高倉健、最後の季節。

  • 文藝春秋 (2023年3月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784163916705

作品紹介・あらすじ

2014年正月。いつも、出された食事を残さないことを心がけている「剛さま」(貴月は高倉健のことをそう呼んでいた)が、珍しく食事を残した。
2月、風邪のような症状を訴え、急速に体調が悪化していく。
病院に行きたがらない高倉を、泣き落としで無理やり連れていき、さまざまな検査を行う。
下された診断は「悪性リンパ腫」。
高倉は尋ねた。「何もしないとどうなるんでしょうか」。医師の答えは、「死にます」。
そこから、高倉と貴月、二人三脚での闘病が始まった――。
同年11月に死去するまで、何があったのか。二人の間で、どのようなやり取りが交わされていたのか。
そして、最後の一年を書ききるために、なぜ8年の歳月が必要だったのか。
人知れず、稀代の俳優に17年寄り添った女性が綴る手記。


◇目次◇
コロナ禍をみつめて
まえがき
第一章 冬うらら
第二章 花曇り
第三章 青時雨
第四章 夏の霜
第五章 山眠る
あとがき
高倉健、最後の手記
スペシャル寄稿 編集部からの10の質問に高倉健自らが筆をとった高倉健一問一答
高倉健 没後の活動記録 2014~2023

みんなの感想まとめ

人の生と死、そして献身的な愛情が描かれたこの作品は、著者が高倉健の最期の一年を綴った手記です。高倉の病気と闘う姿を通じて、彼の俳優としての哲学や人間性が浮かび上がります。特に、彼のパートナーである小田...

感想・レビュー・書評

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  •  この本は同僚から「先輩からもらった本なんだけど、読み終えたからあげる」と言われて頂戴した本です。
     高倉健さんはすごく好きな俳優さんではありますが、この手の本はあまり興味がないのが正直なところです。
     健さんのパートナーとして最期を看取った小田貴月さんの著書となります。
     小田さんは健さんに付きっ切りで、それこそ献身的にサポートされていて、どれだけ大変だったのか想像を絶します。
     ただ、どっちが主人公なのかわからず、却って中途半端になってしまったかなと残念に感じました。健さんにフォーカスを当て続けるか、健さんをサポートする側を描くか、どっちかにした方が良かったかなと。
     でも、人を看護・介護することが精神的にも肉体的にも苛酷であるということは理解できました。私は60歳となりましたが、健康に留意して家内や子供たちの負担になることなく天寿を全うすることができればと思います。

  • 悪性リンパ腫の発症から亡くなるまでの演者ではない時間を垣間見ることになりました。ところどころに登場する俳優業に対する考え方が読みどころでした。一流の俳優とは、職業のクラス、格を、その人が生きたことで引き上げる仕事を残したか、政治家も、学者も、他分野も同じことではないか、とか。生涯出演作は、205本、東映を45歳でやめてフリーになって38年間で22本。フリーになってからは、かけ持ちせず、国内外問わず、作品を選んで取り組み、俳優業第二章も満足いくものだったのかなと思いました。フリー2作目の八甲田山と、比叡山阿闍梨さんと出逢い「行く道は精進にして、忍びて終わり、悔いなし」をエールに出演した南極物語は、撮影の困難さからも思い入れの強い作品のようでした。

  • あんなにプライベートを明かすことを好まなかった(と思われる)俳優高倉健が”俺のことを書いてくれ”なんて言っていたのが解せない。
    こんなにも献身的に看病し、世話をしたということがなんか文章のところどころに垣間見えて…それは私が意地悪なと読み方なのかもしれないけど。
    亡くなったあと一切親類に知らせず、遺骨も渡さずっていうのが筋を通してないのでそんな見方になってしまったのかも。
    でも、一緒に外を歩いたことも(退院のあと初めて歩いたとあった)外食もしたことがなかったなんて、日陰の女を貫いて大変だった思う。
    40億ともいわれている遺産だけど、相続したからって幸せとはいえないよね。
    同情的にもなってしまう。

  • 貴重な資料ではあるけど、本当かなって思う。正直言って夢を壊されたと思う人は多いと思うし、真に受ければ嫉妬心がそそられる。実の妹にもその死を知らせなかったとは?献身ぶりには頭が下がるけど,よくわからん。

  • 立派な俳優さんだと思います。
    ちょっと違う視点で。
    今この現在も病と闘う人々はごまんといて、
    癌の人も大勢います。難病の方も、生まれたての赤ん坊も、子を置いて先ただなければならない人も。
    大勢います。

    そうだとしたら、あまりに手厚く、特別待遇だと思うのです。


    今現在、癌と闘う若い働き盛りの壮年が、高倉健さんに憧れこの本を読んだら自分の療養と比べたり、お金があればこういう待遇を受けれるのかと、戦意喪失するんじゃないかと思います。

    高倉健さんや養女の方以外も皆皆、一生懸命日々、病と戦い死と向き合っておられます。

  • 高倉健を愛し最後の数か月骨身を惜しまず献身的な看病をした模様が書かれて胸を打ちます。最後の章でどこが好きだったかと問われ過剰外にした最後に「何もかも」と書いたその言葉が二人の愛のあかしだ。

  •  人が一番傷つき易いのは心。美しさとは、他者に対しての優しさ。高倉健(小田剛一)の言葉。高倉健は2013年5月、小田貴月を養女に。同年秋、文化勲章受章。2014年11月10日、83歳で没。高倉健の黒子に徹した小田貴月さんの「高倉健、その愛。」(2019.10)に続く「高倉健、最後の季節(とき)。」、2023.3発行。この本には、2014年正月から同年11月まで、病に闘う高倉健に寄り添い献身的な看護を続けた著者の様子が描かれています。往く道は精進にして、忍びて終わり、悔いなし。

  • 俳優高倉健のパートナーが記した本。

    婚姻届にサインはしていたが提出することはなく、

    健さんの看病のことを考え、親族でないと付き添えないからと、養女にした女性。

    数年にわたる闘病の様子が描かれている。

    健さん、生き方がかっこいい。考え方が。

    ゲイの噂もあった健さんだが、貴さんのことを愛していた様子があちこちに。

    健さんの生きざま、死にざま。

    かっこいいよ。

  • とても繊細に健さんの最後の日々が綴られてありました。自分の身を削り、看病された貴さん、その愛情が深く感じられる本でした。

  • 健さんの知られざる闘病の様子を知る事ができた。最後まで役者だった。

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