きれいに生きましょうね 90歳のお茶飲み話

  • 文藝春秋 (2024年5月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784163917696

作品紹介・あらすじ

今年で芸能生活75年目となる草笛光子さん。
主演映画が公開されたり、「週刊文春」の名物グラビア企画「原色美女図鑑」に歴代最高齢で登場したりと大活躍。
また、その著書『草笛光子 90歳のクローゼット』が広く読まれ、そのしなやかなライフスタイルにも注目が集まっています。

本書は、その草笛さんが、3年あまりにわたって「週刊文春」に連載したエッセイをまとめたもの。
女優として出演した舞台や映画について、また森繁久彌、三木のり平、勝新太郎、高峰秀子、市川崑といった往年のスターや映画監督などとの思い出を振り返るとともに、日頃の生活や食事、健康法、服装やオシャレなど、さらには老いてゆく日々に思うこと、感じることについて触れています。

◆草笛光子さんコメント
タイトルの「きれいに生きましょうね」は、若く見せようとか外見を飾ろうという「きれい」ではありません。
嘘をついたり他人を押しのけたりせず、毅然としていましょうという思いを込めた、母と私の合い言葉でした。
そんな心の在り方を目指したい。私もみなさんも一緒に、ね。

◆プロフィール
1933年神奈川県生まれ。50年松竹歌劇団に入団、53年『純潔革命』で映画デビュー。「社長シリーズ」をはじめ、東宝喜劇に多数出演。58年から「光子の窓」の司会を務める。日本ミュージカル界の草分け的存在で、『ラ・マンチャの男』『シカゴ』などの日本初演に出演。近年の出演作に、映画『老後の資金がありません!』『次元大介』、NHK大河ドラマ『真田丸』『鎌倉殿の13人』、舞台『6週間のダンスレッスン』などがある。映画『九十歳。何がめでたい』(6月21日公開)では、作家佐藤愛子役で主演。

みんなの感想まとめ

人生の美しさや人間関係の大切さを教えてくれるエッセイ集です。著者は、長い芸能生活を経て90歳を迎えた草笛光子さん。彼女の言葉には、他人を思いやりながらも毅然とした生き方が求められていることが強調されて...

感想・レビュー・書評

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  • 文章を読みながら、沢山の俳優さん、監督、スタイリスト、作家さんなどの名前が出てきて楽しい。そして、その誰もが草笛さんの事が好きなんだろうなと感じる。

    小林桂さんに、
    「君はそんなに綺麗でもないし、そんなに上手くもない。あるのは人柄だけよ。」と言われたと描いてあった。その通りなんだろうと思う。
    パーソナルトレーナーのコータローさんには
    「草笛さんは、お金はないけど人には恵まれてますね」
    といわれたそうだ。人柄ゆえだろう。

    今更人柄は変える事が難しそうだが、人脈を大事にできる人になりたいなと思う。長生きしたいと思ったことはないが、草笛さんみたいにしゃんとして生きて行きたい。

  • 克己の品性、草笛光子さん。 | コモレバWEB(2010年6月1日号PERSON IN STYLE《美しいとき》より)
    https://conex-eco.co.jp/person-in-style/66704/

    草笛光子さんが、週刊文春の名物グラビア「原色美女図鑑」に〝歴代最高齢〟90歳で登場! 単行本『きれいに生きましょうね』も発売に。 | 株式会社文藝春秋のプレスリリース(2024年5月24日)
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000446.000043732.html

    草笛光子:90歳、芸能生活75年目 「きれいに生きましょうね」は母との合言葉 日ごろの生活、食事、健康法や思い出をつづった連載が書籍に - 毎日キレイ(2024年05月28日)
    https://mainichikirei.jp/article/20240528dog00m100005000c.html

    90歳・草笛光子さんの生きがい。「女優の仕事をまっとうしたい。でも、若い世代にも譲らなきゃ」 | ESSEonline(2024/06/23)
    https://esse-online.jp/articles/-/28964

