愛されてんだと自覚しな

  • 文藝春秋 (2023年5月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784163916965

作品紹介・あらすじ

千年の愛は、一途でかろやか

千年ぶんの愛も、今この一瞬のときめきも。
最高にポップなモダン・ファンタジー。

千年前、女は神からの求婚を袖にして、愛する男と共に輪廻転生の呪いをかけられた。
生を繰り返すふたりは様々な時代で出会っては別れ、そして現代。壮大な過去を背負う岡田杏は、しかしすっかり「運命の恋人探し」を放棄して、ルームメイトの盗み屋・祥子と共に令和の世を謳歌していた!? 
人と神とが駆け回り、時を超えた愛と欲とが入り乱れる只中で、悠々と我が道を行く最強コンビの物語!

みんなの感想まとめ

生まれ変わりの中で繰り返される愛の物語が描かれています。千年という長い時を経てもなお、男女の愛情は色あせることなく、切なさとコミカルさが絶妙に絡み合っています。主人公の岡田杏とルームメイトの祥子を中心...

感想・レビュー・書評

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  • 輪廻転生の呪いをかけられた男女の千年の愛を描いたファンタジー。

    タイトルと帯に惹かれて。
    水神の呪いによって何度生まれ変わっても永久に結ばれることのない二人。男は輪廻の記憶を忘れて生まれ、女を愛した途端に思い出し、女は輪廻を覚えたまま生まれ、男を愛した途端に忘れてしまう。
    …という切ない設定にも関わらず、コミカルにわちゃわちゃと物語は展開されます。
    ある類稀な古書「文通録」を巡って、様々な人たちや日本神話の神々が登場するドタバタ劇です。
    主人公の岡田杏、ルームメイトの守橋祥子をはじめ、男性たちも神々も皆んなユニーク。

    今生の相手とは一体誰なのか。
    「文通録」の謎とは。
    伏線が散りばめられていて気持ちよくやられたーという感じです。
    二人の愛情の深さに驚いたと同時に幸福感いっぱいで嬉しくなったし、つくづくロマンティックなお話だなぁと思いました。

  • 千年の愛
    姫路
    城崎
    骨頂カレー
    稀覯本「徒名草文通録」
    メリークリスマス


    輪廻転生の呪いを受けた者の千年が軽やかに描かれています。
    神様達が(特にイチさん)色々めんどくさい感じて可愛らしい。
    文通録をめぐるバタバタも軽快。
    小さな「?」が最後にストンと落ちる感じ、好きです。
    図書館本

  • 河野裕の作品は、すぐ手に取ってしまう。

    神様に愛されてしまったが故に、1000年の間、転生を繰り返しては、好きな人と結ばれないという悲劇を送る、杏。

    運命の相手を見つけることは出来ても、片方はそれまでの記憶を失ってしまうし、片方はそこで記憶を取り戻し、すれ違う。

    出会うことを拒絶したくはならないのだろうか、と思いながら読んでいた。

    けれど。
    割と、この作品に登場する神様がイヤじゃない。
    二人に呪いをかけたイチさんだって、ページを追う毎に、なんだか可愛くさえ感じられる。

    そんな中で、今世の杏の相手とは誰か。
    その謎も、とても良い形で明かされる。

    1000年に亘る、想いのやり取り。
    それは遺されて、二人だけではない、何か普遍の価値すら持つ。
    いいラブストーリーじゃないか。拍手。

  • 表紙に惹かれて読みました。

    主人公2人の恋愛話かと思って読み進めていたら、神様がでできたり、個性豊かな他の登場人物が登場し、ある本を入手する目的で話は進んでいきます。

    誰が、運命の人なのか想像して読み進めていく、あの言葉が伏線だったのかぁと最後にはどんでん返しも用意されていてとても面白かったです。

    言葉のひとつひとつも、文学的なものが多く辞書で引かながら読みました。
    日本語ってまだまだ知らない、良い言葉がたくさんあるんだなぁと感じました。

  • 318ページ
    1700円
    5月4日〜5月8日

    細かい描写が途中から面倒に感じた。で、結果、本は手に入るの?恋の相手は誰なの?という結論のみに興味がうつる。神様がたくさん出てきて、ますます面倒に感じた。読むと眠くなって、なかなか進まなかった。

  • 輪廻転生を1000年も繰り返し、愛する人とそれぞれの時代で姿形を変えて出会う。そこに神様まで登場。
    なんだかとても壮大なストーリーなのだけど、ポップな筆致で楽しく読めた。
    現代での二人は…なるほどね。
    「愛されてんだと自覚しな」だなんて、言われてみたい!

  • 神様から呪いを受けた恋人同士のお話なんてファンタジーだなって思ったのですが、サスペンスになったり冒険譚になったりと忙しいストーリー展開でした

    単純な私はミスリードしました
    ラストはとても良き

  • 「最高にポップなモダン・ファンタジー」
    の看板に偽りなーし!
    楽しみました!

