東南アジア式 「まあいっか」で楽に生きる本

  • 文藝春秋 (2023年2月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784163916583

作品紹介・あらすじ

この本は、日本がなんだか辛いな、苦しいなと思っている方のための本です。
野本さんはマレーシアに家族で移住して10年。いまは海外教育や海外移住について書いたコラムやラジオ、講演会で大人気です。

一見不便で給与水準も低いのに、楽しそうな人が多いマレーシアという東南アジアの国。この国で学んだ人生を楽しく暮らす方法を紹介します。

野本さんは子どもを産む前、「こうすべき」が多い人間ででした。
ー子どもが引きこもりになったらどうしよう
ー不登校になったらどうしよう
ーいじめられたらどうしよう

と不安でいっぱいでした。「子育ては親の自己責任で」とか「子どもをちゃんと育てられないのなら産むな」と言う人もいて、「そんなの産んでみないとわからないよ。きっついな」と思っていたそうです。そんな中で「嫌なら転校すればいいだけ」というマレーシア人や「子育てはテキトーでいい」とする日本人たちの存在は光明に見えたそうです。マレーシアに住んでみて気づいたのは、世界は自分が思ってるよりさらに広くて多様だということ。日本はかなりユニークで変わった文化だということでした。マレーシアに来て数えきれないほど様ざまな失敗をし、

―ほとんどのことには正解がない
―他人に期待しないと怒らなくて済む
―他人はコントロールできない
—精神のコントロールは自分でする
―白黒つけるのをやめる
―80%くらいの完成度で世の中に出す
―スピードの方が大事
―他人を助けると自分に返ってくる

といったことを現地の人々から教えてもらい、ずいぶん生きやすくなったそうです。
日本人は圧倒的に「ちゃんとしなくては」で苦しんでる人が多すぎる。しかし世界を見ると、そこまで厳しく緻密さや正確さは求められていないのです。海外進出する企業や学校教育の現場において、感情をコントロールすることの大切さをユニークな視点で書いたエッセイ。

https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163916583

週刊文春「文春図書館 著者は語る」2023年2月23日号https://bunshun.jp/articles/-/60797

本の話ポッドキャスト
https://anchor.fm/hon-web/episodes/ep-e1ubkgu/a-a97hnio

文春オンライン記事
前編https://bunshun.jp/articles/-/60090
後編
https://bunshun.jp/articles/-/60091

みんなの感想まとめ

多様性を受け入れ、柔軟に生きることの大切さを伝える一冊です。著者はマレーシアに移住し、現地の人々との交流を通じて「まあいっか」という考え方を学びました。日本人が抱える「ちゃんとしなければ」というプレッ...

感想・レビュー・書評

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  • 野本響子@文筆家&編集者・在マレーシア|note
    https://note.com/kyoukn

    『東南アジア式 「まあいっか」で楽に生きる本』野本響子 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163916583

  • 日本人は圧倒的に「ちゃんとしなければ」と、いつも完璧を求めて暮らしている。しかし世界をみると、そこまで厳しく緻密さや完璧は求めていない。マレーシアに母子で教育移住して10年の作者が「こんな考え方もありなん」「まあいっか」で暮らしたらいいよと背中を押してくれる一冊。


    少子化問題に置いても、日本の子育て層は、年金・社会保険料の負担が高齢者より高いうえ、子どもまで育てて国に貢献しているのに、児童手当や授業料無償などの恩恵を十分受けることができず、中高所得層ほど追い詰められている「子育て罰」の国だと。


    そして、日本人の完璧を求める性格による、それが裏目に出る「過剰品質の罠」。高品質を求める気質によって、結果素晴らしい機能や耐久性を備えた製品が日本から生まれました。ただ一方消費者が必要とする品質を越えた高価な製品も数多くあり、それでは安価な製品が多い海外市場で太刀打ちできなくなってしまった、えらいこっちゃ。


    マレーシア風で言うと、ものごとにはすべて正解などないことに気づくと、いちいち優劣でものを考えることが減り、他人を批判、ジャッジすることもなくなります。「他人を放っておく」「まぁいっか」の気持ちが新たな人間関係を生む。
    これってマレーシア人と日本人ではなく、もっと身近にあります、嫁さんと私、まさにこうあらねばとずっと思いつうけていたんですが、そうです、「嫁さんはマレーシアの人」と思って接すること。そうすれば、イライラも減り、「なんとなく幸せに」なれて、楽に生きれたらいいと思える本でおます。