    <著者は語る>華麗で億劫な90歳 『きれいに生きましょうね 90歳のお茶飲み話』 俳優・草笛光子さん(90):東京新聞 TOKYO Web
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/336724?rct=book

    『きれいに生きましょうね 90歳のお茶飲み話』草笛光子 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163917696

  • 本当に素敵な方だと思う。若い頃の顔を知らないが今の草笛さんは綺麗な方で全然老けて見えない。そんな方のエッセイを読んで自分も見習わなくてはいけないと思うのだが。
    ご自身が負けず嫌いだと言われているように自分に厳しい人や強い意思のある人はこんな風に綺麗な歳の取り方ができるのだと私は逃げに走り老後の自分は汚い老人になるのだろうなぁと早くも挫折する。

  • 草笛光子さん、昭和8(1933)年生まれ。
    同い年だった父が
    「岸惠子と草笛光子は、平沼(高校出身)なんだぞ~」とよく言っていた。
    憧れのマドンナだったんだろうな。
    父がいてくれたら、今、いろいろ訊きたいのに・・・

    さて草笛光子さんの「文藝春秋」連載のエッセイ。
    シニア世代を意識したのか、活字組やフォントにも配慮があって読みやすい。

    十年ほど前、
    三谷幸喜×ニール・サイモンの「ロスト・イン・ヨンカーズ」で
    ナマ草笛さんを拝見した。
    おみ足こそは、おばあちゃんのそれだけれど、
    若々しさとパワーは凄いなぁと思ったのを憶えている。

    あの若々しさはCMをしていらっしゃる通販の商品だけで得られるはずもない。
    この本によると、ちゃんとパーソナルトレーナーさんがついている。
    そういえば、補聴器も使っているとのこと、ご出演のCMの商品では無さそうだw
    だよね~~

    ・・・という「ほらね」と納得の事実も語られているエッセイだ。
    このような90歳直前、老いと向き合う現在への想いとだけでなく、
    戦時下の日も綴られている。
    強い戦争への激しい憤りと共に。

    戦争を体験した90代の女性なのだ。


    女優さんならではの、経済的に一般人には真似のできないことに
    若さとパワーは支えられている部分もあろうが・・・

    ものすごく共感したのは、
    「きれいに生きましょうね」の言葉。

    マネージャーでもあったお母様の言葉だそうだ。
    芸能界に入り、嫌なこと、ずるい人をたくさん見てきたある日、
    お母様が「わたしたちはきれいに生きましょうね」とおっしゃったのだとか。
    嘘をついたり他人を押しのけたりしない、毅然と生きていこう・・・と。

    「飾らないこと、それが今の私にとって、きれいに生きること」とも書く。

    お母様の言葉は、まさに我が意を得たりだ。
    そして、ひよっこシニアは、もはや飾ることもしたくない。
    (お洒落をしないと言う意味にあらず、お洒落は大事なのよ)

    「きれいに生きましょうね」・・・はい、ぜひ!

  • 一般人と住む世界は違いますが、生き方は参考になります。
    長く活躍されることを期待しています。

  • 女優草笛光子の90歳を迎えたエッセイ。
    90歳とは思えないくらいお綺麗だなと常々思っていたので、読んで見ました。
    母は草笛さんより少し年下なのですが、あぁこの世代の方同じような発想なのだなと、なんか妙に納得した次第。
    (いや、全然違いますけれどね、でも母も現在を謳歌している人なので)
    自分も90歳まで生きているなら、このくらいの気持ちでいたいものです。

  • 字が大きいので、長さが260ページ以上あっても、内容が薄いように見えます。世の中には自分の人生訓を語っただけのタレント本が多いですね。しかし、そうではありません。もちろん90歳として健康や体調管理や老化防止に関するモットーも当然内容に混じってきます。しかし、生誕から、90歳で主演した映画『90歳。何がめでたい』に至るまでを気さくに語った自叙伝に近く、日本の映画史、演劇史に関する証言集としても価値がある本です。

  •  
    ── 草笛 光子《きれいに生きましょうね 90歳のお茶飲み話
    20240528 文藝春秋》ノンフィクション出版
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4163917691
     
