異能機関 上

  • 文藝春秋 (2023年6月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784163917177

作品紹介・あらすじ

【恐怖の帝王、作家50周年を前に王道のSF巨弾が待望の邦訳!】

異能の少年少女を拉致する謎の機関〈研究所〉。
彼らは子供たちの超能力を利用して何を企図しているのか。
冷酷なるくびきから逃れるため、少年は知恵をめぐらせる。


 ミネソタ州ミネアポリスに暮らす12歳の少年ルークは、両親こそごく平凡だが、優秀な子供の特待校に通う神童だ。彼にはちょっとした特殊能力があった。ふとしたときに、周りのごく小さな物品をふれることなく動かしてしまうのだ。と言っても、それは他人が気づくほどのことでもない。

 一流大学MITの入学内定を勝ち取ったルークだが、ある夜、3人の不審な男女が眠る彼をかどわかす。目覚めたルークが見たのは、自分の部屋そっくりにしつらえられているが、何かが違う一室だった。扉の外は自宅とは似ても似つかぬ、古びた大きな施設。そこには様々な少年少女が拉致され、自室と似た部屋を与えられて戸惑いながら暮らしていた。

 目的も知れぬこの〈研究所〉で、残忍なスタッフや医師に、気分の悪くなる注射や暴力的な検査を繰り返される少年少女たち。彼らの共通点は「テレキネシス」か「テレパシー」の超能力を持っていることだった。

 ルークは黒人少女カリーシャ、反抗的な少年ニック、幼く泣き虫だが強いテレパシーをもつ男の子エイヴァリーらと知り合うが、一定期間検査を受けた子供はひとり、またひとりと〈研究所〉の別棟〈バックハーフ〉へ連れ去られ、決して帰ってこないのだった。ルークはこの不穏な施設からの逃亡計画を温めはじめる――。

みんなの感想まとめ

超能力を持つ少年少女が謎の施設に誘拐され、過酷な実験に直面する物語が展開します。主人公のルークは、仲間たちと共に脱出を試みる中で、彼らの心理や生態がリアルに描かれ、読者を引き込む魅力があります。特に、...

感想・レビュー・書評

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  • ★5 巨匠スティーブン・キングの新作、天才&特殊能力を持った少年が拉致された行き先は… #異能機関

    ■あらすじ
    12歳の少年ルークは、とび抜けた頭脳の持ち主。さらに小さなものを手を触れることなく動かしてしまう特殊能力も持っていた。一流大学への入学を決めていたルークだったが、ある日突然怪しい人物に拉致されてしまう。
    気が付くとそこは研究施設のようで、ルーク以外にも多くの少年少女たちが暮らしていたのだった。その施設での自由は少なく、辛い検査や将来を不安にさせる噂を聞かされる。彼らの運命はどうなるのか、そしてこの施設は一体…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    巨匠スティーブン・キングの最新作、ボリュームたっぷりのエンタメ作品。まるで海外ドラマをワンシーズンまるごと体験したような感覚で大満足です。

    キング作品は映画ではキャリー、スタンドバイミー、ペットセメタリー、グリーンマイルなど、色んな作品を見てきたのですが、実は原作を読むのは初めてなんですよね。(棚には積読がいっぱいあるけど…)今年の新作とのことで、楽しみに待ってました。

    上下巻で全700ページ以上、しかも上下段組の文量ですが、まぁ読みだすと止まりません。前半は何だこの話は?と気になる気になる、中盤はハラハラドキドキ、そして後半はイケーって感じで手に汗を握る&超胸アツなんです。私は平日四日間くらいで、するっと読めてしまいましたので、臆せずトライしてほしいです。

    ○愛すべきキャラクター(子供たち)
    ・ルーク
    天才というだけじゃない、バランスのとれた賢い人物。きっと彼みたいな人が、国や人類をも救うような功績を残せるんでしょうね。

    中盤のストーリーに動きが出てきたシーンでは、勇気、度胸、覚悟があまりにもカッコイイ。そして後半にかけては、もはや組織の指揮官のごとくオーラをまとい、緻密に作戦を組み立てていく。無駄に年齢を重ねてきてしまった自分が情けない、こんな力強い選択をできるようになりたいなぁ。

    ・エイヴァリー
    胸がキュンキュン締め付けられた彼。私のイチオシです。甘えん坊だった彼が、父親の思い出を起点に、勇気を振り絞ってみんなの先頭に立っていく。誰よりもクールに成長していく彼の姿が忘れられません。

    ・ニック
    筋が通らないことは屈せず反抗し、年下の弱いものを守る気持ちは人一倍。トラブルメーカーではあるものの、みんなの兄貴分で頼りがいがある。私には姉がひとりいて、いとこも年上の女性ばっかりでした。お兄ちゃんが欲しかったことを思い出しましたね。

