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Amazon.co.jp ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784163918310
作品紹介・あらすじ
作家デビュー50周年に放つ、至高のクライム・ノヴェル
狙いは決して外さない凄腕の殺し屋、ビリー・サマーズ。依頼人たちには、銃撃しか能がないちょっと抜けた男を装っているが、真の顔はエミール・ゾラを愛読する思慮深い人間であり、標的が悪人である殺ししか請け負わない。
そんなビリーが、引退を決意して「最後の仕事」を受けた。収監されているターゲットを狙撃するには、やつが裁判所へ移送される一瞬を待つしかない。狙撃地点となる街に潜伏するための偽装身分は、なんと小説家。街に溶け込むべくご近所づきあいをし、事務所に通って執筆用パソコンに向かううち、ビリーは本当に小説を書き始めてしまう。
だが、この仕事は何かがおかしい……。ビリーは安全策として、依頼人にも知られぬようさらに別の身分を用意し、奇妙な三重生活をはじめた。そしてついに、運命の実行日が訪れる――。
みんなの感想まとめ
主人公は凄腕のスナイパーでありながら、小説家としての一面を持つビリー・サマーズ。引退を決意し、最後の仕事に挑む彼は、ターゲットが収監中のため、裁判所への移送を狙う緊迫した状況に置かれます。しかし、物語...
感想・レビュー・書評
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鬼★5 凄腕殺し屋が引退する最後の仕事、犯罪者たちの人間ドラマが胸に突き刺さる #ビリー・サマーズ
■あらすじ
狙撃が得意の凄腕殺し屋であるビリー・サマーズ、彼は最後の仕事として、あるターゲットの殺害依頼を受ける。現在収監されているターゲットが裁判所から出てくるところを狙撃するという内容だった。
狙撃地点に長期間にわたって潜伏する必要があるため、ビリーは小説家と偽ることにし、近所の人々や同じオフィスの仲間とも交流を深めることで街にもなじんでゆく。しかしビリーは潜伏と殺害準備を進めるうち、この依頼に違和感を感じつつあった。そしてついに裁判所からターゲットが現れるのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
鬼★5 今年の海外ミステリーのトップレベル。
さすがはスティーブン・キングですよ、めっっっちゃ面白い。
超ドエンタメな展開、登場人物と入り組んだ環境や背景、まるで映画を見ているかのような会話のやり取り、情緒あふれる厚みのある心情描写、そして壮絶かつ慈愛に満ちた終盤… まぁ褒めるところしかなく、控え目に言って必読です。
物語の筋としては、主人公である殺し屋ビリーが長期間にわたって同じ街やビルに潜伏するのですが、居座っているのをカモフラージュするため、小説家と称してご近所さんと交流してゆく。並行して実際にビリーは小説を綴るのですが、それは彼の自叙伝とも言える内容。子ども時代からの人生を見ていくうちに彼が殺し屋稼業の背景や理由などが明らかになっていく。
ここまでが上巻まで、下巻の筋は楽しみをうばっちゃうので一切言いたくありません。おそらくはあなたが想像しなかった展開がやってきます、ぜひ実際に読んでください。
●一番の読みどころ「人間ドラマ」
闇の世界で生きている悪者も感じることはみんな同じ。殺人鬼ではない、どこにでもいる普通の人間なんです。仲間と楽しく過ごし、弱い者がいたら助けてあげる。不実を憎み、筋が通ったことをやりたがる。なにかの縁や社会や環境の都合で、その道に入っただけなんすよね…
現代で流行っている特殊詐欺に手を染めてしまう若者たちも、好きで志願したわけではないのかもしれません。彼らを救ってあげられる社会になってほしいです。
●殺し屋としてのプロっぷりが超リアル
殺し屋ビリーがシブすぎで、めっちゃ愛せる。普段は道化してるけど、実は利口で文学に精通している。さすがは殺し屋で洞察力が鋭く、全く隙がない。甘い奴は命を落としてしまうのが裏社会なんですが、そんな恐慌な世界を生き抜いている様子を見事に描けています。
しかも悪党をやっつける時なんて、超Cooooolなんですよ。感情に任せるのではなく、何故そういった行為がダメなのかしっかりと諭すところがまさに鬼の目にも涙。こんなシブイ男性に私もなりたい。
●素敵な装画がイイ!
