天使の跳躍

  • 文藝春秋 (2024年8月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (456ページ) / ISBN・EAN: 9784163918839

作品紹介・あらすじ

「神に愛された天才」vs「人に愛された中年の星」

知られざる将棋のタイトル戦を舞台に繰り広げられる、感動の人間ドラマ。
恋愛小説の金字塔を立てた著者が開いた、新境地。

40歳までタイトルを獲れなかった棋士は、引退まで無冠に終わるーー。
それが才能と加齢による限界がもたらす、将棋界の残酷な歴史。
田中一義は46歳。かつて5度もタイトル挑戦に敗れ、あと一歩で栄冠に届かなかった「悲運の棋士」。それでも諦めずにきた彼に奇跡が微笑み、念願のタイトル挑戦権を手に入れた。
だが迎え撃つ相手は「令和の王」ーー源大河八冠。まだ一度もタイトル戦で敗れたことのない、全盛期の若き天才。
それは誰もが絶望する、中年棋士のラストチャンスだった。

家族と戦友、元天才の弟子との絆、初恋と、青春の残光……これまでの人生のすべてを星のごとく燃焼させる一義は、神の子に届くのか。

熾烈な才能の世界と家族愛をみごとに描いた傑作。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

将棋界の厳しさと人間ドラマが交錯する物語が展開されます。46歳の棋士、田中一義は「悲運の棋士」として知られ、数々の挑戦に敗れながらも諦めずに努力を重ね、ついにタイトル挑戦権を手に入れます。しかし、彼の...

感想・レビュー・書評

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  • 将棋の世界って厳しいねぇ!

    40歳までタイトルを獲れなかった棋士は、引退まで無冠に終わる
    それが才能と加齢による限界がもたらす、将棋界の残酷な歴史


    田中一義は46歳
    かつて5度もタイトル挑戦に敗れ、あと一歩で栄冠に届かなかった

    彼のあだ名は「悲運の棋士」
    しかし、あとを継ぐ言葉がある


    「されど不倒」


    何度挑戦に敗れようともけっして挫けず、不断の努力で40半ばを過ぎても第一線に留まり続 けている

    そして、タイトル挑戦権を手に入れ、檜舞台に戻ってきた
    迎え撃つ相手は「令和の王」源大河八冠
    まだ一度もタイトル戦で敗れたことのない、全盛期の若き天才

    さぁ、『おじさんの星』田中八段が史上最年長タイトルを目指す聖王戦はいかに!?

    将棋界の残酷な歴史を覆すことはできるのか!?



    この本を読んで思いました
    私って将棋に関する小説好きなのかなと?

    将棋関係の小説はたぶん数冊しか読んでないけど、どれも高評価なんだな
    私って将棋小説好きなの??

    誰か教えてーーーっ!!!

    • 1Q84O1さん
      ultramanさん

      おやめなさい!( ゚д゚ )クワッ!!
      ultramanさん

      おやめなさい!( ゚д゚ )クワッ!!
      2024/11/01
    • mihiroさん
      一休さーん(^-^)/
      将棋はまったく分かりません〜(^_^;)
      将棋が題材の本も読んだ事ないなぁ〜
      結構読んでるって事は、一休さんは将棋が...
      一休さーん(^-^)/
      将棋はまったく分かりません〜(^_^;)
      将棋が題材の本も読んだ事ないなぁ〜
      結構読んでるって事は、一休さんは将棋が好きってことですね〜♡♡
      2024/11/02
    • 1Q84O1さん
      mihiroさーん

      読み出したら結構面白いんですよ!
      ちょっとハマっています
      読みたい本だらけですが、ちょっとずつ将棋関係も読み進めてみた...
      mihiroさーん

      読み出したら結構面白いんですよ!
      ちょっとハマっています
      読みたい本だらけですが、ちょっとずつ将棋関係も読み進めてみたいと思います^_^
      2024/11/02
  • 若き令和の王 源大河八冠に挑む
    おじさんの星 田中一義八段
    将棋界の残酷さ
    家族と戦友
    弟子

