マイ・リトル・ヒーロー

  • 文藝春秋 (2023年3月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784163916729

作品紹介・あらすじ

意識不明の息子からゲーム内に届いたメッセージ。
息子を救うため、父はeスポーツの世界大会を目指す――

暢気なだけが取り柄の暢光は、事業を興しては失敗し、妻から離婚を言い渡される始末。離れて暮らす中2の息子と小3の娘とはオンラインで会うばかりで、オンラインゲームは最後の砦となっている。
そんな中、息子の凛一郎が交通事故に遭い、意識不明に。悲しみに暮れる暢光だったが、ゲーム内で息子からメッセージが届き……
ゲームを通して成長し、繋がっていく、新しい家族の物語。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

親子の絆と成長を描いた心温まる物語が展開されます。意識不明の息子を救うため、父がeスポーツの世界大会を目指すという設定は、荒唐無稽に思えるかもしれませんが、家族愛が深く描かれており、感動を呼び起こしま...

感想・レビュー・書評

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  • 人を信じては騙され、また他の誰かを
    信じては詐欺にあう。
    お人好しが過ぎて瞬く間に、両親から
    引き継いだ財産のほとんどを失った父が、
    事故にあい意識を失った息子の夢を叶える
    ために戸惑いながら全力を尽くす物語。

    最初、主人公暢光の『善人の馬鹿』ぶりに
    苛々しましたが、気づけばお人好しで
    暢気な主人公が、空回りしていた歯車が
    よい方向に進むのを応援したくなります。

  • 善良だけが取り柄の男が、バトルロイヤル系ゲームの世界に閉じ込められた息子を救出することを通じて幸せを取り戻していく心温まるエンタメ小説。ただ、ネットゲームの世界を想像できない人にとっては苦痛かも。
    冲方さんは『天地明察』(2009)で本屋大賞を受賞された作家です。荒唐無稽と思われる設定で、よくこのようなエンタメ小説をと感心しました。バトルロイヤル系ゲームは苦手ですが、エンタメ小説として楽しく読めました。

  • 別冊文藝春秋2021年9月号〜2023年1月号掲載のマイ・リトル・ジュダイを改題して、2023年3月文藝春秋刊。駄目オヤジが息子を救うためにゲーム世界で、がんばる長編ファンタジー。ゲーム世界の描写はそれなりで、なかなかの迫力。家族、知り合いのチームでのがんばりの様子が楽しい。次の世代に期待するという幕切れは安易で煙に巻かれた感じがする。無能な父がこんなにやれるというのはやや説得力に欠ける。少し造りすぎの盛り過ぎかな。

  • 面白かったです。こういうゲームする人はもっと楽しめそうです。映像化しても良いのではと思いました。

  • 冲方丁さんが好きなので読んでみた。
    「天地明察」が圧倒的に好きだけれど、SF小説も面白い人だと思う。
    とても不器用なお父さんで、結果、離婚されてしまうダメな人だけれど、ちゃんと家族を愛していたことがよくわかる。
    いい人すぎて、会社経営できない人。
    でも、家族のために一生懸命だった。
    事故で意識不明の状態の息子。
    からの、ゲーム内では会話ができる!という設定が面白い。
    息子を助けるために、ゲームの世界大会に向けてチームで頑張る様子が、良い。
    成長していく話は面白い。
    厚みがある本だが、中学生にも理解しやすいと思う。
    ゲーム好きな男子に勧めたい本。

  • Amazonnお紹介より
    意識不明の息子からゲーム内に届いたメッセージ。
    息子を救うため、父はeスポーツの世界大会を目指す――
    暢気なだけが取り柄の暢光は、事業を興しては失敗し、妻から離婚を言い渡される始末。離れて暮らす中2の息子と小3の娘とはオンラインで会うばかりで、オンラインゲームは最後の砦となっている。
    そんな中、息子の凛一郎が交通事故に遭い、意識不明に。悲しみに暮れる暢光だったが、ゲーム内で息子からメッセージが届き……
    ゲームを通して成長し、繋がっていく、新しい家族の物語。



    「天地明察」や「マルドゥックスクランブル」で有名な冲方さんの最新作ということで読んでみました。

    最初の段階では、とにかく父親のダメさにツッコミたくなるばかりでした。人が良すぎるためか、そのおかげで借金が嵩み、離婚。おまけに詐欺にあったりと、年上ですが、バカと言いたくなりました。

