魔女の後悔

  • 文藝春秋 (2024年4月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (520ページ) / ISBN・EAN: 9784163918334

作品紹介・あらすじ

その娘、希望か絶望か。
韓国・巨額詐欺事件の遺産を継ぐ少女と、
売春島を生き抜いた女を結ぶ暗い糸。
捨てたはずの未来が、追いかけてくる――

通称〝地獄島〟に娼婦として売られた過去を持ち、闇のコンサルタントとして裏社会を生きる女・水原。
ある日、13歳の少女・由乃を京都まで連れてきてほしいと依頼される。ボディーガードとして同行するが、途中で謎の人物に襲われかけ、由乃の亡父が韓国政財界を震撼させた巨額詐欺事件の主犯だったことを知る。

さらに由乃だけでなく、執拗に水原を狙うグループが現れ、由乃との思わぬつながりを告げられ――。

大好評《魔女》シリーズ、9年ぶり待望の最新作!

感想・レビュー・書評

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  • 京都鞍馬の浄景尼から十三歳の少女と一緒に新幹線で京都まで連れてきてくれないかと頼まれた水原。
    相棒の星川と同行するが、送電の事故で新横浜で降りることに…だがそれは、追っ手から逃れるためで、誰に狙われているのかわからなかった。

    少女と話しているうちに亡き父は、韓国政財界を震撼させた巨額詐欺事件の主犯だったことがわかり、その遺産の在処を知っているのは、入院している母親で…。


    最初に会ったときから少女のことが気にかかっていた水原。
    それは水原の過去から繋がりがあったことなのか…?
    スピーディーに進む展開に圧倒されながらもスリルも存分に感じる。


    少女・由乃のリュックにぶらさがったぼろぼろのミニオンを見たとき、息が止まるほどの愛おしさを感じたという水原の決断にやはり迷いはなかった結末だった。





  • コンサルタントの水原は13歳の女の子を父親が眠る京都の尼寺に護衛する仕事を引き受けたことで、身辺が騒がしくなる。
    ずっとスリリング。自分自身もそこにいるみたいな臨場感もある。
    分厚い本ですが、ぐいぐい引き込まれます。
    水原の周りには、水原のことを助けたいと思う人がたくさんいる。その仲間たちもみんな、一風変わってるけど、素敵に描かれていて、仲間っていいなと思える。
    湯浅が特に素敵だ。星川さんもいい!
    早く続編が出るといいな

  • 大沢臭をプンプンと感じさせてくれる女性を描いたシリーズ第4弾。
    前作から9年も経っているのでかなり大まかな部分しか覚えてなかったが臭いが薄れることはなかった。
    魔女の過去が現在の魔女に幸となって降りかかってくるのか、それとも不幸となって降りかかってくるのか!?
    奪われたものを追いかける過程で明らかになる過去に驚かされるのと同時に、敵の正体を暴いていく過程がすごくドキドキして堪らない!
    そして敵の憎たらしさがシンプルだかとてもよく描かれていてこれも堪らない!
    エージェントが魔女の魅力に引き寄せられる気持ちはわかるな〜。
    続編が出るなら今までとは違った魔女が見られそうな気がして楽しみだな。
    いずれイチから読み直さなければいけないシリーズとして胸に留めておこう!

  • このシリーズとても好き。
    9年ぶり4作目とのこと、ずいぶん久しぶり。
    主役の「魔女」の強さ+脇役の面々キャラどれも納得の活躍。
    シリーズ次作はいつになるのか・・・
    また楽しみが追加です。

  • 大沢在昌は「魔女シリーズ」が一番楽しめる。
    設定や敵役、登場人物などが個性的で読んでいて実に楽しい。そうか9年ぶりの新作なのか。
    シリーズの初めから読み直してみよう。
    それはそれで楽しい。

    以下Amazonより----------------------------------
    その娘、希望か絶望か。
    韓国・巨額詐欺事件の遺産を継ぐ少女と、
    売春島を生き抜いた女を結ぶ暗い糸。
    捨てたはずの未来が、追いかけてくる――

    通称〝地獄島〟に娼婦として売られた過去を持ち、闇のコンサルタントとして裏社会を生きる女・水原。
    ある日、13歳の少女・由乃を京都まで連れてきてほしいと依頼される。ボディーガードとして同行するが、途中で謎の人物に襲われかけ、由乃の亡父が韓国政財界を震撼させた巨額詐欺事件の主犯だったことを知る。

    さらに由乃だけでなく、執拗に水原を狙うグループが現れ、由乃との思わぬつながりを告げられ――。

    大好評《魔女》シリーズ、9年ぶり待望の最新作!

  • <耄>

    エピローグ:今作は読み始めの最初からあまりにも分からない事が多く,しかも後述の様にその分からない事は「俺の読者なら知ってて当然だ!」と云わんばかりの大沢兄貴の執筆態度に少し僕は腹を立ててしまって かなり辛辣な感想文になっている。だけど素直な気持ちだしこの先もづっと良い作品を大沢兄貴には書いてもらいたいのでこのままとする。でもこれも大事な事なのでここに書いて置く。この本は面白い!!

