103歳、名言だらけ。なーんちゃって 哲代おばあちゃんの長う生きてきたからわかること

  • 文藝春秋
4.15
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本棚登録 : 145
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163918235

作品紹介・あらすじ

「長う生きてきた集大成が今の自分です。しょんぼりしよったら、人生を否定したみたいになりますね。心だけは柔らこうにして、おばあさんはいつも機嫌よう過ごしていたいです。なーんちゃって」(「はじめに」より)

「こんなかわいいおばあちゃんになりたい!」「人生の目標にしたい」という声が広島から全国に広がり、ベストセラーとなった『102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』の石井哲代さんのその後を追った続編。これまでの人生経験から得た「哲代さんが自分の心に言い聞かせている言葉たち」を一冊に。

足の痛みで入院したり、できることが少なくなったりして気落ちする日もあるけれど、弱気の虫を退治して自分を励ましながら、明るく、機嫌よく、しなやかに生きている哲代さん。そのありのままの姿を「中国新聞」のふたりの記者(53歳と50歳、合わせてちょうど103歳)がじっくりと取材し、心に響く哲代さんの言葉を丹念に紡いだシリーズ第二弾。

デイサービスで活躍する様子や、小学校の教員だった哲代さんのもとに米寿の教え子たちが集まった同窓会、おいしそうにおやつを食べている瞬間など、楽しい写真もたっぷり収録。

お姑さんを介護した思い出、哲代さんの「夫婦論」、哲代さんの作った詩、教員時代の子どもたちとのエピソード、戦争への思い……のほか、自身の経験やユーモアを交えて哲代さんが読者のお悩みにお答えするページも。
広島弁で人生を語る哲代さんの一言一言がじんわりとしみて、心があたたかくなる本です。

石井哲代(いしい・てつよ)
1920年、広島県の府中市上下町生まれ。20歳で小学校教員になり、56歳で退職してからは畑仕事が生きがいに。近所の人からはいまも「先生」と呼ばれている。26歳で同じく教員の良英さんと結婚。子どもはおらず、2003年に夫が亡くなってからは親戚や近所の人に支えられながら一人暮らしをしている。100歳を超えても元気な姿が「中国新聞」やテレビなどで紹介されて話題になり、2023年1月に刊行した初めての著書『102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』がベストセラーに。

感想・レビュー・書評

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  •  「わたくし、石井哲代と申します。100歳のおばあさんでございます。え、違う?さばを読んどりました、103歳じゃそうでございます。…」って、はじまるんですけど、もう前作が102歳なのに100歳なわけないし、そもそもこの作品のタイトルに103歳ってあるじゃない!って…こういう、哲代おばあちゃんのユーモアセンス最高に好きだったりします!

     
    『自分をご機嫌にする「ひとり時間」の楽しみ方
    1,アルバムをめくる
    2,ドリルを解く
    3,甘いものを食べる
    4,特等席に座る
    5,詩を書く』

     この中の『3,甘いものを食べる』の哲代おばあちゃん、すごくいい笑顔してるんですっ!最高の笑顔です!!ますます、好きになっちゃいました。現在は104歳!!でもって、「ぼけますから、よろしくお願いします。」の信友良則さんと同級生らしく、今年7月に対談したようです。おふたりがどんなことを話されたのか、気になります。中国新聞のサイトの無料会員登録すれば動画で見られるみたいだけれど…見てみようかなっ!おふたりとも、元気で長生きしてほしいです。

    • どんぐりさん
      敬老の日でこの本ってなるほど!!

      さすがですー(*´ω`*)
      敬老の日でこの本ってなるほど!!

      さすがですー(*´ω`*)
      2024/09/17
    • かなさん
      1Q84O1さん、おはようございます!
      なら、「日本最高齢」を目指しましょうか( *´艸`)
      頑張りましょっ!お互いにっ♪
      1Q84O1さん、おはようございます!
      なら、「日本最高齢」を目指しましょうか( *´艸`)
      頑張りましょっ!お互いにっ♪
      2024/09/18
    • かなさん
      どんぐりさん、おはようございます。
      ちょうどね、いいタイミングで借りられたんで、ね(^O^)/
      こんな楽しみもあってもいいですよね!!
      どんぐりさん、おはようございます。
      ちょうどね、いいタイミングで借りられたんで、ね(^O^)/
      こんな楽しみもあってもいいですよね!!
      2024/09/18
  • こーゆー一冊は元気になる!
    哲代おばあちゃんの第二弾

