うまいダッツ

  • 文藝春秋 (2024年3月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784163918136

作品紹介・あらすじ

とある高校の喫茶部。それぞれ好みのおやつを持ち寄る四人は、不思議な噂を耳にする。

「うまい棒一本で、世界の秘密がわかるらしい」

それはただの都市伝説か、それとも--⁉
ゆる部活のメンバーがたどりついた「答え」とは。

「おやつ部」のメンバーが、世界の謎にゆるく挑む。
スナックをつまむ指先が光るのは、油のせいだけじゃない、かも。

おいしく楽しく、ときどき切ない5つの物語。



うまい棒一本で、世界の秘密がわかるらしい--学内で囁かれる噂の真相とは?(「うまいダッツ」)
おばあちゃんが失くしたブローチを探すことになったおやつ部の面々。探し物の過程で見えてきたものとは。(「チロル・ア・リトル」)
お菓子当てクイズに参加することになった四人。果たして、その勝敗はいかに。(「バカみたいにウケない」)
SNS上の友達と気まずくなってしまったメンバー。会いたくない彼女と会いたい彼女、それぞれの理由とは。(「それは王朝の」)
学年が上がり、初めてできた後輩。しかし彼らは全員、妙にまじめで--。(「百年の愛」)

みんなの感想まとめ

高校の喫茶部を舞台に、個性的な4人のメンバーがそれぞれのおやつを持ち寄り、日常の中での小さな冒険を繰り広げる物語。彼らは都市伝説やお菓子を通じて、仲間との絆を深めながら、時には切ない出来事にも直面しま...

感想・レビュー・書評

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  • 高校の「喫茶部」に入ったアラタ(都市伝説好きのオカルト野郎)コウ(鉄オタ)タキタ(声優に夢中)セラ(家が空手道場)の4人が、それぞれ好みのおやつを持ち寄りおやつ部としてゆる〜く活動をしている。

    オタクなだけになんとも緩やかな雰囲気で、トゲトゲした攻撃がないのが心地よい。
    この4人が身近に起こる出来事をさらりと個々の持ち味を活かして、上手く解決していく。

    ゆるゆるしているのにそれぞれの個性をわかっていて対処していくのが驚きでもあり、行動の早さは高校生だなと感じさせられる。

    出てくるお菓子も知っているものばかりで、懐かしいとさえ思えて、食べたくなる。


    5つの短編

    ○うまいダッツ〜学校で噂の真相とは。

    ○チロル・ア・リトル〜おばあちゃんが失くしたブローチ。

    ○バカみたいにウケない〜お菓子当てクイズ参加。

    ○それは王朝の〜SNS上の友人と気まずくなった理由。

    ○百年の愛〜真面目な後輩。




  • 最後の最後に「ロッテの生チョコパイで指をべっべたにしながら 坂木司」と書いてあって、わっかるー!!指ベタベタにしながら食べるチョコパイ美味しいんだよねー!!と思っていたら、…ん?“生”チョコパイ?“生”??
    “生”チョコパイとはなんぞや??
    調べたよね。
    なんだこれ!?めちゃくちゃ美味しそう!!!!
    チルドデザートって!えぇぇぇ!?
    夢のようなデザート!!!!
    食べたい!!!!!
    うぉぉぉぉ!!!!!
    と本の感想そっちのけで生チョコパイに心全部持っていかれました笑
    戻ってこい、私の感想…笑

  • 「物事に良いも悪いもないんだ。この世界にー世界に、意味なんてないんだよ」

    「わからないから、楽しいこともあるんじゃないかな。ドキドキしながら話すのも、楽しいよ、きっと。」

    喫茶部(ほぼお菓子ばかり食べてるのでお菓子部)という名のゆる部活でそれぞれお菓子をきっかけに仲良くなった高校生男女4人のお菓子にまつわる日常・青春ストーリー。

    それぞれが鉄ヲタ、アニメ・声優オタク、オカルト好き、実家が空手道場など一見、個性のぶつかり合いだけれども同じ系統のお菓子が好きということだけでなくて、互いに好きなものに対して打ち込む姿勢をバカにしない所がいいなーと思った。