    でも、段々と読むにつれて、その性格に愛嬌があったり、愛おしく見えたりと人を寄せ付けるような雰囲気を持っていて、ほっとけない存在だなと思いました。

    内容としては、交通事故で意識不明になった息子が、なぜかゲーム内で元気に過ごしていて、どうにかして意識を取り戻そうとします。世界1位になれば、脱出出来るかも!?
    ということで、離婚した家族を含め、周りの人達を巻き込みながら、世界大会を目指そうとします。

    最初は半信半疑ながらも、次第に一致団結して息子を救おうとゲームに挑戦する描写が輝かしくみえ、応援したくなりました。

    半分以上がゲーム内での世界で、その実況を文章にしているので、まるで自分がその世界にいるかのような感覚があって、面白かったです。ただ、映像や音はなく、文章だけで状況を説明しているので、なかなかどのように動いているのか、難しいかなと思いました。
    それでも、難しい表現を噛み砕いて描写しているので、臨場感や対戦ゲームとしての面白みがあって楽しめました。

    ただ単に頂点目指して頑張ろうではなく、それぞれが役目を果たし、チームのためにどのようにすればいいのか。的確な指示や自分の得意など、明確にすることで、より勝利へと導く描写では、ゲームに留まらず、色んな所で使えるなと思いました。

    それぞれの登場人物が、個性を発揮し、チーム戦として活躍しているので、段々と応援したい気持ちが高まってきました。

    息子を救うため、世界大会を目指し、目覚めさせる。こういう展開だと、結末はなんとなく想像つくのですが、みんなと一緒にゲームをしている感覚があった反面、心理描写といったものが、薄めに描かれている印象がありました。

    なので、もう少し一捻りや心の揺れ動きを深堀りしてほしかったかなと思いました。

    デキすぎてる話と思いましたが、ゲームを通じて、一致団結している描写にこちら側も応援したくなりました。

  • とても 人間味溢れる物語でした。
    素直で優しい人が損をしている時代。
    そんな人を見下して生きている人。
    正義とは 愛とは 考えるきっかけになる小説。

  • さすが、というか。
    フリがきいてました。
    疲れもあり。最初、ノブのダメさが目について、やめたろかというほどイライラした。
    が、ために、中盤以降のカタルシスに向け
    大会ともリンクしながら気持ちがどんどん盛り上がる。そして、期待を裏切らずヒーローとして最高の終わりをむかえた時、
    くー、してやられた、という気分だ。
    そもそも子どもの話は気持ちもってかれやすいんだから…。
    それはともかく、なかなかの厚さで無理かなと思ったけれど、読むうちにゲームのルールも分かり否が応でも盛り上がる。
    チームメイトも多彩で豊かなキャラクターがそれぞれの役割をきちんとこなす。
    そして、大きな意味で本当の悪人がいない。
    フェアで素直で若者らしい熱さや無鉄砲さももつリンももちろん魅力的。
    でも、自分に自信を持てなくて、現実から目を背けて信じさせようとする者ばかりを信じていたノブが、信じたい者を信じようと決めた時に力がでた。
    誰にでもできることではなくて、彼だからできたことだと思うけれど(現実には手綱を握る人が必要だけど)それは今の自分にとって、心に栄養をくれる物語だった。

  • ノブこと朝倉暢光は、父母が遺した財産と生命保険を元手に次々と事業を興しては失敗し、破産寸前まで追い詰められた。妻には離婚され、苦しいバイト生活を強いられている。
    ある日、長男の凛一郎(リン)が交通事故に遭い、意識不明で病院に運ばれた。だがその時間、彼はリンとオンラインゲーム〈ゲート・オブ・レジェンズ〉で話していた……。
    ゲームの世界に閉じ込められた息子を救うため奮闘する親父の物語だ。よくある設定だが、500ページ近い本の大半がゲーム内の描写で占められているのは圧巻だった。ゲーム自体も魅力的だし、バカな親父のキャラクターもよかった。

  • 全くゲームはやらないので、この臨場感は伝わらない感はあった。例えば野球の話なら、描写が頭の中で動くのだが、ちょっと自分には苦しい題材かもしれない。
    まぁ主題は父親の再生物語なんだろう。そこもまぁ楽しみましたが、それほどでもないかな。