    サラッと読める内容だが、103歳の重み。人生の大先輩、楽しく日々を過ごし、感謝と笑顔の人。ステキだ。

    年寄りが機嫌よう笑っていると、地域が明るくなりますなぁ。そういうムード、年寄りは意識して作っていかんといけません。老いても楽しそうだなぁと若い人たちに思うてもらいたいですねぇ。p.84

    哲代さんの基盤3つの力
    ○聞く力 : 内容に聞き入るというより、相手のことをおもうんですね。
    ○食べる力
    ○笑う力、笑わせる力: 自分がしっかり笑ってないと、相手を笑顔にできませんからなぁー
    ささやかなことも面白がって明るい方を私はみていたいんですね。 p.83


    最高齢のおばあさんですが、できることはたくさんあるんじゃないかと思うわけでございます。p. 28

    できん、できん、と嘆くんじゃのうて、ああ、これができた、あれもでしたって、一つ一つに大喜びしながら自分を盛り上げるっていうんかな。悩んでもどうにもならんことは「仕方がナイチンゲール」と笑に変えて、機嫌よう暮らすことが、らくに老いるコツじゃと思うんです。 p. 23

  • 一人暮らししている実家の母を思いながら読みました。

    年齢とともに変わっていく心と体を自分なりに受け止めて生きている哲代おばあちゃんの言葉は、心に響く。

    読者のお悩み相談に答えるページもあり、夫婦円満に暮らしていくヒントをいただいた気がしました。

  • 与えられた自分の命をどう生きるか、生ききるか
    前作の『102歳、ひとり暮らし』よりも、もっと強いメッセージが伝わってきた

    「103年も一緒に歩んできた体じゃけえな、叱るんも喝を食らわすんも、ちいとかわいそうな気がしております。
    しんどいなあ、よう頑張っとるなあってねぎらってやりたいと思うようになりました」

    「できん、できんと嘆くんじゃのうて、ああ、これができた、あれもできたって、一つ一つに大喜びしながら自分を盛り上げるっていうかな、悩んでもどうにもならんことは『仕方がナイチンゲール』と笑いに変えて、機嫌よう暮らすことが、楽に老いるコツじゃと思うんです」

    「わたくしの人生です。人頼みにはできません。自分を助けるのは最後まで自分しかおらんですね
    終わりのことばかり心配して今を楽しまないともったいない。残り時間を見つめると、なんかこう周りの景色が輝いて見えるんですね」

    「体は思うように動かんけれど、心だけは自由です。ドクンドクンと活発に動くんでございます。こちらはさびついとりませんよ。何ごとも思い切り喜んだり、悲しんだりして、ああ今日も生きたぞと感謝する日々なんでございます。」

    なんと含蓄のある言葉だろうか
    一つ一つの言葉が綺羅星の如く光り輝いて、私の腹の底に収まっていく

    哲代さんをここまで支えているのは、天性の明るさと自分をコントロールする力、周りのものへの優しさと感謝
    だと思う

    お元気で一日でも長生きされますように

  • 自分をご機嫌にする時間の作り方、参考になった。
    92歳の母に教えてあげよう!

  • イメージどおりのおばあちゃん
    縁側に座っている写真とかも想像どおりだった
    103歳にでもできること、といってムードメーカーをやっている姿が素敵だった
    大きい声で歌う写真がお気に入り
    周りも素敵な人ばっかりだったけど、哲代おばあちゃんが長年かけて築いてきた人脈なんだろうな

  • 103歳石井哲代さんの暮らし、言葉をまとめた本。
    チャーミングな笑顔でとてもすてき。
    103年生きてきて身につけた、柳のようなしなやかな強さをもった言葉に元気をもらえる。これからもこの笑顔が続きますように。

    私が住んでいるところから遠く離れた広島で、103歳のおばあちゃんは今日も一日にこにこ過ごせているかな?と心を寄せています。心を寄せる人がいることは幸せなことです。ありがとうございます。

    20240630

  • 経験豊富な方の言葉は納得感があり参考になります。

  • 【大人気! 哲代おばあちゃんの本、第二弾】弱気の虫を退治しながら、しなやかに生きている哲代さん。これまでの人生経験から得た「自分に言い聞かせている言葉たち」を一冊に。

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