もう明日が待っている

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163918211

感想・レビュー・書評

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  • 明日(2024/3/31)で放送作家を引退する鈴木おさむさんの本。ご本人はこれは「小説」と言っているが、事実が書かれているのではないかと思った。なお、本書の印税は全て能登半島地震の被災地へ寄付されるとのこと。私は鈴木おさむさんのことを森三中大島さんと結婚したタイミングで知り、放送作家で色々人気の番組を手掛けているといった浅い知識しか持ち合わせていなかったが、こんなにSMAPと関係の深かった人だったことを初めて知った。

    鈴木おさむさんのエッセイかと思ったが(ご自身の放送作家としてのこれまでや引退を決めた心境なども綴られているのではないかと漠然と思っていた)、テレビの裏方を担い、SMAPととても近い場所にいた放送作家から見たSMAP一色の話だった。引退直前を出版日として本書を出すことはどのような思いからだっただろうか。

    紛れもない国民的アイドルのSMAPの結成時から解散までが綴られており、リアルタイムで見てきた色々なことの裏側が書かれているが、解散時の解せない思い、彼らが所属していてその後別の問題でもすっかり信頼を地に落とした某事務所の闇のようなものを感じ、解散のことが書かれている部分は某事務所に対し嫌な気分になった。

    私はSMAPはデビュー時から順風満帆であれだけの人気アイドルになったと思ったが、最初はそうではなかったこと、SMAPがアイドルの位置付けを変えて行ったことを初めて知った。解散騒動をきっかけにテレビ業界全体の流れを変えたことも含め、やはり影響力の大きい唯一無二のグループだったのだなと実感した。強いスポットライトを浴びている人たちは、輝かしい世界にいるように見えるが、その分暗い苦悩の部分もきっとあるのだろう。メンバーそれぞれの人柄、表には見せない気遣いや能力を感じ、やはりなるべくして国民的スターになった5人(当初6人)だとつくづく思った。

  • 鈴木おさむさんの某国民的アイドルグループとの出会いから終わりまでを著した小説。
    放送作家引退するからこそ、事務所が代わる今だからこそ書けるというくらい、突っ込んだ内容です。終章はグロテスクで、怒りを感じます。

    『ドラマは人気絶頂で終われるが、バラエティは人気が無くなって打ち切りという形にならないと終われない』

    だからこそ、鈴木おさむさんは初めて打ち切りでない終わり方を自分で選んだのかなと勝手に思いました。

  • -------------------------
    挑戦、冒険、そして解散――。
    20年以上、彼らに伴走してきた
    放送作家にしか書けなかった奇跡の物語。
    これは「小説SMAP」である。
    -------------------------
    私は小学生の頃からずっとKinKiKidsが大好きで、
    二人が「お兄さん」と慕っているSMAPとのやり取り
    (スマスマに出た時や音楽番組で一緒になったとき)
    と二人の笑顔が大好きでした。
    KinKiの二人が全身から尊敬と大好きを醸し出すから、
    SMAPのことも応援せずにはいられなかったです。

    という個人的な事情の中、
    YouTubeのおすすめに突如として出てきた、
    鈴木おさむが出演しているチャンネル。
    昔なつかしのSMAPエピソードを楽しそうに語り、
    書籍を出版したことを宣伝していました。
    それを見た先週末の私は急いで書店に。

    小説と言っても、そこまで文字も多くなく、
    描写も端的なので、すぐに読めました。

    過去の記憶と、
    本書のなかの出来事が重なり、
    とても懐かしかったです。

    アイドル冬の時代と呼ばれたなか、
    SMAPは産声を上げ、
    七転八倒、試行錯誤しながら、
    アイドルの地位を確立し、
    スターへの階段を駆け上がっていく。

    本書に登場するイイジマさんは、
    たたかう人と表現されているだけあり、
    SMAPのメンバーも一緒にたたかっていました。

    森くんの脱退、
    木村くんの結婚、
    そして東日本大震災。

    側にいた人だけが見えた景色を見せてもらえて、
    とても幸せな時間でした。
    読みながらSMAPに思いを馳せて泣きました。苦笑

    SMAP自身がSMAPを大好きで
    大切にも守ってきてたんだな、って。

    物語の最期はSMAPの解散と繋がっていきますが、
    詳細は語られないものの、
    当時の理不尽さや混乱が見えて、苦しくなりました。
    キラキラ輝けば輝くほど、影は濃くなる。