    お菓子を食べながら喋るのって子供でも大人でも楽しいよね。
     そして、こうした日々ってきっと彼らにとってキラキラした大切な思い出になるんだろうなと思った。

    最後の著者のあとがきから、この話がコロナ禍で書かれた話で、コロナだけでなく戦争や災害などでお菓子をシェアして楽しくおしゃべりすらできない状況の場所や国があるというのはとても悲しいことだなと思う。
    みんなでお菓子を食べて、楽しくお喋りできる状況が当たり前になっていけたら、そんな願いが詰まってもいる作品。

  • 高校の「おやつ部」が繰り広げるお菓子にまつわる?謎の5つの物語。
    主人公は高校の喫茶部の中にある「おやつ部」の個性ある4人のメンバー。
    それぞれ違う趣味があるのに、何かと気の合う4人。
    うまい棒でお願いを聞いてくれるおじさんの謎を追ったり、おばあちゃんの家のブローチを探すと言う名目で、おばあちゃんに起きている困りごとを解決したり、いつもどおりの日常の謎もちゃんと盛り込んでいる。
    ただ、高校生複数が主人公のせいか、途中で古典部とか小市民シリーズを読んでいる感覚に陥ってしまう。
    その辺より、ずっとずっとライトなんだけど。
    他の方のレビューにもあった気がするが、本のタイトルのセンスがイマイチなんじゃないかと、私も思う。

  • 市販のものでも、手作りのものでもお菓子を食べると疲れも吹っ飛ぶし、嫌なことも忘れるし、イライラも消える。そんなお菓子をめぐる高校生4人の物語。

    ユルい部活の喫茶部。その中で、部員それぞれ好きな活動をしていて、この物語の中心となる男女4人組は喫茶部の中の通称おやつ部所属。

    汗水垂らして部活に打ち込んだり、爽やかな恋愛なんて全然出てこないけど、市販のお菓子がたくさん出てくる。スナック菓子にチョコレート、クッキー、駄菓子みんな食べたくなってくる。

    私なら喫茶店で読書をする活動をしたいな。

  • 今回の主人公は高校の「喫茶部」の中のおやつ好き同級生4人組(おやつ部)。坂木司さんの『和菓子のアン』や『ホテルジューシー』などでは大学生が主人公だったので、高校生は新鮮だった。大学生に比べると行動範囲が狭い彼らの校外での集合場所は地元ショッピングモールやスタバなど。誰もが知る市販のお菓子や駄菓子を食べながら、小さな謎解きをしていく短編集。こんなほのぼのとした部活&仲間がいる高校生活はきっと最高ですね。あとがきによれば、コロナ禍で人が集まって一緒におやつを食べる状況が難しい時に執筆したとのこと。著者の、おやつでも食べながら本書を読んでほっと一息ついてほしいという思いが見事に伝わってきた。

  • 喫茶部に所属する同級生4人でゆるく活動しているおやつ部。誰しもがしるお菓子をキーに話が展開していきます。
    なかなか真理をついた話が多く、自分の軸と異なる人を攻撃するか、そのような視点として受け入れた時の解釈など、なるほど!と言葉で説明がついてスッキリしました。
    なかなか深く考えている高校生達ですね。
    お菓子が食べたくなります。

  • タイトルのダッツはあの食べ物のことだった!

    高校の部活動、喫茶部でのお話。生徒が何らかの部活に所属しなければいけないのは自分の母校もそうだったな。
    アラタは活動のゆるい喫茶部に入り、なんとなく同学年の3人とつるむ。喫茶部の中にそれぞれの活動があるのもいいし、アラタたちのおやつ部、最高。自分のときにも喫茶部みたいなものがあったらよかったな。

