目指せる、かも知れない。)

    読書道のライバルとして後塵を拝する事ができたら、私はきっと自分の形にしたい他のものも、やりとげるだろう。そういう気がする。

    読むことをストイックに課すのは、どうも野暮だ、って風潮がある。だけど、私は自分に、敢えて「読め」と課したい。まずは借りていた本の山を潔く返した。

    腑抜けていたな。と実感するために。

    敗北宣言を、高らかにしたあと。さあ、どうする。

    Kindleの積読を、解消するところから行く。

    そしてこれをXにUPしたら、2025年5月からの、読書の目標を、ポストで宣言して、経過を報告する。

    背水の陣にワクワクするのは、何でだろう。
    ふふふ。世の中すごい読み手がいるもんである。

    いやあ、読んで、なんぞ形にするまでは。まだまだ死ねないぜ。

    ぼーっとしてたことに対する後悔が、まるで酔いどれの酒のように効く。
    悔しい。痛いぜ。痛快だ。

  • 好きな作家の一人である米澤穂信さんの本紹介。
    米澤穂信さんの膨大なそして幅広い読書数に圧倒された。特にミステリでは、一つ一つの考察が深く、読みながらここまで深く考えているのかと、とても驚かされた。

    この本には、日記として日常生活を送りながらその中に読書をする様子があり、そこで読まれた本を紹介されているのだが、これがとてもよかった。私も米澤穂信さんのように、旅をしながらその土地にまつわる本を読んで、その場所に行ってみたいと思った。小市民シリーズの舞台となる岐阜に行ってみたいとひそかに思った。

    また、本を選ぶ過程で、失敗を恐れるあまり他人の見解をもとに禁書リストを作るのはいけないという描写があった。私の場合、昔は図書館に行ってじっくり自分が読みたい本を吟味していたのだが、最近はもっぱら話題の書物を予約するだけになっていたので、図書館に赴いて吟味して自分の感覚を取り戻していきたいなと感じた。

  • 読みたいところだけ読みました

    20年分の文章をまとめたもの、という本書で作者本人の“著者註”があって、こういうの大好物なんですよね。かつての自分にツッコミを入れていくスタイル。


    下記、生産性のない感想垂れ流しです
    ・綾辻行人『時計館の殺人』がもう順番待ち直前の積読で館シリーズへの沼が見える
    ・以前恩田陸さん×米澤穂信さんの対談集を読んだことがあって面白かった覚えがあるけど、本書の恩田陸さんに触れている箇所は大方目を皿にして読んだ。恩田陸さんの小説はほぼコンプ済みなので。『ユージニア』『六番目の小夜子』『黄昏の百合の骨』あ〜また読みたい!
    ・【引用】過去に起きた出来事を関係者の証言から辿っていくタイプのミステリを「回想の殺人」、またはクリスティーの同名作にちなんで「スリーピングマーダー」と呼ぶことがある。前述の恩田陸さんとの対談集でもこういうミステリ知識がたくさんあって大好き。なんか“もう忘れられようとしているけれど関係者はまだ生きている程度の〜”とありましたが、個人的には「寝た子を起こす」という諺を連想します。
    ・『アヒルと鴨のコインロッカー』伊坂幸太郎、あーもうこれ大好きすぎて。最近SNSで叙述トリック○選!みたいな投稿でピックアップされてて読み返したくなった。デビュー作『オーデュボンの祈り』に感動した人。道尾秀介『向日葵の咲かない夏』、桜庭一樹『少女には向かない職業』。エドガー・アラン・ポー『モルグ街の殺人』160年前の推理小説の嚆矢。
    ・北村薫の『六の宮の姫君』読んでみたい!!本書での大収穫はコレだなと思っています。芥川龍之介と菊池寛がでてくる話なん??芥川自身の同タイトル小品についてなの??

    はぁ感想はこんなもんにします。ここまででまだ前文「ご挨拶よりほんの話をしませんか」です。
    このあとは、
    1 選書棚
    2 乱読棚
     「好きなように」「文脈」が好きでした
    3 対談①
    4 愛書棚
    5 遊歩棚
     「地獄と作家の京都旅」「本に呼ばれて修善寺詣」日記的な旅行記面白かった
     『カーデュラ探偵社』面白そう
    6 書外棚
    7 バックヤード
    8 私室
     「13冊のミステリについて」で日常の謎、として『六の宮の姫君』について載っている
    9 対談② 有栖川有栖、朝井リョウ
      この両対談良かった!また読み返したい!
    と続きます


    今回は図書館で借りて読みましたが、また思い出した頃に文庫本を購入、という未来が見えます

  • 【目次】ご挨拶より本の話をしませんか/1 選書棚/2 乱読棚/3 対談① 心に刺さるミステリー10冊+2 ×柚月裕子・笑えるミステリー10選 ×麻耶雄嵩/4 愛書棚/5 遊歩棚/6 書外棚/7 バックヤード/8 私室/9 対談② ミステリーにとって必要なものは何か? ×有栖川有栖・創作と自分 ×朝井リョウ/ご挨拶より本の話をいたしましょう    
     ミステリ愛溢れるガイド&エッセイ。読みたい本がまた増えてしまった。

