マリコ、アニバーサリー

  • 文藝春秋 (2024年3月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784163918198

作品紹介・あらすじ

去年から勤め人となったマリコは年始から大忙し。元気を出すためしっかりお餅を食べて、朝ドラの「舞い上がれ!」はかかさない。理事長になって初めての卒業式。エッセイよりだいぶ早い「挨拶文の締切」に面喰いつつも、しっかり書き上げるマリコであった。夏になるころには「週刊文春」のエッセイの担当者であったイイクボ青年が何と社長に就任。コロナが明けてからは台湾を楽しみ、ルーマニアへの弾丸出張もなんのその。「週刊朝日」が休刊し、山の上ホテルが休館になったり寂しいニュースもあったけど、いつでも前向きなマリコに今日も世間の目は釘付けである。「週刊文春」の人気ご長寿連載エッセイ、ついに35巻!

みんなの感想まとめ

多忙な日々を送る中で、充実した文化生活を楽しむ著者の姿が描かれています。最新のエッセイでは、理事長としての責務がほぼ触れられず、友人とのエピソードや故郷の話が中心となり、落ち着いた雰囲気が漂っています...

感想・レビュー・書評

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  • 林真理子さん最新エッセイ(週刊文春への2023年の連載)。ちょうど昨年の今頃でたエッセイ集と比べ、理事長を務める日大の話がほぼ皆無になっていたのが印象的だった。林さんのエッセイは安定して面白くいつも楽しめる。文章の上手さもあるのだろうなぁと改めて文才を実感。多忙ながらも文化的で充実した生活を楽しまれている様子が良かった。華やかな交友関係や参加する会食、イベント、海外を訪れた話(コロナ禍後、初海外は隈研吾さんとルーマニア、パリに行ったとのこと)などはどれも読んでいてわくわくする。コピーライターとして駆け出しの頃の話も興味深かった。

    ブランド品の買い物や美容といった話の比重は低くなり、どちらかといえば、林さんの友人や知り合いとのエピソード、故郷の山梨の話などで落ち着いた雰囲気になっているのも良いと思った。今話題の大谷翔平さんの結婚はどうなるのかという話(※昨年のエッセイなので結婚発表前)もありなかなかタイムリーだった。早くも次のエッセイ集が楽しみ。

  • 騒動の渦中にあった頃の連載
    本当に大変だったと思いますが それを感じさせず 変わらずエッセイを書き続けられるって 林真理子さん やっぱりすごいと思います。
    本作以前は 嬉しかったのか毎回の様に 理事長のお仕事の話が出て来てましたが 流石に今回は巻末でちょっと触れてるくらい。

    少し騒動落ち着いたのでしょうか ご活躍期待しています

  • ひさしぶりに出た林真理子理事長の新刊のエッセイ。ずっと待っていたので、うれしくてすぐに手に取った。パワフルで前向きで明るくて、読んでいて楽しいし、元気がでる。いつまでもお元気でいてくださいね!

  • 毎年楽しみにしている林真理子さん
    前年一年間のエッセイ。
    アニバーサリー、40周年だそうです。

    昨年は日大の問題でしばしばお姿を見かけたので
    ここではどんなふうに書かれているのかなと思っていました。

    〈諸事情により、今年は夏休みなし〉

    〈私は政治家になりたい、と思ったことは一度もない。
    あんなめに遭うのはまっぴらだと思う。
    が、今自分が似たようなめに遭ってみると、
    つくづく政治家というのはすごい人たちだと実感した……〉

    〈(夫)「どうして電車に乗らないんだ、ここまで来て」
    「私は今、ヒトサマからジロジロ見られる身の上。
    マスクをしていても電車には出来るだけ乗りたくないの」〉

    これも?
    〈いろいろな愚痴を聞いてもらう。友人いわく、
    「すごいわね、マリコさんのことはきっと朝ドラになるわ」
    みんなで笑った〉

    〈「ところでハヤシさん、そろそろ小説の連載しないとまずいですよ」
    「そうだよ、ハヤシさん、書き方忘れちゃうよ。不定期でいいから何か書いてみない」
    と言われても、今、私はそれどころではない。
    毎日何が起こるかわからないという波乱の日々なのだ〉

    と、その件については、かするだけ。

    しかしほぼ年末に守ってくれない週刊文春にその記事が載ったらしく。

    〈毎朝うちの前をマスコミが囲んでいた時も、ありもしないことでネットで叩かれても、努力して”ニ”の字を書かなかった。面白く楽しいことだけを書いてきたつもり。
    それなのに、ついに書いてしまったではないか。ああ、口惜しい。これもそっちが書いたせいだ。私のせいではない。
    いやいや、もう切り替えて、楽しいことを考えましょう〉

