化かしもの 戦国謀将奇譚

  • 文藝春秋 (2023年8月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784163917412

作品紹介・あらすじ

乱世は謎に満ちている。

上杉謙信の脅威にさらされている越中神保家を助けると約束した武田信玄だったが、援軍は出さぬという。果たして援軍なしに上杉を退ける秘策とは? 腹の探り合いが手に汗握る「川中島を、もう一度」。

下野国・宇都宮家に仕える若色弥九郎は、先代当主の未亡人・南呂院の警固番に抜擢される。門松奉行という閑職の父を持つ弥九郎にしてみれば、またとない機会。意気揚々とお役目に着く弥九郎だが、この抜擢の本当の目的は……うまい話の裏を描く「宇都宮の尼将軍」。

長宗我部家は、大量の砂糖の献上を織田家に約束していた。外交僧として必死の思いで砂糖をかき集めた蜷川道標だったが、何者かに砂糖の献上の先を越されてしまう。横槍を入れてきたのはまさかの……すべてが戦略物資になる乱世の厳しさが身に染みる「戦国砂糖合戦」etc.

気鋭の歴史小説家が放つ、戦国どんでん返し七連発。

感想・レビュー・書評

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  • 戦国歴史小説なんだけど、おそらく同学年の著者がこれだけのものを書けるのにヤキモチやきつつ、本当に凄いもんだなと感心。
    まず選んだトピック、おそらくほとんど史実ベースでこれだけ面白く料理できるけど今まであまり扱われていないネタばかりで、信玄と謙信と越中を巡る謀略、青木一重と孫六兼元の真柄切、宇都宮の尼将軍、蜷川と長宗我部の信長への砂糖献上、宮部継潤、島津歳久、大坂の陣の功績を巡る戸村と高松の往復書簡。
    どれもどんでん返しにあっと言わされるし、島津の話は涙なしでは読めなかった。

  • 日本史に疎い自分は知らない登場人物ばかりだったけど、どの話も短編ながら中身がギュッと詰まった良作でした。恐らく史実が元になっているのかな?そこからここまでドラマチックに仕上げるとは、、初読みの作者だったので良い収穫になった。まだまだ知らない歴史がたくさんあるなぁ…

  • 「川中島を、もう一度」
    「一千石の刀」
    「宇都宮の尼将軍」
    「戦国砂糖合戦」
    「悪僧」
    「いざ白雲の」
    「老人と文」
    かなり面白く、一気読みでした。
    どの短編も魅力的で、ラストのどんでん返しも絶品です。

    「いざ白雲の」の島津歳久の話が一番好きです。

  • 短編集。
    『宇都宮の尼将軍』戦国時代、北条が領土拡大し、上杉謙信が関東に度々侵攻してきたとき、北関東の坂東武者たちの一角である宇都宮家を巡り、生き残りをかけた一策を描く。これは面白かった。
    『悪僧』宮部継潤、比叡山から浅井家の家臣となり、秀吉に見出されて、秀吉の家臣となった男と、若かりし加藤清正との話を描く。この宮部継潤という武将が興味深い。

  • 3.7。奇をてらわぬシンプルな質の良い短編集。

  • 七作品。どれもこれも、どうやって化かすのか化かされるのか考えながら読むのは、面白かった。

  • なかなか味のある短編集といって良いのか、各章共ほぼ同じ時代の話であった。戦国時代、秀吉や家康、明智光秀が生きた時代の番外編7話だった。登場人物多彩で楽しかった。

  • 【戦国どんでん返し七連発】援軍なしに上杉を退ける信玄の秘策を描く「川中島を、もう一度」を始め、乱世で繰り広げられる腹の探り合いを切れ味鋭く描く七編。

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著者プロフィール

1987年栃木県生まれ。2014年『うつろ屋軍師』が第19回歴史群像大賞に入賞し、デビュー。2015年、同作が第4回歴史時代作家クラブ賞新人賞候補となる


「2022年 『決戦!賤ヶ岳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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