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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784163917511
作品紹介・あらすじ
第170回直木賞候補作として選考委員から激賞!
全編にわたるユーモアが、高く評価された女性たちの大河小説。
裕福な家に嫁いだ千代と、その家の女中頭の初衣。
「家」から、そして「普通」から逸れてもそれぞれの道を行く。
「千代。お前、山田の茂一郎君のとこへ行くんでいいね」
親が定めた縁談で、製缶工場を営む山田家に嫁ぐことになった十九歳の千代。
実家よりも裕福な山田家には女中が二人おり、若奥様という立場に。
夫とはいまひとつ上手く関係を築けない千代だったが、
元芸者の女中頭、初衣との間には、仲間のような師弟のような絆が芽生える。
やがて戦火によって離れ離れになった二人だったが、
不思議な縁で、ふたたび巡りあうことに……
幸田文、有吉佐和子の流れを汲む、女の生き方を描いた感動作!
感想・レビュー・書評
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とにかく面白かったです。
大正15年(1926年)から昭和25年(1950年)までの千代さんと初衣さんの関係と人生が描かれています。
少しぼおっとしたところがある千代さん、背が高くキビキビと行動する初衣さん。
わたしは、お初さんのカッコよさのファンになりました♡
千代さんとお初さんがお風呂に入っている場面での、お初さんの「もそっと」には声を出して笑ってしまいました。
ていねいに書かれている名作だと思います。
みなさまもぜひ♡
〔作品紹介・あらすじ〕
第170回直木賞候補作として選考委員から激賞!
全編にわたるユーモアが、高く評価された女性たちの大河小説。
裕福な家に嫁いだ千代と、その家の女中頭の初衣。
「家」から、そして「普通」から逸れてもそれぞれの道を行く。
「千代。お前、山田の茂一郎君のとこへ行くんでいいね」
親が定めた縁談で、製缶工場を営む山田家に嫁ぐことになった十九歳の千代。
実家よりも裕福な山田家には女中が二人おり、若奥様という立場に。
夫とはいまひとつ上手く関係を築けない千代だったが、
元芸者の女中頭、初衣との間には、仲間のような師弟のような絆が芽生える。
やがて戦火によって離れ離れになった二人だったが、
不思議な縁で、ふたたび巡りあうことに……
幸田文、有吉佐和子の流れを汲む、女の生き方を描いた感動作!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
戦争のこと、夫婦のこと、自立して生きていくことなど考えさせられた。より戦争しやすい国に向かって行くことだけは阻止しないといけない
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先日第170回の直木賞の候補作が発表になりましたね(芥川賞は興味なし)
・加藤シゲアキ『なれのはて』(講談社)
・河﨑秋子『ともぐい』(新潮社)
・嶋津輝『襷がけの二人』(文藝春秋)
・万城目学『八月の御所グラウンド』(文藝春秋)
・宮内悠介『ラウリ・クースクを探して』(朝日新聞出版)
・村木嵐『まいまいつぶろ』(幻冬舎)
の6作品です
前回は直木賞発表前に読み比べみたいなことをしてみたんですが、今回は正直どれもあまり食指が動きませんでした。(『まいまいつぶろ』のみ既読で面白かった)
そんな中、唯一読んでみたいと思ったのが本作『襷がけの二人』でした
で、まあそうねぇ…
なんかこうサラッとしてたなぁ〜
いろいろあるのよ
それなりに波瀾万丈なのよ
戦前から戦後にかけての物語でもあるし
でもこうなんか、サラッとつるっとした喉越しのいい物語でした
なんだ喉越しがいい物語って!
