よむよむかたる

  • 文藝春秋 (2024年9月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784163918976

作品紹介・あらすじ

本を読み、人生を語る。
人が生のままの姿になり言葉が溢れだす。
そんな幸福な時間をぎゅっと閉じ込めたい、という願いが込められた物語です。



小樽の古民家カフェ「喫茶シトロン」には今日も老人たちが集まる。
月に一度の読書会〈坂の途中で本を読む会〉は今年で20年目を迎える。

最年長92歳、最年少78歳、平均年齢85歳の超高齢読書サークル。
それぞれに人の話を聞かないから予定は決まらないし、連絡は一度だけで伝わることもない。
持病の一つや二つは当たり前で、毎月集まれていることが奇跡的でもある。

なぜ老人たちは読書会を目指すのか。
読みが語りを生み、語りが人生を照らし出す。
幸福な時間が溢れだす、傑作読書会小説。

みんなの感想まとめ

人々が生のままの姿で言葉を交わす幸福な読書会の物語が描かれています。小樽の古民家カフェ「喫茶シトロン」で開催されるこの読書会は、92歳から78歳までの高齢者たちが集まり、20年の歴史を持つ特別な場所で...

感想・レビュー・書評

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  • あなたは、『読書会』に参加したことがあるでしょうか?

    “同じ本を読んだ人たちが集まり、感想や考えを共有する場”という読書会。私は参加したことがありませんが、『読書会』という3文字で検索をかけると、夥しい量の情報が表示されます。図書館や公共施設が主宰するもの、民間の書店が主宰するもの、そして個人がオンラインやオフラインで開いているものなど、この世に『読書会』と名のつく集まりは数多あるようです。自己主張の場ではなく、評価の場でもない、ましてや人生相談でもないという『読書会』の場は、”ここにいていい”と感じられる場所として機能しているからこそ存在し続けているのだと思います。

    さてここに、三年ぶりに開かれた『読書会』の場で、思いもかけず『名誉顧問兼書記』になってしまったという二十八歳の男性が主人公となる物語があります。『最年長九十二歳、最年少七十八歳』という『読書会』が描かれるこの作品。『作家、だが小説が書けない』という主人公の心持ちが描かれるこの作品。そしてそれは、”平均年齢85歳、超高齢読書サークルの200日”を描く『読む会』という『読書会』が舞台な物語です。
    
    『ヤァヤァ、どうも、どうもでした』と、『最初の老人』が『午前中にやってきた』のを迎え入れるのは『小樽』に店を構える『古い民家を改装した喫茶店』の『雇われ店主』・安田松生(やすだ まつお)。『あれ?みんなは?』と訊かれ『まだみたいですね』と答える安田は『一時からと聞いてますが』と、『壁掛け時計を指差し』ます。『坂のまち小樽に暮らす人々が人生という坂の途中で本を読み、大いに語り合う会』・『坂の途中で本を読む会』という『彼らのサークル』は、『例のコロナで休会を余儀なくされていたものの』、『この三月をもって再開の運びとなり、今日がその初回』、『彼らは三年ぶりに集合』します。『最年長九十二歳、最年少七十八歳。あとの四人は八十代という陣容』を思う安田は、彼らの『「なにがあってもおかしくない」年頃』から『全員集合を危ぶ』んでいました。『いくら「歳のわりには元気」とはいえ、いろいろと「進んだ」のではないか』と思う安田は、『彼らほどの高齢者と接するのは初めての経験』という中に混乱もあります。『昨年四月に齢五十で再婚し、夫の転勤に伴い函館に転居した』『喫茶シトロンのオーナー兼前店長』から店を任され『おっかなびっくりの日々』を過ごしてきた安田は、彼女から『読書会をする老人たちの』説明を受け、詳細を記したノートまで引き継いでいました。『最初にやってきた老人』は、『北海道では人気のアナウンサーだったという』会長です。そして、それから『チョット、チョット、久しぶり!』、『ヤー、生きてたかい?』と、『例会開始の一時間も前に、坂の途中で本を読む会のメンバーは、全員、顔を揃え』ました。そして、『ヤァヤァおよそ一年のご無沙汰でした。お待たせしました。坂の途中で本を読む会の例会を開始いたします』という会長の挨拶から『かっきり一時に例会が始ま』ります。『デ、ですね、われわれ坂の途中で本を読む会も、今年、イヨイヨ発足二十年となり』と挨拶を続ける会長は、『彼がネ、美智留さんの甥御さんの安田松生くん!なんと小説家!』と、安田のことを紹介します。『「エッ?なに?」「なんて?」「小説家?」「小説家だってサ」と会員たちのざわつきが収まらないなか』、『賞をとったんだよネ!』と言う会長に『あー、新人賞ですね。四年前』と答える安田。『本もネ、出してるって聞いたヨ』、『それは三年前ですかね』というやり取りに『「本?」「本!」「本だって」「本かい」「本サァ」と会員たちのざわめきが止ま』りません。『「本」はあの人たちにとって特別なものらしい』と思う安田は『自称小説家兼雇われマスターの安田松生です…』、『よろしくお願いします、と頭を下げたら、一斉に拍手が起こ』ります。『どうでしょう、みなさん』、『安田松生くんに、わが坂の途中で本を読む会の名誉顧問になっていただくというのは』と言う会長に『歓喜の顔つきで「おおっ」とどよめく会員たち』から、『「賛成!」「異議なし!」の声と熱のこもった拍手が起こ』ります。『せっかくサァ、作家先生が参加してくださるンなら、書記もやってもらったらいんでない?…作家先生はなんたって書くのがショーバイだしサァ、サラサラっと書くんでないかナーと思って』と会員の『マンマが真っ直ぐ手を挙げ』ます。それに『「なるほど」みたいにうなずく一同』。そして、『名誉顧問兼書記』として『例会』に加わることになった安田という中に、『ひとりずつ自己紹介といきますか!』、『会長の大槻克巳です』、と順に自己紹介が始まりました。『つづきまして秋の二十周年事業について』と進む『例会』の中、『二十周年事業の責任者は安田くんにお願いしますか!』と『会長が言い出し』、『「賛成!」「異議なし!」』と『ほっとし』たように声をあげる面々。『ぼくたちみたいな若者の入会は渡りに船だったろうなぁ』と思う安田ですが、『ぼくは、きっと、この人たちの助けになることができる』とも思います。『坂の途中で本を読む会』の活動を通じて、安田の心が変化していく様が描かれていきます。

