- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163915418
作品紹介・あらすじ
かけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、再び誰かと心を通わせることができるのかを問いかける短編集。
コロナ禍のさなか、婚活アプリで出会った恋人との関係、30歳を前に早世した双子の妹の彼氏との交流を通して、人が人と別れることの哀しみを描く「真夜中のアボカド」。学校でいじめを受けている女子中学生と亡くなった母親の幽霊との奇妙な同居生活を描く「真珠星スピカ」、父の再婚相手との微妙な溝を埋められない小学生の寄る辺なさを描く「星の随に」など、人の心の揺らぎが輝きを放つ五編。
感想・レビュー・書評
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あなたは、”もう何も失いたくない”と感じるような心の痛みを経験したことがあるでしょうか?
人は生きていく中で自分の生きる支え、希望のように感じている存在が誰かしらいると思います。いやそんなことはない、自分は自分ひとりの力で生きている、そんな風に言える人は恐らくそんな存在に気づいていないだけだと思います。そして、失って初めて、その存在の大きさに気づく、その人にとって本当に大切な人とはそんなものなのだと思います。
しかし、この世は極めて不条理です。平穏な日常を送っていたはずが、
『私はどれだけ、親しい人を、近しい人を失えばいいんだろう。その不運に思わず躓きそうになる』。
そんな負の連鎖にいつ何時見舞われるか、それは誰にも分かりません。そして、人はそんな悲劇に見舞われても、悲劇の中に絡め取られても、それでも歩いていく他ない運命にあります。そんな時、それでも前を向く人を支えてくれるのも人です。新たな人との関わりの中で顔を上げて前を向く、そして一歩を踏み出していく、人はその繰り返しの中で強くなっていくのかもしれません。
ここに、そんなかけがえのない存在を失ったその先を生きていく人たちの姿を描いた作品があります。『私、弓ちゃんの分まで生きるからね。結婚もするし、子どもも産む』。そんな言葉の中に主人公たちが前を向く瞬間を見るこの作品。そんな人たちを見下ろすように『あれが双子座の星だよ。あの星は弓ちゃんと私』と輝く夜空の星たちを見るこの作品。そしてそれは、そんな主人公たちが『何があっても、どんなことが起こっても生きていかなくちゃ』と、それでも前を向く瞬間を見る物語です。
『アボカドの種から芽が出るかな』と『コロナの自粛期間』に『朝食で食べたアボカドの種をゴミ箱に捨てようとして』『ふとそんなことを思った』のは主人公の綾。そして、『スマホで、アボカドの種の発芽方法を調べ』『迷わず水耕栽培を選んだ』綾。そんな綾は『仕事の合間、仕事が終わったとき』、『麻生さんからのメッセージがないか』『日に何度も確認し』ます。『婚活アプリで恋人を探し始めて半年』、『去年の冬にやっとマッチングして、やりとりを始めて』、『コロナの自粛期間』前に『二度ほど食事をした』という『私より二歳上、三十四歳の麻生』。しかし、『フリーでプログラマーをしている』という麻生の忙しさがよく理解できないままに自粛期間となり会うことも無くなってしまいます。そして、自粛期間が明け、『初めて麻生さんの家に行った』綾の『隣に座ったまま何もしてこない』麻生を見て、『この人は本当に女の人に慣れていない』と思う綾。やがて、『アボカドの底が割れ、白い根のようなものが見えてきた』という夏休みにはそんな麻生と『泊まりがけで海に行』くようにもなりました。そんな海で線香花火をしている時、綾は『私、双子なの』『一卵性双生児。私がお姉ちゃん』と話すと『驚いた顔で』綾を見る麻生。そんな麻生に『二年前に突然亡くなったの』と続けた綾は『ほかの人には重いよね。ごめんね』と謝ります。そして、麻生が『手をぎゅっと握ってくれた』ことを『それだけでうれしかった』と思う綾。一方で『脳内出血で死んだ』双子の妹・弓のことを『あれから三年が経ったけれど』『ぜんぜん整理ができていない』と振り返る綾は、弓と同棲していた村瀬のことを思います。『その部屋にまだ住んでいる』という村瀬。場面は変わり、そんな村瀬から久しぶりに連絡を受けた綾は『今月の命日には、ごはんでも食べない?』と誘われ、再会します。『弓ちゃんのこと、まだ?』と問う綾に『そんな、すぐには忘れられないよ』と返す村瀬。