いけないII

著者 :
  • 文藝春秋
3.88
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本棚登録 : 532
感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163915975

作品紹介・あらすじ

大きな話題を読んだ”体験型ミステリー”第2弾。
第一章「明神の滝に祈ってはいけない」
桃花はひとり明神の滝に向かっていた。一年前に忽然と姿を消した姉・緋里花のSNS裏アカウントを、昨晩見つけたためだ。失踪する直前の投稿を見た桃花には、あの日、大切にしていた「てりべあ先生」を連れて姉が明神の滝に願い事をしに行ったとしか思えない。手がかりを求めて向かった観瀑台で桃花が出合ったのは、滝(、)の(、)伝説(、、)を知る人物だった。

第二章「首なし男を助けてはいけない」
夏祭りの日、少年は二人の仲間を連れて大好きな伯父さんを訪ねる。今夜、親たちに内緒で行う肝試し、その言い出しっぺであるタニユウに「どっきり」を仕掛けるため、伯父さんに協力してもらうのだ。伯父さんは三十年近くも自室にひきこもって、奇妙な「首吊り人形」を作っている。その人形を借りて、タニユウの作り話に出てきたバケモノを出現させようというのだ。

第三章「その映像を調べてはいけない」
「昨夜……息子を殺しまして」。年老いた容疑者の自白によれば、息子の暴力に耐えかねて相手を刺し殺し、遺体を橋の上から川に流したという。だが、その遺体がどこにも見つからない。必死で捜索をつづける隈島刑事は、やがてある「決定的な映像」へとたどり着く。彼は先輩刑事とともに映像を分析しはじめ——しかし、それが刑事たちの運命を大きく変えていく。

そして、書き下ろしの終章「????????はいけない」
――すべての謎がつながっていく。前作を凌ぐ、驚愕のラストが待つ!
各話の最終ページにしかけられたトリックも、いよいよ鮮やかです。

感想・レビュー・書評

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  • ★5 どゆこと?! 最後一枚の写真が、読者の頭脳と感情を揺さぶる! 体験型ミステリー #いけない2

    【レビュー】
    良くできてる。小説が上手すぎ★5

    プロなんだから当たり前でしょと言われるかもしれませんが、いろんな作家先生の本をたくさん読んでいると、明らかに違いがわかります。
    偉そうなことを言ってすみません、もちろん他の先生もお上手です。しかし道尾先生は巧と熟練さのレベルが違うの。

    また世界観の作り方もスゴイ。
    のどかな優しい雰囲気かと思えば、徐々に気味の悪い情報で不安な感じにさせる。話が進むにつれ、なんとなく真相が見えてくるところが何とも不気味。

    そしてやっぱり最後の写真。
    体験型ミステリーとはよくぞ言った!まさにその通り、めいっぱい楽しませていただきました。人を選ばず自信をもっておすすめできる、優秀なミステリー小説でした。

    ■明神の滝に祈ってはいけない
    連作短編の最初のお話、世界観に引き込むのがうますぎるでしょ。
    登場人物は何処にでもいそうな高校生から、不穏な人まで完璧な描写。情景描写も田舎町の雰囲気抜群。
    これから楽しい時間を過ごさせてくれる、そんな期待感を膨らませてくれました。

    もちろんミステリー要素もGOOD。
    後半こうじゃないかな…と予測していたんですが…写真をみて納得でした。

    ■首なし男を助けてはいけない
    無邪気とは恐ろしいよね。
    学生時代の私も、友達とこんな悪さばっかりしてました(さすがにこのお話ほどではないけど)。写真も不気味で大好き。

    ■その映像を調べてはいけない
    一番大好きな作品、これは怖い。
    後半、もしかしてこいうことかな…と思わせて、徐々に真相に近づくところが怖い。

    しかしこの作品、オール読物7月号で既読済だったんですが、文芸誌ではタイトル扉絵があるんですよね。
    実はラストの写真ではピンとこなかったんですが、文芸誌のタイトル扉絵でゾクッと来ました。単行本でもタイトル扉絵があったほうが、読者体験としては良かったんじゃないかな。でも、分かりやす過ぎるかもしれない。

    ■????????はいけない【レビュー時点で公式には出てないため伏字】
    さすが道尾先生といった感想。
    なんといっても最後の写真。

    なんだこれ… どゆこと…? なるほど、そうか。う、上手い!

    【秋の推しポイント】
    もともと小説というものは、言語表現による芸術作品です。センス、技術で想像力を掻き立て、文字だけで読者を物語に引き込んでいくもの。

    写真やイラストというコンテンツを入れるというのは、単純に考えると読者の想像力を手助けしているだけのずるいテクニックに見えます。

    しかし本作はあえて一枚の写真を入れることによって、読者が考え悩んだり、閃きだったり、今までにない読書体験をさせてくれています。

    なので写真以外は、構成力や文章力は普通の小説以上に求められますし、当然面白くなくてはならない。

    こんな難易度が高い試みに挑戦しようとしているところがスゴイな~
    エンターテイメント性に優れた作品、先生にはもっとたくさんの作品を期待しています!

  • なぜか「いけない」を読まず、こちらの「2」から読んでしまった。今までにない新しい取り組みで、面白いな、と思いました。前作の方が評価が高いので、前作も読んでみようと思います。

  • 面白かったけど、1と比べたら見劣りしてしまうのが正直な感想だった。
    1を遥かに超えてくると期待して読んでしまっただけに少し残念。
    ただ、写真の謎がはっきり分かってないから、再読したらもっと面白いと思えるのかも。
    単に自分が物語の意味をきちんと理解してなくて楽しめてないだけなのか・・・
    自分1人だけの読解力では分からなさすぎる・・・
    道尾マジックの虜になってもうてる。
    誰かと話がしたくて、モヤモヤしてる。
    助けてほしい。

  • 【最終ページに潜む驚愕トリック。衝撃作、再び】騙されては、いけない。各章の最終ページに挟まれた図像の意味が解った瞬間、物語は別の顔に。更なる超絶技巧で放つ、話題作第2弾。

  • 一気に読みましたが、分かった所と分からなかった所は半々といった感じ。前回とは繋がりがないとの事ですが所々前回を思い出す様な描写があり面白かったです。

  • 前作と同じように、各章の最後に設けられた写真が何を物語っているのか楽しみに読み進めました。
    毎章じっくり推理しながら読みましたが、今作は次章に答えが書いている感じなんですね!
    じっくり推理して内容にも驚かされました!

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著者プロフィール

道尾秀介(みちお・しゅうすけ)
1975年東京生まれ。2004年『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞し、デビュー。2007年『シャドウ』で第7回本格ミステリ大賞、2009年『カラスの親指』で第62回日本推理作家協会賞、2010年『龍神の雨』で第12回大藪春彦賞、同年『光媒の花』で第23回山本周五郎賞、2011年『月と蟹』で第144回直木賞受賞。

「2022年 『カエルの小指 a murder of crows』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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