    “小樽の古民家カフェ「喫茶シトロン」には今日も老人たちが集まる。月に一度の読書会〈坂の途中で本を読む会〉は今年で20年目を迎える。最年長92歳、最年少78歳、平均年齢85歳の超高齢読書サークル。それぞれに人の話を聞かないから予定は決まらないし、連絡は一度だけで伝わることもない。
    持病の一つや二つは当たり前で、毎月集まれていることが奇跡的でもある。なぜ老人たちは読書会を目指すのか。読みが語りを生み、語りが人生を照らし出す。幸福な時間が溢れだす、傑作読書会小説”と内容紹介にうたわれるこの作品。「別冊文藝春秋」の2021年3月号〜5月号、2022年11月号〜2024年5月号にかけて連載された後に単行本として刊行されたこの作品は、2025年1月の第172回直木賞の候補作に選ばれてもいます。

    さて、そんな物語は主に二つの事柄が描かれていきます。まず一つ目は『読書会』である『坂の途中で本を読む会』の活動です。これがどんなものかをまとめておきましょう。

     ● 『坂の途中で本を読む会』って何?
      ・『坂のまち小樽に暮らす人々が人生という坂の途中で本を読み、大いに語り合う会』

      ・『毎月一回、第一金曜の午後一時に集まっていた』が、コロナ禍で休会、三年ぶりに再開

      ・『課題本をひとり二ページ見当で朗読し、その都度、皆で感想を述べ合う』、『これが一ラウンドで、時間の許すかぎり何ラウンドでも繰り返す』

      ・『課題本は「読む本」、朗読は「読み」と言い換えるのが定着していて、「読み」の順番は入会順。読む会では、オヤツ当番、読む本当番などさまざまな「当番」があるが、その持ち回り順はすべて入会順』

      ・『課題本決めを担当するのは「読む本当番」』、『課題本の候補作を挙げる係で、話し合いを経て決定する』、『課題本は次回の例会までにおのおの用意するのが基本』

      ・『持ち回りで喫茶シトロンに予約を入れる決まりになっている』

    はい、おおよそのイメージが伝わったかと思います。物語の舞台は、『読書会』が開かれる『喫茶シトロン』になります。こちらも見ておきましょう。

     ● 『喫茶シトロン』ってどんなお店?
      ・『古い民家を改装した喫茶店』、『六畳と四畳半、畳敷きの二部屋がふすまを開け放してひとつづきになっている。大正ロマン風の椅子席とソファ席がゆったりと配置され、丸形の石油ストーブに載せたやかんがシューシュー湯気を出していた』

      ・『コンクリの土間には脚付きの下駄箱、短い廊下にはだれかの愛蔵書と思しき書籍や漫画本が並ぶ本棚と足踏みミシンが置いてある。場所は小樽だ。北海道小樽市』

      ・『オーナー兼前店長』の美智留から引き継ぎ、『雇われ店長』として安田松生が店を切り盛りする

    物語の舞台は『坂のまち』とも言われる『北海道小樽市』です。『人生という坂の途中』と上手く掛け合わせながら物語は『喫茶シトロン』を中心に催される『坂の途中で本を読む会』の様子を描いていきます。そんな会には、6人の人物が会員として参加しています。作品冒頭にまとめられている会員紹介を引用しておきましょう。