スティーブン・キングの装画はイラストレーター藤田新策先生。いつも作品のイメージ通りなんですが、本作は特にすばらしい。背中あわせの二人の「ビリー」、根城となる家や風景など…作品のテーマである「人間」を物語ってくれています。もはや絵画として部屋に飾りたいレベルです。ください(無理)
レビュー続きは下巻にて
https://booklog.jp/users/autumn522aki/archives/1/4163918329詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主人公は小説家に興味がある凄腕のスナイパー。最後の仕事を成し遂げるも依頼人に裏切られて窮地に。更に災難が降りかかる。心温まるシーンやエンタメ要素もある。いいところで上巻が終わるので、下巻が楽しみ。
S.キングの作家デビュー50周年記念の作品。「スタンド・バイ・ミー」を始め、キング原作の映画は何本か観たと思いますが、小説は初めて?。物語の中で、主人公が小説を書く(作中作)のですが、小説に対するキングの考えの一旦が垣間見えて面白いです。 -
読書備忘録915号(上)。
★★★★★
まあね。キングですから。
しゃあないですよ。★の数は。
凄腕のスナイパー。殺し屋。
もう引退したい。最後の仕事。
ターゲットは、逮捕された殺し屋。
収監されているから殺せない。
唯一のタイミングは裁判所に入るため、車から降りる一瞬。
だけど、この物語は殺しの物語ではない!
上巻は単なるプロローグ!
本番は下巻だ!-
ウルトラさま
キングは原作を超える映画は無い!というのが社会の総論です!
モダンホラー作品に限りますが・・・。ウルトラさま
キングは原作を超える映画は無い!というのが社会の総論です!
モダンホラー作品に限りますが・・・。2025/05/05 -
2025/05/06
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そんな気もしますね、確かに
一発目の映画は原作とは全然違ったストーリーだったような
それを原作に忠実にした?知らんけど!そんな気もしますね、確かに
一発目の映画は原作とは全然違ったストーリーだったような
それを原作に忠実にした?知らんけど!2025/05/06
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めちゃくちゃ気になるところで上巻終了。どうなっていくのか下巻が楽しみ。主人公である殺し屋ビリーは目的に合わせて、別に2つの身分を用意しているのでビリー自身の人物像が膨らんでどんどんと知りたくなってくる。“お馬鹿なおいら“もある意味別の人物みたいなものだから、さらにもうひとりといっても良いだろうか?いや、でもこちらは現実での理由は重要なことだが、ビリーが書く小説の語りの変化の重要性を考えると別の身分とはまた少し違うか。そんなことを思いつつ下巻に進もう。
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帯に、
”書評家 大矢博子氏感涙「すべてのページが面白い」”
まさしくその通り!! -
2021年8月刊のBILLY SUMMERSを翻訳して、2024年4月文藝春秋刊。殺し屋の話だと紹介にあったので、期待せず読みはじめた。請け負った仕事の話が延々と続き、退屈しかけたところでアリスが登場して上巻が終り、下巻へ。
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淡々と話が進む
途中、すごくハラハラする
ドキドキする
でも、上巻だけで終わりそうなのに
結局なにもわからない
先日異能機関をよんでからすぐこれをよみはじめたので
全く違う人が描いたかのように違う話で
すごいなーと思う。
そして、帯にも書かれてるけど
殺し屋で小説を書く
この小説がまたすごくいい。
スティーブンキング自身は
どうやって小説を書いてるのだろうと思う
下巻が楽しみ
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スティーヴン・キングはだいぶ前に「呪われた町」を読んで以来だったのでかなり久しぶり。あちこちで目にしていたこの作品はあらすじからしてかなり気になっていたところ、ようやく読むことができた。
悪人だけを狙う凄腕の殺し屋ビリー・サマーズが、引退を決意して「最後の仕事」を引き受けるところから始まる。ターゲットは拘置施設から裁判所に移送される被告人で、狙撃の機会を作るために「小説家」という身分に偽装し、借家とオフィスビルを行き来する生活を送るようになる。
しかしこの仕事に違和感を覚え始めたビリーは、依頼人からも身を隠すためにさらに第三の身分を自ら用意し、3つの異なる人格・生活を使い分ける。しかも「小説家」として本当に自叙伝的な小説を書き始めてしまう。
偽りの身分の作り込みようがなかなか念入りで、周囲にはちょっと“馬鹿”な男を演じていながら実は知的で思慮深いビリーの内面の機微が読みどころ。上巻ですでに展開が濃厚で面白いけど、狙撃実行の後のアクシデントからがどうやら本番のよう。下巻に続く。 -
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上巻読了!
