野球翔年II MLB編2018-2024 大谷翔平 ロングインタビュー
- 文藝春秋 (2024年7月19日発売)


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本 ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784163918242
作品紹介・あらすじ
「僕は絶対に世界一になりたいし、一番の選手になりたい」
大谷がメジャー入りしてから、スポーツ雑誌「Number」に7年間掲載された独占インタビューのすべて。
二刀流の危機、右ヒジ手術の真相、WBCへの想い、ドジャース入団、そして結婚までを語る。
【目次】
プロローグ ホームランの物語
新人王
・やりたいことが多すぎるから
・肝心なのは、楽しいかどうか
復帰、そして再びの欠場
・ブーイングが、新鮮でした
・常識への宣戦布告
・僕が追いかけなかったら
・自然と上がっていくはずです
・「楽しい」より「正しい」を
・一番悔しいシーズンでした
コロナ禍と不完全燃焼
・絶対世界一に、と歩むが勝ち
・卵かけごはんに幸せを感じて
・僕の右腕に起きていたこと
・やりすぎくらいがちょうどいい
シーズンMVP
・力を出し切れば数字は残る
・常にさらに新たな場所へ
・チームを勝たせる二刀流を目指す
104年ぶりの2桁勝利、2桁本塁打
・最初のピークは、今年きます
・どれかひとつというのはない
WBC、ホームラン王、MVP
・30年後の日本野球のために
・伝説が生まれた日
ドジャースへ
・結婚生活を語る
・大きな決断を迫られたときに
エピローグ WBC優勝がもたらす渇望
【著者からのメッセージ】
この本は大谷翔平選手がロサンゼルス・エンゼルスに入団した2018年から7年間にわたって、彼と一対一で向き合ったインタビューの記録です。その「言葉」だけでなく、息遣い、表情、現場の空気、緊張感、そうしたものを真空パックにしてフレッシュなかたちで読んでいただけるように描きました。
大谷選手は「二刀流は不可能」と言われながら、プロ入りしたときから自らの限界を決めず、多くの困難を乗り越えてきました。だから、メジャーリーグという新たなステージに立ったときも、ぼくは彼の活躍を疑うことはなく、いつか「4番でピッチャー」が実現したら素晴らしいな、と思っていました。しかし、彼はそんな空想を易々と乗り越え、2桁勝利、2桁ホームランを成し遂げ、MVPを2度獲得し、ホームラン王に輝き、今では1シーズン20勝50本という空前絶後の成績すら夢ではなくなっています。“野球翔年”はその心を失わないまま、大人へと成長してきました。
“大谷翔平の言葉”からは、目の前に立ちはだかる大きな壁を乗り越え続けるアスリートの覚悟と工夫を感じることができるはずです。
感想・レビュー・書評
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あの大谷さんでも毎日毎日積み重ねている。
理想の上司、というより理想の先輩、アニキっぽい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ネットで少し読んで面白そうだったので新規購入。
やはり少し浮世離れしているが、そうでないとこんな実績残せない。
ぼくが個人的に最大谷翔平を評価する点は、まず全てを熟せる体力が凄いしその準備が出来る体力が凄い。
精神力も体力あってこそだと思う。
あとは、兎に角真面目に一つのことに取り込む姿勢は親からすれば子供に対する最高のお手本になるんではないか。
以前は野球選手は成績が上がればチャラチャラしてとても子供のお手本にならなかったが、大谷選手を見習って野球や他の事にもに真面目に取り組む子供が増えるんじゃないか。
その功績は素晴らしいものだと思う。
野球が兎に角好きで、途轍もなく些細なことも突き詰めていってるんだと改めて感心した。
食事に幸せな部分を置いてないのは賛同は出来ないが。(笑)
子供たちのバイブル本になればと思う。 -
「野球翔年1」に続いて読みました。著者の石田雄太さんと大谷の対話形式で読みやすかったです。メディアではあまり出てこない、バッティングで意識していることや野球への取り組み方などが知れました。IIIの出版も期待しています。
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MLBで活躍する2018-2023年のインタビュー集。当初はケガもあったが、冷静に自分の状態を見つめ、一歩一歩着実に階段を上る姿が印象的である。そして自身が最初のピークがくると予言していた30歳の2024年。50-50の大記録とワールドチャンピオンを獲得した年が記憶に新しい。稀代の天才が、謙虚に、野球だけに集中して努力を続けるとこうなるのか。
イチローにも通じるそのすごさだが、言葉を選び、禅問答のようなインタービューになることの多かった求道者イチロー。一方で大谷は、どこかあっけらかんとした雰囲気で和やかなインタビューになるようだ。そんな比較も面白い。
著者の石田雄太さんは、桑田、イチローとのインタビューなど、数々の名作を残されている、とても信頼できるインタビューアー。彼の作品はこれからも追いかけていきたい。 -
野球に対し真摯に向き合い、常にストイックに自分をUpdateしようと、内省し、考え、行動し、試行錯誤している姿がとても清々しい。
時系列でインタビューでの、とてもロジカルなやり取りを見ていると、その時の思いや気持ち、考え方の移ろいが理解でき、一貫している部分、柔軟な部分、人柄が良く分かる。
野球盤のように打つことを目指している、というのはとても面白い。
具体的な事を何も言わずとも、お互いの意図が伝わる、栗山さんとの絶妙な距離感を持った信頼関係は本当に素晴らしい。
益々応援したくなる気持ちが高まる1冊。 -
先入観は、可能を不可能にする。
花巻東高校の佐々木監督の言葉で、大谷翔平が今でも大切にしている言葉である。
大谷翔平は、求道者である。野球という道をとことん突き詰めて行く。野球以外にほとんど興味がない。
著者の石田雄太氏の定番の質問、今の幸せは?に対して、本当にささやかな楽しみを吐露する。
食べ物のこと、コンビニに行ったこと等々。
大谷翔平については、毎日のようにあらゆる情報がマスコミから流れて来る。また、SNSやネットニュースで自ら情報を収集する。大谷翔平のこと何でも知ってると自負する私であるが、この本を読んで、新たな情報がさらに加わった。
バッターとしての大谷は、ラインを出すという言葉を使う。ピッチャーの投球の軌道をラインとして認識して、スイングするのである。
大谷選手が変化球を打つ時のアプローチがイメージ出来た。
石田雄太の作品