    ・カリーシャ
    おしゃべりが大好きな、どこにでもいる年ごろの女の子。組織に彼女のような人がひとりいると、優しい空気が流れることを知っています。実は貴重な存在なんですよね。

    続きのレビューは下巻にて
    https://booklog.jp/users/autumn522aki/archives/1/4163917187

  • 読書備忘録820号(上巻)。
    ★★★★。

    作品は漏れなく読んでいる神作家キングの超能力モノ。
    予約せずに品川区図書館に足を運べばその場で借りれる状態でしたが、上下巻だったこともあり二の足を踏んでいた・・・。
    最新刊ビリー・サマーズが今月出版されたので、いつまでも温めておく訳にはいかず重い腰を上げて、GWの神戸帰宅持ち帰り本に・・・。

    上巻読了。
    ここからですな!
    テレキネシス!ということでなんとなく「ファイアスターター」を思い出した。
    40年以上前、高校時代に読んだ。笑
    映画タイトルは「炎の少女チャーリー」。

  • 面白かった!!
    Tタヤで面陳されているのが目につき、ピラっと装丁の説明文を見ると、

    >ミネソタ州ミネアポリスに暮らす12歳の少年ルークは、両親こそごく平凡だが、優秀な子供の特待校に通う神童だ。彼にはちょっとした特殊能力があった。ふとしたときに、周りのごく小さな物品をふれることなく動かしてしまうのだ。と言っても、それは他人が気づくほどのことでもない。

    ナヌ!!これは文庫になるのが待てない!と、とりま図書館で借りた。文庫出たら買う。
    物語はデルタ航空のボランティアでだれか席譲ってくれ、というあるあるでスタート。これ、ほんまよくあるんよねぇ。私も何度か経験ありますが、交渉次第でかなり美味しいことになるので、時間に余裕のある学生なんかは真っ先に手をあげたりしてました。出張の帰りで其後休みがあるならともかく、まあ、社会人は無理よねぇ。
    でまあ、ティムがボランティアして飛行機にのらず、ニューヨークは最終目的地ながら、途中のサウスカロライナで仕事をすることになる。アメリカンやねぇ、寄り道に1年とか2年とか平気で使いよる。
     ティム、祖父がミネソタのヒビング(Hibbing)で夜回りをしていたというエピソード。ヒビングはダルースまで120キロぐらいの鉱山の町(メサビアイロンレンジ)、グレイハウンドの創業地で、ボブディランが子供の頃を過ごした場所、ものすんごく寒いところ。そんなティム、SCで警察の下請け夜回りと朝は物流のバイト。
    ジョングリシャムのリーガルサスペンスや、RRマーティンの「氷と炎の歌」を読むという記述が出てくる。私もすんごく好き、しかもティリオン推し(私はテレビドラマも見たが)。FLのサラソタでの出来事、アリゲーターや訴訟。
    ていうか、主人公は異能(いわゆるシャイニング持ち)の12歳なんちゃうん?と思いながら読んでいると、ティムの生活がNCで落ち着いた途端に、ミネアポリス在住の天才ルークの話になった。時制はティムがデュプレイに到着する数ヶ月前。やっぱり地元舞台の話は楽しいねぇ。よく知る場所とか食べもんとか出てくると楽しいが、幸せな家族の描写から一点、急転直下する不幸が、キング的超絶振れ幅で不穏も不穏、すんごくツラい。しかし、少年は折れきってしまわない。そこがいい。異能の少年少女を見ていると『蝿の王』を思い出させるなぁ、と思っていたら、蝿の王も言及されたので、やっぱりそこらへん意識しているんやねぇ、と納得したりとか。確かに苦手な訳本なので、引っかかる訳とかもあって、原書で読みたいなぁ、とモヤったりもしたが、そんなのを差っ引いてもページをめくるのが加速していく。
    舞台は数カ所、ミネソタもメインも非常にファミリアな土地だし、”インスティテュート”の建物の感じがキング邸。キング氏の自宅に白い爺さんと行ったのを思い出した。あのころは若かった、、(笑)
    上巻ではラストでどうやらルークはNCに行き着けそうな感じが見えてくる。さて、下巻でティムはヒーローなのかヴィランなのか、、非常に楽しみなところ。
    久しぶりのコテコテの超能力モノ、楽しいわ。

  • 2019年刊The Instituteを翻訳して、2023年6月文藝春秋刊。夜まわり番、神童、粒々の注射、モーリーンとエイヴァリー、脱走、の5章を収録。上巻。優れた理解力を持つ12歳の少年ルークが謎の組織に拉致されて…という話が語られる。元警察官のティムはいつ登場するの?。うーん長い。ここまで長く語る必要があるのか?と思いながら、焦燥にかられて、下巻へ。キングの展開に翻弄されているということはわかる!。