こう、ざる蕎麦みたいな(いよいよ意味不明)
主人公の女性二人の関係性がそんな感じだったからだろうなぁ〜ってね
だから何だよ!ざる蕎麦みたいな関係性って
いや、面白かった!面白かったんだけど…もっと他に候補作あったやろ…ともちょっと思ってしまいました-
インフルだったんだぁ。
とりあえずインフルに謝って下さい。
あとは家族にうつさないように、完治するまで冬山にでも籠っててください。
そ...インフルだったんだぁ。
とりあえずインフルに謝って下さい。
あとは家族にうつさないように、完治するまで冬山にでも籠っててください。
そろそろクマも寝てるからおこさないようにね。
(@^^)/~~~2023/12/20 -
2023/12/20
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Σ(゚Д゚)
そうだった!普段からシャンとしてないわ!人生でシャンとしてたこと一度もないわ!
じゃあなぜにあんなに怒られたのか
それにして...Σ(゚Д゚)
そうだった!普段からシャンとしてないわ!人生でシャンとしてたこと一度もないわ!
じゃあなぜにあんなに怒られたのか
それにしても「お大事に」なんて言ってくれるのは一Qさんだけだよ。゚(゚´Д`゚)゚。
まだ熱がひかないので土瓶氏への報復は日を改めて行います、以上2023/12/20
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この話は、大正15年から昭和25年という戦争時をはさむ、昔の人はこうだったと思わせることが多々描かれている。
例えば、親が決めた相手との結婚
育児は女の仕事。・・・・ついこの時代に生きていなくて良かった、と思ってしまう私がいる。
主人公の千代は、女学校を卒業すると親が決めた相手と結婚する。玉の輿で女中さんが二人いる家
だった。千代は奥さまだが、女中のお初さんとお芳さん、三人はとても仲良く家事を片付ける。
それもそのはず、千代は子を授からなかった。おっとりした性格の千代は夫を疑わず・・・・・
この本は最初“つまらない~読むのやめようかなぁ?”なんて思っていた。でも読み続けていたら、引きこまれた!
あれから展開が押し寄せた!
これ以上書いたら、ネタバレになる。書きたい!その内容はもう、頭に浮かんでいる。
千代とお初の生涯を綴った深みのあるお話だった。
途中で投げ出さず、最後まで読んで良かった!
2024、8、6 読了 -
昭和24年鈴木千代は、盲目で二回り年上の三味線の師匠三村初衣の家で住む込みの女中として働き始める。実は戦争前まで、初衣が千代の嫁ぎ先で女中をしていたのだった。
大正15年、千代は親の決めた許嫁である製罐会社社長の息子と結婚した。その家の二人の女中がいて、年嵩のほうが初衣であった。初衣は芸者上がりで、舅の妾であった(姑はすでに死亡)。
千代は女中二人とは仲が良かったが、夫とは精神的にも「肉体的」にも疎遠であり、離れて暮らすようになった。そのうち夫に愛人ができ、子供も生まれた。そして舅も亡くなり、夫も病気で亡くなったが、以前のまま初衣と一緒に暮らしていた。しかし東京大空襲の中、逃げまどう千代と初衣は離れ離れになってしまう。
その後、再び二人は出会うことになる、以前とは逆の立場で。女二人の関係が、親子のようであり姉妹のようでもあり、親友の関係でもあったりする。その関係がとても良い。
ドラマか映画で見てみたい。映像的に難しい描写もあるが、そこは何とかボカシて。やはり千代役は黒木華さんか蒼井優さんかな。初衣役は背が高い人じゃないとだめなので、松下奈緒さんか小雪さんで。杏さんはイメージ違うかな。 -
裕福な家に嫁いだ千代と、その家の女中頭の初衣。二人の四半世紀に渡る物語。
冒頭のシーンで女中頭だった初衣が思わぬ姿になり、その雇い主だった千代が逆に住み込み女中として初衣の家で働き始めるところが描かれている。
戦争の混乱による影響だと思われるが、一体何が起きたのか興味を掻き立てられる。