3000円近くとか高いよ!下巻もあるよ!と指咥えてみてましたが、ついに手を出してしまいました。
殺し屋ビリー・サマーズ。彼の最後となるはずの仕事の依頼。その中で出会った隣人、同僚たちとのほっとする関係。上巻最後はおそらく後半のキーパーソンとなるアリス登場。さっぱりまだ展開が読めませんが面白い!キングを読める幸せよ。
下巻に突入します! -
久々のスティーヴン・キング。やっぱり緻密で面白い。
感想は下巻で。 -
久々のキングの作品。海兵隊出身のビリーが主人公で彼の職業は、悪人しか標的にしないと言うプロの殺し屋。引退の為、最後の依頼を受けた事で、標的を狙う関係上、身分を偽ってある街に潜伏する。小説家と、IT技術者と。潜伏中とはいえそれぞれの街で人間関係を築かざるを得ない状況で実際ビリーは小説を書き始める。背景には息詰まるギャングとの騙し合いがあり、静と動とが交差して行く。警察からも依頼者からも逃げている中で、レイプされ隠れ家の前に捨てられた女性を助けるが、、、ともう、読む手が止まらない。
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元海兵隊の凄腕スナイパーで殺し屋のビリー・サマーズ。引退前の最後の仕事は、これまでになく破格の報酬だった。指定された条件は、標的が現れるまで待機すること。その間は別人格として生活しなければならない。小説家のデイヴ・ロックリッジとして。
殺し屋としてのビリー、作家としてのデイヴ、さらにもう1人の偽名を使い分けて、奇妙な潜伏が続く。住んでいる住宅街で近所の人々と仲良くなり、ビル内のオフィスでは他の事務所の人々とランチを共にする。作家の振りをするだけではなく、本当に執筆も始めてしまう。
高すぎる報酬や各種手配への疑惑、偽の人格を使った交流、自分の過去を暴き出す小説が、複雑に絡み合って進行する。さすがの一言。下巻へ。 -
(上下合わせた全編の感想です)
▼好みでした。分量あるのに、読み終わりたくないような。スティーブン・キング76歳、凄いです。エンタメ力が凄いのに、そこに皮肉と人間ドラマが濃厚。
▼ビリー・サマーズという名の、40代くらいの職業的殺し屋がいます。主にいわゆる犯罪組織の親玉などに雇われています。凄腕の射撃手であるらしい。そして、ぼちぼち引退を考えている。このビリーが巨額報酬の狙撃を依頼されるところから始まります。これを最後に引退したい。ラスト・ジョブ・ストーリー。冒頭からダレ場無し。
▼今回の仕事は、標的は犯罪者。逮捕され裁判を迎える犯罪者。だがとある大物にとって、法廷で言われたら困ることがある。なので、出廷時に狙撃して欲しい。ただ、それは1か月後か、3か月後か、分からない。
▼その法廷の出入り口が、ばっちり見える高層ビル。いわゆるオフィスビル。その中の、「最高の位置」の部屋をビリーは借りることになる。借りる名義は偽名で、「小説家デビューしようとしている作家が、出版エージェントに言われて、缶詰になって仕事するために数か月ここを借りた」という設定になる。
▼もともとビリーは、文学好きなのだ。ただ、裏社会では「文学好き」なことは隠している。ひょんなことから「小説家」の設定に身をやつした。ついつい、パソコンに、自伝的小説を書き始める・・・。
▼ビリーは貧しい家庭の出身。残酷な義父。孤児院行き。海兵隊志願。中東で狙撃兵・・・というキャリア。その精神的風景が描かれる。
▼そして、とうとう狙撃の日が来る。ビリーは、狙撃後に準備された「逃走ルート」に疑念を持っている。だが、仕事は仕事。狙撃・・・そして逃走・・・。
と、ここまでで、前半が終わってないくらい。
ここから後半、とある少女との出会い、触れ合いと交流が、急旋回主題になって来るんですが、決して無理に紡いだわけではなく。全体に「なるほど」と思わせる構成になっています。
▼特に、ビリーが少女に自作の小説を読まれる、読ませるくだり。そのどきどき感。高揚感。
▼読んでいくうちに、職業的暗殺者のビリーにどんどんどんどん、とめどなく感情移入してしまいます。この力業ったら、すごいですね。脱帽です。 -
レビューは下巻読了後。
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ホラーではなくクライム・ノヴェルである。
骨子はよくある「腕利きの殺し屋の最後の仕事」話なのだが、さすがスティーヴン・キングだけあって、紋切り型に陥っていない。
実際の殺しの仕事に至る前の、別人になりすまして生活する話だけで、上巻の3分の2以上を占める。そして、そのパートだけでも十分に面白い。
なおかつ、主人公の知的な殺し屋ビリー・サマーズがなりすます職業が「カンヅメになって作品を書いている小説家」で、彼が書く小説も“もう1つの物語”として同時進行していく。
そしてそれは、ビリー・サマーズが殺し屋になるまでの物語だ。こちらも、独立した作品として味わえるくらいの面白さ。
重層的なクライム・ノヴェルだ。 -
スティーブン・キングは僕にとって安心感でしかない。新しい本を手に取るたびに、ちゃんとそこにキングがいる。「あ、いた」ってなる。昔の作品を読み返さなくても、変わらずそこにいてくれる作家って、なかなかいないと思う。この『ビリー・サマーズ』もそうで、日本にいながら知らないアメリカに連れて行ってくれる。日常っぽいのに、気づいたら絶対に日常じゃない場所にいる。この感覚、キング以外で味わったことない。読み終わって思ったのは、やっぱりキングは最高だな、と。ただ最高。それに尽きる。
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