     ● 『坂の途中で本を読む会』の会員たち
      ・会長(大槻克巳): 『この会の発足から会長を務める。八十八歳』

      ・シルバニア(三田桃子): 『副会長。元中学校の先生。八十六歳』

      ・マンマ(加藤竜子): 『会計。八十二歳』

      ・蝶ネクタイ(佐竹均): 『元中学校の先生。シルバニアとは同僚だったことがある。八十六歳』

      ・まちゃえさん(増田正枝): 『会の最高齢。九十二歳。「明典」という息子がいる』

      ・シンちゃん(増田晋平): 『まちゃえさんの夫。付き添いで入会。七十八歳』

    はい、『最年長九十二歳、最年少七十八歳。あとの四人は八十代という陣容』は圧巻です。物語では、この年齢感をユニークに描いていきますが、その中から、この集団のイメージ、『例会』が開かれている様子が浮かび上がってきます。どこかほのぼのとしたイメージは、決して嫌味でもなく、それでいて作りものっぽい雰囲気感がなく、極めてリアルです。では、実際の『読書会』の様子を少し見てみましょう。

     『エー読む本は今月から「だれも知らない小さな国」です。作者は佐藤さとるさん。昭和三年生まれだそうですから、まちゃえさんのみっつ上ですか』

     『アレェ、じゃー、佐藤さんは辰だねぇ』

     『なら佐藤さんは佐藤慶と同い歳だ!』

     『佐藤慶、好きだったんだよネェ。あたしは倍賞千恵子とおんなじだけど』

    良い感じですね。ただこれだけではそれぞれの面々の個性はそこまで見えてきません。しかし、物語を読み進めるに従って、それぞれの個性がハッキリとそこに浮かび上がってもいきます。また、集団の中におけるそれぞれの役割、ポジションのようなものも見えてくるのも面白いところだと思います。物語では、『例会』の様子が描かれていきますが、お年寄りの活動のひとつとしてとても良い場だと思いました。一方で、そんな場に巻き込まれていくのが主人公である安田松生です。叔母の美智留から『喫茶シトロン』を任された安田は叔母が残したノートの記述を元に、『坂の途中で本を読む会』の活動に関わっていきます。

     『貸し切り時間は午後一時から四時まで。料金はシニア割引適用で一時間につき二千円。別料金でのワンドリンク注文が条件で、持ち込みOK』。

    叔母から引き継いだ『読書会』へのお店の貸し出し条件の下、『喫茶シトロン』で再開した『例会』では、会長から安田が小説家であることが明かされ、さらには『名誉顧問兼書記』という役割どころか、『二十周年事業の責任者』という大役まで任されてしまいます。二十八歳という安田の年齢は、他の会員からすると子供どころか孫の年齢です。私だったら冗談じゃないと拒否してしまいそうですが、安田は予想外な心の平穏を見せます。

     『ぼくたちみたいな若者の入会は渡りに船だったろうなぁ』

     『ぼくは、きっと、この人たちの助けになることができる』

    まるで安田が仏のようにも見えてきます。しかし、そんな安田には隠された一面があることが匂わされます。これこそが、この作品で描かれていくもう一つの事柄です。四年前に『新人賞』を受賞したという安田。しかし、作品冒頭の人物紹介には『作家、だが小説が書けない』と何かしらの訳ありな様子が記されています。それこそが、『初めての単行本を上梓した』安田宛で、出版社に届いたという手紙の存在です。

     『ほんとうに、あなただけのお話ですか?
      あなたひとりでつくりましたか?
      モン』

    『緊急事態宣言が発令されたり、まん防なるものの期間が設けられたりしたあたり』というコロナ禍の始まりの時代に届いた不穏な内容の手紙の先に『安田は小説を書けなくなっ』てしまいます。物語では、そんな安田が『坂の途中で本を読む会』の活動を通じて変化していく様子が描かれています。

     『昨日まで「あの人たち」とひとくくりにしていた老人集団が、こうして顔を合わせてみたら、実はひとりひとり違っていたという一種の驚きが因になっていた。いったん知り合ってしまえば、どの人だってひとりひとり違ってきて、自動的にどの人もこの世でたったひとりの人になる』。

    そんな風に『老人集団』としか見えていなかった会員たちの存在が、ひとりひとりの人間として浮かび上がり、そんな彼らひとりひとりと関わり合いをもち、心を通わせていく日々の中で、『大いに触発』され、『発動』していく安田。

     『読書はひとりでするものだと思っていたが、そうとは限らないかもしれない。朗読や、感想という名の思い出語りも、安田の中で、物語を味わう手段のひとつに躍りでていた』。

    安田の中に気づきの感覚が生まれ、『こころの中が生き生きしてきた』という思いが湧き上がっていきます。物語では、『二十周年事業』を進めていく安田の様子が描かれていきますが、一方で、『作家、だが小説が書けない』という安田の人生にも光を当てていきます。そして、そんな物語が至る結末には、本を読む場を共有してきた人たちに見せる安田の温かい眼差しと、そんな経験が安田の人生に救いを与えていく様が印象深く描かれていました。