  • タイトルから想像していたのは、「自分の海外経験から、海外の人はこういう感じでユルッと生きているのがとてもいいよ~、例えばこんなエピソードだよ~、日本人も参考にしたらいいじゃないかと思うよ~」という内容だったのが、なかなかどうして、様々な本の引用から統計データまであり、しっかりとした文化比較がなされていて、また双方の良し悪しや共通点・差異がしっかり載っている良書だった。

    ビジネス目線、教育目線から始まっているのも特徴的。

    本書は友人の友人ということだったので何気なく手に取ったものだったが、改めて日常におけるマインドフルネス、アンガーマネジメント、仕事観など再検討させられた。

    とりわけ、子供の教育についてはかなり考えさせられる。
    我が家で標語のように使い倒されている「1つ1つちゃんとする」ということが、まさに日本の美点でもあり欠点でもある。

    ちゃんとする、というのは、職業人としては非常に重要であるし、家庭においても、セルフマネジメントにしても、重要な概念であることは間違いない。
    しかし「ちゃんとする」というのを生き方レベルにまで持ち込むと、急激に喉が締められる。

    人生の究極目標は、幸せに生きることだ。
    子供には、稼ぐとか、迷惑かけないとか、そういったこと以上に、幸せに生き抜いていってほしい。

    だからこそ「ちゃんとする」というのを一面的に、押し付けるのではなく、しっかりその背景を把握した上で、適切に使う必要があるなと痛感した。

  • 面白い本だった。

    作者の「多様性は相手を理解すること」ではなく「理解はできないけど、そのままに放っておく。口を出さない。」ことに共感して出来た。

    仕事において最初から100%を目指さず、足りない部分はアップデートしていくというやり方は仕事に取り入れたい。

    Mind your own business(自分のことに集中せよ)

  • ●感想
    筆者の考えに同意はするが、日本人は「まあいっか」国民にはなれないだろう。なれないのもいい面があるので、TPOで「まあいっか」を使える人が増えるのが理想的と思う

    #「まあいっか」で楽に生きる本
    #野本響子
    23/2/6出版

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読書
    #本好き
    #読了

    https://amzn.to/3DVwQf6

    ●なぜ読んだか
    筆者の考えに同意はするが、日本人が「まあいっか」国民が多数になることはないだろう。それもいい面があると思うので、TPOに応じて「まあいっか」を使える国民性になれるのが理想かな。

    #「まあいっか」で楽に生きる本
    #野本響子
    23/2/6出版

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読書
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  • はじめは、教育の本と思いましたが、生き方全般の話です。良かったですよ。

  • 一年ほど前にaudibleで読んだものを、紙の書籍で再読。

    東南アジア旅行が好きなので、東南アジアの人たちの暮らしぶりにはうんうんと頷きながら読めたけれど、筆者のスタンスが「マレーシア=良、日本=悪」を貫きすぎていて、ちょっと偏見を感じてしまった。

    でも総じて、筆者の意見には賛成である。
    日本は閉鎖的なコミュニティで、過剰サービスで、それが当たり前になっていて生きづらい部分は確かにある。

    多様性の時代。
    日本も、紋切り型の固定観念や無意識の押付け・強要が減って、一人一人が生きやすい居場所を自然と見つけられる世の中になるといいなあ。

  • もっと海外生活ドタバタコメディーを勝手に予想してたので割と真面目な本で思った感じではなかったのだけど、するっと通勤時間に読めてよかった。

  • 筆者がマレーシアについてnoteで発信している情報がまとめられた一冊。
    マレーシアと日本の比較をビジネス、教育、人間関係の角度から語っている。
    日本の生きづらさや無言の圧力など、ちゃんとすることやきちんとすることが当たり前で、そうあることを相手にも求めてしまいがちな日本人の特徴をわかりやすく言語化していると感じた。
    自分にも周囲にも寛容であることの大切さを改めて認識。

  • 日本とマレーシアや海外の教育の違いに驚いた。日本人だけのコミュニティ内で教育や議論をしても日本の枠から出ることはできない。確かに!
    日本のきっちりしたところやホスピタリティなど良いとは思うけど、そこを追求すれば海外から日本に来て働きたいと思う人はいないかも。
    日本の良さは残しつつ海外の良さも取り入れて、まあいっかの精神でゆるく楽な社会になってくれると良いな!

