火輪の翼

  • 文藝春秋 (2024年3月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784163918143

作品紹介・あらすじ

玄宗皇帝が政治を疎かにし国が乱れていた唐の時代、民を救うため安禄山と史思明が挙兵し、安史の乱が勃発する。だが戦は泥沼化し、国は疲弊する。絶大な人気を誇った力者の娘・呉笑星、史家の長男・史朝義、安家の次男・安慶緒は、命を賭して戦を終わらせようと誓うが――。胸熱の歴史エンターテインメント。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

歴史の中で人間の強さと脆さが交錯する物語が展開されます。安史の乱を背景に、主人公の呉笑星は、父の影響を受けながら力士として成長し、戦の過酷さを体験していきます。彼女の成長と共に、幼馴染みの史朝義との関...

感想・レビュー・書評

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  • 安禄山の変と呼ばれる安史の乱。

    巻き込まれてしまった民の姿を描いた作品もこちらで終わりなのです。(もちろん、一冊ずつ読んで問題なし)

    今回は乱を起こした安禄山の息子たちの物語。そして、史朝義と彼の幼馴染であり力者(力士)の呉笑星の物語です。

    私たちが知る歴史は本当にわずかで楊貴妃、長恨歌くらいでしょうか。
    ですが、戦が起きれば人々はかり出されて、戦へ行かなくてはならない。残された者たちに残るのは理不尽な飢えや死。

    阿倍仲麻呂が遣唐使として、唐に行っていた時期でもありますね。

    戦を始めるのは簡単、でも終わらせるのは苦難の道。
    それをしっかりと読ませていただきました。

    本当に、人間の歴史って戦争の歴史なんだなぁ(´;ω;`)

  • 安史の乱をベースにした千葉ともこさんの3部作をついに読み切ってしまいました。
    今回は安将軍側のストーリーでした。

    女性の力士ってこの時代にもいたんですね。
    主人公の笑星は最初は戦の過酷さ、ひどい環境でも生き抜く強さを全く知らない守られた存在でした。
    そこから福との出会いやその先に起こる出来事を通して成長していく姿に思わず応援したくなりました。
    朝儀の過去、そして笑星と出会ってからの日々、黒蛇への思いを考えてとても切なくなりました。
    そして安慶緒の理想とそれを引き継ぐ朝儀の関係にも涙…。

    戦争ってすべてを壊しますね。
    3部作ともシリアスな展開の中に暖かい人同士のやり取りがあってとても読み応えがありました。

  • 安史の乱を舞台に生の根源問う 『火輪の翼』千葉ともこ著 <書評>評・秋山香乃(小説家) - 産経ニュース 2024/3/24
    https://www.sankei.com/article/20240324-35BEAWUOW5K23N554X36RS56C4/

    『火輪の翼』|感想・レビュー・試し読み - 読書メーター
    https://bookmeter.com/books/21837398

    命を賭けて、この大乱を終わらせる。胸熱の歴史エンターテインメント誕生秘話——千葉ともこロングインタビュー 『火輪の翼』(千葉 ともこ) | 作家の書き出し - 文藝春秋BOOKS 2024.06.26
    https://books.bunshun.jp/articles/-/9017

    千葉ともこさんの新作『火輪の翼』が発売。山田章博さんの装画を初公開! | 株式会社文藝春秋のプレスリリース
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000383.000043732.html

    中華エンタメ作家の会official(@chuuka_entame) • Instagram写真と動画
    https://www.instagram.com/chuuka_entame/

    千葉ともこ lit.link(リットリンク)
    https://lit.link/tomokochiba

    期待の若手が描く圧巻、感動の中国歴史長編『火輪の翼』千葉ともこ | 単行本 - 文藝春秋
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163918143

  • デビュー作の『震雷の人』、2作目の『戴天』と、安史の乱を背景にした“戦国時代を生きる人々”を描いてきた千葉さんの3作目。本作も前2作の流れを受け、燕の建国から安史の乱の終結までが描かれる。
    主人公となるのは、角抵(すもう)の英雄を父に持つ呉笑星。女性でありながら父の率いる朱鳥団に席を置く力者(力士)だ。幼馴染みの史朝義と共に、唐を倒すための戦いに翻弄される。
    この笑星のキャラが絶妙である。角抵の猛者たちに鍛えられた高度な戦闘技術と、男勝りの肉体を持ちながら、女性としての繊細さを併せ持つ。敵役である黒蛇もよかった。

  • 戦争を始めるのは簡単でも終わらせるのはそうはいかないって、わかっていても理解できない
    人々が殲滅して建物を破壊尽くすまで終わらない?
    落としどころを探して、遺恨を残さない引き際を考える
    人の上に立つものとして力量というか、それでこそついて行ける君主であるのだろう
    3作目になるが、装画がイマジネーションを乱すことはあってほしくないな

  • 久しぶりの千葉作品。中国舞台にした大河小説。読み応えある。安史の乱は教科書では安禄山は悪のイメージだったが…親殺し、子殺し。乱世とはいえ。日本に比べ、より残虐と感じるのは…。人の醜さ、優しさ、やりきれない。

  • これは面白かったと言っていいのか…とても考えさせられることが多く環境や境遇…時代が人を変えていくというのをまざまざと思い知らされたような気がした。
    個人的には笑星と朝義が笑って暮らしているエンディングだと嬉しいなぁ〜と思っていたけど…。
    最初は嫌なキャラだと思っていた登場人物も読み終わった時には嫌じゃなくなっていたりして…。
    今の世でも言えることは気持ちのすれ違いがないように相手に大事な気持ちを伝えるのは大切だと改めて思いました。

  • 史実と歴史上の有名人の中に、虚構を巧妙に埋め込む。その手法は変わらない。安史の乱の3冊目。さすがに徐々にパワーが落ちてきた。
    結局は史朝義とのその妻が主人公なのだということで話はすすんでいく。しかし表題が示しているのは実は別の人物。途中ではこの人物は余計ではないかと感じたのだが最後の最後に重要な役を演じる。そうきましたか。

  • 今回も緻密に練られた、とても素晴らしい作品。伏線回収もとても良い。

    己を犠牲にしてまで他者を守ろうとする姿には、涙を禁じ得ない。しかし、きちんと救いもある。
    千葉さん、素敵っ!

  • 4月7日読了

  • 【期待の若手が描く圧巻、感動の中国歴史長編】唐を倒さんと始まった安史の乱は泥沼化し、国は疲弊した。叛乱軍を率いる史朝義と呉笑星は、命を賭して戦を終わらせようとする。

  • 戦乱の世の中にありながら、戦争を終わらせるために命をかけた者の物語でした。最後に不遇であった弟が兄の思いを受け継いで戦争を終わらせた場面が良かったです。

  • ラストの余韻が良かった…

  • 良かった。
    笑星と星羅が再会するところでまだまだ幼子の「母上」の言葉は切なかった。
    親子の絆 夫婦愛が感じられ、後半はウルッとくるところも多かった。
    史朝義の笑星を真っすぐに想うところも良かった。史朝義格好良かった。

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