夜叉の都

  • 文藝春秋 (2021年11月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784163914671

作品紹介・あらすじ

源頼朝の死後、北条政子との間の息子・頼家が将軍職を継いだ。だが頼家は酒色に興じ、その期に乗じ、政子の弟・北条義時は頼家の側近の梶原氏の失脚を画策する。だがそれは、不穏な時代の幕開けに過ぎなかった――。
義時とともに、“夜叉のごとき”苛烈さで多くの政敵を滅ぼし、幕府を守り抜いた政子を描く圧巻の歴史巨編。

感想・レビュー・書評

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  • ダークな一冊。

    頼朝亡き後の政子が夜叉と化した。

    この表紙がまさに政子の心そのもの、ダークな鎌倉府の血みどろ歴史絵巻。

    頼朝と誓った武士の府を守るため、今度は義時とのタッグ。
    が、やっぱり道は険しい。

    次から次へと迫る致し方ない決断。

    幾度、政子は血の涙を流したことか。

    全ては武士の府のため…と、誰もがうまい言い訳にして自分を守り都合の良い方へと動き動かしていた気がした。

    特に義時はダントツのダーク武士。
    やっぱりこういう人なの⁇

    このラストは意外で息を呑む。

    政子はようやく母になれたのかな…思うほどせつなさもまた増す。

  • --私はもう女ではない。母でも尼でもない。敵を倒すために手段を選ばない夜叉なのだ。
    頼朝亡き後、鎌倉を守った尼将軍「北条政子」の物語 
    登場する人物は、みんな「鎌倉殿の13人」キャストで変換されました・・・。 
    本書でも「トキューサ」大活躍! 

  • 面白かったけど、いろいろ詰め込み過ぎな感じもした。
    鎌倉殿と13人を観てなかったら、ついていけなかったかも。
    しかし、義時って、こんなに悪だったのか?

  • すさまじい、人間の欲、権力欲の権化たち。いやいやおそろしい。
    嘘を一つつくと、それを繕うためにまた嘘を重ねる。鎌倉府(武士の体制)を守るためといいつつ、皆自分のことばかり。
    修羅の都から続けて読むと、かなり精神力を奪われます。

    大河ドラマ 鎌倉殿が面白かった方、おすすめです。

  • 政子の内面が弱い、頼りない女性として書いてあり、周りに押されて強くあろうとしているようにみえる。今まで読んだ政子とは全然タイプが違うが、人間らしい政子となっている。義時は晩年、輪をかけて独走していて権力を勝ち取った行く末が横暴な老人と成り果てて大河の義時を観てる自分は義時に肩入れしているのでショックが大きかった
    前の修羅の都は復習だったので読みやすいが今回はまだ放映されていないのでかなり時間がかかった。

  • 大河ドラマの今後の展開が書かれています。頼朝亡きあと、政子と義時がどのようにして鎌倉を築いていったのか。
    2人のあまりものダークさに気分が暗くなりました。鎌倉時代はよく知らなかったのですが、本当にドロドロしていたのですね。身内だろうが関係なく斬首される。
    ある意味、タイトルの夜叉そのものでした。

  • 頼朝亡き後、政子と義時がいかにして、北条家の独裁制とも言える世の中を作り上げていったのかを描く。
    恐るべきは北条義時であろう。北条政子は、頼朝と作り上げた武士の世を守るべく、夜叉の道へと突き進んでいく。
    頼朝亡き後に焦点を絞り、政子と義時の非情とも言える生き様が、うまく表現されています。
    素晴らしい。

  • 頼朝の死後、承久の変後の義時の死までを北条政子視点で描いた歴史小説。

    すっかり忘れていましたが「修羅の都」の続編でした。
    自分で、頼朝の死後の幕内闘争が面白いので描いてほしいと言っていたのに・・・。
    で、現在この時代を大河ドラマで扱っていますが、この物語の政子は小池さんというより、「草燃える」の岩下さんのイメージでした。
    他の登場人物は現在の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」出演者に脳内自動変換されてしまいました。
    前作が頼朝の晩年の病気などの新説を丁寧に描いていたので納得感がありましたが、本作のラストは唐突感がありました。
    ただ、義時の死因は諸説あるようなので、これもありだとは思いますが、このタイミングという理由付がちょっと甘い感じでした。

  • 陰謀、謀略だらけ。

    幕府や武家支配を守ると言いながら、守るのは北条家支配のみ。

    源家も3代30年ほどしか続かず、その後は形式的な親王将軍となるが、この脆弱な体制がさらに百年以上も続くのは驚きでもある。

    公家支配の時代に戻りたくないという武士達の思いの強さか。

  • NHK「鎌倉殿の13人」の広報PR番組で、
    小栗旬さんが、この時代を何も知らない人として見られたら、良いよね。
    と、意味が分かりました。

    世界史受験生だったから、日本史の知識を予習しましょ。と軽い気持ちで読んだら、
    あ~あ!
    参考文献の題名を見るだけで、この時代の数奇さを感じます。

    鶴岡八幡宮のカフェには、公暁が隠れていた?銀杏の切り株がドーンと置かれています
    歴史を感じながら、お茶しに行こうかしら。



  •  夫・頼朝と作り上げた武士の府「鎌倉」を守った北条政子の話。それを守るために、朝廷からの圧力だけでなく、有力な御家人、身近な子や親、兄弟すらも排除していく。
     結局、彼女が守りたかったものとは、何だったのか。「夫と共に作り上げたもの」という感傷的なものなのか。私には、貴族から虐げられてきた「武士」たちが、ようやく手に入れることができた「尊厳」なのではないか、と思っている。

  • ◎面白い。前作と同様はまりました。大河の勉強と思い読みました。決して北条一族が楽して執権になれなかったのを理解しました。

  • 【2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の世界を描く!】頼朝亡き後も政子は武士の府を守るため、弟の義時とともに政敵を排除する謀略を次々と仕掛け、修羅の道を進む。圧巻の歴史巨編。

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著者プロフィール

1960年神奈川県横浜市生まれ。私立浅野中学、浅野高校、早稲田大学卒業。日本IBM(株)入社後、おもに外資系日本企業の事業責任者を歴任。
著書に『戦国関東血風録 北条氏照・修羅往道』(叢文社)、『悲雲山中城 戦国関東血風録外伝』(叢文社)がある。
加入団体に『八王子城とオオタカを守る会』『八王子城の謎を探る会』『ちゃんばら集団剣遊会』『三浦一族研究会』等。
趣味 中世城郭遺構めぐり 全国合戦祭り参加 ボディビル エアーギター アマチュア・ウインドサーファーとしてソウル五輪国内予選に参加(8位) 「湘南百年祭記念選手権」優勝等各種レース入賞多数
*ご意見、ご感想等の連絡は下記のメールアドレスへ
jito54@hotmail.com

「2006年 『虚けの舞 織田信雄と北条氏規』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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