そんな村瀬に『来月、また月命日に会わない?』と綾は再会を誘うのでした。そして、『デートとも、友人との飲み会とも違う、弔いの会』を始めた二人ですが、綾はふと、『村瀬君のこと、とらないでね』と弓に生前言われたことを思い出します。一方で、麻生から連絡が来なくなったことを心配する綾。そんなある日、『週末の電車のなかで』『赤ちゃんの泣く声』を聞いた綾はそちらの方に視線をやります。そうしたところ、そこには麻生と『隣には泣きやまない赤ちゃんを抱っこした髪の長い女の人』の姿がありました。『赤ちゃんの声は止まらない。心臓に針を刺されたみたいに痛かった』というその瞬間。そして、電車を降りた二人を追いかける綾。そした、改札の前に着いた時、『麻生さん!』『どういうことですか⁉︎』と思わず大きな声で話しかけた綾。そんな綾は…と展開していく最初の短編〈真夜中のアボガド〉。なんとも切ない物語の中にアボガドの成長がいい味で絡んでくる好編でした。
2022年7月、第167回直木賞に選ばれたこの作品。五つの短編から構成される短編集です。それぞれの短編間に繋がりはありませんが、書名の「夜に星を放つ」という言葉にある通り、各短編の中には星座や星の名前が登場することで、雰囲気感が揃えられた短編集というまとまりを持っています。では、そんな五つの短編の内容をご紹介しましょう。
・〈真夜中のアボガド〉: 『婚活アプリで恋人を探し』、『私より二歳上、三十四歳の麻生さん』と付き合い出した主人公の綾。そんな綾には二年前に亡くなった双子の妹・弓がいました。そんな弓と同棲していた村瀬と弓の月命日に会うようになった綾。一方で、ある日『赤ちゃんを抱っこした髪の長い女の人』と一緒にいる麻生を目撃した綾は後をつけます。
・〈銀紙色のアンタレス〉: 『僕は夏が好きだ』という主人公の真は、高校の夏休みに入り『海辺にあるばあちゃんの家』へと一人赴きます。早速、海に飛び込み『自由だああああ』『この場所が最高だ』と満喫する真。そんな時『同じマンションに住む幼なじみ』の朝日が『ここに来たい』とメールしてきます。一方で『小さな赤ちゃんを抱っこした女の人』と出会った真は…。
・〈真珠星スピカ〉: 『朝、起きて一階に下り』、『テーブルに座っていた』母親を見る主人公の みちる。しかし、母親は二カ月前に交通事故で亡くなっていました。『死んだ母さんが私の前に現れるようになっ』たという今。そんな母親は みちるの家事を見守ってくれますが、家の外には出られないようです。そんな みちるは、学校でいじめに遭い、保健室登校を続けていました。
・〈湿りの海〉: 『希里子の浮気から始まった離婚調停』の結果『いってきまちゅ』と言葉を残して三歳の希穂と希里子は家を出てアリゾナへと旅立ちました。一人になった沢渡は、会社の後輩の園部に飲み会をセットされ宮田という女性と知り合います。一方で、マンションの隣室に『シングルマザー。小さな子どもと二人暮らし』という船場が越してきて一緒に海に出かけることに…。
・〈星の隨に〉: 『小学四年生になった春に生まれた弟』の海のことが気になる主人公の想。『新しいお母さん』の渚のことを『母さん』となかなか呼べない想は、カフェを経営する父親との四人暮らし。どうして両親が離婚したのか知らない想は、『本当の母さんが決めた』中学受験に向けて塾へと通います。そんな塾への途中に『母さんが住んでいる』マンションが見えるのでした。
舞台も主人公の境遇もバラバラに展開する五つの物語の中で、私が最も印象深く感じたのが三編目の〈真珠星スピカ〉でした。そんな短編は、『朝、起きて一階に下りていくと、母さんがダイニングテーブルに座っていた』と何気ない日常が描写される中に始まったかと思うと、いきなり『母さんの口元は動いているが声は聞こえない』と違和感のある描写がなされます。そして、『幽霊、というか、亡くなった人は話すことができないのだ、ということがわかったのは、死んだ母さんが私の前に現れるようになってからだ』という、まさかのファンタジー世界が描かれていきます。一編目、二編目と全くそんなそぶりのない展開の中でのいきなりの『幽霊の母さんがそばにいる』という物語には間違いなく驚愕させられます。そんな母親の霊が、料理など家事をする みちるを温かく見守っていく様子が描かれていきます。母親の突然の死の後にも健気に父親と二人暮らしの日々を送る主人公の みちるが描かれる物語は、霊が登場するとはいえ、なんともほんわかした内容とも言えます。