    見習いたいです。

    さて、バレエ・ヨガの回数が、前回より増えたように思いました。
    また一年後が楽しみです。

  • 「週刊文春」2023年1月19日号から2024年1月4日・11日号まで掲載されたものを纏めたエッセイ。
    本作で35巻目、ギネス記録を更新中。

    私は週刊誌は読まずワイドショーも観ないのでマリコさんのエッセイで多くの事を知る事が出来て有難い。

    今回も様々な分野のネタが盛りだくさん。

    『贅沢な話』では、大手寿司チェーン・スシローで起きた動画炎上事件をバッサリ斬り、失言についても考えさせられる。

    ジャニーズ事務所問題、羽生結弦さんの結婚・離婚等の芸能ネタから「美智子さまからのお言葉」まで幅広い話題を興味深く読ませて貰った。

  • 相変わらず元気でパワフル!楽しい話を提供したいから、と日大の話には触れない。言いたいことは山のようにあるだろうにこれは素直にすごいと思う。失言の話、スシロー事件、羽生くんやジャニーさんなどなど。小説やエッセイを書きながら理事長もして、毎日の外食やお付き合いをこなしている活力を少し分けてほしい。

  • 丸の内のオフィスに通っていた時は、おしゃれを楽しんでいる同僚たちに触発されて服やアクセサリーをよく買っていたが、地方に引っ越してド田舎のオフィスに通うようになって、すっかり物欲がなくなってしまった。
    いったいどこでその服をゲットしたの、と聞きたくなるような、丸太シルエットにデカいぴらぴらした袖がついたワンピースを着ているオバチャンが、ランチ中に他の女子の服装をけなしているのを頻繁に聞かされてゲンナリ。体型的な理由から丸太シルエットしか選択肢がないのかもしれないけど、いったいどの口で(どのセンスで)人のファッションを批判するのかと言いたい・・・。もちろん言えないけど。

    それはさておき、バーゲン時期がきても欲しいものが全然ないというのはそれはそれで寂しいので、もう少し物欲を刺激されたいな、と思って、林真理子さんのエッセイを読むことにした。彼女の本は毎回物欲をいい具合に刺激されます。

    ananの最後のページのエッセイは、たまーに立ち読みしている。この本はそれをまとめたものかと思ってたけど、ananじゃなくて文春の方のまとめだった。ananは「美女入門」でしたね。失敗した。こっちは物欲系は控えめでした。

    直木賞作家だけど、全然文章うまいと思わないな。
    すっかり忘れてたけど、小説もいくつか読んだけど、おもしろいと思ったことなかったんだった。ちょっと前に日経新聞に連載していた小説も「早く終わんないかな」と思ってた。
    この本も途中で飽きてしまった。こんなにスカスカで短いのに、読み終わるのに一苦労。ananの方が私にはおもしろいかも。

    でも、いつも思うけど、性格の良さが本全体からにじみ出ていた。義理堅くて正直でおおらか。
    きっと人にすごく好かれて、また一緒に仕事をしたいと思われる人なのかなと思った。こんな有名人と知り合いなのよ!とまるで自分は無名みたいに自慢する一方で、普通のママ友も同じように大事にしている。
    子供や日大のことを書かないのも私はすごいことだと思った。(それ以外に書くことがたくさんあるのも、すごいことだと思う)
    物欲は全然刺激されなかったけど、この人の生き方はとても学ぶべきところがあると思う。

    ところで、ずっとつまらないと思って読んでいたけど、羽生結弦さんについての文章だけ、めっちゃ笑ってしまった。こんなに正直に思ったところを書いてあるのは初めて見た。勝手な見解だけど、勝手な見解だからこそおもしろい。
    おもしろかったけど、ファンが怖くないのかしらと心配になってしまった。
    世の中には、自分の好きなものに対して否定的な意見を一切受け入れられない上に、流すこともできず、まるでこの世の終わりかのように受け止める人も多い。特にアイドル的な人物の女性ファンは私はちょっと怖い。

  • 軽く読めて相変わらず面白かった。

    普段、ワイドショーや週刊誌を見ないので、世の中のスキャンダル的なあれこれもよく分かってない。
    それでも、そんなこんなに話題も尽きず好き勝手に物申してる感じが、読んでて楽しくなる。

    時々出てくる表現もツボ。
    『老人初心者』ってなるほど。いくつになっても若輩者。紅白見なくなったけど、これが現代、若いエンタメを知る年に一度の大切な機会って、確かにほんとそうだなぁ。

    子供が親に悪態をつくのは全面的に頼って信頼してる証拠。虐待されてる子は絶対嫌いとか言わず大好きって言う。
    めちゃくちゃ切ない。そっか。

    あと、入学式のスピーチなんて気にしたことなかった。
    東大で上野千鶴子さんの祝辞「がんばりをどうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と能力とを、恵まれない人々を貶めるためにでなく、
    助けるために使ってください」
    東大だからこそ光る言葉。