    もう、久々に泣かされました
    中盤からは鳥肌と涙

    将棋の知識は全くありません
    学生の頃ちょっとチェスをかじったくらい
    将棋の対局は
    勝負飯とおやつしか見てません^^;
    でも、存分に楽しめる1冊です

    「ないと思って探すから、ないんだ」
    一義の父の言葉がすごく深く響く

    図書館本

    • へぶたんさん
      あこあこさん、こんばんは(^^)
      私も勝負飯とおやつしか見てません笑
      でも何故か、将棋小説大好きです
      これも面白そうですね〜♪
      あこあこさん、こんばんは(^^)
      私も勝負飯とおやつしか見てません笑
      でも何故か、将棋小説大好きです
      これも面白そうですね〜♪
      2024/09/28
    • あこあこさん
      へぶたんさんおはようございます
      私も将棋わからないけど
      将棋小説は手に取っちゃいます
      実在の棋士達や将棋界のことを
      よく知らないから楽しめた...
      へぶたんさんおはようございます
      私も将棋わからないけど
      将棋小説は手に取っちゃいます
      実在の棋士達や将棋界のことを
      よく知らないから楽しめた感もあります
      おすすめです(^^)
      2024/09/29
  • 無冠のまま40歳を過ぎた棋士がその後タイトルを獲得できた例はない。
    知力、体力がいる将棋界で若き天才八冠に挑む。
    ある棋士をモデルにしており読み応えのある小説だった。

  • 将棋がわからない私でも充分楽しめた。主人公は八段のプロ棋士、ただ46歳の現在でも未だ無冠で将棋界でも同情や侮蔑の感情に取り囲まれている。対するのは有名人がモデルではないかと思われる27歳の天才棋士。冠を賭けて5番勝負が始まる、と言う展開だが、主人公の一義を取り巻く環境や人間関係などが過去に戻りつ明らかにされていき、まるで青春小説の様な爽やかさが残る。「桂馬とは斜めにジャンプして他の駒を飛び越えて行ける」題名の由来も美しかった。一局ごと棋譜があるので好きな方にも納得できるかも。

  • 感想
    面白い!将棋と人間ドラマが相まって、主人公を応援したくなる。

    おじさん無冠棋士が自分の昔の経験を重ねて、現在の魔王に挑む!スラムドック・ミリオネアみたい展開。その将棋版?



    あらすじ
    田中一義46歳棋士。これまで無冠。棋士としてのピークはとっくに過ぎたが、聖王戦の挑戦権を得る。

    相手は源八冠、6年間八冠をキープした魔王。

    時代が変わり、AIが将棋の主流となった。AIを使って相手が知らない差し筋を探して研究する。

    一義は第1戦に向けて、新たな勝ち筋を見出し、令和の王に挑む。序盤は目論見通りに展開したが、相手が仕掛けた罠にハマりあえなく負けた。

    弟子の涼は、一時は源と並んで時代を築くと期待されたが、21歳になってもプロ直前の三段リーグから抜け出せない。土壇場での弱さが出て、不貞腐れてしまった。

    一義と同期の小湊は、涼をかつて同期の天才と呼ばれた星川に重ねる。星川が編み出した後手からの攻め筋を小湊と一緒に詰めて、第2戦への希望に繋げる。

    星川は、大切な時期をギャンブルに捧げて降段となり、消息を経つ。

    第二局は星川の作戦を使って序盤は優位に進めるも一手間違いから劣勢になるが、なんとか千日手に持ち込む。再局においてはボンミスから一気に攻め込まれて敗退する。

    第二局に敗れて途方に暮れていた一義は、小湊に誘われて飲みに行く。そこでかつての7冠の上州に会う。一義は思い切って研究会に誘い、承諾を得る。上州との対局で過去に囚われず新しいスタイルを恐れないことと、大物との対戦で何かが吹っ切れる。弟子の涼も第二局を見てやる気を取り戻す。

    第三局は、一義が優先の進め、涼も憎き加賀との対局を者にする。新しいスタイルで源に初めて勝つ。

    第四局、後手であらゆる居飛車戦略を対策してきた一義だったが、源は振り飛車で攻めてくる。一義は浮き足だって攻め込まれて、絶体絶命になったが、源の一手の間違いから逆転する。

