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Amazon.co.jp ・本 (144ページ) / ISBN・EAN: 9784163914657
作品紹介・あらすじ
自由だった村は、どうして「カルト」化してしまったのか?
村の過渡期を描く、人気シリーズのエピソード0!
親子が離されて別々に暮らし、子供も朝5時半起きで労働をさせられ、布団はふたりで一組、食事は1日2回のみ、すべての物は共有で服もお下がり、男子は丸刈りで女子はショートカット、お金を持っていたら即没収、ビンタ・正座・食事抜きなど体罰は当たり前……。そんな「お金のいらない平和な社会」を目指す「カルト村」での驚愕の日々を描いた人気シリーズの最新作。
今回描かれた時代は、著者が生まれてから小学校に上がるまでの幼少期。このころの村はもっとゆるくて、のちにNGとなる「お酒、タバコ、テレビ、漫画、ゲーム」はすべてOKで、村の外の温泉に行ったり、デパートにクリスマスプレゼントを買いに行ったり……なんて思い出も。
ところがある日突然「新しい世話係さん」が現れて、漫画やゲームは没収され、テレビも禁止になり、髪を短く切られて、両親に会える回数も減っていき……。
のんびりしていた村が、過酷で理不尽なカルト村に変化していく転換期のエピソードを、丁寧な絵と手書き文字で描いた「実録コミックエッセイ」。
両親がなぜ村に入って結婚したのかを、著者自らが探る「カルト村で出会いました。私の両親編」も収録。
みんなの感想まとめ
幼少期の自由な村から、徐々に厳しいルールが敷かれていく過程を描いた作品は、カルト村での実体験を通じて、個人の自由と共同体の矛盾を浮き彫りにしています。著者は、初期の緩やかな共同生活の記憶と、厳格な支配...
感想・レビュー・書評
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幼少期のころの村のままなら
そんなに悪いところでも
なかったかな・・・と思うだけに
余計に一作目の 初等科の締め付けの
異常さを思い出させます
カルト村も 段々締め付け 支配するのが
目的になってきたんだろうな
やっぱり 子供には
伸び伸びと自由に
育って欲しいって思いますね
2世と言う苦しみもなく ね詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【感想】
70年代学生運動の終了により、大きな社会から小さな社会の実現を目指した共同体(コミューン)が各地に発足される。本書の舞台である「カルト村」は、70年時点で発足から20年以上経っていた、日本最大の共同体だった。文中で名前はぼかしてあるが、「ヤマギシ村」のことである。
村の経済基盤は農業による収入。基本的に物は共有であり、お金のいらない平和な社会を目指した人たちが共同生活をしながら暮らす場所だった。
筆者の高田さんはそのカルト村で育った。本書では彼女が幼児だったときのエピソードが語られていく。
「カルト村」というと、妙な戒律があったり社会から断絶されていたりと、とにかく自由が制限されているイメージだが、当時は村と一般の線引が曖昧で、普通に行き来することができたらしい。お金も自由に使えたし、お酒・たばこもOKだったとのことだ。
保育施設の規律もだいぶ緩かったらしく、マンガを読んだり他宗教であるクリスマスパーティをやったりもしていたらしい。しかし、新しい世話係さんの赴任によって、テレビ禁止、漫画禁止、クリスマスなどのイベントが禁止され、男女問わず全員髪を短くされた。また毎週末親に会えていたのに、それが3週間に一回になったという。
このあたりのいきさつ、高田さんの絵と語りが明るいこともあって、あまり悲壮感が伝わってこない。読む限りでは、「自然の中でのびのびと子育てできるなんていい環境だなぁ」と思ってしまったぐらいだ。
しかし、実態は相当ブラックらしい。大人子どもを問わない重労働、体罰、村の調整役が決めた「調整結婚」など、とにかく閉鎖的な制度が推進されており、自由などまるでないとのことだ。
ただ、こんな場所で暮らしたい、と思う人の気持ちは、なんとなくわかる。「幸福のための理想の暮らしをしたいから」「自然との調和を前提とした理想的な暮らしをしているから」という理由で入村する人が多いようだが、確かに俗世でのプレッシャーはなさそうだ。抑圧的な環境を「そういうものだ」と割り切ってしまえば、歪ではあるが衣食住は保証される。
人は結局、「他人とのつながり」から逃げて生きられない。現代社会でもカルト村でも同じで、そのつながりの種類が違うだけだ。俗世での人間関係が嫌でカルト村に入村するものの、カルト村を抜けるのもやはり狭すぎる人間関係が理由なのだろう。 -
「カルト村」シリーズ完結編。
でもいちばん古い記憶になります。
私のまとめ
・私の周囲にもヤ○○○に入った人がいる。自分の意志で入会退会できるので、そんなに酷い所ではないと思っている。宗教ではない。
・19年の間に辛いこともあったけど、これは一般社会でも言えること。(場合によっては一般はもっと悲惨。)その後彼女は結婚して幸せに暮らしていて、当時のことを後悔しているわけではないので、良かったと思う。
・では私が入れば良かったと思っているかというと、それはない。私も今楽しく暮らしているから。