しかし、そんな みちるの家の外の日常が描かれ出すと物語は一気に緊張感を帯びます。中学生になり、『生まれ育った』町へと戻ってきた みちるは『いじめの標的』になっていました。『いじめをする生徒は蛇みたいなものだ。日陰にいる蛇が、こいつならいじめてもいい、という小動物を狙っている』とまさしくその標的になってしまった みちるは『保健室登校』の日々を送ります。そんな物語がまさかの結末を迎える物語は、ファンタジーの舞台背景を絶妙に活かしたある意味で究極の納得感を感じさせる中に終わりを告げます。『母さんのいない生活に少しずつ慣れていく予感がして、そのことが悲しかった』という切ない結末が描かれる物語。そんな物語には、『スピカ、って真珠星とも言うんだよ』と登場する春の夜に一際白く明るく輝く乙女座の一等星・スピカが絶妙にマッチするのを感じました。
そんな五つの物語は、上記した通りそれぞれの短編中に星座や星の名前が登場します。それは、単に物語の描写の一つというよりも一歩踏み込んで主人公が置かれた立ち位置を絶妙に描写していきます。例えば一編目〈真夜中のアボガド〉では、『脳内出血で死んだ』という弓のことを想う姉の綾が弓の同棲相手だった村瀬と月命日を共にする日々が描かれていきます。『恋人がいきなり死ぬ』経験をした村瀬、『双子の片割れが死んだ』経験をした綾という二人が『つらい気持ちでいるのは自分だけじゃない』という体験の共有の中で会話していく中に、そんな星座や星の名前が印象的に登場します。『あれが双子座の星だよ。あの星は弓ちゃんと私』と、『カストルとポルックス』を思い夜空を指差す綾。『まわりの星よりひときわ強く光りを放っているふたつの星』が、実際に正しい星々かどうかはわからないという綾。しかし、この描写が登場する短編の場面は、そんな正誤に関わらず、とても印象深い余韻を残してくれます。他の短編でも『あそこに見える星、あれってアンタレス?』、『スピカ、って真珠星とも言うんだよ』、そして『お盆の頃はペルセウス座流星群の時期なんだよ』と夜空の星々が印象的に語られるこの作品。全く異なる内容の物語が不思議と一体感のある物語として繋がっていくのを感じさせる、とても上手い構成の物語だと思いました。
“星は光を放ちますが、当然ながら同時に影も生まれます”と語る窪美澄さん。そんな窪さんは”人間も似たような存在で、善悪併せ持った多面体。だからこそ、登場人物のこの人が悪い、あの人は悪くないと決めることはしたくありませんでした”と続けられます。そんな窪さんの想いの先に生まれたこの作品では、姉妹、妻子、そして母親というかけがえのない存在をそれぞれの理由の中に失い、それによって致命的に傷つき、また戸惑いの中にいた主人公たちが、新しい環境の中でそれぞれに新しい人たちとの繋がりを通じて新しい人生への一歩を踏み出す様が描かれていました。そして、そんな彼らを見守るように天上の空に輝く星、星座の姿が印象深く描かれるこの作品。
新しい人生に歩み出す人たちの姿をそれぞれに見る極めて読後感の良い結末の中に、窪さんの優しい眼差しを感じた、とても印象深い作品でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
うわっ この本 すごくよかった~
5編の星にまつわる短編集。
5編とも全部よかったです。
上手く生きることも出来るけれど、そうではなく、そのときの自分に正直に生きる。
すべてハッピーエンドではなく、切なさが。
あっという間に読んでしまいました。
この本は売らずに置いておこうっと。。
メモ
真夜中のアボガド
一卵性双生児の姉を亡くした妹。
婚活アプリで知り合った男性と。
銀紙色のアンタレス
泳ぐことが大好きな16歳。
田舎のおばあちゃんの家で出会った女性と幼なじみの朝日と
真珠星スピカ
交通事故で亡くなった母が幽霊として、、
学校でのイジメ
湿りの海
離婚した妻と娘はアメリカに。
シングルマザーと若い女性と、、
星の随に
離婚した両親。
新しいお母さんに弟がいて。
同じマンションのお婆さんが、-
こんばんは★初めまして
m(._.)m
いるかさんのお名前は、以前より存じ上げています。
いるかさん、というと私は昔懐かしい“なごり雪”を...こんばんは★初めまして
m(._.)m
いるかさんのお名前は、以前より存じ上げています。
いるかさん、というと私は昔懐かしい“なごり雪”を思い出してしまう、そんなオバさんです。思いっきり昭和、いいですか?アハハッ
遅読ですが、レビューは大切にと頑張っています!