そこから物語は遡り、大正15年の千代の嫁入りから始まる。
千代と初衣の関係は傍から見れば奇妙だが、楽しい。
決して雇用主と女中という上下関係はなく、共に家を切り盛りする同僚のようでもあり、千代が嫁入りするまで家を切り盛りしていた初衣が様々なことを教える先輩のようでもあり、もう一人の若い女中・お芳と共に三人姉妹のようでもあり、何でも話せる友人のようでもあり。
その後、お芳が嫁入りし千代の舅も夫も去ると、千代と初衣の関係は厳しい時局もあり更に深まっていく。
千代は実の家族と打ち解けることはなく、また夫とも心を通わせることはなかった。
舅は優しい人だったが、それ以上の交わりはなかった。
そして夫の死後出会った男ともまた心が通わないままだった。
それは千代の男運が悪いのか、彼女自身の問題なのか。
一方の初衣もまた過去に様々な事情を抱えており、千代が嫁いだ家での立ち位置も複雑なものだった。
予想していた内容とは違い、結構性的な要素が多かった。だがかといって卑猥な印象は受けないし、妖艶な話でもない。
切なく哀しく、滑稽でもある。
千代に初衣がいてくれて良かったと思う。
そして初衣にも千代がいてくれて良かったと思う。
『大変かもしれませんけど、二人一緒なら、どこへでも行けます。だって、生きているんですもの』
最後の場面でのこの言葉に二人の関係や二人の強さが表現されている。
数々の困難や数々の苦しみ悲しみによる傷を乗り越えた先のサッパリとした清々しい強さが美しかった。 -
裕福な家に嫁いだ千代とその家の女中頭の初衣。
この2人の激動の人生の物語。時代は大正から第二次世界大戦終戦後まで。これはまた朝ドラみたいな感じかな?と読んでみました。
千代はいい家に嫁いだものの幸せとは言えない。
初衣は仕事ができて優しい女中。でも世間からはあまりいい目では見られていない。2人ともこの時代だと認められない存在みたいな感じなのかな?こんなにいい人たちなのに、なぜ?と思い悲しくなる。
でもこの2人はそんなことには負けずに懸命に生き抜いた。戦時中は女だけで暮らしていると、大変だろうし怖い思いをいっぱいした思う。よく頑張った。すごいな。周りの人にも理解者がいて良かった。
千代と初衣の関係が羨ましい。奥様と女中頭の主従関係というのははじめからなくて、なんて言えばいいのか。歳の離れた姉妹?先輩後輩?一番しっくりくるのは親友、生涯の友なのかなぁ。それも少し違う気がするし、ソウルメイトの方が合っているのかな?とにかくこの2人の関係が好き。
途中で私は一体何を聞かされてるのだろうか?という箇所があった。千代がかなり深刻に悩んでたので初衣が相談にのっているのだけど、全てをさらけ出していた。私はすごいなと思ってしまった。信頼し合ってるから出来るのだろうな。
千代と初衣、ずっと仲良く穏やかに暮らせるといいな。
朝ドラみたいだけど、少し違うかな。 -
昭和24年、千代は仕事を探していたところ、住み込みの女中の職を斡旋される。雇主は空襲の中で生き別れた初衣。空襲の火で目が見えなくなった初衣はかつて千代の嫁ぎ先の女中だった。初衣に気を使わせないよう空襲で声を潰した千代は身元を隠して女中として働き始める。
初衣との友情を織り交ぜた、大正から昭和25年までの千代の半生時代の物語です。
自分の身体的特徴を気にする千代。それに対する夫や母の態度は残酷です。
夫の自分勝手さや母親の薄情さに翻弄されながらも生きていく千代は、弱そうで結局のところしなやかな強さの女性なのかな、と思います。
優しい人も、嫌な人も、嫌なのにいい人もいます。千代が執念深い性格でないので大きな山がないけれども、ずっとジャブで読み手を攻撃してくるような感じの読み心地です。それをあちらこちらに出てくるお料理が癒してくれました。5時間半で読了。じんわりと余韻が残ります。 -
東京大空襲前後の二人の女性の立場を超えた友情を描いた話。
山田家に嫁いだ千代と女中であるお初とお芳の関係性が微笑ましく、美味しそうな料理を想像するだけで楽しめました。