    第五局、達観した一義は全てが上手く指せる展開になり、遂に源八冠を敗る。

  • とても清々しくて気持ちの良い物語との出会いになりました。
    将棋のことはあまり分からないのですが、そんな私でも楽しめました。
    将棋に情熱を注ぎ、登場人物の熱がたくさんの人の心を動かし、心動かされた人が感謝の気持ちで恩返ししたくなる。
    それぞれに抱える将棋への接し方や考え方は違っても、第1線で活躍される方々には通ずるものもあったり、本気で何かと向き合っている人のカッコ良さを感じました。
    そして、勝ち負けのある世界なのに、みんながキラキラととても美しく描かれていて感動しました。

  • プロ将棋の世界を知れた一冊になった。
    特に対局中の会場運営側の気遣い(音の邪魔にならないように水道を止めるなど)には、感動した。
    また、対局中のシーンや勝つための葛藤のシーンには惹きつけられて目が離せなかった。

  • 藤井(聡太)風の人とか羽生風の人とか藤井(猛)風の人とかよく知られた人は一通り出てくる。
    もちろん主人公のモデルで監修のおじさんも。

  • 心身ともにピークがすぎた46歳のおじさん棋士が悲願のタイトルに挑む。プロ棋士たちがしのぎを削る超一級の頭脳戦。対局の緊迫感にゾクッとする。将棋に詳しくない私でも最高に面白かった!おじさん棋士がとても人間臭く(だらけたりかっこつけたり思わず失言しちゃったり)、自然に肩入れしてしまう。言わない後悔より言う後悔、とにかく行動してみる勇気。周りを固める家族、研究会の仲間、ライバルたち、登場人物は多いけど一つ一つのエピソードが興味深く立体的。外からは伺いしれない将棋界のこともわかりやすく書かれていて知識欲も満たされる。

    読み終わって振り返ると作品全体が一つの美しい棋譜のよう。ぱしっぱしっとピースがはまっていくような心地よさ。極上の浮遊感が忘れられない。そしてもう一つの隠された驚きもお楽しみ。

    もっともっと世に知られてほしい素晴らしい作品。

  • 読み終わって涙と感動で脳が混乱。将棋は少しわかるけれど、棋譜はさっぱりわからない。でも、対戦している2人の雰囲気はとても理解できて田中一義八段を応援している自分がいる。源八冠は藤井聡太君だろうかなどと想像したり、でもまだ27歳じゃあないものね。などと思ったり。将棋に人生を賭けて、周囲の期待を一身に受けて、最後のタイトル戦に臨み勝った中年の星。彼の生き様をたどって、一緒に戦っている気持ちになった。

  • あまり将棋に興味がないので、イマイチ将棋の内容は判りませんが、中年の後がない棋士・田中と令和の王・源との最後のタイトル戦は白熱した物で、手に汗握る展開でハラハラでした。

    将棋を通して繰り広げられる人間ドラマも熱くて、一気読みでした。
    あまり人に興味のない源も、敗れた事で人間らしさを取り戻せた気がしました。

  • 将棋は全く分からないのだけど、こういった将棋の戦いの中にある人間ドラマのお話は凄く好みです。漫画でいえば「三月のライオン」とか。
    挑戦者にも王者にも必ず苦悩があってもがいて、なお盤に向かう姿勢がかっこいい。
    心震えた。
    もちろん師匠もそうだけど、弟子の元天才少年の方も素晴らしい立ち上がり方だった。

  • 46歳の棋士
    おじさんでも現役で、自分史上最高で闘える

    折れた元天才の青年
    「すげえ」、素直に思い昂ってる自分
    まだ自分は将棋指しだなと じんと染みた

    まだ指すんですか?
    無様だけど、俺はこっちだと信じてるんだ

    一勝してから休まず研究する姿見て、
    娘の美玖が「ガチじゃん」
    子どもたちも挑戦する父は嬉しいのか

    桂馬が他の駒を飛び越え、ハッとするような美しい手筋や美しい詰みを生む。それを天使の跳躍と呼んでます

    天才の源。盤上しか見ない
    周囲の雑念を追い払おうとしたら、人の顔が認識できなくなった。今回負けることで見えるようになり、学生時代に秘密を知ってたヒカリと通話。「会えない?顔が見たいんだ」ヒカリの顔を知らない
    →なんか人生の煌めき。いいな