  • 米澤氏がこれまで雑誌や新聞に書いてきた書評や読んだ本などの文を集めたもの。有栖川有栖氏や朝井リョウ氏などとの対談もある。単行本化するにあたり書き下ろしで新たに本の紹介文を、巻頭に日本の本、巻末に外国の本を載せる。これが冒頭から、おッ、これは読んでみたい、と思う本が続く。米澤さん、本の紹介がうまい。

    読んで読みたい、と思った本。紹介文はこんな感じ。
    ○「時計館の殺人」綾辻行人 あるオカルト雑誌の取材班が、曰く付きの館「時計館」を訪れる。室内に何百と時計が据えられた、そこで交霊会を行うというのだが、一人また一人と殺されてゆく・・

    ○「乱れからくり」泡坂妻夫 さる事情で玩具会社の部長を尾行していた探偵の前で、その部長が降ってきた隕石の直撃を受け、命を落とす・・

    ○「白雪姫の殺人」辻真先 東京郊外の老人ホームに、アニメーション業界の草分けとなった技術者たちが入居している。そこで元アニメーターの「アッコちゃん」が白雪姫の衣装を着て首を落とされて死んでいた・・

    ○「蝶の絵」久生十蘭 終戦から四年たって、一人の男が復員してくる・・

    ○「樽」F・W・クロフツ 樽が発送され、受取った人がいて、その中には死体がある。
     米澤氏は両親からこの本を教わったといいます。米澤さんの両親っておそらく自分とは数年上でしかないような気がする。別な章で、岐阜県最北部の鉱山街に住みそこは山近くの鉱山口の集落と、米澤氏の家のある麓の集落があり、本を読むには麓の本屋に頼むのだそう。書店の主は鉱山口の集落にライトバンで毎月本を届け、幼い頃米澤氏はその車に同乗して本を渡す事をしたかったそうだ。

    <米澤氏が好きな作家>
    有栖川氏との対談で、「好きな作家は泡坂妻夫さん、あとは蓮城三紀彦さん、陳瞬臣さん、山田風太郎さん」と言っている。

    <アガサ・クリスティ>
    ・初めて意識的に読んだミステリは、「なぜエヴァンスに頼まなかったのか」
    ・「春にして君を離れ」は人間を描いている。クリスティという名前を離れれば(ウェストマコット名義)、恐るべき人間観察の書を書き得たように、ミステリ作家は、私は、人というものを見る目を自らの中に確立していかなければならない。でなければ、ものするミステリは結局浅いものに留まるでしょう。
    ・「杉の柩」 クリスティはよく恋も書きましたが、「杉の柩」の恋はひときわ、いいですね。登場人物の幸せを祈りたくなってしまいます。

    <米澤さんと音楽>「no music ,but life」朝日新聞社「好書好日」2018.12.10
    「22才の分かれ」「赤ちょうちん」「いちご白書をもう一度」「初恋」など、なんだかフォークソングばかり聞いていた気がします。(両親が聴いていたのか? これらは氏が生まれた頃の曲)
     しかし、音楽というか曲にのめりこむことは無かったようで、音よりは歌詞に耳がいったようだ。洋楽も聴いたようでマドンナ、ジャミロクワイ、ダフトパンクなんかにも言及しているので、それなりに親しんではいたようにみえる。

    <短編>
    「世界推理短編傑作集」 江戸川乱歩の編んだこのアンソロジーを自分の手本としている。
    「医師とその妻と時計」アンナ・キャサリン・グリーン
    「ギルバート・マレル卿の絵」V・L・ホワイトチャーチ
    「三死人」イーデン・フィルポッツ
    「オッターモール氏の手」トマス・バーク
    「信・望・愛」アーヴィン・S・コップ
    「密室の行者」ロナルド・A・ノックス
    「疑惑」ドロシー・L・セイヤーズ
    「黄色いなめくじ」H・C・ベイリー
    「ボーダーライン事件」マージェリー・アリンガム
    「十五人の殺人者たち」ベン・ヘクト

    表紙○の中の絵は、
    「3D書籍の小さな飛行士」(EyeEm) gualtiero boffi 画 Photographer and 3d artist.

