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Amazon.co.jp ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784163918488
作品紹介・あらすじ
17人の書き手が自らの「身体」と向き合って記す、生きるためのリレーエッセイ
私の身体はほんとうに私のもの? 私の身体はどんな視線にさらされ、どのように規定され、内面化されているのか。17人の人気小説家・美術作家・コラムニスト・漫画家・発明家が自らの「身体」と向き合い、ときにユーモラスに、ときに激しく、そしてかつてない真摯さで文章をつむぐ。「文學界」人気連載がついに単行本化。
著者は島本理生、村田沙耶香、藤野可織、西加奈子、鈴木涼美、金原ひとみ、千早茜、朝吹真理子、エリイ、能町みね子、李琴峰、山下紘加、鳥飼茜、柴崎友香、宇佐見りん、藤原麻里菜、児玉雨子の17人。
自分と自分の身体の関係を見つめる言葉が、これまで読んだことのない衝撃と共感をもたらす。
みんなの感想まとめ
自分の身体と向き合うことの重要性をテーマにしたリレーエッセイ集は、17人の女性著者がそれぞれの視点から赤裸々に語りかけます。身体がどのように他者の視線や社会的規範に影響されるかを探求し、時にはユーモア...
感想・レビュー・書評
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感想はいろいろあるけれど、今回は帯のみ転載。
「私の身体は私のもの」のはずなのに。
17人の書き手がつづる、自分の身体をめぐるエッセイ。
私の身体はどんな視線にさらされ、
どのように規定され、内面化されているのか。
17人が自らの「身体」と向き合い、
ときに激しく、ときにユーモラスに、
かつてない真摯さで言葉をつぐむ。
衝撃と共感が広がる、「身体」をめぐるリレー・エッセイ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルだけ見て、自分の問題意識にかかわる何かしらの考えを知ることができるかも、と手に取った。「私の身体」に関するエッセイ集だが、書き手は全員女性だ。その企画意図は分からない。でも自分はよく、問題意識を持って手に取った本があからさまに女性向けだった経験がかなりあるな、と気がついた。身体は男性で、異性愛者だけれど、いわゆる「男性的なこと」からは意識無意識にせよ、距離を置いてきたのだな、と。この本は単に著者が全員女性とはいえ、中には性自認と身体の性の揺らぎに困ってきた人もいて、自分的にはよい気づきとなった1冊となった。自分の抱える悩みや問題意識が、自分が今までの社会で「普通」と言われてきた性自認とのズレからきたものだとすれば、この多様性の時代、同じような問題意識を持った人が何を考え、実践しているのか、知ることができるかも、という希望がこころに宿った気がします。
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YouTubeでこの本の紹介があって、気になって
借りてきました。
「身体」についてテーマで書かれたエッセイ集
女性作家の方が描かれているので、女性の身体についての悩みや性的嗜好、性被害についても生々しいけれど、リアルに描かれていた内容でした。
読んでみると、性被害に遭う女性の多さに性被害って案外日常の身近な所に溢れているという恐怖を
感じました。
身体について考えると他者との違いから
コンプレックスを抱きやすく。
私自身もアトピーとか皮膚疾患もあり
自分の身体の醜さが本当に嫌になるし、
好きになれないけれど、
少しでも良いから自分の身体を愛してあげたいなと
思うことができた作品でした。
きっと私が1番に私の身体を大切にできる
存在だから。 -
17人の書き手がつづる、自分の身体をめぐるエッセイ。「私の身体」をテーマに少しずついろんなお話が読めたのが良かった。いろんな人の考え方を知れるのは、楽しい。
藤野可織さん「『妊娠』と過ごしてきた」が一番好きでした。全てではないけれど、少し共感できる箇所があり嬉しかったです。
その他、心に残った一文
千早茜さん「自分とは違う身体を介した世界があることは想像しようと思えばできるのだ」
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性の話はタブーな雰囲気の家で育ったし、友達同士でも、そういえば踏み込んだ話はあまりしないかも。
女性作家さんの性をテーマにした本ということで、どんな感じだろう?と思って手に取っみたら…予想以上にあけっぴろげな内容だったのでビックリ。
(自宅で読んでてよかった)
どれもこれも、興味津々で読みました。
どんな感想を書いたらいいのかわからないけど、性に関することはほんとに人それぞれだってことがよくわかった。
そして、多かれ少なかれ皆さん嫌な体験もされているなと。
私も忘れていた過去の嫌な記憶を思い出してしまった。
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2024/10/27
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2024/10/27