     長崎の原爆投下直後の少年の写真に「私はいま、憤っています」
     草笛 光子90歳が語る戦争のこと「空襲のたびに5歳の妹の骨壺を」
    20240809 (金) 11:22 配信 7 コメント7件 文春オンライン
     
     90歳を迎えても主演映画《九十歳。何がめでたい》が公開されるなど、
    女優として活躍する草笛 光子さん。1933年生まれの草笛さんは、その
    子供時代を、戦争の真っ只中で過ごす。いまや数少なくなった戦争を知
    る者として、最新刊で、戦争への思いを、歯に衣着せず語っている。
    (全3回の1回目/ #2 #3 を読む)
     
    【写真】小学校中学年くらいの坊主頭の男の子が、死んだ弟を背中にお
    ぶって…「焼き場に立つ少年」を見る
     
     誰がこの子に、こんな思いをさせたのか
     私はいま、憤っています。そして、可哀想で可哀想で涙が止まりませ
    ん。この写真は、何度見てもダメ。「焼き場に立つ少年」という写真で
    す。小学校中学年くらいの坊主頭の男の子が、死んだ弟を背中におぶっ
    て、火葬場で順番を待っている写真。昭和20年、原爆が投下されたあと
    の長崎で、アメリカの従軍カメラマンが撮影したそうです。
     
     その写真が、またテレビに映っていました。見るのは辛い。けれども、
    目を背けてはいけない。
     
     汚れた裸足で、不動の姿勢でまっすぐ前を向いて、歯を食いしばって
    口をへの字に結んでいます。いっそ、涙を流してくれていたほうがいい。
    我慢している顔が、なおさら辛いです。
     
     こんなに心を揺さぶられる写真があるでしょうか。戦争は絶対にダメ
    だと、如実に語っています。誰がこの子に、こんな思いをさせたのよ。
    なぜこんな年の子が、火葬場に並んでいるのか。お父さんは、お母さん
    はどうしたのだろう。戦争のあと、どうやって生きたのか。
     
     この男の子が誰なのか、多くの人が探しました。撮られたのが長崎の
    どこで、足元に写っている電線は何の電線か。探したけれど、見つから
    ないそうです。終戦の年に十歳だったとすれば、いま85歳ぐらい。どこ
    かで生きていらっしゃるなら、私もお会いしてみたい。でも名乗り出る
    と、心の傷が開いてしまうのかもしれませんね。
     
     私も昭和8年生まれですから、戦争を体験しています。家のあった横
    浜に父だけ残して、祖母と母、長女の私、弟、二人の妹とで、縁故疎開
    しました。群馬県の高崎、そこからさらに富岡へ。
     
    https://news.yahoo.co.jp/articles/7bc7e35a971cde00096ea20a61d3a0b96479cd97
     
    「その富岡で、下の妹が死にました」食べる物がなくて、どこかでご馳
    走になった牡丹杏(スモモの一種)か何かに当たってしまったんです。
     まだ五歳でした。キューピーさんみたいに髪の毛がクルッとしていて、
    きょうだいで一番可愛い顔をしている子でした。
     
     私は死んだ妹を背負いはしなかったけれど、空襲警報のたびに骨壺を
    持ち出す係でした。家の電気を消して、製糸工場の横を通って近くの川
    辺へ降りて、しゃがんでいるんです。そのときに「アキちゃん」って妹
    の名を呼ぶと、骨壺の中のお骨がカタコトカタコトいうのよ。敵機が来
    てビューッと飛んで行くまで、そうやって隠れていました。
     
     戦争が終わって、横浜へ帰りました。幸い父も、家も無事だったので、
    焼け出された近所の方々を招き入れ、とにかく一所懸命にただ生きてる
    だけでした。その頃はわからなかったけれど、いまになってみると、な
    んて大変な時代を潜り抜けてきたのか。でもあの頃の経験を思い出さな
    きゃいけないし、通ってきた道を語らなきゃいけない。あんな辛い思い
    を、日本人に二度とさせてはいけませんからね。
     