    そう 相変わらず大沢兄貴の作品は読者に対してあまりに不親切である。過去のシリーズ作品にのみ登場した脇役についての説明やらエピソード話が一切無い。やはり「俺の読者ならそんなの読んで覚えてて当然だろ!」 って態度が見え見え。 『森まなみの一件』って一体なんじゃ!僕は「魔女シリーズ」は全部読んでるつもりだが そう頻繁に新刊が出るでもなく(なんと今作は9年ぶりらしい。唖然とする)サッパリ全くイチミリも 1グラムも何の事か分からぬ。

    まあ 俺は有名作家で大御所である!という事なのだろうが それでもあらゆる意味で恩人である読者に対して一体何様のつもりかっ!と 長らく贔屓にさせてもらっているこの僕でさえ今回は憤った。こりゃ今敏先生とは大違いだな。今敏先生はシリーズ本 途中巻であっても出来るだけ初読みの読者にも分かり易いようにストーリーを展開してくれる。これは僕ら高齢者にとっては誠にありがたい事なのだ。高齢者無視の大沢兄貴残念なり。

    本書 定価2200円(税別)。本は少し分厚いけど2200円は元ベストセラー作家の作品としてはいかにも高い。どうやらここの所あまり部数の期待できそうにない兆しがあるので,この価格設定は出版社の保険だと思える。まあ仕方ないわな。(読みたくなければ別にかまわないよ。宮部さんと京極さんが稼いでくれてるからね ってか! なぜづっとお二人が・・・そこも不思議なんだよなぁ~w)

    京都鞍馬山への走行ルート。岐阜県の大垣市から南下して三重県四日市市に入りその後は琵琶湖の東岸から南岸を回って京都へ入った,とある。いったいどういうルートなんだ!いくら追っ手をまくためと云ったってこんな不合理なルートがあるもんか。京都を目指すのに大垣から四日市まで南下するのは絶対おかしい。 例えれば 大阪から京都へ行くのに一旦和歌山を回って行く様なものだ。地図見てみ! もしこの大垣-四日市-琵琶湖東岸南岸-京都ルートに蓋然性があるのなら誰か説明してみて欲しい。

    ケータイ電話での会話がとにかく多い。元々大沢兄貴の小説はそのほとんどが会話で成り立っていたが,ケータイでの通話が世の常識になって以降しばらくすると ケータイを使ってストーリーを進めて行く手法を多用するようになった。まあ書いていて応用が効くし場所を選ばずに思い付いたストーリー展開を会話に出来るから書き易いのだろうな。でも そのやり方が僕ら読者には段々と弊害になって来る。しゃべっている相手の周りの情景が印象に残らず そのせいか会話の内容が理解しにくいのだ。

    しかしよくまあ知らない番号から掛かってきた電話に即出るものだなぁ。出ないと話が進まないのも事実だけれど。一般人ならまづ出ない。あ,この登場人物の人達 一般人では全然なかったな(笑) 。 ところで そういえば大沢兄貴の作品では とうとうコロナバイラス禍津は無かった事になってしまったなぁ。只の一回もコロナについて触れた作品は刊行されなかった。まあ大沢兄貴の作品はコロナバイラス禍津の世界では成立しないものばかりだろうからなぁ。どこまでも自分中心で物事を考えるお人だ。やれやれ。

    ただでさえ末期の『ドラゴンボール』の様に 最近の大沢兄貴の作品は複雑で 細部まで説明して読者に理解してもらわないと面白さを味わえない。まあ作者は自分で組み立てて書いているのだから分かるわな。でも高齢者が理解しようとするときついのだ。ここでもやはり本を買ってくれる読者に対する真摯さが大沢兄貴には欠けていると思う。今更全盛期の人気や発行部数は取り戻せる訳も無いが それが減って行く速度を自分で早めている。まあ京宮が稼いでくれるからいいのか。あ,また同じ結論になってゆく(笑)


  • 全518ページ
    読み応え十分のボリューム。

    主人公(水原、女性)が物凄くパワフル。

    他の登場人物も女性がとても強い。
    肉体的に強いのではなく、精神的に驚くほど
    タフで生への想いの強さを感じます。

    主要人物以外にも登場人物が多く、
    かつ土地や組織の名称もたくさん出てきて、
    時間軸と人の出入りが複数交錯しているので
    追っていくのに結構神経を使いました。

    ストーリーは割りにシンプルなので、
    先は予想しやすかったです。

  • 魔女シリーズの最新
    なかなかの、読み応え

    ストーリー展開もテンポ良く進んでいくので、あっという間に読み切れました

    シリーズを順番に読まなくても、この作品だけでも楽しめます

    クライマックスはもう少し仕掛けが欲しかったけど、期待通りのフィニッシュでした

  • 魔女シリーズ4作目

    大沢ワールド、女版ハードボイルド。

  • 久しぶりに大沢作品を堪能しました。
    主人公の能力と容姿を想像し思い浮かべながら読むのが楽しいのだが、それが難しかったのは最近この分野の作品を読んでいなかったせいか。
    エンディングは満足。またチャレンジしてみよう。

