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Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784163916569
作品紹介・あらすじ
35歳、9月。ロンドンで高校の同級生の結婚式に参加した。
仁と茜の夫婦は、茜の古い友達を訪ねてペルージャまで足を延ばす。
そして窓目くんは、結婚式でシルヴィに出会ってしまったのだった。
言葉と記憶があふれだす、旅の連作短編集。
みんなの感想まとめ
言葉と記憶が交錯する旅の連作短編集で、登場人物たちの個性豊かな物語が展開されます。友人の結婚式をきっかけに、ロンドンからイタリアへと向かう夫婦や、恋愛に悩む窓目くんの視点が描かれ、彼の心の動きや細やか...
感想・レビュー・書評
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この著者、読みはじめ慣れないうちは、一瞬、なんか読みにくい?くどい?とか思っちゃうんだけど、慣れるとクセになるというか、ああこの人こういう文章だった好き、と思うっていう。今回もそうだった。口に出さず心のなかで思っていること、うつろっていくさまざまな細かい思いがそのまま書き連ねられるような感じが好き。
ストーリーは、友人のロンドンでの結婚式に出席した30代の夫婦が、その帰りにイタリアに住む妻の友人を訪ねるって話と、同じ結婚式に出席した友人のひとり(窓目くん)の恋愛話。どっちもおもしろかったけど、この「窓目くんの手記1~5」がよかった。手記と言いつつ、手記じゃないみたいな部分があったり、延々と料理の実況中継みたいになったりしてちょっと不思議な読みごこちもあるんだけど。彼が恋するシルヴィーあてのメールの、日本語で考えて英語で書いたメールをまた日本語に訳したみたいな文章がよかった。ロマコメみたいにキュートな感じがあって、まさに窓目くんこそ「ラブリー」だ。期待や願望や約束は絶対に叶えられないと思っている、でも絶望しているわけではなく、あきらめているわけでもなく、っていう窓目くんいいなと思った。 -
大好きな滝口悠生さんの小説。お馴染みの登場人物たち。これまで脇の方にいたジョナサン周囲が今回クローズアップ(ジョナサン目線の話はないけれど)。いつまでも読んでいたい。
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本の説明にはないけれど、「長い一日」のスピンオフ版かしら。
その友達たちの旅の連作短編集なんだな。
ロンドンやイタリアペルージャでの出来事、コロナで遠ざかった世界が懐かしい。
窓目くんが相変わらず飄々として達観している姿が愛しい。
結局、タイトルのラーメンカレーってなんだっけと思いながらも、居心地のよい空間にいた感じでした。
紹介されていたカレーの本は、しっかりブックマーク! -
滝口作品と言えば、記憶、思い出。
今回は旅が(大きな意味で)テーマ。
旅を描くという事は、記憶を辿ることは必定。
滝口悠生作品の髄を存分に楽しめる。
後半は窓目くんが主人公。
『長い一日』などで存在感を放っていた彼がついに。
なんだかやっぱり、いいキャラクターだ。 -
どうしようもなく好き。いっしょにおなじ場所に行っても、思うことや思い出すことは違っていて、共有しようとしても100%完全に伝えることはできない。それがいいよね。記憶が記憶を呼んで、いまここにいないと思い出さなかったこともきっとある。いまこの瞬間も、いつかの未来で思い出すかもしれないし、思い出されないかもしれない。偶然すれ違ったアジア人に親しみを持つかもしれない。私たちは一瞬一瞬の選択の積み重ねで生きているけど、大きな時代や歴史の流れと無関係に生きることはできない。
あわせて読んだ文學界3月号の特集もとても良かった。 -
読み始めこそ独特な展開に やや戸惑うが
すぐに慣れ、劇的な展開など一切ないのだが
とても良かった。
アッパとマンマ(ロンドン在住のスリランカ人
ジョナサンの両親)の調理シーンがなかでも
印象的。
後半の「窓目くんの手記」も独特な文章、言い回し
が多いが、センチメンタル。
この著者はお初だったが
他の作品も読んでみよう。 -
はっきりと、こんなお話で面白かった、と言えない話だった。
例えば、知らない誰かの独り言をずっと聞いているような、お茶しながら友達の話を聞いているような気分になる。
それが面白い時もあれば、ふんふん頷きながら眠たくなってしまう時もある。
そんなお話だなあ、と言う感想。 -
ずっと積読していたけど、滝口さんの本を読みたいゾーンに入り、グイグイ引き込まれて読んだ。おもしろかったー!!!他人やその人の生活を見る視点が、その見方と書き方が、独特。おもしろい。
窓目くんが愛おしい!
でもなぜか、滝口さんの本は、滝口さん読むぞのエンジンがかからないと、ぐいっと読めない。なんでだろう。おもしろかったな〜 -
2023年2月
日常って人を癒す効果があるなぁと思う。旅行に行く"非日常"も含めて日常。事件も事故も起こらない。
普通の人が日常を振り返って書いたならばこうはならない。鮮やかさがすごい。まるでわたし自身がこの日常を体験したような気がしてきてしまう。そしてこの日常から浮き立ってくるものは幸福だなぁと思う。 -
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【35歳。もう、若かった頃のように若くはないのだ】9.11、日韓WC、貧乏一人旅、サークル同期のあの子――青春の記憶はあらゆる所で飛び出して、あらぬ所へ誘いだす。連作短篇集。
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どんなお話で、どんな評価なのか
うまく言えないような作品。
独特の文体で、決して読みやすくはないし
だれの視点なのか分からなくなる難しさはあった。
だけど、最後まで読まずにはいられない、そんな話だった。
スリランカ料理が食べたくなる。 -
35歳の主人公の、年末ごろの話。この年齢にしてはみちならなくない恋の話。
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それぞれの章を読むたびに、誰の目線で書かれているのかを読みながら整理していく感じ。そして、それぞれの章がつながっている。登場人物の生い立ちや経験や選択が出会いや旅先に反映されていて、無意識にこなしてきた人生のアレコレって案外うまく回収されるんだなと自分の現状と照らし合わせても感じる。
久しぶりに海外旅行に行きたくなったし、何と言ってもカレーが食べたくなる!そして人と関わりながら生きて行きたいと思った。 -
前半の話は、夫または妻が主語となっていてころころ主語が変わって少し読みにくく感じたのだが、なんか英語的な文章のように感じた。気のせいかもしれないけど。
後輩の窓目くんの手記はうってかわって読みやい文だった。 -
窓目くんの感性なんか素敵で惹かれるものがあった。
物語は基本誰目線だ〜??って思う文章が多くて読むの大変だったけどなぜか飽きずに読み進められた。
ラーメンカレーという題名は窓目くんの手記を読み進めてなるほど!!!となった笑
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著者プロフィール
滝口悠生の作品
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