    2021.11.10第1刷 図書館

  • 本好きと名乗って申し訳ありませんと言いたくなる。真の本好きは米澤さんのことを言うんだろう。本人は否定されてるが……
    知らない本が多かったが、それが気にならない端的なあらすじや魅力の記載、適切でユニークな注釈、何より熱量。ミステリ作家だからと敬遠せず、是非本好きに手に取ってほしい

  • 読んでいて興味のある本が出てくる度に詳細が知りたくてググってたので、読み終えるのに時間がかかってしまったけど、この本を読んで、いろんな作家を知れた。いろんな本に出会えた。いろんな本を読みたくなった。うち何冊かは買ってしまった。…まさに書店のような一冊でした。

  • 対談や、エッセイの中なで話している様子がうかがえたのは非常に面白かった。ユーモアのセンスもあってより好きになった。ご自身でのツッコミもありクスッと笑えるところも。本の紹介も充実していて読み応えあり。

    ー「好きなように本を選ぶ」とは、単にいい加減に選ぶことではない。自らの好奇心と感受性を信じてそれを鍛え、…ー

  • 読書家とはここまでなのかと驚いた。知識量がすごい。
    自分は本を読むのは好きだけど、とにかく忘れすぎるんだよなぁ

    読みたい本沢山出てきた

    ---
    ・本屋に行くのは欲しい本を買うためではなく、欲しいと思っていなかった本が欲しくなるからなのだ。知らない本と出会う楽しみが忘れがたいから私は本屋に行くし、それこそが本屋にしかない代替不可能な楽しみだと信じている。247

    ・私が朝井さんに抱いていたイメージをふたつ挙げるなら、ひとつは、朝井さんの小説を手にするときは臨戦態勢に入るということ。311
    →これ、すごくよくわかる。自分もそうだ!

    ・ぜんぜんだめである
     まったくだめである。246
    →笑った。

  • ブックガイドや書評本はたいてい好きだけど、この本は米澤穂信がミステリについてこれでもかとその偏愛を書き連ねたブックガイド。
    もう面白くないわけがない。
    案の定、読みたくなった本が大量発生してしまった。
    特に、アシモフの『黒後家蜘蛛の会』は再読したいなあ。
    あれ、本当に面白かったもんなあ。

    ”知りたいという欲求と知るための方法を体系化したものが学問で、それがミステリになるならば、人間が何かを知りたいと思う時、それは凡そミステリたり得るということになる。”

    これは北村薫の『六の宮の姫君』について書いた文章の中の一節。
    ああ、だから私はミステリが好きなんだ、と腑に落ちた。

    ”本屋に行くのは欲しい本を買うためではなく、欲しいと思っていなかった本が欲しくなるからなのだ。知らない本と出会う楽しみが忘れがたいから私は本屋に行くし、それこそが本屋にしかない代替不可能な楽しみだと信じている。”

    ねえ、本屋好きなら解るよね、この気持ち。

    ミステリをもっともっと読みたいと思った。
    古典も、新作も。

  • 各作品への愛が溢れている。

  • 続々と「読みたい」本が溜まっていった。
    著者の言葉の選び方と紡ぎ方がとても快い。
    『わからないときは、先人に頼ることだ。頼るとは判断の放棄ではなく、敬意を払うことである。』凄くいい言葉と思う。

  • 2022.04.23

    とーーっても膨大な情報量で、ストーリーがあるわけでも無いので読むのが大変だった…。
    少しずつ少しずつ読み進め、10日くらいでやっと読了。
    それでもおすすめの本は古い翻訳ミステリが大半で、古典や海外ものに興味がないのでかなり読み飛ばしたけど、文章量と情報が多すぎてとても処理しきれなかった。
    この本のおかげで4月の読書がまったく進まず。
    苦労して読んだ割に好みに合いそうな本はあまりなかったのが残念なところ。それでも途中でやめられなかったのは米澤ファンだから…。

    有栖川有栖氏
    朝井リョウ氏
    との対談は楽しく読めた。

    紹介されてた本のうち
    ・競作五十円玉二十枚の謎
    ・可哀想な姉(胸糞も後味も悪い)
    ・腕貫探偵 市民サーヴィス課出張所事件簿
    ・無菌病棟より愛をこめて
    ・石ってふしぎ
    は気になったのでそのうち読んでみたいと思いました。

  • 米澤さんオススメ本をたくさん書いてくれています。タイトルどおりの書店でした。

  • 軽い気持ちで手に取ったが、多分700冊位紹介されていて、しかもほとんど読んだことないっていう(売れ筋の本はあまり出てこない)濃さ。最後に作品名の索引あるので、何冊紹介されてるのか誰か数えてみてください。
    気になった本メモしてたら、読み上げるのにそれだけで一年以上かかりそうなので、数冊だけ抜き書きした。とりあえずそれを読んだらまたこの本を手にとってメモしようかな。
    有栖川さんとの対談のとこで、小市民シリーズ(冬で一段落しとくべき)と古典部シリーズ(卒業はさせてやりたい)への発言あり、嬉しかったです。早めにお願いします。

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著者プロフィール

1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で「角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞」(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞し、デビュー。11年『折れた竜骨』で「日本推理作家協会賞」(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』で「山本周五郎賞」を受賞。21年『黒牢城』で「山田風太郎賞」、22年に「直木賞」を受賞する。23年『可燃物』で、「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」でそれぞれ国内部門1位を獲得し、ミステリーランキング三冠を達成する。

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