  • 日本をメタ認知できる良書。

  • ゴム時間風船関係

  • 東南アジアと日本を対比的に書いている。
    日本の良さもあるが、もう少し正解の幅を持たせて気持ちを楽にして生きようよ!という筆者の思いが伝わってくる。
    日本での生きづらさのようなものの正体が他国との比較によって見えてくるのが面白い。

    以下メモ

    mind your own business

    論破しない
    正解はひとつじゃない
    意見を押し付けない
    お互いに深い理解に辿り着くのが大事
    自分と違う意見を認める オープンマインド!
    白黒 グレー
    知ることの難しさ 物事の単純化
    ジャッジメンタルになるな 自分を許せるようになる
    他人をジャッジした時、あなたが定義しているのは他人ではなく、自分自身である
    気に入らない他人を放っておくのも多様性を認め合う社会を生きる上での知恵
    不機嫌な人は感情のコントロールができない人
    ダメ出し文化 答えはひとつという教育を受けて大人になるから

    ちゃんと!きちんと!笑顔で!型が多すぎる
    人間の良い面しか見せないのは怖い
    無理して笑わなくてもいい

    一流大学を出た人は無意味な何かに耐えることができる人

    謝罪の文化。反省してるフリは相手を満足させるだけ。本人が問題を起こしてしまった理由と向き合う機会を奪っている。刑務所に入っている人の共通点は反省文をたくさん書いていること…。

    エクスクルーシブな社会
    特権や他者との違いへの意識、差別
    自尊心が外部依存になる
    他者との比較で価値が決まるから協力的になれず、不親切になる

    これから育みたい4C「コミュニケーション」「コラボレーション」「クリティカルシンキング」「クリエイティビティ」
    クリティカルシンキング
    理由を述べること

    相手の背景に想像力が広がると、常識・礼儀を押し付ける暴力性に気づく
    (教育を受けているか、賃金は?、文化が違うのかも…)

    そもそも客とサービス提供側は対等
    リスペクトのない顧客は切られる

    100点の仕事などない
    とりあえず形にして世の中に出すという考えもある

  • 多様性のある社会のマインドってこういうことか、と思った。
    正解のあるテスト問題を解く教育を受けてきた私たち。
    仕事でも子育てでも生き方でも、何が正解なのか、自信持てない時期・タイミングがあったなぁ、ってことを考えさせられる。(今もある)

    正解はないんだから、調べた上で、「私はこう思う」なんだろうな。
    そして他人の考えについては
    Mind your own businessで
    他人の選択に口を出さない、ジャッジできることじゃない。
    「理解できないとしても、ときには放っておく」が「まあいっか」ってことかな。

    子育てにおいても、親が自分の人生楽しむこと!
    これからの教育においては、4c(クリティカルシンキング、クリエイティビティ、コミュニケーション、コラボレーション)

