中野京子と読み解く フェルメールとオランダ黄金時代

  • 文藝春秋 (2022年5月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784163915456

作品紹介・あらすじ

絶対王政時代の17世紀ヨーロッパ。オランダは王を戴かず、経済の力で大国になった。海洋貿易、軍事、科学技術で世界を牽引し、文化・芸術も大きく花開いた。

「他国では王侯貴族や教会の占有物だった絵画が、フェルメールの生きた十七世紀オランダでは庶民の家の壁にもふつうに飾られていました。
フランス印象派より二世紀も先に、庶民のための芸術が生まれていたのです」(あとがきより)

フェルメール、ハイデンの風景画からは市民の楽しげな暮らしが見て取れる。
レンブラント、ハルスの集団肖像画は自警団の誇りと豊かさを、
ロイスダールの風車画はオランダ人の開拓魂を、
バクハイゼンの帆船画は東インド会社の隆盛と経済繁栄を伝える。
ヤン・ブリューゲル二世はチューリップ・バブルに熱狂した意外な一面を描き、
ステーンが描く陽気な家族からは、人々の愉快な歌声まで聞こえる。

フェルメールが生きたのは、こんなにも熱気あふれる“奇跡の時代”だった。
人々は何に熱狂し、何と闘い、どれほど心豊かに生きたか――15のテーマで立体的に浮かび上がる。

『怖い絵』著者・中野京子が贈る《名画×西洋史》新シリーズ誕生!

絵画40点フルカラー掲載。

2022年開催『ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展』で来日中の『窓辺で手紙を読む女』の修復前後の絵も収録(「手紙」の章)。
本書を読むと、美術展の楽しみも倍増です!

みんなの感想まとめ

17世紀のオランダの黄金時代を絵画を通じて深く理解できる一冊で、著者の軽快な文章が読者を引き込みます。庶民の生活に根付いた芸術の魅力や、独立を果たしたオランダの歴史がユーモラスに描かれており、思わず笑...

感想・レビュー・書評

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  • 表紙の絵に惹かれて手に取ったのですが
    思いがけず、素晴らしい発見の詰まった本でした。

    中野京子さんの分かりやすくリズム感のある文章。
    絵画を通して17世紀のオランダの黄金時代が紐解かれます。
    オランダが スペインのハプスブルク家の所領から独立した様子が
    ユーモアたっぷりに描写されていて、つい笑ってしまいます。
    《しつこく金をせびり続けるストーカーから
    やっとのことで自由になれた。
    完全に手を切るまで実に80年が費やされた!》
    これ、最高!

    そして、カラーの見開き2ページで展開される数々の絵画。
    その歴史的意味はさることながら、
    背景や床、テーブルの上に描かれた小物たちの解説が楽しい。
    例えば、フェルメールが描いた『地理学者』。
    彼が羽織っている上着は日本の “丹前” で、
    オランダ東インド会社が長崎の出島を通して仕入れたものだと。
    造船技術に優れ、海洋貿易で他国を抜きんでていた
    当時のオランダの様子をうかがい知ることができます。

    常々疑問に思っていたことが二つ解明されました。
    一つは、大塚美術館で観た『真珠の耳飾りの少女』のこと。
    「えっ?!」と
    びっくりするくらい小さな絵だったのです。
    オランダには画家がたくさんいて、
    庶民の顧客のために小さな絵を薄利多売をしていたのだとか。
    納得です。

    二つ目は、”go Dutch” (割り勘)という表現。
    なぜ オランダ人(Dutch)?と疑問だったのです。
    《絵の発注にも集団自画像という方法で割り勘にした》
    オランダ人のシビアな金銭感覚が解説されていて
    ストンと腑に落ちました。