ただし、中盤の女性器の話は必要だったのか疑問です。 -
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2023年9月文藝春秋刊。書き下ろし。再会 昭和24年(1949)、嫁入 大正4年(1926)、噂話 昭和4年(1929)、秘密 昭7年(1932)、身体 昭和8年(1933)、戦禍 昭和16年(1941)、自立 昭和24年(1949)、明日 昭和25年(1950)、の8つの章で構成。話の八割方進んだところでの千代の自立の章が圧巻。ここからの初江さんとの新しい道を歩む、二人三脚、まさに襷がけのような展開が面白い。前半の地味でありがちな展開からは予想できないほどの楽しく面白く素晴らしい展開だった。
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面白かった。気が合うというのは、こういうことなんか、と思った。
千代のフィジカルな問題の設定がこういう文学系でもあまり取り上げられないので、目新しい。そして、お初の過去もものすんごくドロドロさのない描かれ方で、ちょっと驚くほどサラッと読める。
かなり色々と問題も盛り込んでいて、ただの人情ものというのでもない。
タケや千代(主人公)の母など、一部、どうも嫌な人(主観)も出てくるが、こういうキャラクターもいないと、というのも理解。ただ、とことん嫌な人の出番が多いというのでもなく、さっと出てきて、とっとといなくなるので心の負担は少ない。
結構重い話だが、主人公の千代とサブのお初があっさり目なので、いろいろあっさりしていて
まあ、ええんちゃうか、、と
内容の重さに比べて、この文章の軽さ、、
こんなんだったらええんやけどねぇ、、と
思わんでもないのだった。 -
和みと強さの一冊。
自分自身が充たされる人と出会えることほど素敵なことはない、と心から思う。
大正から昭和の時代を奥様と私の関係を入れ替え生き抜いた二人の女性の物語は終始心地よさが漂いごく自然と好き感が溢れた。
口さがない数々の言葉、好奇の目を向けられても、女二人に迫り来る戦禍に於いても、いつでも二人の間には和みの時が流れていた。
だからこそ自然とお互いを心の柱として生き抜けた。
そんな和みを強さに変えた二人の姿が羨ましい。
今日も明日もこの人が隣にいれば…。
その想いはきっと、二人にとっての幸せと生きることの代名詞。 -
裕福な家に嫁いだ千代と、その家の女中頭の初衣。
「家」から、そして「普通」から逸れてもそれぞれの道を行く。親が定めた縁談で、製缶工場を営む山田家に嫁ぐことになった十九歳の千代。実家よりも裕福な山田家には女中が二人おり、若奥様と呼ばれる立場になる・・・。
夫とはいまひとつ上手く関係を築けない千代だったが、元芸者の女中頭、初衣との間には、仲間のような師弟のような絆が芽生える。
千代と初衣の不思議な縁が独特のハーモニーで紡がれた、血縁や男女の婚姻関係で作られないシスターフッドの物語だった。千代は実母との折り合いも悪く、夫との関係もうまくいっていない。つまり家族との縁が薄い。玉の輿のような嫁ぎ先とはいえ夫と心身共に交われずに苦しんでいる千代は、初衣に悩みを打ち明けた。初衣は千代の性器を見せてもらい確かめることにした。そこまでと一瞬たじろいだが、嫌らしさを感じさせずにあっけらかんとした気持ちに切り替わったのは、動揺する千代に、初が芸者時代に覚えた“花電車”の秘技の話だった。想像したら可笑しくてたまらない。千代と初衣の年齢差は母娘といってもおかしくないぐらいの20年の開きがあるのだから、娘を案じる母心だったのだろうとも思え妙に得心。
やがて戦火によって離れ離れになった二人だったが、不思議な縁で、ふたたび巡りあうことになる。
嶋津輝さんが料理を作る描写に力を入れたと語っていた通り、3人が手分けして料るお菜は手が込んでいて美味しそうだ。