    放送作家引退、
    そしてジャニーズ事務所が終わりを迎え、
    転換期となった今だからこそ書ける話。
    …時代が違えば、SMAPは解散せずに済んだのかなと。
    思わずにはいられませんでした。

    そして著者の鈴木おさむさんのSMAPへの愛情や感謝、
    いろんな気持ちがぎゅっと詰まってる一冊です。
    読めて良かったです。

  • タイトルからして「あ~、あの歌だな」とわかるし、章立てにおいても第2章が「あれからぼくたちは」だった。スガシカオ作詞、川村結花作曲による「夜空ノムコウ」は個人的にもSMAPの楽曲の中で一番好きな曲。1998年リリースということでもう四半世紀以上前なのか、と改めてビックリ。

    鈴木おさむは先月末で放送作家を引退したらしいが、その区切りともいえる一冊。第8章はWikiの「SMAP解散騒動」と一緒に読むと理解がより深まると思います。この第8章は2023年1月に文藝春秋に載ったものらしいが、結構インパクトがあったんじゃないかなあ~。

    その直後の同年3月にBBCがジュリー(喜多川)さんのスキャンダルを報じたことが一連のジャニーズ騒動のきっかけになりイマに至ったのもなんとなく”流れ”を感じます。

  • テレビをあまり見ないし某Jのグループにもハマらずに来た私だけど。彼らのデビューから解散までのアレコレはそれなりに知っているし、この「小説」のメインとなった某番組は何度か見てきた。
    国民的アイドルグループがゲストのリクエストに応えて作る本格的料理に目を見張り、その手際の良さにほれぼれした。
    ゲストの大物ぶりも売りだったと思う。まさか、この人が!!と。
    その番組を彼らと一緒に作り続けてきた放送作家が描く、本当の彼らの姿。
    売れなかったデビュー当時、一般的アイドルからの脱皮、メンバーの脱退、東北の震災の時の対応、頂点からの、解散。あの異様な会見の本当の意味。
    ぼんやりとは知っていたそのあれこれを、伴走していた人の筆で「小説」として読める価値。
    日本のアイドル史に刻まれる一冊。

  • 作者の想いが詰まった日記でした。他人がどうこう言うものではない。この人だけの掛け替えの無い大事な想い出なのだから作品にしなくても良かったかな。ファンの皆さんが楽しく読まれただろうことは感じます。

  • SMAPファンには内容といい装丁といい泣かせる一冊

    永久保存版です。

  • テレビをつければ彼らを見ない日は無かったし、当たり前すぎてなんとも思っていなかった
    個人で活躍している今を応援していても、いつかまたあの五人を見たいなと思う
    やっぱり彼らは一つの時代だった
    そんな五人の思いを垣間見ることができる一冊

  • 「小説SMAP」と広告で煽ってますが、著書がSMAPとの仕事の思い出を記しただけで小説というほどのものではない。番組が始まった時の話や森くんの脱退、5人旅、震災の時の話は良かった。飯島さんの話も。でも第8章はどうせ書くならもっとはっきりちゃんと書いたら?著者はもっと腹を括って書いて欲しかった。私達から五人を奪ったのがあの婆さん、事務所が主導で解散させたのは知ってる、知りたいのは何故解散させられないといけなかったのか。まだあの事務所が怖いのか。私達ファンの悲しみはあの日から続いてる。

  • 真っ直ぐで一生懸命な彼らを改めて愛おしく思えた。
    彼らの存在は間違いなく“希望”。
    鈴木おさむさん、スタッフの皆さん、ありがとうございます。

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著者プロフィール

放送作家。1972年生まれ、千葉県出身。Instagramで漫画「ティラノ部長」(毎週金曜日更新)と「お化けと風鈴」(毎週水曜日更新)を連載中。著書に『ブスの瞳に恋してる』シリーズがある。

「2021年 『ティラノ部長』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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