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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784163916057
みんなの感想まとめ
書くことをテーマにした短編集で、様々な人々の内面や日常が描かれています。各短編は、メールやメモ、日記など、日常の一コマを切り取ったものでありながら、どこか不穏な空気を漂わせています。特に「園田さんのメ...
感想・レビュー・書評
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井上荒野に関する書評/解説/選評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
https://onl.sc/x9ZhiX4
『小説家の一日』井上荒野 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163916057詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
メール
メモ
落書き
ズッキーニのグラタン
メモやSNS、日記など、
書くことが共通で織り込まれている短編集
タイトルに惹かれて手に取りましたが、
ちょっと雰囲気違ってました
各話なんとなく不穏なものを感じます
「園田さんのメモ」が良かった
図書館本 -
"書くこと"にまつわる短編集。予想通り爽やかな話は1つもないけど、余韻を残す感じが見事なんだよなぁ。短編が十作あるのですが、「凶暴な気分」がささったかな。自分がいかに恵まれているかに無自覚な人間にこれでもかってくらいお見舞いしたい気持ちわかるわぁ。
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不倫、イジメなど胃が重くなる話題が多い短編集。平易な文章なのにその空気感や情景を醸し出す所が、好きな作家さんの由縁。「料理指南」のやるせ無いピュアな樹さんがとても良かった。
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「園田さんのメモ」が好き。
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「書くこと」をテーマとした10編の短編集。
「園田さんのメモ」言葉よりも文字で伝える不気味さ、でも園田さんってどこかにいるかも。でも嫌いじゃないかも(笑)
「好好軒の犬」は、あちらにいる鬼のスピンオフ版かなと思える意味深なお話。
贅沢な全10編でした。 -
どの短編もとても余韻が残り、不思議な感覚だった。
どの作品も「え、これで終わり?」と思うラストなんだけれどなぜかどれも心に残る感じ。
やっぱり上手いんだなぁと実感。 -
園田さんのメモがよかった
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メール、手紙、日記、SNS、付箋、小説
“書く”ことにまつわる短編集
「やばい。
もう会いたい。
別れてから5分経ってないね。」
不倫関係の2人のメールのやり取りが、ゲスい。本人たちはまじめだ。ほんとにまじめ?
父の勧めで勤めた職場ですっと渡される付箋には
「ストッキング」
え?と足元を見ると伝線してる。なぜ付箋?
歓迎会の別れ際、紙片を渡される
「お酌は不要」
ん?
いつもの保健室の向かいのトイレの個室に
ある日書いた四角に
次に行ったら木が描いてあった
窓だ。誰かがこの四角を窓にしたんだ。次々と足されていく窓の向こう側。誰かとこの窓で繋がっている。
娘が既婚者と付き合っている。子供ができたという。夫は娘と彼の甘さに激怒する。母の日記は当たり前だけどひとりよがりで、誰の気持ちにも気付けてない。そう、日記だからそれでいいんだけど、なんかみんないたたまれない。
短編の中でも短めのものばかりだけど
ひとつひとつの話にフックがあって
すごく引き込まれる
けど、ふっと放り出される、というか預けられる
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ものすごく井上荒野的な感じがします。井上さんの作風を知っていてそれが好きな方には楽しめて、それ以外の方にはさほど刺さらないかもしれません。「書くこと」をテーマにした10短編集。お気に入りは『緑の象のような山々』→世紀のクソメールの応酬。『園田さんのメモ』→こんなメモは怖い。『窓』→いじめの描写が辛い。でも少し救われるようなラスト。総括:全体的にモヤ~っとした質感でオチも「え、それで...」となるものが多いがなぜか読ませます。1編が短いので隙間時間にサクッと不穏を楽しめました。
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どの短編もモヤモヤ終わる。
嫌な感じで話が進んで、最後にスカッとすればいいのだけれど、全然スカッともしない。モヤモヤ、イライラする。
「窓」に関しては不快感しかなく、なんでそんな救いようのない話なんだろう。
不倫、妊娠の話も何話かあったけど、どうしても女性側の負担が重く、男が勝手だ。 -
10編収録の短編集。
うち、小説家が主人公のものが4編あり、作者本人か父・井上光晴を思わせるものもある。 表題作もその1つだ。
他の6編も含め、全体が「書くこと」をテーマにしているというのだが、それはあとからのこじつけ臭いw
10編それぞれに異なる趣向が凝らされている。
たとえば、「緑の象のような山々」は不倫カップルのメールのやりとりのみで進行し、地の文は一切ない。
全体に、力の抜き加減がとてもうまい。
書きすぎず、“ステレオタイプな盛り上がり”の一歩手前であえて「寸止め」する美学というか。
収録作の中で、私がいちばん気に入ったのは「何ひとつ間違っていない」。
編集者・小説家間のありふれたトラブル(「小説集を刊行する・しない」というトラブル)材を取りながらも、読ませる。ツイッターが小道具として巧みに使われているあたりも、いかにもいまどきだ
逆に、いちばんつまらなかったのが表題作。10編中、作者本人に最も近いと思われる小説家が主人公であるせいか、小説というよりもエッセイだと思った。 -
読者感情を儘に操る短篇十作品は何れも秀逸。日常の些細なこと、ありがちな出来事を巧みに描写。曖昧さを残したオチもいい。登場人物の台詞ひとつにしても含みを持たせ、つい深読みしてしまった。
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10作品の短編集で、2作品に同じ名前で海里という人物が登場しています。何か繋がりはあるのか、とか何か意味はあるのか、と珍しく2度読みしましたが特に無いような感じがしました。もしかしたら、あるのかも知れません。小説家である井上さんに意図を尋ねてみたいと思った一冊。
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短編集。
井上荒野さんの小説には冷たい男が出てくる。本作の冷たい男1位は「つまらない湖」の男と決めた。
一見、付き合いやすいし優しそうに見えるが、「今夜ぼくはあなたと寝た方がいいのかな」とサラッと問うてくるし、「どちらでも対応できる」と本心で言っているのも冷たい。しかし、私はこの冷たさが好きなのである。本心を隠してあれこれ画策する男より余程素直ではないだろうか。すぐ傍にいるのに遠い存在の男は貴重な存在だ。
最低な男も決めたい。
栄えある1位は、「緑の象のような山々」の男。
妊娠した不倫相手に甘言を囁き、いざ自分が追い込まれると手のひら返したように堕胎の説得を始める。この短編は、男と女がSNSで会話しているのだが、「w」の多用がここまで不快とは思わなかった。こちらは何も面白くないのだが?これも筆者の策なのだろう。段々話が深刻になるにつれて「w」が登場しなくなるのも良い。
全てを理解した訳ではないが、どこか空虚さと清々しさが残る読後感。 -
「書くこと」をめぐる短編集、だけど、自らと向き合いじっくり書くというより、表面的な平和や見て見ぬふりの違和感に潰されていく中で溢れ出たという感じの切迫感とザラつきが印象的。どんどん語る男と、あれもこれも飲み込む女。溢れ出た言葉の重さは男に届くのか。
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