大人への手順

  • 文藝春秋 (2022年4月22日発売)
3.71
  • (3)
  • (5)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 105
感想 : 10
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784163915272

作品紹介・あらすじ

どうしたら悩みを乗り越えて
大人になれるのか――
そこには学ぶべき“手順”がある

【週刊文春の人気連載「悩むが花」 初のジャンル別傑作選】

「好きなことは仕事にしないほうがいい?」
「72歳の私は、80歳の女性にプロポーズしようか迷っています」
「夫の遺品を整理していたら不倫の証拠が……」

週刊文春連載の人生相談「悩むが花」から、名回答をジャンル別に集めました。人生の途中で誰もが悩みを抱えますが、それを乗り越えるための具体的“手順”をアドバイス。巻末には、佐藤愛子さんが著者の悩みに答えた対談「佐藤愛子の『悩むが花』」も収録しています。


■就職、結婚からギャンブル、性の悩みまで…104の名回答

「仕事」不安がない仕事なんて、本当の仕事じゃない
「出世」会社の「逆転打」を放つことができる人材の資質とは?
「結婚」損得ではない。「生きる」ってことが、そこにある
「家族」他人以上に意志が通い合わない人がいて当たり前
「女と男」付き合って半年の彼女に送るべきプレゼントは?
「夫婦」家庭とは“カミさんの家と庭”の略語
「子育て」何でも買い与える行為は相手をアホにしてしまう
「老後」その年齢で、かがやく未来!なんてオカシイでしょう
「別れ」近しい人の死は、残された人のしあわせのためにある
「お金」ハデに金を使う男で、真にイイ男は一人もいない
「賭事」しっかり授業料を払うのが、強くなるコツ
「旅」人間の真の幸福は、ゆったりとした歩き方にやって来る

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 伊集院静さんに悩みの回答いただいた方々、
    解決しましたでしょうか?
    ときどき「バカモノ!」とか言われちゃったりしてるけど。

    週刊文春に2019年3月から今年まで連載されたもの
    そして2016年佐藤愛子さんへの悩み相談
    佐藤さんは伊集院さんより27歳上。
    「上には上がいるな」と思う。

    〈放っとくことが最良の判断というのも知らんかね?〉

    〈人に何かをするのに代償や、感謝の言葉を期待するのは卑しいことです〉

    〈必要以上に心配したり、余計なことを考えて悩むのは、人生経験の少ない人たちのすることです〉

    〈後悔のない人生、後悔のない行動など、この世に存在しません〉

    〈あなたは、”こころがモヤモヤする”と言われますが、
    モヤモヤするのが、こころのやることなんです。
    イタチが飛びはねるように、カバがアクビをするように。
    こころはモヤモヤするのが仕事のようなもんですから、
    気にしなさんナ〉

    〈その人の立っている場所からでしか物事が見えない人がいるのが、世間です〉

    〈大人の男の生き方で、大切なもののひとつに、
    他人を信じることがあるのをご存じか?
    ”信じる者は信じてもらえる”という考えもあります。
    黙って通え!こういうツマラン相談をしてくるな〉

    こうやって選んで並べてみると
    伊集院さんという人がどういう人か
    そして私がどんなことで悩んでいるかが見えてきますね。

  • 人生相談に伊集院静さんが答える。びっくりするのは、相談者の年齢が高いこと、70歳、80歳と高齢者社会を反映、元々「週刊文春」の人生相談なので、読者層も反映しているのか、まあその歳になって、いまだに悩んでいますか。
    死ぬほど生きてきたことにもっと誇りと自信をもって、思うがままに生きる事でしょうに、・・・・。

    まだ、そんなことをことを考えないのは、わたくし元気な証拠でおまっしゃろか。

  • 世の中は平等でも公平でもない、それを平然と乗り越えるのが大人の男だ

    死別は時間が解決してくれる
    親しい人の死は残された人のしあわせのためにある
    同じ哀しみを抱いて生きている人は実は大勢いる

    死別へのアドバイスは何度読んでも身にしみる。
    伊集院さんにしか言えないと思っている。
    この言葉をいつも思いながら生きている。
    まだまだ読みたかった。
    こんなかっこいい人は今後現れるのかな…

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/573003

  • 「悩むが花」の最新刊。コロナ禍の悩みにも回答していますが、時代が変わっても人の悩みの本質というのは変わらないもの。

    ・(困っている人を見て見ぬふりをして助けられず、後悔している人のお悩みに対して)
    → 相手の力が上で、かなわないと感じたら、踏み出すな。
    大切なのは、見ぬふりを止めることより、目にしたことを忘れずに、胸に刻んでおくことだ。そこから1歩目が始まるから。

    あいかわらず伊集院先生はいいこと言ってるなー
    炎上しがちなご時世のためか、以前のような極端な男女論は展開されていないもよう(編集部が省いたのか。。。)。悩みを持っている・モヤモヤを抱えているすべての人におすすめしやすい一冊になっています。



    巻末の佐藤愛子さんの対談がいまいちだったので⭐︎4つです。伊集院先生のお悩み相談という形式にしていますが、佐藤さんの人生の話をしているだけで特に悩み相談になっていなかったので。本編はとても良いです。

  • 中々面白い内容だった。大体の解答が、ウダウダするな!という感じの解答が多く、自己肯定感が低い人は是非とも一度読んでみてほしい。大学生くらいから読み始めてもイイだろうナ。高校生ではまだ少し早いエッセイかもしれない。いや、進路にもし悩んでたりしたら一度読んでみてもイイかもしれない

  • 老若男女問わず、いろいろな悩みがあるものだ。これらに対する伊集院さんの答えが、時に辛辣で、時に心温まるものもあり色んな意味でためになった、かな。

  • No.23/2022

    『大人への手順』伊集院静

    ✂︎✂︎✂︎

    「後悔のない人生は真の人生ではない」

    「子どもの甘えに従う行動ほどバカなことはない」

    「自分のことを特別に扱わない人が大人の男」

    刺さった言葉が多かった1冊でした

    行動あるのみ。。。


    ✂︎✂︎✂︎
    #大人への手順
    #伊集院静
    #読了
    #読書
    #読書記録
    #読書好き
    #今日の1冊
    #本の紹介

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

1950年山口県生まれ。’81年短編小説「皐月」でデビュー。’91年『乳房』で吉川英治文学新人賞、’92年『受け月』で直木賞、’94年『機関車先生』で柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で吉川英治文学賞、’14年『ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石』で司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞する。’16年紫綬褒章を受章。著書に『三年坂』『白秋』『海峡』『春雷』『岬へ』『駅までの道をおしえて』『ぼくのボールが君に届けば』『いねむり先生』、『琥珀の夢 小説 鳥井信治郎』『いとまの雪 新説忠臣蔵・ひとりの家老の生涯』、エッセイ集『大人のカタチを語ろう』「大人の流儀」シリーズなどがある。

「2023年 『ミチクサ先生(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

伊集院静の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×