    スタバに凝ってる先輩の気持ち、わかるなぁ~。自分も全国周りたいもん。
    レトロ喫茶が好きな先輩のクイズ大会もよかった。

  • おやつタイム最高‼️
    おやつタイムパーティ最高‼️‼️
    あーー、最近、とにかく高校生の青春小説が好きすぎる❤️
    戻れるなら戻りたい、高校生に‼️
    そして、他愛もなくだらだらと、地味でいいからおやつ部に入って、ただひたすらに色恋抜きで、みんなとだらだら楽しみたい‼️

    孫四人全員女の子で、おやつパーティが大好き❤️
    ご飯が食べたくなくても、たまにはおやつをおもいっきり食べてもいいじゃん‼️‼️
    (たまには…だよ、特にお子ちゃまは)

    そんなあたしにとって、この小説、まじ最高❤️❤️❤️❤️❤️

  • 「和菓子のアン」の作者 坂木司さんの新作。
    表紙のプレッツェルからして美味しそう〜!

    題材が「お菓子」。
    しかも、本書のあとがきにもあるように、誰もが手に取れる、食べたことがある、スーパーで売っているようなお菓子たち。
    さいしょに出てくるのがうまい棒、次はチロルチョコ!

    登場人物も高校生の男女で、ゆる〜い生活している。
    部活が「おやつ部」で、活動は好きなお菓子を食べる。

    このゆるさが肩肘張らず、生活のなかで起こるちょっとしたギモンとか謎を追っかけたりするのが楽しい。

    悪い人も出てこないし、お菓子を食べてるばっかだし、将来なんてなぁんも考えてない呑気な子たちで悩みゼロ!
    とはいっても、4人のキャラはしっかりできていて、まったく違うタイプでオタク気質だけど、個々の良いところでつながってる感じもいい。
    この軽妙さ、坂木司さんらしくて好き。

    疲れたときに、ほっとひと息。
    好きなドリンクとお菓子を傍らにおいて、読書タイムにしたいところ。

    これはシリーズになっていきそうかな?

  • オール讀物2021年2月号うまいダッツ、7月号チロル・ア・リトル、11月号バカみたいにウケない、2022年11月号それは王朝の、2023年7月号百年の愛、の5つの連作短編を2024年3月文藝春秋刊。高校のおやつ部のメンバーたちの真摯で深い活躍。タイトルも全てお菓子やお菓子の別名で出来ていて、こんなにも求道的な活躍をする高校生なんて実在するのかなと心配になります。坂木さんの描く世界の優しさとおやつ愛が炸裂する展開が楽しいです。

  • おやつ部、なんて楽しそうなんだろう。4人の個性が上手いこと物語にマッチして、ラストにはせらちゃんにもスポットが当たったのが嬉しい。コロナ禍で悶々とする中で馴染みのあるお菓子を題材にしたのはさすがだなぁと。謎解きあり、淡い恋愛もちょっぴりあって、オタクトーク、生意気な後輩との邂逅などなど盛りだくさんの内容で大満足。そのままもう少し見届けたい。続編希望です‼️

  • 4人ともいい子だなぁ。
    「概念のおっさん」私の中にもたくさんいるなぁ。
    気をつけないと。
    この本は、少数派というかどちらかというと弱い方の人たちの声を掬い上げて、ふんわりと昇華させてる気がする。
    お菓子も懐かしいし、良い本だった。

  • 実在のお菓子とちょっとしたミステリー?!

    ダッツはハーゲンダッツ。知らなかった。
    作法や喫茶店、ちょっとした日常に良く見聞きする言葉の説明がありがたく、色んな人格の友達を認め合う優しさもあり、最後にマリーで笑わせてもらいました。

  • 私もおやつ部に入りたい!
    ゆるい感じが良いなあ
    シルベーヌとかロアンヌとか久しぶりに食べたくなったよ
    あと純喫茶も好きだから、そちらも気になる
    スタバも好きだけど、やっぱり純喫茶の方が落ち着くな

    ..続編あるかな?