     『「作家」の肩書がモノをいい、名誉顧問、書記、二十周年事業責任者の三つの役職を担わされているのだが、読む会会員にとって安田は「孫より若い新入会員」に過ぎないようだ』。

    そんな風に『読む会』の中での立場を認識しつつも『この人たちの助けになることができる』と『読書会』である『坂道の途中で本を読む会』の運営に携わっていく主人公の安田松生。この作品には、そんな安田が『読む会』の活動の中で心持ちに変化が生じていく様子が描かれていました。『読む会』の面々の個性が良い味を出していくこの作品。結末に描かれていく物語に静かな余韻が残るこの作品。

    ハッキリ描かれることと、描かれないこと、その差配の絶妙な塩梅が読後に静かな余韻を残す、味わい深い作品でした。

  • おじいちゃん、おばあちゃん達の読書会のお話です。月に一度、喫茶シトロンで開催されます。その名も『坂の途中で本を読む会』。なんて素敵な名前。そしてもう20年も続いているという。
    とは言っても、その内容は独特。
    大きな特徴の一つとして、まず、一人ずつ音読をして、その読み方をみんなで褒め合うのです!
    「最高!」とか、「心を揺さぶられる」とか、「心洗われる清流の読み」とか。
    次の読書会までに、たくさん練習してきているんだろうなぁと想像してしまいます。
    読み方を褒め合った後は本の感想を述べ合うのですが、これも脱線に次ぐ脱線。本の内容というよりは、自分達の思い出話に花が咲いてしまうのです。しかもどこまでが本当のことか分からない妄想‥‥いや、ボケ‥‥?
    訳あって叔母から喫茶シトロンを任された28歳の、やっくん(おじいちゃんおばあちゃん達からこう呼ばれている)。
    初めはみんなを見守り、助ける立場でいようと思っていたのに、いつの間にか老人達の言葉の一つ一つの重みを理解し始めて影響を受けていきます。そして、みんなといる時の自分がいい人に感じられ、自分を好きになっていくのです。
    ‥‥と、読み進めていくと後半はガラッとテイストが変わってきます。何年も封印されていた秘密や、みんなの読書会に対する思い入れが語られ、じわっときます。皆それぞれ様々なものを抱えて生きてきたんだな、と。
    そして何より私の心に残ったのは、20年間続いた秘訣。まぁまぁあみんなクセのある振る舞いをするのですが、それをサラッと受け流す。さすがです。見習いたいものです。

  • 最近、市内の図書館で月一くらいで開催される、読書会に参加している。予約なしで集まって、時間が来たら開始、という気楽なもの。本書は同じく読書会がテーマなので手に取りました。そしてこれがまた、今年ベストを更新するかの勢い、とても幸せな読書の時間になりました。老人たちによる読書会に、若い語り手が入り込む、という構造ですが、こうやって定期的に集まって、好きな本の話をする仲間がいる、というのは得難いことなんだろうな、と憧れました。図書館での読書会への参加は続けよう、と決心しました。

  •  北海道にある小樽は坂の街だそうです。そこの読書会のおはなし。会のなまえは「坂の途中で本を読む会」。男女半々、ちょうどよい6名です。
     20年が過ぎたそうです。はじめたのが60代、いまは80代で高齢者とよばれています。
     老人の読書会、ちょっとぼけた感じのほのぼの系かなと思っていました。違います。卵かためのハードボイルドです。おもしろかったですよ。

     メンバーざっとみて「平均寿命」くらい? 85歳超えです。
     「平均」と聞くと、みんなこれくらい生きられそうに思います。でも、そこまで生きられるかたは半分くらい。
     そこからどんどん亡くなっていく、毎日がロシアンルーレットです。
     読む会のみなさんお元気そうですが、そんな非情な日常を生きているのです。

     物語はざっくり前半と後半に分かれています。
     前半は、読む会のメイン会場の古民家、喫茶シトロン、店長の安田松生さん(28歳)が語り手です。

     安田さんは書けない小説家らしく?、読む会やメンバーの生態をコミカルに語ります。
     ちょっと哲学チックで、読みにくさありますが、おもしろいです。
     読む会の「読書会」って様式美?の世界です。20年も続く秘訣なんでしょうか。
     順番に、朗読と語りあい、です。読み手は演者、聞き手は観客。作法にのっとり、聞き手はまず「読み方」をほめ、次に、自分が感じたままに話をします。
     感情がゆれ動きます。それをみんなで、笑って、泣いて、受けとめます。リアル「いいね!」ボタン。みんな押しまくりです。
     なにかの舞台をみるよう。哲学チックで動き最小だから「能」にちかい?