    オランダという国の特異な魅力がたくさん詰まった作品。
    この本一冊で、絵を観る楽しみが何倍にも膨らみました。

  • 中野京子さんの絵画読み解く本。
    もう何冊も中野さんと絵画で旅をした気分になれたので、この本もそんな期待をしながら読みました。

    とても細部まで絵を楽しめて、びっくりするとともに今までの見方が残念だったと思うもの。

    中野さんの解説はより楽しむヒントとして、その土地ならではのこと時代の流れや背景や宗教も教えてくださるので勉強になるしより深く絵を見られる。

    最後に現代に出来た「サンクン橋」が紹介されており、絵画とは違った驚きがありました。

    この本の絵画は他の著書よりは少なく感じましたが、絵の数よりらオランダという土地とその時代に生きた画家たちのギュッと詰まったプレゼント箱の様だと感じました。

  • 10年程前にフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」が来日したのを見に行った感動が、また蘇りました。 絵画に詳しくなくても、名画とともに17世紀オランダの豊かで熱気ある時代を旅するような読書体験でした。 庶民の家に絵が飾られていたなんて…!

    フェルメールやレンブラント、ロイスダールなどの名画を通して、当時の人々の暮らしや価値観を感じることができました。

  • オランダのバロック美術について知りたくて
    手にとった本。
    生き生きとした人物を描くフランス•ハルス
    の肖像画が好きなのだが、オランダでは、
    ハルス以外にも『夜警』で火縄銃隊を描いた
    レンブラントなど集団肖像画が発達した。
    その理由は、オランダが、80年にもわたる
    スペインとの戦争によって独立を成し遂げたと
    自警団や市民の誇りからだったという。
    他にもなぜ、風景画がオランダで人気だったのか
    など、オランダの歴史や文化、土地柄から
    オランダの黄金時代の絵画の魅力をたっぷり
    解説していて勉強になりました。

  • 中野京子さんの本40冊目です。
    これだけ読んだ自分、面白いからいいけど
    中野京子さんは次から次へとよく執筆し続けたなぁと。
    ほとんど世界史と絵なので、
    もう尽きてしまうのではないかと思うことしばしば。

    しかし今回、新しい形を発掘!
    このシリーズ、次は
    『クリムトと黄昏のハプスブルク』を予定しているそうです。
    楽しみ!まだまだ、ずっといけそうですね!

    さて、この本確かにフェルメールは多いけど
    他の画家の作品もたくさんあり
    どれも2ページにわたって披露されているので
    非常に見やすく楽しめます。

    またこの時代の年表、オランダと日本並べてあるのが
    とても面白いですね。
    オランダがハプスブルク家の所領となった年
    日本では応仁の乱が終わっています。
    オランダ東インド会社(VOC)設立のころ
    関ケ原の戦いと江戸幕府創立です。

    デルフトで火薬庫が爆発(直後の絵の掲載あり)の3年後、江戸で明暦の大火
    隅田川に両国橋がかかった翌年
    フェルメールが名作『デルフトの眺望』を手掛けています。

    この時代のオランダと日本との歴史
    とても好きなので、わくわくしながら読みました。

    ただ一方で、ほぼスペイン・ハプスブルク家の所領となったところから始まるのですが、スペインとオランダの関係はロシアとウクライナを彷彿させるのです。

    私はハプスブルク家も大好きで、戦争とかいっても頭の中では何となくフィクションになっていました。
    でも今回はロシアによるウクライナ侵攻を目の当たりにしているので、いままでとは違います。

    〈オランダにしてみれば、異様にしつこく金をせびり続けるストーカーから、ついに、とうとう、やっとのことで自由になれた、という思いだろう。完全に手を切るまで、実に80年が費やされた!〉

    80年!?
    なんとかならないものでしょうか。

  • フェルメールなどの1650年頃の絵画を通して、絵や画家の解説だけではなく、当時の人々がどのような暮らしをしていて、どのような世界情勢で…というのを説明されています。レンブラントと徳川家光は同世代の人で2歳違い(レンブラントは1世代下)。鎖国時代の貿易相手オランダに思いを馳せ、絵がまた面白くなりました。
    去年の7月に催された『フェルメールと17世紀オランダ絵画展』を観に行く前にこの本を読んでいたら…と、後悔してしまいます。