途中、千代のパーソナリティが今一つ私には伝わって来ずにイライラ。そののんびりした性格があったからこそ、義父のお妾さんであった初衣を受け入れることができたのだろう。夫に女性が居て子供まででき婚家を去ろうと決心する千代に、初衣は『食べていく術がないならば早まらずに妻の立場に居座りなさい』とアドバイスする。さすがと膝を打った私。ついに、千代は30代で寮母の職に就き自立し人並みの恋をした。 -
面白くてあっという間。のんびり屋さんの千代さん、粋なお初さん。大正から昭和へ。いろんなことがあったけど、生きることや人との繋がりの素晴らしさにじんわり感じ入った。
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audible→本購入♡
とっても大好きな物語だったので、すぐに本購入した。
千代の嫁入りしてから茂一郎とのやり取りにモヤモヤした…千代の心情は事細かく書かれていて同じ女性として共感できることも多かった。
一方で茂一郎がなにを考えて想っているのか⁇同じくらい細かく知りたかった。
お初さんと千代の物語はもー心が震えるくらい身に染みた。戦前、戦中、戦後の2人が支え合い生きる生き様が美しく、いつの時代も手のこもった料理は心を温めてくれるんだと感じた♡ -
#襷がけの二人
#嶋津輝
23/9/25/出版
https://amzn.to/3PkM5nB
●なぜ気になったか
あらすじと表紙の絵だけではスルーする本だが、新たに相性いい作家さんに出会えるかもなので、芥川直木賞候補作はスルーしないと自分に課している。なので読んでみることにする
●読了感想
おそらくおもしろいと思えないのではという予想はハズレた。暗い気持ちになりそうな展開でもそうならない描写に救われ、緩やかに心を揺らされながらいいドラマを淡々とみせてもらえた感じで楽しめた
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き -
大正時代末期に、ちょっとお金持ちの家庭に嫁いだ千代とその家の女中さんが心を通わせる。そんな家庭でのこの時代の日常が描かれる前半は退屈で、読むのをやめようとしたけれど後半の空襲に遭う辺りからは動きがあり読み進めた。
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清々しく、心が浮き立つようなラスト。
裕福な家に嫁いだ千代と、元芸者の女中頭・初衣。
二人の女性の生きざまを、見届けられてホッとしています。
戦前から戦後へ、人々の暮らしを描きながら、二人の女性の生き方を描く。
女性の役割は、「後継ぎの男児を生んで、家庭を守る」というもの。それが「普通」とされていた時代。
役割を全うできないと離縁されてしまったり、そうでなくとも肩身の狭い思いをすることになる…。
そんな「普通」に当てはまらない千代とお初さんの日常に引き込まれました。
性描写に驚く場面もありますが、とても丁寧な暮らしぶりや揺れる千代の気持ちが描かれていました。
料理にしろ、掃除にしろ、粛々とこなしていく姿は感心させられるものがあった。
嬉しいことも、悲しいことも、人生いろいろ。さまざまな人の人生が複雑に絡み合って思いもよらないこともあるけど、それでも毎日は続いていく。
千代とお初さんの関係性が素敵でした。
気安いのに、お互いが相手を敬う気持ちを感じる。
ここからまた何かが始まりそうな、楽しい予感のする素敵なラストでした。 -
山田家に嫁いだ千代とその家の女中頭お初。戦禍で離れ離れになった二人は、千代は喉を潰し、お初は視力を失うも時を経て再会を果たす。
戦争ということを抜きにしてもこの時代の女性たちは想像するよりずっと生きにくかったに違いない。
それでも読み心地に息苦しさを覚えないのは、柔らかな文体だけが理由ではない。
どの道を選ぶかより、どのように歩むか。
これは女性の生き方を描いた心温まる物語だ。
嶋津輝の作品
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