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Amazon.co.jp ・本 (152ページ) / ISBN・EAN: 9784163917092
作品紹介・あらすじ
男たちの身勝手さを、一行で打ち砕く桐野文学の極北!
夫公認のもと、元恋人と自由な時間を過ごす妻を描いた表題作「もっと悪い妻」など、計六作の短編を収録。
「麻耶は大事だと思っている人が他にいるの?」
「いるよ。男でも親友になれるよ」
「それはそうだろうけれど。困ったな」
(「もっと悪い妻」より)
ネット上で〈悪妻〉と批判されることに悩むバンドのヴォーカルの妻を描いた「悪い妻」。
妻と離婚した後、若い女性にしつこく迫る壮年の男性の哀歓を伝える「武蔵野線」など、男と女のカタチを切り取った現代の「悪妻論」。
西加奈子さん(作家)推薦
不幸な「悪い妻」は許されるが、
満たされた「もっと悪い妻」は断罪される。
「妻」という呪いと、
「妻」を理想化する社会へのしたたかなカウンター。
みんなの感想まとめ
多様な「妻」の姿を描いた短編小説集は、現代の男女関係に対する鋭い視点を提供します。表題作を含む全6篇は、妻たちの本音や葛藤、そして社会が抱える理想像へのカウンターを巧みに表現しています。特に「武蔵野線...
感想・レビュー・書評
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桐野夏生さんの6作品を収録した短編集。一言で言えば、この表紙にダマされた感がいっぱいになった…かな。でも、読みにくくはないんですよね…その点は、さすが桐野夏生さん!と思いました。
6作品の中で、どれがいいとか…本当はせっかくレビュー作っているのだし、残しておきたいんだけれど、なかなか難しい…正直なところ、あまり心に残るものはなかったし…。ちょっと、あれ?と思ったのは、生理のことを“アンネ”と呼ぶことは私はしてないないけど、初めて聞いた感じはしなかったなぁ~。あと、「みなしごハッチ」は知らないわよね?みたいな場面もあったけれど、私は知ってる!!と思ったところぐらい(^-^;
この作品を読む前、想像したような悪妻は出てこなかったかのように思います。これでもか!くらいの悪妻が登場するのかと思いきや、肩透かしですかね…。しかもどのストーリーも、えっ?これでおしまい?で終わってしまい、残念でした。 -
表題作を含む全6篇の短篇集。
桐野さんの短篇集は珍しいというか、初めて読むが長編ほどの迫力と熱量は感じられなかった。
だがぐだぐだと書き連ねることもなく、スパッと女の本音を感じさせるところは凄いなあと思う。
妻の豹を男たちは知らないと帯にもあったが、確かに本音を言わず隠れた顔を密かに持つのが女である。
つまり、表と裏の顔をもち、一人でも生きていける逞しさもあり、男がいれば甘えられる器用さもある。
○悪い妻〜バンド活動を続ける夫に妻は嫉妬してるのか憎んでいるのか。
○武蔵野線〜バツイチの中年男の寂しさを元妻は笑い嘘を吐く。
○みなしご〜妻を亡くした男が寂しい者同志と思ってた女に息子が…。
○残念〜社内で声をかけてきた男と結婚したものの、離婚したいほど悔やむが次の幸せを目論む。
○オールドボーイズ〜単身赴任していた夫が事故死してから12年。一緒に行かなかったことに後悔はない。
○もっと悪い妻〜不倫が悪いことだと思わない妻は大事な親友だからと夫に言う。
世の中にはいろんな妻がいる。
驚くほどに良い妻っていないのでは…と思わせる。
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思っていたよりもあっさりしてました
短編小説なので区切りがつけやすく
電車の中で読むのにちょうど良かった -
6編を収めた短編小説集。
その短編の中に起承転結がはっきりとある訳ではなく、また、連作の短編集ではなく短編間のつながりはない。もちろん、文章のうまさで、さくっと読ませる内容になっているが、後にほとんど何も残っていない。
何だろう、この短編集は?