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リレーエッセイ方式で17人の書き手が
『私の身体を生きる』という性をテーマに綴った作品。
想像していた感じと、かなり違っていた。
同じテーマでも書き手によって随分とみえる世界が変わるものだ。編集者から依頼された形で綴っているためか、何となく及び腰に感じる作品も少なくない。
女性しばりでリレーエッセイ集にした意味する所も、問いたいが、赤裸々告白をするものから、トラウマ的な内容を飄々と語ったものまで、多種多様・・・
トップバッターの島本理生さんの作品だけは、眠っていたような共感が呼び起こされる様な感覚があった。
恋愛ものがお得意な作家さんだけに、性の役割にも飄々と鋭い着眼点をお持ちだ。
色々な考え方や捉え方があるんだなぁと感じる一方、敢えて?競い合って?マイノリティ側に寄って描いている様に感じるものもあり、私にはあまり馴染まなかった。
性の話が公にはタブーとされていた時代を生きてきたからか、この歳になってそういう話ができる方が見つかると一気に距離が縮まる。
人によっては幾つになってもタブーなので、手探りと嗅覚?笑で探し当てる感覚に近い。
このテーマで男性バージョンもあったら読んでみたい。
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ビックリするほど重い本でした。
休憩中に読む本として手に取ったのですが、途中でこれは休憩にならないなと笑
リレーエッセイということで、この本をここまで赤裸々に自己開示する本にした立役者は2番目に登場した村田沙耶香でしょう。流石です。あっぱれです。彼女を「キチガイ」だと言った不愉快な芸人の話がありましたが、彼にはわからない「あちら側にいってしまった人感」があるのでしょうね。当たり前と言えば当たり前。だって世界の村田沙耶香ですもの笑。わかってたまるかです。
そして、次の功労者は鈴木涼美。グッとレベルが上がりました。確信犯的な書き方で自己開示しなれてるというか笑
でも上野千鶴子との往復書簡の頃よりさらに分析は進んでますね。一番文学的でした。
鈴木涼美の次の金原ひとみは日和りましたね。娘さんがお年頃なので、フィクションでしか書けないのかな?と穿った見方をしてしまいました。テイストが違い過ぎて、申し訳ないけど、逃げた割に攻めた感じにしあげてるのが、私にはかえってちょっと気持ち悪い感じでした。あくまで私事で勝負して欲しかったです。(厳しい?でも、他のみなさんがあまりに真っ向勝負で自分をさらけだしてくれているので)
しかし、もうこうなったら、皆さんのいい意味の競争は止まりません。え?この人もここまで行く?というリレーが続いて、10人目、能町みね子。流石です。自分の身体が自分の敵だという痛み。胸に響きました。
そして!まだ驚きは続きます。李琴峰!
これをなんと表現したらいいのか、連帯?そう連帯感を感じました。小説家たるもの、大事なものとそうでないものの区別はつくんだから胸張ってようぜと言う潔さに胸が熱くなりました。
読者を信じてるというか。価値観がブレないというか。
ずっとこの作家たちを応援し続けようと思います。(金原ひとみを除く笑)
畑違いの最後の二人は知らない人たちでした。少しトーンも違っていたかも。正直、さほど胸に響きませんでした。芸人たちは人間として女性を扱っているというのも、うーん、と思いましたし。
ですが、この本を読んで女性たちがいるから日本の未来は明るいのかもと久々に思えました。 -
タイトルを見て考えた。自分の外面と内面とのギャップ。心の入れ物としての身体。自分の内面の変化とは違う速さで変化していく身体。自分にとって身体とは何だろう。
『文学界』に17人の作家さんが、リレーエッセイという形で掲載したものを書籍化したもの。真摯に、女性としての自分の身体や性に向き合う姿を、率直に語っていく。当然、いろいろな捉え方があるのだが、村田沙耶香さんの「お日さまの光」「ほかほかの布団の隙間に足を突っ込んで」「安心感に包まれ」ての行為というのが印象的だった。 -
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◆性や外見めぐる痛切な語り[評]水上文(文筆家)
<書評>『私の身体を生きる』西加奈子、村田沙耶香、金原ひとみほか 著:東京新聞 TOKY...◆性や外見めぐる痛切な語り[評]水上文(文筆家)
<書評>『私の身体を生きる』西加奈子、村田沙耶香、金原ひとみほか 著:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/336720?rct=book2024/07/01
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新聞でこの本の事を知ってとても興味を持って、じっくり読みました
作家の皆さんの身体や性の事、体験した事、とても赤裸々に綴ってあって、共感出来る部分やそうでない部分、驚く事、こういう考え方もあるのか…読んでも理解しきれない事も…でもとても興味深かったです。
金原ひとみさんのエッセイは終始クスクス笑ってしまいました。何歳頃のお話なのでしょうか?
