残照

  • 文藝春秋 (2022年8月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784163915791

作品紹介・あらすじ

不眠、減量苦、レース中の死亡事故、謎の転落死……
どん底に落ちた男が復活を遂げた時――事件は起こった。

ベテラン騎手の元春は、6年ぶりにGⅠレースで優勝する。馬主との喧嘩別れや減量苦を経ての復活だった。しかしネットで誹謗中傷され、それを書き込んだと思われる亡き後輩の妻を訪ねると、その夜、彼女はマンションから転落死する。ほぼ同時刻、元春は自宅で車の盗難未遂にあい、さらに数日後には空き巣に入られた。自分はいったい何に巻き込まれているのか? そして彼女の死は事故か、自殺か、あるいは殺人なのか――。

元スポーツ紙記者の著者にしか書けない圧巻の書き下ろしサスペンス。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

競馬界を舞台にしたこの作品は、ベテラン騎手・元春の波乱に満ちた人生を描いています。彼は6年ぶりにGIレースでの復活を果たしますが、その背後には減量苦やネットでの誹謗中傷、さらには後輩の妻の転落死という...

感想・レビュー・書評

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  • 長過ぎですね。
    ストーリーも複雑でわかりにくいです。
    全体的に暗いです。
    競馬に興味ない人間には辛かった。

  • Amazonの紹介より
    ベテラン騎手の元春は、6年ぶりにGIレースで優勝する。馬主との喧嘩別れや減量苦を経ての復活だった。しかしネットで誹謗中傷され、それを書き込んだと思われる亡き後輩の妻を訪ねると、その夜、彼女はマンションから転落死する。ほぼ同時刻、元春は自宅で車の盗難未遂にあい、さらに数日後には空き巣に入られた。自分はいったい何に巻き込まれているのか? そして彼女の死は事故か、自殺か、あるいは殺人なのか――。
    元スポーツ紙記者の著者にしか書けない圧巻の書き下ろしサスペンス。



    爽やかな風が駆け抜けるイメージがある競馬。
    だったのですが、この作品では陰湿な空気感であったり、事件の背景には「闇」の存在があったりとシリアスな作品でした。

    世間から見れば、破天荒で自分勝手な存在なのですが、当人にとっては、人に対する優しさが招いた悲劇に複雑な心境でした。一方的な行動が招いて起きてしまった出来事の代償が、あまりにも悲惨であり胸が痛かったです。
    最初は順風満帆な人生だったが、後に転落、そしてまた再起し復活かと思いきや、また転落というジェットコースター並みの展開で送る主人公・元春。

    一つの転落死をきっかけに過去の事件も炙り出され、それらが大きな括りとして、重大な事件へと発展していきます。

    とはいっても、メインとなるのは、元春の日々の暮らしです。レースに出場するため、減量するものの、不眠症や過去の影響などに悩まされる日々を送ります。

    元春の暮らしを通して、騎手の厳しさを知りました。競馬中継で見る騎手の裏側では、壮絶な戦いがあったんだと驚きました。元スポーツ記者だからこそ知り得なかった競馬や騎手の知識や日常などが描かれていて、色々知ることができました。

    次第にわかってくる転落死の全容。そこには様々な競馬や人々の「闇」が待ち受けていて、重い空気が漂っていました。

    そしてラストの展開には、さらなる悲劇が待っています。競馬のルールが故に起きる出来事に胸が締め付けられました。
    どん底に落ちた主人公が、今後どうなっていくのか。
    再起を願いたいです。

  • 競馬騎手飯倉を主人公に、競馬界、家族関係、黒社会をめぐる雑多な出来事が目まぐるしく起こる。スポーツ小説、というよりはサスペンスとして描きたかったのだろうが、事件の起こる背景が複雑すぎて不自然に感じた。

    しかし、主人公や若林の会話はまさに昭和テイストで、ちょっと懐かしい。義理、人情、恩、仇討ち…こういう要素と高級な酒や車が散りばめられて、景気のよかった時代ならノワールものになる。そういう趣向だと銃撃戦や誘拐、バイオレンスが描かれるのか… おやおや、脱線してしまった…

    騎手の過酷な減量や、主人公の嘗めた辛酸の数々には、気が滅入る。彼の不幸を数え上げ、ラストで追い打ちをかける。この時代だからこそ、人が成長していく、未来が見える物語であってほしかった。

  • しんどかった。

  • 競馬界を舞台にしたミステリー小説。ちなみに時期としては桜花賞からオークスにかけての頃。減量の壮絶なディテールが初めて知る世界で面白かった。主人公は過去の出来事をきっかけに睡眠障害も患っており探偵サイドのハンデはなかなかエグいw巧みに張られた伏線が回収されていく終盤の展開には膝を打ったが、結末が唯一好みではなかった…

  • 途中途中の話が間延びしていると感じていて飛ばし飛ばし読みたくなることが何度もありました。またページ数の割には展開が鈍く物足りない感じがしました。

  • ただお手軽にストーリーを読みたいのならば、もう少しシンプルな小説をどうぞという感じ。
     たくさんの縦糸・横糸が巡らされている。ただ、ミステリーの読者ならば、これくらいはそんなにしんどくはないだろう。むしろよく組み立てられていると思い気がするのだが。
     それにしても、ジョッキーというのは、これほど過酷な職業なのかと。

  • 元スポーツ新聞記者出身の作家さんの作品。ベテラン人気騎手が性分のおせっかいのせいで事件に巻き込まれていく物語。騎手の生活パターンや苦悩などが主軸にあり興味深く読むことができました。

  • 2023-7天才ジョッキーの苦悩と現実。死亡事故と競走シーンが並行していくのには背景的に重すぎる感じ。どっちかだけでも充分に小説になると思うけどなあ。全般に詰め込み過ぎて最後の数ページがとっても雑になったね。

  • 何がしたいのか分からなかった。最後が雑すぎる。
    減量は大変そう。

  • 最後バットエンドに終わったことが悲しくて切なかった。

  • 武豊さんのNスペで騎手の大変さ知ってる積もりだったが、減量がここまで過酷とは。「好きなものも食えず、夜もまともに眠れず、競馬のことばかり考えているのに勝つのは1割」でも京都東山に豪邸が建つ。後半一気の謎解きは興醒めだし、主人公ジョッキーでなく探偵かと…。

  • 途中から小説を読むというより、競馬ファンとしてジョッキーの過酷さのノンフィクションを読んでいる心持ちになった。元春は田原成貴で、潮田は聖奈ちゃんあたりがモデルか。ジョッキーの心情や日常が確り描かれていて、事件のエピソードの数々も小説としての面白さは増幅しているが、このラストはどうなんだろう。負けることの方が多い商売とはいえ、この残酷な終わり方には首肯できなかったなあ。

  • 札幌記念当日に読了。
    ジョッキーとはなんと過酷な職業であることか。
    減量と睡眠障害、これがリアルなのでしょうか。
    (そもそも主人公の骨格ではむりなのでは?)

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著者プロフィール

1965年、神奈川県生まれ。明治学院大学卒業。産経新聞社入社後、スポーツ紙記者として活躍。2009年『ノーバディノウズ』が松本清張賞候補となりデビュー。2017年『ミッドナイト・ジャーナル』で吉川英治文学新人賞を受賞。2018年『傍流の記者』で直木三十五賞候補。著書に『四十過ぎたら出世が仕事』(祥伝社刊)『友を待つ』(祥伝社文庫)など多数。

「2023年 『あかり野牧場』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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