  • 中盤までは謎解き要素もあり楽しめた。思いのほか黒幕の判明が早かったわりには終盤まで姿を見せずヤキモキした。最後は数ページでドンパチスピード解決なのは大沢ワールドか。

  • 少女を出しにしたwストーリーはあざといけど、久しぶりにスッキリした魔女最新作を読めた。まあいつも通り調子のいい登場人物のオンパレードだけれど、いい人が生き残れる作品はいいね。早めに次作頼むね。

  • 女ハードボイルド
    エンタメ的に軽い感じで読める部分はgood

  • 一気読みした。9年振りの魔女シリーズだ。もうそんなに経っているのか。
    登場人物大分忘れているからまた読み返してみたい。
    魔女シリーズと新宿鮫シリーズはやはりかなり面白い。
    その他のシリーズはどうしちゃったの?って言いたくなるのも沢山あるが。もう魔女終わりなのかなー
    続きが読みたい。

  • 闇のコンサルタント・水原の前に現れた1人の少女。その亡父は、韓国政財界を震撼させた巨額詐欺事件の主犯だった。複数の勢力に追われる少女を警護する水原だが、彼女と思わぬつながりが…。

    途中から登場人物が増えてきて、またいつもの大沢在昌作品の悪い傾向かと思ったけれど、それほど酷いことにならずに読み進められた。このシリーズ、最初に読んだのは14年前。それからようやく4冊目で、設定を思い出すのに少し時間がかかったけれど、楽しめた。
    (B)

  • 魔女水原は浄景尼の求めにより、京都・鞍馬まで13歳の少女を送り届ける。
    そこは作者だし、水原なので無難に済むはずもなく、行きの新幹線は停電により新横浜で途中下車、突如現れた男の一群の手から逃れ、一般道も駆使しながら鞍馬に辿り着く。

    帰路は伯父の手で送られるはずが、途中のパーキングエリアで拉致される。

    前作までに培った人脈、今作で新たに知己を得た人々利用しながら、拉致事件解決に奔走する水原。

    地獄島と言われる浪越島での因縁も絡み、水原の過去が抉られる。

    終盤に際立つ畑岡みずきの異常性。

    由乃を懐に抱き、次作からは子連れ狼的な展開になるのだろうか。

  • 誘拐された少女を取り戻す、と言っただけの話だけど面白かった!
    莫大なお金と怨みが絡み合い、色々な人達が動く。
    水原と少女の関係など中々興味深い。
    各所の面々の働きもナイスでした。

  • 大沢氏の作品は何だかんだで一気読み必至ですね。魔女シリーズは最初から全て読んでいるけれど、水原がどんどん闇社会のキャリアを積んできていて、人脈を駆使してサクサク動けるようになってきたような気がする。(やや都合良すぎではあるかな)
    今回は13才の由乃の登場で、今までにないちょっと弱気な水原が見られ、何だかこの後少しキャラとシリーズの雰囲気も変わりそうな気がする。強くてクールな水原が割と好きだったのだが、ティーンエージャー相手の継母水原もみてみたいきがする。

  • 13才の少女を鞍馬まで送り届ける事を請負った水原は星川と共に京都へ向かうのだが…。
    謎の集団に襲われる為にルートを変更しながら送り届けるが、京都からの帰路に少女は誘拐されてしまう。
    少女を人質に取られた水原が悪戦苦闘し、自らへの恨み、韓国での詐欺事件の2兆ウォン、人質少女の命、韓国国家情報院、ヤクザなどが水原のいく手を阻んでいく。
    延々と続くトラブルに様々な手立てを利用しながら少女を救う姿は、いくつかの映画でも観られるように、読者を魅了してしてゆく。
    面白かった。


  • 恩人である僧に13歳の少女を、父親の墓参りのために京都まで連れてきてほしいと頼まれた主人公。
    裏社会を生きる自称コンサルタントの30代?40代?女性。
    13歳の時祖母に売春島に売られ、数千人の客をとらされた。
    倒産寸前でかき集めた金を持ち逃げした男に島から脱出させてもらい、以後裏社会に生きる。
    そんな彼女がワケアリの少女を守る。
    亡くなった父親というのは韓国から数千億円を騙し取った男で、その金を韓国組織が追う。
    さらに謎のグループが少女と主人公を追う。

    ・・・人間関係が複雑すぎて、誰が誰だか覚えちゃいなかったが、500ページもある小説を
    そんなじっくり読んでる暇はない。読み進める。何とか筋は追える。
    重い本を通勤電車で読み、後半はどうなるのかはらはらするんで、就寝前のベッドで一気に読み終えた。

    かっこいい女性ではある。
    でもまあ読み終えてしまうと何も残らない。
    ハードボイルドはそれでいいんだろう。

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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