男性も女性と同じように妊娠出産ができたならどんな世の中なんだろう?とか
性のことや身体の事をオープンに話せる友達が私には居なかったので、居たら良かったなぁとか思いました。 -
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17人の作家等の女性が性をテーマに語るエッセイ集。
性といっても、性行為であったり、ジェンダーであったり、身体的なことであったりするが、それぞれが抱える生きづらさみたいなものを、真剣に、そして赤裸々に語る。
結構な重い内容であるために、衝撃を受ける。自分が思う普通を考え直さなければならないなと思えるものだった。 -
身体や性についてのエッセイ集。この中で柴崎友香さんが呈示していた疑問「なぜ書き手の性別を限っているのか」、私もこれと同じことを思った。もう、このフェーズは終わっていないか。いま、同じテーマで、男性やその他の性の人の語ることも聞きたいし、それらが同じひとつの場所に並べられているところを見たい。
どのエッセイもそれぞれ興味深かったし、色んな方向に心動かされたが、上記の意味で、柴崎さんが「このような疑問を私が持っていることを編集者と共有できたので、書くと返答した」という経緯を書いてくれていたことが、いちばん嬉しかった。もちろん、疑問の詳細は私が書いたこととは違ったけれど。 -
テーマはとても興味深い。
面白いかと言われれば分からない。
人の隠しておく部分を覗き見したような気持ちになった。「隠しておく」部分ではないのである、もっとオープンに話そうよ、自分の身体のことなんだから、がメッセージか?
年を経ると病気の「身体」のことをしょっちゅう話すようになるのに、この本読んで「隠しておく」部分と感じたのは何故なのだろうか? 社会による刷り込みか? -
何ともどれも衝撃的であり個性的である。
知っている作家さんたちは、ある程度予測できるものの、初めて知る人の文面が、その人を知らないせいか更にぶっ飛んでる感がする。
とはいえ、面白い企画ではある。
連載ものとして読むにはいいが、纏まった文庫本として読むには濃すぎる感あり。ゆっくりと読むのがベスト。 -
「身体」は、肉体だけでなく心や精神を含める__かわいい装丁からは想像できない内容でした!個々のセクシュアリティがかなり赤裸々に語られており、共感よりも衝撃の方が多かったな〜!
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思っていたより赤裸々すぎて少しひいた部分や、知りたくなかった話もあった。
女性と言うだけで、性的な対象となったり、痴漢などの性被害にあう確率が本当に上がるのだろうか?男性のカラダだって不都合や苦痛があるんじゃないのか?
色々な話を読んでみて、今まで自分のカラダで悩んだことがないし、性的な被害にもあったことがないのは幸せなことだったんだなと実感できた。 -
女性作家の自身の身体にまつわるエッセイ集。特に30,40代の今人気の作家さんたちだけを集めたというのが面白い。自身の身長について書かれている方もいたが、自ずと性にまつわる話が多かった。
個人的に感動したのは村田沙耶香さんと能町みね子さん。こちらの感想で、女性なのに自慰について書かれている方が多くて引いた、という感想が少なくないのは正直ちょっと残念だなと思った。村田沙耶香さんは幼少期から行っていた自慰について、いやらしいものという周囲との認識の差に未だに慣れない、ということを書かれていたのだが、子供の頃の自分の王国という表現でその感覚について本当に美しい描写をされており、涙が出そうなほど感動した。現代の子供向けの性教育本を読むと、自慰は人前でオープンにするものではないがご褒美のようなもの、とあり、本来いやらしく汚らわしいものというより村田さんのような表現が正しいのではないかと思った。
また、能町さんの文章は珍しく彼女が普段あまり公で書かれない自身のトランスジェンダーであることの葛藤が書かれており、普段の彼女の冷笑系の口調ではなく、本当に心の叫びという感じで涙が出た。さすが言語化能力に長けている方だけあって、「ノーマル」な人間への想いなど、初めてトランスジェンダーの心の片鱗のようなものを少し理解できたような気がした。
それにしても、西加奈子さん始め、ほとんどの作家さんが若い頃に性加害を経験しているというのが恐ろしすぎる。言葉にするお仕事の方たちだからこのようにオープンにして下さったが、加害を言葉にできない人間がどれほどいるか(小さいものも含めたらもしかしたらほとんどの方かもしれない)と思い知らされた。 -
出産入院中に読むか〜と購入。
スカート履くのが嫌で泣いてた自分が出産か〜、、、という気持ちにマッチするエッセイがいくつか。
自意識についてがテーマなので当然っちゃ当然なんだが、「こういう私、どう?」が何気ない振りして3日目の経血くらい滲んでる文章も結構あったなかで、(そのヤンキーという修飾語いるか?みたいな)藤原麻里奈、すごすぎる。
女を捨ててるのに"女なのに"のリングの中で評価されることに気持ちよさを感じる、ってところ、こんな素直に自分の欲求捉えられるのすごすぎる。(2回目)
自分も自分しか見ないような日記ですらすぐ滲ませちゃうので、ああいう文章を書けるようになりたい。文章というか、自分の考えとか心の動きをカッコつけずにそのまま捉えられる力?
2024/10に読んだのを電子の方で書いてたので転記 -
女性として生きて来た中での、著名&人気作家さんたちが悩みを赤裸々に綴られた連載が一冊に。
自分が女性でいることを肯定するために背中を押してくれるような内容だった。
無神経な数多の男性達に加害されてきた傷への癒し 自分だけではなかった、という、女友達と行ってきた、経験を分かち合って貰えることへのありがたみ
女性の身体の不安 妊娠や性行為、体調不良、弱さ
見た目への若い頃の過剰な拘り、ジャッジされることへの抵抗感と迎合
まるっと。
アンソロジーの作品
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