この本は家にあるのですが、図書館の予約本が嵐のように廻って来ます(x_x)読みたい本だらけ・・・・
どうぞよろしくお願いします!
(^。^)屮2022/10/11 -
アールグレイさん
おはようございます。初めまして。。
コメント ありがとうございます。
うれしいです。
私は今 英語に興味を...アールグレイさん
おはようございます。初めまして。。
コメント ありがとうございます。
うれしいです。
私は今 英語に興味をもっているので、本を読むスピードが極端に落ちているんです。
レビューも上手くないのですが、是非よろしくお願いします。
コメントありがとうございました。。2022/10/12
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1.感想
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なぜ、この本を図書館で予約したかも忘れてしまうぐらい、ながいこと待ってようやく手にした作品でした。
が、、、物語に入り込める感じがなく、最後の5話目は流し読みのような状態になってしまいました。残念。
なかなかに評価の分かれる作品のようですが、私は、そもそも短編集が好きではない、物語に共感できる部分がない、楽しい気持ちが膨らまない、といった感じでした。
ハワイとかで、星を見ながら読んだとしても、やはり、前を向いて、一歩を踏み出していくような気持ちになる部分が弱いので、感想は変わらないかな〜
◇◆━━━━━━━━━━━━
2.あらすじ
━━━━━━━━━━━━◆
短編集
大切な人との別れがテーマ
■真夜中のアボカド
双子の妹を亡くしている綾のお話
■銀紙色のアンタレス
16歳誠の青春話
■真珠星スピカ
学校でいじめにあってるみちるのお話
■湿りの海
バツイチの沢渡のお話
■星の隨に
4人家族のお話
◇◆━━━━━━━━━━━━
3.主な登場人物
━━━━━━━━━━━━◆
■真夜中のアボカド
綾 32歳
弓 双子、2年前に亡くなった
麻生 34歳、フリーのプログラマー、綾の恋人
村瀬 弓の恋人
■銀紙色のアンタレス
真 まこと、16歳
朝日 真の幼馴染、16歳
相川
たえ
京都 真母
■真珠星スピカ
佐倉みちる
三輪先生 保健室
船瀬尚 担任、お隣さん
■湿りの海
沢渡 37歳
希里子 沢渡元妻、通訳の仕事、アリゾナに子どもと行く
希穂 3歳
園部
宮田
船場 隣に越してきた、シングルマザー
■星の隨に
海
想
渚
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彼等のこれからの道標となる夜空の星座が、共通項となる連作でない短編5編。
其々の主人公達は、それまでの人生の中で大きな比重を占める別れを経験している。彼等は、別れを受け入れながら昇華しきれずにいる。そして、葛藤の中での新しい出会いと再びの別れ。その2度目の別れを経た事で、最初の別れも許容し、これからの模索を始める。
読み始め、少し表現が稚拙なのでは?と感じたりしたが、不思議と作品ごとに忘れていたような昔の事を思い出してしまう。ストーリーとは、関係ないような事なのだけれど。たぶん、小説の登場人物の年齢に見合った其々の文章が、その年代を思い出させるのかなと思う。
窪さんは、もっと読みたくなる作家さんですね。 -
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子どもが悲しい思いをするのはきついですね。
いつか読もうと思っていますが、心の準備が必要そう…
Σ(・□・;)子どもが悲しい思いをするのはきついですね。
いつか読もうと思っていますが、心の準備が必要そう…
Σ(・□・;)2023/03/20 -
みんみんさん、ダメダメ〜!
私の感じ方の問題だから〜( ;ᯅ; )直木賞受賞作だし、ブクログAIにオススメされてください。みんみんさん、ダメダメ〜!
私の感じ方の問題だから〜( ;ᯅ; )直木賞受賞作だし、ブクログAIにオススメされてください。2023/03/20 -
2023/03/20
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すぐ身近な日常の中で起こりそうな出来事、そこで感じる切なさ、悲しさ、弱さ、それを乗り越えていこうとする勇気…そんな揺れ動く感情が丁寧に描かれていました。人との関係の難しさや、時には身を引く相手への思いやりなど、大切なことをそっと教えてもらったような、心に沁みる読後でした。
所収の5篇の繋がりはありません。
ここ最近の流行りの形式…
いくつかの短篇があり、その登場人物が各篇で絡みながら、ラストでその関係がつながり、すっきりと未来への希望の光が見えるハッピーエンド。
そんな形式の小説が多いなか、この小説の余韻を残した終わり方がかえって新鮮に感じられました。 -
直木賞受賞作!