  • フェルメールと、と書かれているので、フェルメール作品が非常に多い。フェルメール「地理学者」が着ているのが日本の丹前だったとは…「ヤポンセ・ロック」(日本の上着)と言ったそうだ。フェリメール「窓辺で手紙を読む女」とメツー「手紙を書く男」「手紙を読む女」が掲載されていた。これは確かフェルメール「窓辺で手紙を読む女」が修復後に来日した時、一緒に展示されていたと思う。確か石原さとみがイヤホンガイドを担当していたような。ボルフとヴィレの「父の訓戒」。男が娼婦、娼館の女将と値段交渉している絵が娘に説教をする父の絵になりかわってしまう、というのが面白い。フェルメール「取り持ち女」(遣り手婆、私はこの題名で知っていた)も同じ章に掲載されていて、私はこの絵が好きなので、この絵を見てフェルメールファンががっかりする、という見解には同意できない。娼婦の肌の美しさは非常に素晴らしいし、取り持ち女(遣り手婆)の肌の感じもいいな、と思うのだ。
    ヤン・デ・バーン「デ・ウィット兄弟の亡骸」は初めて見たが凄惨な絵だ。現実感がないくらいに。ヤン・ステーン「宿屋の外で九柱戯をする人々」ボーリングの原型かと思う。ヤン・ステーンは他にも「陽気な家族」が掲載されていたが、温かな色合いが素敵だ。アーフェルカンプ「スケーターたちの冬景色」聾唖だったという。ブリューゲルに影響を受けている、と書かれていたが、本当にそう思える。けれどもコピーではなく、アーフェルカンプらしさ、というのもあるように思える。絵解きのしがいがある絵だ。
    クローズアップという名のクイズが3つほど用意されている。とても楽しめた。

  • フェルメール展で購入。読みやすくて面白い。

  • 17世紀のオランダの文化、生活、暮らし、戦争、事件などを40点近い絵画とともに、細部まで説明されている。

    絵画なんてお金持ちの家にしかないと勝手に想像していたら、昔のオランダでは、庶民の家にも飾られていたらしい。オランダ人の間では、「人生の目の歓び」として絵を飾ることは当たり前だったらしい。素敵だなと思う。
    うちは名画はポストカードでしか飾れないけど、うまく描けている子どもの絵は額に入れて飾ってある。これも目の歓び?

    昨年、フェルメールの「窓辺で手紙を読む女」の修復後の絵を美術館で見る機会があり、この作品も本の中で触れられていたので、興味深く読んだ。
    修復前の余白がある背景も、修復後の画中画が現れた背景もどちらも好きだけど、フェルメールの思いが詰まった本来の作品(修復後の方)が大事にされていったらいいなと思う。

  • フェルメールの活動した時代のオランダの国際情勢、市井の人々の暮らしが良く分かる本でした。
    小品であっても一般家庭に絵画が飾られるほど生活にゆとりのある当時の様子がありありと目に浮かびました。

  • 書名のとおり、「フェルメール」と「オランダ黄金時代」についての本です。

    フェルメールの作品だけでなく、かれが生きた17世紀オランダの画家たちの作品を紹介しています。分量的には、前者より後者への比重が大きいです。じじつ、本書が紹介している作品は38作で、そのうちフェルメールの作品は8作です。

    作品それ自体を語るだけでなく文脈に置くことで、作品を関係の総体の一部と捉えているのは、さすがと思わせてくれます(いくぶん牽強付会に思える箇所もありますが)。知識をひけらかすこともなく、文体もわかりやすいです。

    フェルメールについて知りたいという読者には期待はずれかもしれませんが、フェルメールが生きた時代を知りたい場合には期待どおりでしょう。個人的には、後者でした。

    表紙では『フェルメールとオランダ黄金時代』というタイトルの「黄金」を色使いで強調していることからもわかるように、フェルメールは黄金期に生きた、あまた多くの画家たちの一人だったのです。

  • オランダの国民の識字率が高く、身分に関わらず絵画を好んでいたことをはじめて知った。だからフェルメールの絵画のように庶民の家にも飾れる小さなサイズの絵画が多いという話にも納得。
    安楽死や大麻合法など先進的なオランダのまた違う一面を知って、ますますオランダに興味をもった。
    アムステルダム国立美術館にどうしても行きたくなった。

    文章がどんどん進み、絵画と話のリンクはするものの、一話と一絵画で構成されてないので、話の展開に頭がついていきづらい面がある。

  • 該博な知識を吸収して、より人類史の本質に近づく。

    そして人を楽しませる。

    知識欲を持った人というのはすごいです。

    なんでそんなにインプットできるのか…美術品の扱われ方も、時代が違えば全然雑でびっくりする。

    上から塗りつぶすとかありえないから!