  • 46歳の棋士が初めてタイトル戦に臨む。
    相手は八冠の若手棋士。
    一戦一戦の戦いの描写は分かる方には分かるのだろう(残念ながら私は詳しくない)。
    棋士も1人の人間。負ければ悔しく勝てば嬉しい。
    周りの人達も。
    将棋仲間や家族からみた1人の棋士の姿が生々しかった。

  • 将棋のことをあまり知らないために感情移入できず…

  • 将棋のことは一切分からないど素人の私でも、楽しんで読むことができた。主人公の人柄も素敵だし、彼の家族、棋士仲間、弟子、亡くなった父親、将棋界のレジェンド等、たくさんの人とのエピソードが一つ一つ、どれを取っても良い。特に、弟子である涼との関係には胸が熱くなった。将棋のこと分からないし、駒の読み方も分からないし…と途中で読むのを投げださなくて本当に良かった。
    そして最後まで読み進めると、本作での対戦相手である源大河の素顔を覗き見た気分になれた。ずっとヴェールに包まれていた彼の素顔のエピソード、これまた素敵だった。彼は決して神ではなく、一人の人間。それが分かっても尚、読後の満足感を一切壊さない、七月先生の筆力に魅了された。

  • 将棋を題材に勝負する様を程よく会話形式な所が有り、読みやすくて凄く良かったです。
    これは感動する作品でも有り、読んでいて大満足な1冊でした。
    次の作品も将棋小説を読みたいですね。

  • 将棋会の「中年の星」的な主人公がまわりの人に助けられながら執念で将棋のタイトル戦の勝利を掴みとる物語。頭の中で、「某現代の天才最強棋士の師匠」をイメージしながら読み進めた。
    日々、他者を想い、リスペクト・感謝して生きることの重要性、「生まれてから現在まで、自分は他者に助けられているんだな」ということを感じた。

  • 将棋はさせないけれど、見るのが好き。対局前の駒を並べていく時の様式美、手を封じる時の緊張感、詰み筋を辿っていく時の高揚感、そして何より棋士たちの将棋愛が溢れる感想戦。
    将棋を描く小説は、過酷な奨励会の現実、トップ棋士の孤独や焦燥、駒に纏わる物語など読み応えがある作品が多くこの作品も期待して読んだ。

    登場人物の設定が実在する棋士を思い起こさせる。平成の王者・上州九段はあの棋士、令和の覇者・源八冠はあの棋士、29歳で三冠となった速水九段はあの棋士、“男爵”の異名を取る横歩取り名手・華山はあの棋士などなど想像するのも面白い。

    ”中年の星“田中八段が令和の覇者に挑む聖王戦を軸に進むこの作品、圧倒的強さを誇る王者に対して判官贔屓でそうあって欲しいというのはわかるけど、第3局のあの場面でそういう手を指すかな〜と、ちょっとうまくいきすぎな感が否めず。

    設定が現実に近すぎるだけに、ご都合主義の展開に興醒め。そこに源の秘密まで盛り込んで、なんだかな〜って感じ。
    この展開なら、ここまで現実に寄せなくてもよかったんじゃないかという感想。

  • 将棋がわからない私には専門的すぎて理解できませんでした。

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著者プロフィール

大阪府生まれ。『Astral』(電撃文庫)でデビューし、ライトノベル、一般文芸などジャンルを超えて幅広く活躍。第3回京都本大賞受賞作『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(宝島社文庫)はミリオンセラーとなり話題を集めた。他の著書に『君にさよならを言わない』(宝島社文庫)、『ケーキ王子の名推理』(新潮文庫)などがある。

「2021年 『100万回生きたきみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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