  • 時を超えて千年の愛物語を堪能しました。読み終えて、題名の「愛されてんだと自覚しな」わ納得すると思います。古書「徒名文通録」をめぐる騒動がなんか楽しくておもしろく読めました。そしてあなたもファンタジーの傑作を読んで楽しんで下さい。

  • 千年の間、輪廻転生を繰り返す恋人たちに神様がわらわらとからまってっしちゃかめっちゃかの大騒ぎ!!ってなんじゃこれ、おもしろすぎるではないか。
    幻の古書をめぐって「人間たち」の思惑と神の愛が極まったとき新しい歴史の歯車が動いた。
    って書くとなにやらたいそうな物語のような気がするのだけど、そんなことは一ミリもなく、最初から最後までとにかく楽しく楽しく楽しい。
    どこまでもどこまでも続いて欲しいと思いつつも、いつか昇華されることも望んでしまう。
    最後の最後まで大満足のこの一冊、広がった物語がぱたぱたと閉じていく快感、伏線を回収する二読目を楽しむきもちよさ。伊坂幸太郎小説や恩田陸の『ドミノ』が好きな人には超おススメ。

  • 何度、生まれ変わっても必ず出会いひかれ合う2人。しかし、どんなに愛しあっていても、白蛇の神様の呪いによって報われる事はなかった。一冊の本を求めて、杏、祥子、ノージー、浮島、和谷の5人が争う。この中に運命の2人はいるのか❓

  • 千年前に、女は神からの求婚を袖にして愛する男と共に輪廻転生の呪いを掛けられた。時には動物、時には人。色々な姿に転生を繰り返し、そして令和。壮大な過去を背負う筈の岡田杏は「運命の恋人探し」を放棄して、ルームメイトの祥子と平和に過ごしていたが…

    過去編は壮大な輪廻転生を繰り返し、愛する人を探し続けていたけれど、現代の2人は何とも緩い感じが対照的で、そこが良い感じに明るくて好きでした。

    タイトル回収のセリフがとてもお気に入りでした。

  • 千年の愛がテーマ。悲しい輪廻転生を繰り返す2人の話…ですが、全体の雰囲気はポップというかライトな感じで、最初は??と思いましたが、確かに悲しい輪廻転生でも、生活は日々続くのだから1日1日を切り取ったら実際のところはこんな感じかもしれないな…と思いました。
    最後のどんでん返しがびっくりでしたが、要所要所で違和感を覚えながら読み進めていたので、なるほど!と思いました。

  • 神から輪廻転生の呪いをかけられた恋人たちと、二人によって書き綴られた日記と神様たちの話。
    読了はしましたが、個人的にはイマイチでした。

  • 【ネタバレ無】【感想】
    ハラハラ!ワクワク!が持続して没頭!!
    輪廻転生のファンタジーでありながら現代を生きる様はリアル。

    神戸/姫路/城崎。
    舞台が身近で現実世界としても想像できる〜!

    巻き起こる思惑バトル。輪廻とのつながり。
    現代の出来事と輪廻の出来事を行き来して読者の頭も縦横無尽。
    好き!!

    日本神話も関連するので神社巡りが好きな方はよりなじみ深く感じられそう。
    とはいえ当然本書にはその知識がなくても楽しめるし、むしろ神話エピソード調べてみよっかな、と世界観に引き込まれる。
    それくらい登場する神様の性格も魅力的。

    世界観の設定=制約が序盤でさらっと潔く描写されるので、世界観を咀嚼するための我慢の時間がいらない!
    序盤から一気にのめりこめる。だから飽きない。すぐに制約が開示されるからこそ、それがこの物語でどう活かされるのか期待で手が進む。

  • 日経夕刊で紹介されていた本。
    千年の愛というと壮大だけど、物語は軽やかでどこかユーモアがある。個人的には少し読み進めにくいな、と感じたけど、最後、そういうことだったのね〜とスッキリした気持ちで読み終わった。

  • なかなかのドタバタ劇でポップな物語。

    1000年の輪廻転生はなかなかのハードだと思う。
    人、動物などに輪廻転生し、お互いにこっそり支え合っているのがよかった。
    それでも色々な苦悩もありと考えるとすごいと思う。

    『ラブレターは短く、正直に』に生きていこうと思います。

  • 愛にあふれていた。二人にとっては後日談だというのも納得。続いていく日常こそが幸せ。

  • 途中まではなんとなくむーんとおもってよんでたけど、最後ふわっと幸せな気分になって終わった!

  • 突拍子もない設定から始まるのでどうしたものかと思うけれど、文章の軽快さであれよあれよと読まされている。お見事。結末も、ああなるほどそっちかと思う内容。帯にある「一途でかろやか」はまさにその通り。ライトに読めて良かった。

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著者プロフィール

徳島県出身。2009年に『サクラダリセット CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY』で、角川スニーカー文庫よりデビュー。若者を中心に人気を博し、シリーズは7冊を数える。他著作に「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズ(角川文庫)、『いなくなれ、群青』(新潮文庫)に始まる「階段島」シリーズなどがある。

「2023年 『昨日星を探した言い訳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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