何か私が気づけていない仕掛けがあるのだろうか? -
6つのお話の短編集。1時間27分で読了しました。あっと言う間です。
1話目の最初の方を読むと子供に強く当たる母親が描かれているので、残酷な話なのかなと思って読んでいくとそうではなく、ドロドロした話でもありません。
一番好きなのは『武蔵野線』
タクシー運転手の原田(53歳)は最近好きな人(みきちゃん35歳)ができたが、メールを送っても返事が来ない。痺れを切らせて「最近メールがあまり来ないけど、彼氏ができたのかな」という内容の送って、返事を今か今かと待っている状態である。原田が客を乗せて走り始めるとメールの着信音が聞こえた。メールを見るのを我慢して首都高を走っていると、トンネル内で自転車に乗ってよろよろと走っている白髪の男性を見つけた。抜きざまに顔を見ると別れた元妻の父に似ている。見たのは幽霊だったのではないか…。
この原田の情けなさと、みきちゃんとどうなるかのドキドキと幽霊かどうかのドキドキ感。そして、このオチ。すごく面白かった。
各話ともニヤッと笑えるオチの後、話がすぐに終わります。もうちょっと話が続いて欲しかったと思う一方、私はこの物足りなさがけっこう好きです。「あらー」「これからこの人たちはどうなるんだろう」と、余韻に浸ってそれぞれの主人公たちの心境や状況を想像して楽しみました。 -
タイトルと装丁(これも大久保明子さん)、決して楽しい話ではないという雰囲気に圧倒される。
残忍な場面があるわけでもないのに、一筋縄ではいかないクセのある登場人物たちにゾワッ。でも心当たりあるよなと気づくと、自分の内面をさらけ出されたようでゾッとする。
短編集で、行間も間として計算されているので一気読みした。
結局人間模様が一番怖いかも。 -
タイトルからすごい悪女が出てくるのかと思ったけど、そんなことなかったです。女性陣たちは寧ろ普通で男性の方に問題がある印象が強かった。
特に「悪い妻」「残念」の夫はイライラするし、「みなしご」の森村はなんかモヤモヤする。
男性は女性や妻という存在に理想像があって、そこからはみ出すと“悪妻”になってしまうのかなと思った。
唯一、表題作の「もっと悪い妻」は本当にちょっと悪かった。ナチュラルに悪女で一番面白かった。 -
短編集。あっというまに読み終わった。色々な妻がいた。
『もっと悪い妻』は言うほど悪くないんじゃないか、と思った。不誠実で身勝手ではあるけれど。
離婚で独り身になったおじさんが、歳下の店員さんに執着する話が痛い。 -
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6話の短編集。
すべての話が、めちゃくちゃ途中な感じで終わる。
でも、だからといっておもしろくないわけじゃなくて、何かが起こりそうで、どうなるのって思いながら読んでたら、突然終わる… -
長編だと怖いが、短編だとピリ辛ちょい刺激。
まっ、こんな妻がいてもなんだか許せてしまう(笑) -
15分ほどで読み終わる短編集
そんなにみんな悪い人じゃないけどなー。
そういう心の落ち度ってありますよね、
ってカンジ -
全部で6篇。
どうにもこうにも居心地の悪い本。
心がざわつく物語が収められている。
「武蔵野線」は勘違い中年男の物語。
メールで変なアプローチを仕掛けてくる中年男性の気持ち悪さよ……。
仕事上の笑顔と愛想は最低限のビジネスマナーで、客に好意を持っているからではない。
人として対応しているだけなのに「電話ください」「メール返してください」は恐怖でしかない。
でも全くわかっていない主人公。
な ん で ?
表題作もそうだが、何か得るもの、と言われると、これと言ってない。
ただ、日常のなんだか嫌な感じと、後悔と、その他言葉にならないモヤモヤした居心地の悪さがふんだんにまぶされている。
読後がいいとも悪いともいえず、明確な結論もない。
作者及び物語の個性ではあるが、少しの物足りなさも感じた。 -
どの話もみんなうっすら気持ち悪い。歪んでるみたいな…
でもどの話ももうちょっと読んでみたいような、やっぱり桐野夏生さんは長編が好きだな! -
表紙とタイトルは良かったのに、いつもの桐野さんの薄気味悪さはどこへやら。そしてオチはどこなの?ちょっと期待しすぎたのかな。
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短編集。サイン本買えて嬉しい笑
目立った悪行をしているわけではないが冷酷だと言われてしまうような妻たち。世間では割とありふれた妻像なのかもしれない。
桐野先生らしさはなく物足りなかった。 -
この作品はどう解釈すればいいんだろうと読み終わってからちょっと考えた。
短編6作品のすべてが淡々と終わっている。
ただ桐野夏生さんの作品に期待している「誰もが持つ裏の顔」が当然のように描かれていてリアルな世界観はやっぱり読んでいて面白かった。
「無垢で人の良さそうな隣の奥さん」もこんな悪い妻な面があるんだろうなと人間らしさを勝手にイメージして安心している。 -
これは酷い。単行本にしてはいけないレベル。桐野氏はやはり短編では面白さが全く書けない作家さん。読まない方がいい、時間のムダ。
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桐野さん「アンボス・ムンドス」は昔読んだ記録があるが全く覚えていない。高い筆力で男女の機微を豊かに表現される方、というイメージが間違っていないか確かめるために読みたい
#もっと悪い妻
#桐野夏生
23/6/23出版
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著者プロフィール
桐野夏生の作品
本棚登録 :
感想 :

私の実家では、祖母が助産院をしていたのですが、産院の方のトイレには、アンネって言葉が書いてあったよ...
私の実家では、祖母が助産院をしていたのですが、産院の方のトイレには、アンネって言葉が書いてあったように記憶しています。トイレの紙以外は流すなというニュアンスの張り紙でした。
小学校低学年の頃の私には理解出来なかったのですが、高学年になると、これって生理のことなのかな?って思うようになりました。
昔の言葉なのでしょうかね??
そうなんですねぇ!!
“生理”を“アンネ”というのは、
この作品によるとあの「アンネの日記」からのようです。
...
そうなんですねぇ!!
“生理”を“アンネ”というのは、
この作品によるとあの「アンネの日記」からのようです。
なんか、今の若い世代にはきっと通じないでしょうね(;´∀`)
なんだか自分の年を実感しまったりします…。
でも、きっと若い世代の方は
面白がるでしょうねぇ…!!