    「誤謬」ごびゅう、って言葉、初めて知った。
    論理のすり替えに惑わされることがなくなる、とのこと。
    アドラー心理学を思い出させる部分も多かった。

  •  著者の息子が小学生になったところからマレーシアに長期滞在して10年が経ったところで語るマレーシアと日本の違い。いかに「きちんとしている」日本が息苦しいか、そして世界(少なくともマレーシア)ではその姿勢が受け入れられないのか、そしてなぜマレーシアの人は色々な不都合を「まあいっか」で済ませられるのか、という話。
     こういう本はあんまり読むことがないけど、マレーシアに旅行するので、マレーシア、で本を検索したらこの本が出てきて、割とすぐ読めそうだし新しい本、ということもあって読んでみた。そして実際すぐ読める。
     日本を相対化する、というのがテーマで、割と思い当たる節も多く、自己嫌悪に陥る、という本。怒っていて不機嫌、っておれもよくやってしまう。余裕がないのが原因なんだろうけど、そもそもなんで余裕がないのか、と言えば、やっぱり人目を気にしすぎているから、というのがあると思う。そして同じレベルで他人も見るし、というのが良くない。さらに本当のおれは時間ギリギリでサボりがちなところもあるけど、教員という職業をやっていると、生徒には時間を、挨拶を、と言って自分のキャラにないことをやっていて、日本の教育の元凶みたいなものをおれが体現してるんじゃないのか、と思う。教員は生徒に見られる仕事だからいつも人目気にするし。というここまで日本式にドップリはまっているおれは、果たして楽に生きられるのかどうかもよく分からないなあ。人生の後半の大きな課題にしたいくらい。
     あとはおれが教員なだけに、教育の話が目についてしまうのだけど、孫引きになるが工藤勇一という先生の本で言われている、生徒が「主体性を失って依存心だらけで批判的に育っているから、大人を信頼しないという特性も何とかしなければ」(p.33)という部分は、何とかしなければ、と思うかどうかはともかく、特にネットの時代だからなのか、前半の依存心だらけで批判的、の部分は結構いろんな生徒に当てはまるよな、と思う。「日本の教育は常に与え続けられていく教育形態です。親や先生に面倒を見られていくという形。人はサービスを与え続けられていくと、次第に与えられることに慣れていきます。そして、サービスに不満をいうようになります。しかし、結局は不満を言いながらも与えてもらうことをやめられない。」(p.33)という、本当、教育って与えてナンボ、みたいな感じになっていて、正直疲れる。そう言えば学校へのクレームで「子供には教育かもしれないけど、保護者にはサービス業だろ!」と言ってた親がいた、という話も思い出してしまった。そして最近「就活情報サイト」で「底辺職業ランキング」を載せて批判殺到、というニュースがあったけど、これなんかまさに「『勝ち組・負け組』といった言葉が流行り、他人の職業を『底辺』と呼んだり、恋愛や容姿まで『偏差値』で測ろうとする社会」(p.131)そのものだと思った。こういう社会で生きるのは「自尊心が外部依存」となって「人より有利になることに信じられないほど高い期待」を持ち「他人との比較によって価値が決まる」と思っている人たち、という、なんか本当に嫌な世の中、と思ってしまう。だからこの逆を目指せばいいんだから、自尊心は自分の内部に、有利とか不利とかじゃなくて運の問題として片付ける、他人と比べない、とか?これも人生の大きな目標になりそう。
     そして、多様性の理解、というのは教育でよく言うけれど、「実はそれは非常に難しいです。宗教や習慣がまったく違う相手のことは、一生かかっても『理解』できないかもしれません。ですから、できることは、『理解はできないけど、そのままに放っておく。口を出さない』ことです。Mind your own business(略)自分の責任の範囲に集中すること。理解できない他人を必要以上に見ないこと。」(p.178)という、排除でも無関心でもないこの戦略(?)、をもっと教育的なものに変えて伝えることができるかな、と思った。
     あとおれはビジネスの話は疎いのだけど、日本企業が日本スタンダードで注文をいろいろつける、というのがいかにナンセンスか、というのがよく分かった。「マラッカ海峡というアジアの物流の中心にあるマレーシアならともかく、アジアの隅っこにある日本が『うるさいお客さん』になることにはなんの国益もない」(p.62)という。確かに。同じように、日本は「『プロダクトアウト』から『マーケットイン』にする必要がある」(p.78)というのも、日本製品の品質の高さ、とか言って満足して喜ぶのは結局日本人だけなのかなあと思った。あとは「ソフトオープン」(p.73)という、とりあえずオープンして後から修正する、という方法が普通にあるというのも新鮮だった。
     と、色々書いたけど、じゃあおれはマレーシアで住めるのかというと、そういうことにはならない気もするなあと思った。(23/08/13)

  • 日本の当たり前の働き方がいかに異常かが改めて分かる。

  • 感想
    日本人だってどうでもいい。そう行動しては怠惰でいい加減な人だと思われる。それが嫌だから締め上げているフリをする。気づいておきたい。

  • 閉塞感が漂う日本からすると、本書に書いてあるマレーシアのおおらかさは羨ましい限りです。
    日本もこんな社会になれば良いとは思いますが、難しいでしょうね。
    なぜ、こんなに不寛容な社会になってしまったのか。
    少しでも改善できるように、私自身も努力したいです。

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