幸せのままで、死んでくれ

  • 文藝春秋 (2022年3月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784163915104

作品紹介・あらすじ

●小説「幸せのままで、死んでくれ」

Author 清志まれ

水野良樹(いきものがかり)が、新たな筆名で覚悟の作家デビュー!
小説と音楽の同時リリースで贈る、かつてない物語体験。

●主題歌「幸せのままで、死んでくれ」

Song Writing & Vocal 清志まれ
Produce & Piano, Electric Piano, Organ 世武裕子

Drums 伊吹文裕
Bass 福井健太(People In The Box)
Guitar 永野亮(APOGEE)
Recorded & Mixed by 浦本雅史(Soi Co.,Ltd)
Vocal Recorded by 熊谷邑太
Coordinated by 杉本陽里子・村上由貴 (ondo)

Arrange 世武裕子・伊吹文裕・福井健太(People In The Box)・永野亮(APOGEE)

Produced by HIROBA

みんなの感想まとめ

この物語は、表面的な成功や幸せに包まれた主人公が、実はその背後にある葛藤や孤独を抱えている様子を描いています。主人公、桜木雄平は、誰もが羨む人生を歩んでいるようでありながら、彼自身は「幸せ」であること...

感想・レビュー・書評

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  • 私は不倫というものが大嫌いで、何故そんな損にしかならない行いをするのか。誰も幸せになれない、失うばかりの恥ずかしい行いだと考えています。
    ただ、この物語に出てくる桜木だけは、嫌いになれそうにありませんでした。
    倫理的に間違っているし、彼の行いはお世辞にも褒められたり同情していいものではないと思います。
    でも読んでいてこの男が何も無い人間なわけがないじゃないかと、もっと良い方向に何か進めたんじゃないかと、ページをめくる度に悔しさと悲しさで心がごちゃ混ぜになるような感覚になりました。

    清志まれ先生、とっても面白い作品でした。

  • いきものがかりのリーダーで、ソングライターの水野良樹さんが書いた作品。初めてにしては良く出来ている。5年かかったという。
    浪人で一緒に過ごしたアナウンサーとバンドマンの話から展開していく。日々の積み重ねと本人の努力と周りの後押しから有名なアナウンサーとなっていく。そんな自分と本来の自分がかけ離れていき、周りの期待に応えて、喜びを分かち合う家族はいても愚痴をこぼすことは出来なかったのか⁉︎
    どちらにしろタイトル通りになったのかな...
    忙しい時ほど健康診断はした方が良い。

  • 回想しながら2人で焼き鳥屋で会話するシーンの三島の心の内の描写はテンポも筆致も的確で自分を投影してしまうほどリアルに感じました。
    後半はやはり音楽活動がバックグラウンドである作者だからか、歌詞のようなテンポで桜木が死に向かう展開が描かれている。とても精緻に描かれていながらも、読み手の想像の余地を残す筆致が素晴らしい思いました。
    桜木も妻も、それぞれの役割を全うすることが生きることが前提になっている人は孤独だろう、、と思っていたが、人はみな、多かれ少なかれ相手に役割を与えて期待しちゃっているんでしょうね。最後に愛する人に自分を知ってもらいたい、ありのままを愛してもらいたい、そんなわがままを愛する人に託すことができて、桜木に労いの言葉をかけてあげたい。相手のことを思うと、相手の残りの人生に負担をかけることをためらうかとしれないですが、もし自分に愛する人の最後に立ち会うことがあれば、その人のありのままを受け入れることができる自分でいたい、それが私なりの愛し方だと考えるからです。
    総じて、自分の中の愛する気持ちが豊かになる物語でした。

  • いきものがかりの水野さんが小説を書いていることを最近知って読み始めました。
    芸能界にいる人だからですかね、リアルだなぁと読んでて思いました。
    多才だなぁ…。凄い。
    違う作品も読んでみたい!

  • 人気アナウンサーの桜木雄平。
    仕事は好調、現場での信頼も厚く、
    元女優の妻との間に一人息子を授かる。

    誰もが羨む成功物語。
    幸せとしか形容できないほどの。

    ただ彼は幸せに「なってしまった」
    幸せであることが桜木雄平を形作ってしまった。
    桜木雄平は幸せでなければならない。

    「桜木雄平」という着ぐるみを着せられた桜木。
    彼は幸せのままで、死ぬことを選んだ。
    「桜木雄平」として死ぬことを選んだ。

    彼は幸せだった。
    幸せな人生を歩んだ。
    でもそれは彼の一面でしかない。

    桜木は凡庸な男だった。
    そんな凡庸な男を愛した人たちが確かにいた。

    でも、

    幸せのままで、死んでくれ
    そう世間が望むから、
    桜木雄平は最後まで「桜木雄平」だった。

  • 【「幸福」の真実に迫る、慟哭のデビュー小説!】水野良樹(いきものがかり)が、新たな筆名で覚悟の作家デビュー! 小説と同名楽曲の同時リリースで贈る、かつてない物語体験。

  • 幸せになってしまった人、幸せでありつづけなければならなかった人、の物語。うーん…。わかるところはあるんだけど、理解したくないところがたくさんあるなという感想です。前知識なしに読んだので、若干自分的地雷を踏まれました(作者のせいではない)。

  • 理解されないまま死んでいく死にざま。
    倫理的には肯定・同情してはいけないと思いながらも
    読んでて苦しかった
    人は死んで解放されたいのだろうかと考えてしまった


    着ぐるみをかぶってる人生
    幸せとは 自分って ひとの多面性って

    ミュージシャンの姿しか知らなかったけど
    こんな本書けるってすごい。他の作品も読んでみたいと思った

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