  • 感想は下巻で…。

  • レビューは下巻読了後。

  • これはひたすらに面白い。

    超能力を持っているであろう子供たちが
    訳も分からず、ある施設へと誘拐されて来る。
    様々な検査や人体実験のような事をされるのだが
    読んでいて苦しくなるシーンが多い。

    とにかく子供たちが無事に施設から抜け出して
    普通の生活へ戻れる事を願うばかり。

  • 下巻でまとめて

  • 久々のキングの作品。映像が浮かぶ程にリアルな描写に完全にハマってしまった。
    「キャリー」や「IT」でも感じたが、生き生きとした少年少女の心理や生態が作品に深みを与えている。ルークの脱走劇は身を結ぶのか、プロローグ的なのに出てきたティムとどう関わるのか、ドキドキが止まらない。

  • アメリカ社会の世界観を読み取れるのに手こずり中々先に進まない。物語が下巻にむけて動き出した。下巻が楽しみ。

  • 「異能機関(上)」(スティーヴン・キング : 白石 朗 訳)を読んだ。
    
なんか久しぶりにスティーヴン・キングを読んでいる。
    
これまでに読んだ作品は意外と少なくて
「ペット・セマタリー」
「ミザリー」
「11/22/63」
ぐらいだな。
    
 最近は電子書籍ばかり読んでいるので、二段組なんていつ以来だろう。
    
 この先の展開はまだ見えてこないのだが、『覚醒』してスプラッターになるのか、頭脳戦でチェックメイトするのか、いずれにしても期待値「大」である。
    
 さあ(下)に突入。

  • 発売日に入手したが集中して読みたくて温存していた。作家生活50年というのもすごいが、それ以上にほとんどの作品が水準以上であることが驚きだ。
    本書の帯には「王道回帰。」とデカデカ書かれている。王道とはさて、ホラーか、SFか。
    始まりは元警察官のティムがデュプレイに流れ着き、そこの警察署で“夜まわり番”になるまでが描かれる。静かな書き出しはミステリー風だ。
    一転して次章からは天才少年ルークが巻き込まれた災難に移る。ここから先は子供達が主役となる。もちろんキングは子供を書くのも滅法うまいから何の問題もない。
    展開は読めてきたが、もちろんその予想を遥かに上回るのは間違いない。下巻へ急ごう。

  • ちょっとした不運が重なって警察を退職したティム。
    そして、天才的な知性と何の役にも立たなそうな、かすかな異能力を持つルーク。
    この2人がどこでどうやって交わるのか?

    表紙のイラストを手がかりにして、ドキドキしながら読み進める、初のスティーブンキングの小説は献辞にもあったように、孫世代でも楽しめる一級品のエンタメミステリだった!
    下巻へ急げ!

  •  夜回りの男。そして、天才でありながら本当にごく些細な超能力少年にスポットライトを当てた物語。ほとんどが少年視点の話であり、少年の身にふりかかる不幸とそれに立ち向かう勇気。超能力物を書かせると右に出るものはいないキング様の作品。下巻も楽しみです。

  • 面白い!!!
    相変わらず前半部分でもどかしい部分はあれど、
    (早く進展して!主人公の少年早く出して!笑)
    キングの少年主人公の作品は神作。
    という方程式(個人的な笑)通りの面白さ。
    続きが早く見たすぎて、読み終わったら即図書館行きました。

  • いつもの厚さに躊躇もしたが、読み始めれば、毎度のリーダビリティ。

  • 序盤の位置付けや、その後の謎が謎のまま進行した印象だけどわからないことのボリューム自体は大して多くないため、心に引っかかりを感じずに読み進むことができた。早く下巻が読みたい。

  • 久しぶりにスティーヴン・キングを読んだ。上巻で361ページ。厚い!でも、内容に引き込まれてどんどん読んでしまった。元警官のティムはフロリダのタンパ空港でデルタ航空の飛行機に乗って出発を待っていた。ところが、デルタ航空の職員が機内に入ってきて、どうしてもこの飛行機に乗らないといけない連邦政府の職員がいるので席を譲ってほしいと乗客に頼んだ。誰も返事をするものがいないので、お金とホテルの無料宿泊券と無料の航空券をつけるという。なんどかお金が上がっていったが、ティムは、金額を2000ドルにあげて、飛行機のチケット代を払い戻してくれるなら席を譲ろうと言って、飛行機から降りた。ホテルで泊まり、翌日銀行で両替をして、それから国道で親指を上げてヒッチハイクを始めた。

  • 異能を持った少年少女が誘拐され人権無視の様々な検査を受けさせられる 主人公の異能TK持ち天才少年ルークが脱出して下巻へ続く 

  • 主人公の少年が登場するまでに50ページ以上かかるんだが?さすがキングですね。
    その間臨時主人公?ぽかった元警官氏はこの後どう関わってくるのか。

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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