  • 意識不明の息子からゲーム内に届いたメッセージ。
    息子を救うため、父はeスポーツの世界大会を目指す――
    暢気なだけが取り柄の暢光は、事業を興しては失敗し、妻から離婚を言い渡される始末。
    離れて暮らす中2の息子と小3の娘とはオンラインで会うばかりで、オンラインゲームは最後の砦となっている。
    そんな中、息子の凛一郎が交通事故に遭い、意識不明に。
    悲しみに暮れる暢光だったが、ゲーム内で息子からメッセージが届き……
    (アマゾンより引用)

  • 主人公の息子が事故で意識不明
    のはずなのに、オンラインゲーム上で息子とやりとりができる

    息子を助けるために家族やそれ以外の人も巻き込んで、みんなで協力する

    最初父親のダメさ加減にイライラムキムキ!
    そりゃ妻から愛想も尽かされるよ!
    と思ったけど、この呑気でお人好しの性格のお陰で救われる人が出てくる

    こういった類いのゲームをしたことがないので、ゲーム上でのやり取りがうまく理解できない部分も多かった。。それでもストーリーや展開はおもしろいので最後まで楽しめた

    タケヒコ先生が箸休め的キャラでよかったなぁ

  • みんなで楽しくバトロワをする話。文字でゲーム実況してる。

  • 事故して眠りから醒めないが
    バーチャル空間で交流する物語
    ゲームしないからイメージを起こす事が難しく
    楽しめなかった。

  • オンラインゲームを父と息子が協力してプレイすると聞くと、どうしても「光のお父さん」を思い浮かべてしまう。「光のお父さん」が大好き且つ感動させられたのもあって、こちら(本作)も良いのだが、ちょっと予定調和な感じがしてしまって残念。あとバトルのシーンが冗長に感じる。
    普段からバトルロイヤルゲームをしていて好きな人は楽しいのかもしれない。私は完全にロープレ派で、バトルロイヤル系はフォートナイトのプレイ動画をちょっと見た程度。何だか操作が複雑そうだなと思った。

    人が良過ぎて騙されてばかりいる父をずっと信頼している息子の姿には心打たれるものがあった。
    性格が良い人の周りには自然と良い人が集まるんだろう。詐欺師の改心はさすがにやり過ぎ感があるが、そういうことにしておこう。

    さっき冗長と書いたが、凛一郎VSマシューの一騎撃ちは良かった。互いに正々堂々と戦うところがなお良い。
    というか、凛一郎のフェアプレイ精神も大したものだと思う。中2だったらチートの誘惑に勝てないだろうに。

  • すごく面白かった。特に後半は夢中で読んだ。前にFORTNITEをしてたからスピード感がリアルに伝わってきて、目がまわるような錯覚を感じた。

  • 個人的にこういう話には全く興味わかず。ゲームやeスポーツに食指は動かず、主人公の暢気なだけが取り柄の暢光の設定にイライラし、おまけにファミリーファンタジーときているので、好きでない要素が多過ぎる。冲方作品であっても私には読む価値無かった。

  • 親の遺産を怪しいビジネスですべて失い。 妻に愛想を尽かされた主人公 暢光は、極貧の生活の中、悶々とした日々を過ごしている。 
    ある日、妻と一緒に生活をしている息子 凜一郎が交通事故に遭い意識不明に。 
    偶然、子供たちとメッセージのやり取りをしていたネットゲーム「ゲーム・オブ・レジェンズ」を通じて昏睡状態の息子と会話が出来ることを知る。 
    「世界大会で優勝できればここから出られるかもしれない」 父と息子そして仲間たちの無謀とも言えるチャレンジが始まる。 
    主人公暢光のボンボンぷりが最初はイラッときますが、最後には全力で応援してしまう(完全に父親目線で)。 チーム・リンギングベル最高!
    ☆4つ 

  • 冒頭、何この変化球?、と思ったら、中味はド直球の冲方丁だった。

    後半、どんな大ピンチに遭遇するか、と思ったら意外な小ピンチで、拍子抜けするよりはホッとした。

  • すごい疾走感! 3分の2くらいゲームやってるシーンなんだけれど、すごい面白かった。ゲームのイメージがマリオしかないし用語も分からないけど、引き込まれる感じが良き。逆ネイル楽しそう。

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著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『剣樹抄』『麒麟児』『アクティベイター』などがある。

「2022年 『骨灰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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