    絵画と向き合うときは可能な限り知識を有していた方がいいのか、でもフィーリングを大切にって気持ちもわかるとして、このような形で人に伝えるのは大切だと思う。

    何を美しいと感じて、どのように振る舞うのか、時代や場所が違えば私だって罪なき人を殺したり、悪しき風習に流されていたかもしれない…歴史は本当に「怖い」ですね。

  • フェルメール展がアムステルダムで行われていると聞き、気になって買った本。
    フェルメールが生きた時代、スペインハプスブルク家からの独立だったり、東インド会社で儲けていたとか、穏やかに見えてかなり闘争心があるようなそんなオランダのことが好きになった~
    これは何度でも読んで知識として身に着けたい本だった。

  • 絵画から読み解いたオランダの歴史と風俗。
    フェルメール、レンブラント、パルス、ロイスダール、バグハイゼン、ブリューゲルなどの代表的な画家の絵画を取り上げて、オランダの歴史や事件、オランダ人の気質などを学ぶことができる。 絵として描かれたものには、画家の意図や象徴が隠されており、見る人はそれを理解しなくてはいけない。 時代背景や登場人物などの知識があって、初めて絵の深読みができる。 この本では、オランダの歴史とともに、絵に込められた意味をやさしく解説されていて色々勉強になった。 質素で堅実な感じがあるオランダ人だが、意外にギャンブル好きだったり、商取引や科学に長けていたり、当時から先進的な考えを持つ人が多かったらしい。 絵画も盛んに取引され、多くの作品が出回ったが、現代まで残っているものは少ない。 それだけに現代でも見られる絵画が、時間を経て生き残った名画と言われる由縁である。日本が江戸時代にオランダに門戸を開いたわけがわかるような気がした。 (オランダ絵画には宗教色がほとんど感じられない)絵画の謎解きが味わえて歴史の勉強にもなる本だと思う。

  • オランダはフェルメールだけでなく、デステイルまで私は大好きです。江戸時代にオランダだけが西洋国で唯一鎖国中に貿易を許された国。
    ネザーランドと言われた低国。小国であっても将来住みたい国の一つ。

  •  とても読みやすい。絵画の解説もわかりやすいし面白い。特に「父の訓戒」という絵の解説は、以前YouTubeでも見たことがあったので印象深い。
     絵の解説も楽しいが当時のオランダの姿に驚いた。

  • これを読んでからフェルメールとオランダ美術展に行けばよかった…

  • 庶民のための絵画といえばフランス印象派というイメージだったが、オランダではなんとその2世紀も前、17世紀に庶民が絵画を愛でる時代がはじまっていた。
    17世紀オランダの壁には、庶民の家や店など、さまざまな場所に小型の絵を飾られていた。
    当時のオランダは、ほかヨーロッパ諸国に比較して経済的に豊かで、貧富の差が少なく、庶民まで暮らしの中に楽しみを見出す余暇を持てていたそう。
    17世紀の100年間で、2000名の画家と、500万点以上の絵画が流通していたと試算されている。
    実学を好み、好奇心が旺盛で、遊びも大好きという国民性には非常に興味が湧いた。こういうご時世で旅行がなかなか難しいが、ぜひ行ってみたいものだ。

    オランダといえば風車とチューリップのイメージだった。
    チューリップはてっきりもともとオランダに生息していた花なのかと思っていたが、原産地はトルコ。17世紀にオランダに輸入された。
    当時オランダの人々はその鮮やかな色合と凛とした姿に夢中になり、チューリップバブルなる社会現象まで起こった。珍しい品種の球根には空取引まで実施され、当時最高の値がついた球根は、富裕な商人の年収の1.7倍程度の値段で取引されたらしい。