の割には短編集だし、地味やな…と。
大きな感動はない。
でも確実に心にさざなみが立つ。
じわじわと大切な人のことを考えたくなる。
そんな作品集だな、と思った。
読んだ時期が夏真っ盛りの8月だったからか、5編中で「銀色紙のアンタレス」が最も心に残りました。
夏のほのかな思い。切ない。-
たけさん
甘い言葉だけで惚れるのわかります爆
話題の坂〇選手、明日は我が身と思う人も多いと思います、どちらの立場でも...
メニュー変え...たけさん
甘い言葉だけで惚れるのわかります爆
話題の坂〇選手、明日は我が身と思う人も多いと思います、どちらの立場でも...
メニュー変えて効果をあまり感じなかったので、しんどいやつに戻したんですよ
そしたらやっぱりしんどい笑
ズボンが入る以上のリターンなんてあるんですか!
強くなりたいです2022/09/13 -
naonaoさん
坂○選手って最近報道された野球の人でしょ?
報道されたちょうど当日にドームに試合観に行きましたよ。見事二塁打打っていて男...naonaoさん
坂○選手って最近報道された野球の人でしょ?
報道されたちょうど当日にドームに試合観に行きましたよ。見事二塁打打っていて男前でした。
もしかして、ああいうタイプがお好きですか?
それは…気をつけてくださいね!
トレーニングは、体に筋肉痛や疲れがないと心配になるくらいまで継続できるといいですよね。
体はがんばった分だけ着実に進化していきます。
ただし、無理は禁物です。2022/09/13 -
たけさん
そうです!巨人の!
見にいかれてたんですね!!
ああいうタイプと言われると難しいですが...
あんな男前からそんなこと言われた...たけさん
そうです!巨人の!
見にいかれてたんですね!!
ああいうタイプと言われると難しいですが...
あんな男前からそんなこと言われたら...的な感じです笑
これ以上言うのやめときますね爆
よく周りからも気をつけてと言われます爆
トレーニングは、自分のモチベーションに合わせて続けることにしました!
しんどさ大中小を用意して、その日の気分で自分に合うやつを続けていきます◎2022/09/13
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窪美澄さんはブクログ初登録なのだが、この本は既読感が殆ど。「オール読物」の直木賞特集で大半を読んだのか不思議に思って奥付けを見たら、2015年8月から2021年8月迄に全て短編で「オール読物」で発表されたものを集めた単行本だった。
本の内容は切ない物語が多く感傷的になってくる。
亡くなった双子の妹の彼氏と月命日で会う姉。姉が婚活アプリで出会った男は妻帯者。妹の彼氏と付き合うのかと思うと、彼も妹から吹っ切れて一歩を踏み出すと言う、すれ違い。
高校生男女の片思いを描いた「銀紙色のアンタレス」は、相手に告白しての失恋。甘酸っぱさを思い出す。
他の3つは学校のイジメ、子供の虐待、育児放棄などの暗い面が出るが、一応の収束に向かったのは良かった。 -
5編の短編に、登場人物の心の葛藤と夜空の星を併せて描いたストーリー。コロナ禍ならではの内容である作品もありました。
「真夜中のアボカド」…双子の妹、彼女をなくした、ふたりの想い
「銀紙色のアンタレス」…田舎の海で出逢ったシングルマザーと、幼馴染みへの想い
「真珠星スピカ」…母を亡くした娘が受けるいじめと亡き母への想い
「湿りの海」…遠く離れた地で暮らす母子と近くに住まうシングルマザーへの想い
「星の随(まにま)に」…離婚した父母と新しい母子への想い
「真珠星スピカ」で、松任谷由実さんの「真珠のピアス」に触れられている場面があって、思わずどんな曲だったのか聴いてみて、あぁ~この曲聴いたことあるなぁ…って懐かしく感じました!このストーリーは、いじめの場面は心が痛んだけれど、ラストはちょっとほっと出来る内容で安心しました。一番心に刺さったのは、「星の随(まにま)に」で、主人公の想くんの気持ちが痛かったなぁ…思わず泣きそうになりました。大人だっていろいろあって精一杯生きているけれど、それは子供だって同じこと、子供の想いや葛藤をすべて理解することは難しくとも、少しでも察してあげる大人でありたいなって思えました。
著者プロフィール
窪美澄の作品






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