  • 「おやつ部」の高校生男女4人(アラタ、コウ、タキタ、サラ)が、おやつを食べながらわいわいするお話。
    世界の秘密を教えてくれるという謎の男を探したり、コウのおばあちゃんの無くしたブローチを探したり、先輩の依頼でおやつに関するクイズバトルに参戦したり。
    とにかく時間の使い方が高校生っぽくていい!
    「なんだか楽しそう!」というノリで行動するのが、青春っぽい。

    あとがきに「これはコロナ禍で書いたお話です」と書かれているのを読んで、あのコロナ禍真っ只中では、おかしを交換したり、ましてや一緒にシェアしながら食べるなんて言語道断!といった緊張感があったことを思い出す。
    そして、思い出すと同時に、「こんな風におやつを一緒に食べながら過ごす時間が、なんて幸せなことか」と改めて感じ入った。

    そんな幸せな瞬間がたくさん詰まったお話たちです。
    おやつを食べながら、気楽に読める一冊。おすすめです!

  • 知っているおやつがたくさん出てくるワクワクと、ほっこりする同級生エピソード。

    でてくるおやつが食べたくなり買ってしまう。

    美味しくて楽しい一冊。

  • 【収録作品】うまいダッツ/チロル・ア・リトル/バカみたいにウケない/それは王朝の/百年の愛

    とある高校の喫茶部。その中の「おやつ部」のメンバーである、ライトオカルト系のオタク気質のアラタ、テツオタで発達障害の気があるコウ、推しの声優がいて介護系の知識もあるタキタ、実家が空手道場で体が大きいが武術は苦手なセラが、さまざまな謎にゆるく挑む。

    「うまいダッツ」 うまい棒一本で世界の秘密を教えてくれるらしいという予言者を探しに、4人はショッピングモールへ行く。
    「チロル・ア・リトル」 4人は、コウの祖母がなくしたブローチを探しに行く。探しているとヘルパーが掃除のために現れた。
    「バカみたいにウケない」 4人は、喫茶部の先輩で純喫茶が好きなシマダ先輩らに頼まれ、インスタライブのクイズに協力することになる。
    「それは王朝の」 同担で仲が良かったSNSでできた友達サノイと気まずくなってしまったタキタ。その理由がわからず、困っていた。
    「百年の愛」 4人は進級し、後輩が入部してくる。彼らはみな真面目で、4人は接し方に戸惑っていた。

    謎は軽いし、お菓子は簡単に手に入るもので、さくさく読める。でも、ゆるさを謳歌する4人だけに、偏見や決めつけからの自由を守るスタンスは譲らず、その守り方は毅然としつつ優しい感じで好もしい。
    「概念のおっさん」や「検知器」の話にうなずきながら読む。

  • 読んでてすごく楽しかったー!!坂木さんの文章は相変わらず読みやすいし、おやつ部のみんなのキャラも良い。そして出てくるのが身近なお菓子たちで親近感。どんなだっけ〜と思ったものは思わず調べちゃった。いや〜私も食べたい!
    うまい棒、チロルチョコ、ばかうけ、ホワイトロリータ、マリー…みんなおいしいよね〜。こんな部活あったら最高。アラタ、コウ、タキタ、セラのゆるい感じも好きだった。日常ミステリー?感もほんのりありつつ、おやつ食べてるシーンばっかでそれもまた楽しかった。会話の間に食べる描写多すぎて。笑
    「チロル・ア・リトル」が一番好きだったかも。ミツコさんの策士な感じが、侮れない…。その後も四人と交流が続いてるのも良いなと思った。人と人の関係っていろいろで、みんな違うけど、自分は自分として生きられると良いなぁと思った。

  • 高校の必須部活に選んだおやつ部、そこに属する高一のグループが主人公の連作短編集。楽しかったし、お菓子も食べたくなったけど、これで本買わすってたら詐欺じゃないかな?これだから本離れになるのでは?文春が出してるのが辛い。

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著者プロフィール

一九六九年、東京都生まれ。二〇〇二年『青空の卵』で〈覆面作家〉としてデビュー。一三年『和菓子のアン』で第二回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞。主な著書に『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『大きな音が聞こえるか』『肉小説集』『鶏小説集』『女子的生活』など。

「2022年 『おいしい旅 初めて編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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