    「焼き場に立つ少年」に注目したのは、ローマ・カトリック教会のフラ
    ンシスコ教皇です。令和元年11月に長崎を訪れてスピーチしたときも、
    大きく印刷したパネルが横に置かれていました。ローマ教皇がこの写真
    で、戦争や原爆の怖さを世界へ知らしめようとしているのに、日本は何
    をやっているんでしょう。それが恥ずかしくて、私は憤っているんです。
     
     日本を守っているつもりになっている方々は、あの少年の写真を見て、
    絶対に戦争をしないと念じて欲しいと思います。私たちが涙を流すだけ
    では、どうにもなりませんもの。もしも日本が戦争のほうへ向かいそう
    になったら、あの写真を持って行って見せればいい。それで気付かない
    ようなら、国を守る立場をやめていただきたい。
     
     歯に衣着せないで、言うだけのことを言って消えて行こう©文藝春秋
     
     私は、旅行ジャーナリストの兼高かおるさんとお友達でした。昭和34
    年から31年間も放送された《兼高 かおる世界の旅 19‥‥‥ TBS》は、
    まだ海外旅行が自由にできなかった頃の日本人に、世界を教えてくれる
    テレビ番組でした。5歳年上の彼女とは、夜中によく長電話をしたもの
    です。
     
     フランシスコ 教皇 19361217 Argentina /266[20130313-0319-]
    /Franciscus : Francesco
    ♀草笛 光子  女優 19331022 神奈川 /芥川 也寸志の後妻/籍=栗田/冨田 恵子の姉
    ♀兼高 かおる 旅行 19280229 神戸 東京 20190105 90 /
     
     彼女は外国をよく知っているから、私は質問ばかりします。「どうし
    て日本は自立できないの?」「外国に頼らないと食べていけないのよ」
    最後は政治の話や世界の問題を語って、「あら、もう二時間しゃべっち
    ゃったね」。けれども一昨年(平成31年)、彼女は亡くなってしまいま
    した。
     
     だからいま、言いたいことを言える友達がいなくて寂しいの。『週刊
    文春』の編集部から連絡があったとき、「えッ、私、何か悪いことした
    かしら?」と身構えましたよ。よくお聞きしたら連載だというのですが、
    どういう態度で何をお話しすればいいのか。兼高 かおるさんと夜中の
    電話で話してたようなことを、言いたいように言っちゃえばいいのかな
    と考えて、お引き受けしました。
     
     この年になって私、自分を規制するタガが外れました。いい顔をした
    いとか、カッコよく見せなきゃとか、「世間のことを何も勉強してない
    な」と言われたら恥ずかしいとか、そういうタガが外れたの。もう、誰
    に何と思われてもかまいません。偉そうなことは言えないけれど、87歳
    には87歳の言い分や言い方ってものがあります。ボケてますが、それを
    書いてみます。
     
     もともと私は、後ろを振り向くのが嫌いです。首が痛くなりますから。
    でも最近は、語り部としてインタビューを頼まれる機会も増えました。
    令和2年で芸能生活70周年を迎えましたから、ご縁のあった映画監督や
    役者さんの思い出や、身の回りのことなども、お話ししていきたいと思
    います。
     
     飾らないこと。それがいまの私にとって、きれいに生きること。女優
    人生も私の人生も、あともう少しで終わりでしょうから、歯に衣着せな
    いで、言うだけのことを言って消えて行こうと思っています。世間知ら
    ずの私ですが、どうか笑ってお付き合いください。
     
    「疎開先では母は着物を一枚ずつ…」草笛 光子90歳が自身にも問う。
    「戦争が正しいと信じた責任はないのか」へ続く。
     
    (20240809)

  • 【祝90歳! 「週刊文春」人気連載を単行本化】森繁久彌、三木のり平、市川崑……往年のスターや映画監督との交遊や、舞台に立つためにトレーニングに励み、老いと戦う日常を描く。

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著者プロフィール

女優

「2013年 『いのち 宗教家6人との対話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

草笛光子の作品

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