     人と人が集まると何が起きるかわりません。出席しているみんなの、ドキドキ感が伝わってきます。
     でも、それが生きる喜びなんですね。
     読む会では日常をはなれ、何の責任もない、どの立場でもありません。みんな、プライベートを切りはなし、語る自由を感じています。
     うまいこと言わなきゃなんてない、批評理論とは別の世界がひろがっています。

     後半は、20周年を軸に、ふくせん回収しながらテンポよくすすみます。さらに、おもしろさがアップしますよ!


     ちょうどこの本を読んでるとき、YouTubeをみてたら読書会映画の動画がでてきました。
     『ジェイン・オースティンの読書会』、原作本もありました。(https://booklog.jp/item/1/4480431063
     アメリカだと「ブッククラブ」と言うらしいです。動画の概要をみると、「アメリカで大ブームの読書会」って、ほんとなの?
     ブッククラブって、本の内容というより、人とのつながりを求める活動みたいです。
     なんだ、誘ってつながった読む会といっしょじゃないですか。
     そうすると、小樽の高齢者がアメリカのおしゃれ女子と男子に見えてきました。(笑)
     きっと「読書会」は、人類の普遍的活動のひとつです。(笑)

  • 小樽の古民家カフェ「喫茶シトロン」では、月に一度の読書会がある。
    〈坂の途中で本を読む会〉というサークル名で最年長が92歳、最年少78歳の超高齢の集まりである。

    喫茶シトロンの前店長が再婚し、函館に転居をした後を任されたのが甥である安田(28歳)で、ひとりで喫茶店を切り盛りしている。
    この読書会も発足20年を迎え、記念誌を作ろうとするのだが…。

    月に一度とはいえ、いやだからこそなのか老人たちは楽しみに集まって、わいわいと時間を経つのも忘れるほどで、時には脱線したり(読書会だろう⁇と確認したくなるときも)険悪な雰囲気になったりするのだが、いつのまにか修復できてるといったことも。

    ずっと続くのか…と思っていると4恋はいいぞ〜あたりから井上紋さんがそろり…といった感じで現れてなんだこの人は⁇となる。
    会う度、自虐ムーブを発動させているのだが、いやな感じじゃない、気になると思っていたら…そうだったのねーとなる。

    表紙の女の子。
    ほんとうに、あなただけのお話しですか?
    あなたひとりでつくりましたか?モン

    最後にまさかの…で。
    安田、小説家復活する⁇




  • 小樽の喫茶店で20年に渡り読書会を続けてきた6人の高齢者(平均年齢80歳以上)グループと、二代目店主の青年との物語(+幼馴染の女の子)。「知らなければ万事なんという事はないのです。たとえ世界中の人たちが知っていたとしても、私が知らなければそれはもう『ない』ことなので。私はそれで構いませんので。」
    和気あいあいの読書会の物語と思っていたので、読み始めは戸惑いましたが、リアルな?高齢者の思いが散りばめられ、エンディングも良かったです。

  • タイトルに惹かれて借りてきた。
    月に一度の読書会に集うのは、平均年齢85才以上の6人の老人達。老人達特有の脱線の会話。過去の思い出や妄想に、ちょっとしたことでの感情の浮き沈みの大きさ。最初の方は内容が散らかり過ぎて、中々読みが進まない。
    中盤で若い女性(井上)が加わることで一気に内容が変わってくる。主人公の安田との関わり、読書会の創設時やメンバーとの濃密な関係が次々と明らかになって行く。
    最後は二人の関係の今後の展開や安田の小説家再開を暗示させて、良い終わりとなった。

  • よむよむかたる、これは私と皆さんも同じことをしているのでは?よむよむレビューでやっているのかな?と思う。
    会していることと、Netでの交流。
    ウンウンやはり似てる( ^-^)

    坂の途中で本を読む会、老人たちの読書会。読書会の名前は坂の途中だから・・・・
    この読書会は、銭湯で知り合った仲間が読書会へと発展したらしい。

    六人の読書会、九十二才が最高齢そこへ読書会場の女主人の都合から、二十八才の甥っ子、売れない作家が仲間に入り、湧いた!
    高齢者ばかりの中に若者は最初はドギマギするが、楽しくなってくる。

    そして、二十周年記念イベントがやってくる。
    お年寄りが二十周年・・・・みんな生きている!
    若い頃は考えなかった、いつかやってくるその時を、この老人たちは話す。

    ――表紙の女の子はいったい誰?
    これから様々な事柄が――

    2025、2、23 読了

  • お年寄りが月に一度、喫茶シトロンに集まって開く読書会。もうちょっと年をとったら本気で参加したいなと思うような集まり。
    何がいいって、まずみんなで2ページずつ音読するところ。音読って小学生がするイメージだけど、脳の活性化にいいと聞いたことがある。
    かといって、一人で家で音読するのも…
    ここでは、音読の良かったところを褒め合い、本の感想を述べる。そこに否定が全くないところがいいなと思った。
    読書会の話が進むのと同時に、シトロンで働き始めた安田の過去の記憶と今、登場人物同士の繋がりもだんだん見えてくる。
    表紙の女の子はあなただったのね。

