- 本 ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163918433
作品紹介・あらすじ
伊東四朗、笑って笑って66年!
粋にして骨太、スマートにして軽妙。てんぷくトリオ、電線音頭、笑ゥせぇるすまんから「おしん」の父親、白河法皇まで。
当代一の喜劇役者・伊東四朗の「むかし・いま・これから」を約百年に亘る“東京喜劇史”を軸に鮮やかに描き出す本格的評伝。
「喜劇にはあらゆる役が登場します。二枚目から老け役、女形、それこそ動物の役まで。
喜劇をやっていれば、どんな役が来ても驚かなくなりますよ。だから私は、喜劇ができれば
どんな役でもできると思っているんです」(本文より)
感想・レビュー・書評
-
喜劇役者って、ほんといなくなりましたな。今、現役の喜劇人としては、東京喜劇を語るのは伊東四朗しかいないと。
エノケン、森繁久彌、三木のり平、石井均、三波伸介、小松政夫、佐藤B作、などの東京喜劇の役者とともに舞台を作り、そしてその舞台づくりの三宅裕司、伊丹十三、三谷幸喜などの脚本家にもまれ時代時代で喜劇を極めて重要な役者として活躍。
そして、未だ現役・・・伊東四朗さん。のこり少ない舞台は是非見ておかなければ・・ですな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
生きている東京喜劇のレジェンド伊東四朗を、これほど広く深く調べ上げリスペクトする笹山啓輔氏の姿勢に敬服する。
86歳で現役の喜劇役者を熱海五郎一座にて見ているだけに、この本で改めて伊東四朗という喜劇人がいかに重要な人物であるかを知らしめられた。
てなもんや三度笠から伊東四朗を知る読者には、懐かしさとそれ以上の慈しみさえ感じる本だった。 -
最後の喜劇人伊東四朗。東京喜劇の系譜を引き継ぐ役者。日本の喜劇の歴史の生き証人の評伝。山藤章二が喜劇役者を評した、溢れる演技の意欲を抑えてシリアスに演じる圧縮比の話が実に興味深い。伊東四朗の他いかりや長介ら伴淳三郎、渥美清などのシリアスな演技時の真剣な目つきの迫力。
吉本新喜劇とは違った東京喜劇の系譜が良く分かる作品。 -
【笑って笑って66年! 舞台、映画、テレビ……。伊東四朗はいつも「そこ」にいた】東京喜劇が野暮を嫌い、粋を重んじてきて約百年。初舞台から60年を越え、現在86歳の伊東四朗の生涯は東京喜劇史そのものである。
著者プロフィール
笹山敬輔の作品