    小山薫堂さんがなにかに書いてた、人間が迷った時に選んだものは必ず正解だって。
    うんうん。自分を信じて、正解にするのもこれからの自分次第。

    読後振り返ってみると、私はなんだか林真理子さんの引用が好きみたい。

  • 文春連載エッセイ。
    2023年1月から2024年1月までとあって
    つい最近の時事まで載っていて興味深い。
    中でも羽生さんの結婚も離婚も1冊の中に収まっている(しかも結婚が本の中程)のにしみじみ。

  • いつも通り前向きのマリコさんで安心。
    年齢を重ねても、ずっと変わらず面白くて好奇心旺盛でいてくれることが嬉しい。
    こちらも自然に元気をもらえることに感謝。
    エッセイを拝読するたびに、正直であることはいいなぁと思う。

  • やっぱり林真理子のエッセイは面白い。
    一番好き。
    茂木健一郎さんのエピソード、凄く、良かった。私も涙が出そうになりました。
    あと、林真理子先生直伝の読書感想文の書き方アドバイスも。
    いつもですが、読み応えありです。
    次が待ち遠しい。

  • 林真理子作品初めて読んだけど、文が上手い。リズム感があるというか、するする頭に入ってきて、どんどん次が読みたくなって、あっという間に読了。日大の事件以来、初めて興味を持ったけれど、こんなに親しみやすい方だなんて。また他の作品も読みたい。

    p.62 「何か評論やってもいいし、あなたは何かきっとクリエイティブなことも出来るはずだよ」「でもボク、本当にどうしていいのかわからないんです。友だちもいないし…・・・・・」いじいじつぶやく彼に、茂木さんは大きな声で言った。
    「よーし、お前は居残れ。わかったな」
    イベントが終わり、関係者たちと近くの居酒屋へ。さっきの若い男性もいる。わかった。
    「居残り」ってこういうことなんだ。
    ここで彼は長い身の上話をした。お金持ちのうちに生まれて、下から有名校に通ったけれど、いつもひとりだったと。
    「ボクなんか、いたって仕方ないんです」「このおじさん、見ろ。こんなのだってちゃんと生きてるんだ!」
    茂木さんが指さしたのは、彼の”青生”で、髭もじゃの売れない画家。奥さんにも逃げられたそうだ。
    画家はレモンチューハイを飲みながら、「オレがすぐに、西川口の風俗に連れていってやるから元気出せ」「そうだ、そうだ」
    茂木さんは画家の肩を抱いて言った。
    「今日からお前は、オレたちの仲間だ」

    キョウカラオアミハ、オレッチノチカマダ
    私は最近こんな温かい強い言葉を聞いたことがない。思い出すたび何度も泣きたくなる。本当の教養って、こういう言葉をさらりと言えることなんだ。若者よ、本を読もう。

    p.78
    これから女性たちが中年になるにつれ、こうした事件は増えていくに違いない。「愛人たちの反乱」。恋人たちはしないけど、愛人たちは立ち上がる時は立ち上がる。それにしても“愛人・に替わる名称はないだろうか。“婚外恋人”とか、“サプ妻”とか、もっとみんなが明るくなれるような…ないか。

    p.242 謦咳に接する(けいがいにせっする)
    尊敬する人の話を直接聞く。直接、お会いする。謦咳に触れる。

  • 2024年27冊目
    春の訪れとともにやってくるマリコの新作エッセイ。
    この1年、ニュースを騒がしていたマリコさん。でもこのエッセイには微塵も感じない、いつもの華麗な日常が書かれていた。
    朝ドラの例えはさすがの一言。
    私もちむどんどん村のあの子とは仲良くなれなかったわ。
    今の虎に翼村の寅子ちゃんはすぐに仲良くなれたよ。
    来年のエッセイのタイトルは虎にマリコかな?!?次回作も楽しみだ!

  • 『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を、タイトルだけでくだらない本だと思ってたら、読んでみたらとても面白かった。あれはもう40年前!
    相変わらず林真理子の文章はさらっとしていて好きだ

  • なんだか明るい気持ちになれるし、知らない世界へ足を踏み入れるきっかけ話が多い

  • 「週刊文春」のエッセイの2023年頃のもの。日大の理事長のお仕事にも邁進されているらしき感じを出しながらも、話題になりそうなそのあたりのことはあまり触れず、むしろ不謹慎って言われないか心配してしまうくらい、コロナも明けて華やかで楽しそうな話が多い。

  • オーディブルで。同じ時期のエッセイなので話がかぶるかぶる。

  • 安定のおもしろさ。いつか日大の話も書いてくれるのかなー

  • 連載のまとめみたい。ちょっと懐かしい話題だったり。最近あんまり新刊は書いてないんだなぁ、あんなにたくさん書いていたのに最近たしかにリストが止まってる。最近私も本を読めてない!また読まなくちゃ!目で見てね。

  • 色々と刺激される

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著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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