  • オーディブルにて。
    第172回直木賞候補作。

    高齢者の読書会を描くかなり独特な設定の小説。
    舞台設定のユニークさゆえか、なかなかテンポが合わず序盤は苦戦。
    紙の本だと挫折していた可能性あるなー

    直木賞の選評読むと、受賞に関し「中立的な反対」が多い。「違和感」とか「惜しい」みたいな言葉が並んでいて、「僕が感じていたのはそういう感想なのね」と妙に納得する。

    でも、この本は不思議と忘れることなく心に残りそうだなー。
    読み終わってタイトルがじわーっときていて、それがなんなのか、なかなか言語化できないんですが…

    ♫世界はそれを愛と呼ぶんだぜ/サンボマスター(2005年)

  • 「坂の途中で本を読む会」という高齢者ばかりの読書会のお話。
    表紙は一体誰なんだろう、と思いながら読んでいきました。
    めちゃくちゃ素晴らしかったでした。
    ムードメーカーのマンマの書いた『「その人らしい」というよりもっと強烈な、「そのひとでしかなさ」』をとおして、キョドっている井上さんも愛おしい人だなぁ、思えました。

    会長・蝶ネクタイ・マンマ・シルバニア、まちゃえ、しんちゃん。読書会に集まる個性的なお年寄りの面々。主人公・安田のツッコミが一人一人の個性が際立たせます。みんな面白くて、シルバニアも好きだけれど、私のお気に入りは蝶ネクタイ。方言の解説のタイミングが絶妙です。
    みんな、おしゃべりの時はボケているけれど、読書の時に本に向かい合う時の真面目さ、本読みをした人のいいところを褒めるところがとてもいいなぁと思いました。

    この本が面白かった、と思った方は、ぜひお近くの読書会に参加して下さい!
    私自身も読書会に参加していて、色々な方々がいらっしゃいます。読書会で語られる感想は人生で体験に基づく「その人でしかなさ」です。
    この本に出てくるぐらいの高齢の方もいらっしゃって「今日は補聴器を忘れたからよく聞こえん」とか「面白くなかったから、途中でやめて読んでない」っていいながらも参加しつづけていらっしゃいます。その方の「ああ、本って素晴らしい!と思った」という心からの声に感動して、私も読書会に参加することをライフワークにしていこうと思っています。いくつになっても「本って素晴らしい!」と言えるおばあちゃんになれるよう、ずっと本を読んでいきたいです。

  • ああ、もう読むのやめようか...と前半は何度思ったことか。図書館本だし、もう返そうか...と思いながらやっぱり貸し出し延長する。

    時々私にはあるのですが、本の前半その世界観に入れずもぞもぞもっさり読んでいると、半分くらいの所で急に新たな展開来たー!をきっかけに、ずっと勢いで続けて最後まで読む、いや読みたくなってしまう。この本もまさにそう。

    自分の知らない所で長い人生を過ごしてきた人達が、「本」を通じて「本」だけの繋がりで喫茶シトロンに集まる。月1回だけ、共通の趣味を持って集う人達。あの賑やかさがちょっと羨ましい。

    それよりも後半の展開が意外すぎて、というか後期高齢者にはあることなのでしょうかね...寂しいですが。マンマのエッセイには涙うるうるでした。また20年後に再読してみたい。違う感想がありそう。

    ちなみに返却日当日に図書館返却口前の椅子で閉館ギリギリで読了し、涙目のままきちんと本を返しました。また変な人認定されたと思います。うん大丈夫です、慣れてますσ(^_^;)

    • へぶたんさん
      1Qさんにつっこんでもらって、今日お箸を飛ばした甲斐がありましたよ...(*´-`)
      知ってます?お箸って放物線描くんですよ...(*´-`...
      1Qさんにつっこんでもらって、今日お箸を飛ばした甲斐がありましたよ...(*´-`)
      知ってます?お箸って放物線描くんですよ...(*´-`)
      2025/12/21
    • 1Q84O1さん
      お箸の放物線の求め方は高校のときに公式を習いました( ´∀`)bグッ!
      お箸の放物線の求め方は高校のときに公式を習いました( ´∀`)bグッ!
      2025/12/22
    • へぶたんさん
      さすがです( ´∀`)bグッ!
      さすがです( ´∀`)bグッ!
      2025/12/22
  • 『ココでみんなで本を読むこと!アでもないコでもないって喋ること!それがあたしの、あたしがたの、紛れもない生きがいなのサァ!』
    お年寄りの読書会の話。

    お互いを褒めあうのはいいな。
    読書会に限らず、みんなで集まってしゃべるのは心にも身体にもよさそう。頭を使うことならなおさら。
    読書会に真摯に向き合う、若者の主人公安田あらため、やっくん。