・イジメ等で登校拒否ひきこもりの人は一度合宿に参加してみてもいいのではないか(現在どうなっているかわからないけど)
今回ひとつ印象にのこったのは悪ガキのカズオくん。
彼のお母さんは彼を産んだあと離婚して村に来た人で
毎日かやちゃんをイジメていた。
(パンツの中に毛虫をたくさん入れられた…)
でも3歳位のころ、お母さんが村で再婚
披露宴で村人が盛り上がる中
カズオくんは黙ってポロポロ泣いていた
その後彼が乱暴することはなかった -
どんな理念や宗教もそうだろうが、最初の志は高くとも人が集まればルールが増え、世間とは常識がずれていってしまう。それがカルトというものだ。
所有のない社会を目指し自給自足の共同体で生まれ育った著者。
子供は明るく素直で元気でいなければならない社会において、そうなるつもりもない頑固さと意思の強さはご両親譲りだった模様。
きっと著者はどんな育ち方をしても自分をきちんと持った人物になったのではないだろうか。
子供は育った世界が基準になる。幼少期は楽しいこともたくさんあった、というのは良かった。
それにしても、ご両親共に大学生時代に退学して村へ入ることを決めたそうだ。
その親御さんたちからしてみればたまったものではないだろうな。
この年になってみると、あの年代の世間知らずさと純粋さが危なっかしいことがよくわかる。 -
やっぱり、高田さんの絵可愛い。 この可愛さあるから、「カルト村」といった、ある種特殊な環境・経験もサクッと読めるのかも。 1作目から読みましたが、全て楽しく読めました^^
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高田かやさんの他のカルト村シリーズを読んで、特に小学生時代はさぞや辛かっただろうなぁと思っていた。なので、幼少期のエピソードが温かく幸せそうでホッとした。
高田さんの本は全て文字も手書きなのだが、本当に読みやすい字だなぁと感心する。 -
読了。他に2冊出ており、これで完結とのこと。調べればわりとすぐ分かる有名なコミューンで生まれ育った著者が過去を振り返って描くエッセイで、色々と衝撃的。
このシリーズは著者がわりと「すごく嫌なこともあったけど良い思い出もたくさんある」というポジションで描いているために、いつも感情のやり場がない感じになる。「子供だった高田かやさんにひどいことしやがって…でも今の高田かやさんを作ったのはある意味コミューンでもあり…???」ってなる。あと著者の手書きの文字がものすごくきれいで読みやすいのも「なんてきれいな文字なんだ!きっとこれは…コミューンでさんざんやらされた何かの結果に違いないぐぬぬぬぬ」ってなる。
アイデンティティに食い込むってきっとそういうこと。大変複雑な気持ちになります。ともかく良作であります。 -
カルト村で生まれました、に続いて読了
正直、1作目の面白さと比べると
あまり興味を持てなかった
ラストのご両親の結婚エピソードは
とっても興味深かった -
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ご両親の入村経緯と馴れそめ話が面白かった。武者小路実篤の『新しき村』が出てきたけど、時代だったのだな。
一作読み飛ばしていたようで(お金さま?なんちゃら)急いで読みます。 -
マンガのタッチもうまくて、面白い、
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相変わらず字がきれいだな、と思い、そういえばこれも「村」の教育の賜物だったなと思いながら読みました。理想があり、その理想の具現化として発生した「村」。それを正しい正しくないは置いておいて、フラットな視点で知ることのできる良い本だと思いました。
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最初の作品を読んだ覚えがあり、まとめて置いてあったのが目に入ったので借りてきた。
やはり異文化、宗教はおもしろい。著者の姿勢もわりとフラットで批判本ではないので読みやすい。 -
担当者が変わってからどんどん厳しくなるカルト村の幼児預り施設
父親の方はいちおう親族と連絡取れる
母方の方はいまも絶縁
なんかなー、という感じ
宗教二世といい、カルト村といい、子供は大変だ
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理想を追い求めた団体が、次第にカルト的な要素を帯びていくのは何故なのか?それが知りたくてこのシリーズを読んでいます。
比較的自由だった幼年時代。しかし、養育係さんが変わると生活も変わって行く。
人をコントロールしようとするという事に何か良くないものが芽生えるのだろうか?
さほど悪いイメージの生活ではないものの、著者が子供は産まないと決めている事、妹さんに対する冷淡さに何か根深いものを感じてしまうのは穿ち過ぎなのだろうか。 -
今回も興味深く読めた。
カルト村の話と高田さんのかわいいイラストとのギャップがまた、カルト村と俗世とのギャップと重なり、えもいわれぬ気持ちになる。 -
イラストや絵も大好きだし、エピソードも興味深いものばかり
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普通の暮らしってありがたい。
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