    【本書で紹介され、個人的に気に入った絵画3点と感想】
    ・ワイク・バイ・ドゥールステーでの風車
     (ヤーコプ・ファン・ロイスダール作 1668~1670年頃)
     「低音なのに非常によく通る響き」の喩えは、この絵画の魅力をわかりやすく伝えていると思う。
     画面の2/3を覆っている空はどんよりとした雲に覆われているが、その切れ目からは青い空が見えている。
     海のそばで風は非常に強そうだ。
     大きく存在感のある風車小屋が、空の中にどんと構え、風を受けている。
     風が強い場所にいったときの、奮い立つような気持ちを思い出す。
     オランダのアムステルダム国立美術館に収蔵されているとのことで、いつか直にみてみたい。

    ・ハールレムの聖ゲオルギウス市民隊幹部の宴会
     (フランス・ハルス作 1616年)
     オランダで当時はやっていたという集団肖像画、依頼主たちは代金を割り勘してお得に楽しんでいたというから面白い。
     計12名の人物が描かれているが、すべての人物が魅力的な顔つきで描かれており、なんとなく人柄を察することができるのが非常に面白い。
     合わせて描かれている装飾品や食卓、室内の様子も豪華で、非常に見応えがある。
     175x324の大きい絵らしく、人物はほぼ等身大なのではないだろうか。生で見るとさぞ迫力があるだろう。

    ・スケーターたちの冬景色
     (ヘンドリック・アーフェルカンプ作 1608年頃)
     様々な階級の人が、同じ表情で嬉々として楽しんでいる。
     ざわめきが聞こえてきそうなくらい楽しげ。
     かなり細かい絵なので、実物をみるとさらに発見があって楽しそうだ。

    その他→
    ・「サイのクララ」で画面奥に描かれた子連れのドレスの女性がつけている「ヴィザード」という黒い楕円形の仮面。
     非常にインパクトが有る。耳にかけたりするのではなく、歯で噛んで装着したらしい。つけているとしゃべれないとのこと。
     ちょっと現代日本の美意識からすると特異な感じがする。お歯黒的な感じだったんだろうか。気になる。

    ・「父の訓戒」悪書で値段の交渉などをしている絵だが、当時父が娘に説教している絵として紹介されていたという経緯が面白い。
     大阪市立美術館で「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」を見たのが本書を知る切っ掛けとなったのだが、そういえばその美術展でも、4,5枚は売春をほのめかす絵があった。(鶏の受け渡しや、室内に猫がいることなど、見る人が見ればわかるメタファーで表されている絵が多く掲出されていた。)
     当時人気の画題だったのだろうか??

    ・オランダは、現地の言葉では「ネーデルランド」と呼ばれている。なぜ本邦では「オランダ」と呼ばれるようになったのだろう。
     そういえば、蘭学の蘭はオ「ラン」ダのランなのだろうか??

  • [図書館]
    読了:2022/8/3

    「デルフト眺望」フェルメールの2点しかない風景画の一つ。傑作と言われるのも分かるなぁ。運河の静けさと朝の空気、永遠な時が止まったかのような「無音」さ。

    「デ・ウィット兄弟の亡骸」これはやばい。。スプラッタじゃないですか…

    p. 105 「とはいえ平らな土地には特別な景観もあるのだ。それは広大無辺の空であり、千変万化すゆ雲の動きだ。それらは海や川や運河の水に映り込み、天と地が一体になったかのような宇宙的感覚すら与えてくれる。
    オランダ風景画において、いかに空の占める分量が大きいか。それは必ずしも構図上の効果のためだけではない。まさにその通りにしか見えないから、そういう画面になっている。」

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著者プロフィール

早稲田大学、明治大学、洗足学園大学で非常勤講師。専攻は19世紀ドイツ文学、オペラ、バロック美術。日本ペンクラブ会員。著書に『情熱の女流「昆虫画家」——メーリアン』(講談社)、『恋に死す』(清流出版社)、『かくも罪深きオペラ』『紙幣は語る』(洋泉社)、『オペラで楽しむ名作文学』(さえら書房)など。訳書に『巨匠のデッサンシリーズ——ゴヤ』(岩崎美術社)、『訴えてやる!——ドイツ隣人間訴訟戦争』(未来社)など。

「2003年 『オペラの18世紀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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