    始めの方が読みづらくて。
    読むのをやめようかと思った。
    話がわかるにつれて気にならなくなりました。

  • 『よむよむかたる』というタイトルがぴったりの読書会の物語でした。読書は朗読を聞くと、またひと味違うように思います。この物語の読書会の参加者は、場所を提供している喫茶シトロンの店主以外は、皆高齢者でした。順に本を朗読し、朗読と本の内容について意見交換するというやり方の読書会です。いつのまにか話が違う方向にいったりと、高齢者あるあるの物語かなと、思いながら読んでいました。

    ところが二十周年記念誌を読んだ辺りから、思いが変わりました。記念誌には、ストレートな気持ちが表現されていました。普段、自己をほぼ開示せずに読書会で語っている様子からは、うかがい知れない本当の気持ちが書かれていました。やはり長く生きている人の思いには、きちんと耳を傾けるべきだなと思いました。病気、別離、不安と向き合いながらも、楽しみを見つけて生きている読書会のメンバー達に、これからの生き方のひとつを教えてもらったように思えました。

    ちなみに装丁画のおかっぱの女の子は、ハム太郎のぬいぐるみを抱きしめています。とてもかわいいです。この女の子が読書会のメンバーと、どのような関係があるのかも、読み進めて驚いたことでした。

    • きたごやたろうさん
      またまたオイラの本棚に「いいね」をありがとうございます。

      この本はタイトルにやられました笑。
      いつか読んでみたいです!
      またまたオイラの本棚に「いいね」をありがとうございます。

      この本はタイトルにやられました笑。
      いつか読んでみたいです!
      2025/02/24
    • フリージアさん
      きたごやたろうさん
      コメントありがとうございます。
      まさしく、『よむよむかたる』という小説で、私のお気に入りになりました。
      いつか、ぜひぜひ...
      きたごやたろうさん
      コメントありがとうございます。
      まさしく、『よむよむかたる』という小説で、私のお気に入りになりました。
      いつか、ぜひぜひ!
      2025/02/25
    • きたごやたろうさん
      はーい。
      って図書館で検索したら15人待ち…。
      まぁ予約は入れたんで、その間にたまりまくっている読みたい本を、できるだけかたします…苦笑...
      はーい。
      って図書館で検索したら15人待ち…。
      まぁ予約は入れたんで、その間にたまりまくっている読みたい本を、できるだけかたします…苦笑。
      2025/02/25
  • 直木賞候補作ということで読んでみました。
    2024年中に読み終えられてホッとしました!
    本のテーマからも、年をまたぐ前に読み終えたいと思っていたので、達成感があります。

    以下、特に印象に残ったポイントを3つに分けて書いてみます。

    1)坂の途中で本を読む会

    読書会のメンバーは、後期高齢者世代の6名と28歳の小説家兼喫茶店シトロンの店長。

    私は読書会に参加したことがないので、どんなふうに進むのか興味津々でした。この小説を通じて、読書会の雰囲気を少し感じられた気がします。
    (もちろん、会によってスタイルは異なるんでしょうが!)

    特に心に響いたのは、自分が高齢者になった時、家族以外の「所属できる場所」があるということです。
    現役で働いている間は会社がその役割を果たしますが、そこを離れた後、自分の居場所を見つけるのは簡単ではないと思います。
    読書に限らず、観劇や手芸など、社会とつながるための「所属できる場所」を持ちたこと、これが私の憧れでもあるんです。
    これからの人生、そんな場所を作れるように心がけたいです。

    2)年を重ねて興味を持つものは?
     
    読書会では毎回、自分の感想や意見を述べる時間があります。そこで自然とテーマとして浮かび上がるのは「死」。
    歳を重ねると、病気や知人の死などを通じて「死」が身近に感じられるようになる分、自分の「死」についても考えるようになるのだと思いました。
    (実際に経験していないので想像ですが…)
    「死」を避けるのではなく、向き合えるようになってくるのかもしれません。

    3)ちょっとしたミステリも

    この作品、読書会だけがメインではありません。
    安田(小説家)が小説を書けなくなった原因の謎解きも絡んできます。
    これが意外なほど深く登場人物たちに結びついているのです!
    誰も予想できない展開で驚きましたが、最後にはハートフルな結末が待っています。

    全体的に大きなアップダウンはありませんが、その穏やかさが心地よい作品でした。

    「やっぱり本っていいな」と再確認できる小説でした。

  • ああ、他人ごとでない年頃のよむよむ・・・そしてかたる。

    かと思いきや、最後はこうして一人の小説家を助けるとは…

    読んでよかった…表題では測り知れない・・・そこが面白い。


  • これは夢だなー
    いつかやってみたい読書サークル
    近所の本好きな人達と月イチ集まって
    読んだ本の感想を語り合ったり、共感しあったり。

    メンバー6人の「坂の途中で本を読む会」
    最年長92歳、最年少78歳他4人はみな80代

    集まりは第一金曜、喫茶シトロン
    喫茶シトロンの店長はスランプ中の作家、やっくん。最近入会し最年少会員になった28歳。

    読む会のメンバーは集まるたびに泣いて笑って共感して、なんならケンカまでしちゃって感情が忙しいけれど、みんなこの会が大好き。

    そして店長のやっくんは賑やかな彼らを作家ならではの感性で観察しながら、心の中でつっこむ。
    「もぉ、やっくんそういうこと言う〜」と思わず、やっくんの心の声に、自分も心でツッコミを入れてしまう。

    「坂の途中で本を読む会」発足20周年記念行事に向けてわいがやで進めていく中で、いくつかの事件が起こっていく…。


    読む会のメンバーは、まさに私のゆめ。
    自分の人生の活力になる場所があるっていいなぁ。
    「いつか読書サークルをはじめる。」と、自分の夢リストに追記_φ(・_・

    • ひろさん
      読書会いいよね~!こんな素敵な読書会があったらいいなって思ったよ(◍>ᴗ<◍)
      まつが夢を叶えたらぜひ参加したいなぁ~♪
      読書会いいよね~!こんな素敵な読書会があったらいいなって思ったよ(◍>ᴗ<◍)
      まつが夢を叶えたらぜひ参加したいなぁ~♪
      2025/06/04
    • 松子さん
      ふふ、ひろが読書会に来てくれたら
      嬉し楽しすぎて、本のはなしに入る前に
      きっと2時間は本以外の話で盛り上がっちゃうね。
      想像するだけでもう楽...
      ふふ、ひろが読書会に来てくれたら
      嬉し楽しすぎて、本のはなしに入る前に
      きっと2時間は本以外の話で盛り上がっちゃうね。
      想像するだけでもう楽しいー(^^)
      2025/06/04
  • やさしいのかやさしくないのか(笑)混乱したストーリー。
    (超個人的感想です)
    公式の紹介によると
    ”最年長92歳、最年少78歳、平均年齢85歳の超高齢読書サークル。”
    そうか、、超高齢なんですねぇ
    これ、まさに今私が在籍する小組織と同じ年齢構成で
    社会的には”超高齢”というところに位置しているのだと、
    改めてしみじみと考えさせられました。
    そして、私自身美智留と同世代で、似たような立ち位置
    会長と同じく糖尿病その他の既往歴をもつ人おり、
    アンガーマネージメントがナニな人おり、
    エモーショナルでアンステーブルで、、、
    うちも似たような老人の問題あり、面白さあり。
    ということで、妙にあるある本的な面白さもありました。
    いや、面白さというか、面白ないわ!と突っ込んだりとか(苦笑)
    ただ、登場人物に本名と視点人物のつけたニックネームがあり
    ちょっと誰が誰やらめんどくさくなったりとか、
    同時に時間軸もブレるので、さらに誰がだれやら、、
    めんどくさいので名前を覚えるのを放棄し、
    そんなんで、読書リズムが狂うところがとても残念に思えた。
    20周年というと、この「坂の途中で本を読む会」も
    発足当時は平均年齢65歳か、、
    この読書会は新しい若い人が入って(血縁関係はあるが)
    傍観者というか、オブザーバー視点があるが、
    会としては、このまま人数が減って消滅するんだろうかと思う。
    うちも、60代のリタイヤ目前ぐらいの人間が入ってきてくれないものか、、と
    最近特に思うようになりまして。
    本書の内容とは違うところで、
    考えさせられた書籍でした。

  • 書名や表紙の絵が気に入って手に取った、初めましての作家さんです。

    でも、何故か読んでいると眠くなるのです。どれだけ睡魔に襲われたか(;´д`)トホホ…
    結局、読み終えるのは諦めました。

    物語の設定は惹かれる物があったんだけれど。
    古民家カフェでの月に一度の読書会。
    参加者の年齢は90歳代から70歳代と高齢。
    どんな感じの内容だろうと興味はあったのですが、駄目でした。
    残念です。

  • 読み聞かせの仲間と「読書会、やろう!」と盛り上がった直後、図書館の予約の順番が回ってくるというタイミングで読み始めたら、なんと読書会にまつわる物語…
    なんというか、いつも私にグッドタイミングで読むべき本がやってくるのです。ほんとに不思議。

    しかも、読書会のメンバーは私の愛すべき高齢者達!
    読書会メンバーのおしゃべりを読んでいると職場でお相手しているあの人この人が思い浮かぶ。
    高齢者のおしゃべりってこんな感じだよなぁ〜
    と変なところでツボにハマる。

    そして、一人ずつ音読した後、感想よりまず
    「どれだけ素晴らしい読み方だったか」を賞賛しあう所も面白い。
    学校での読み聞かせでも、先生が児童に感想を述べさせると読み方についての感想が次々と出てくることがあると仲間から聞く。
    本の内容についての感想でなく、読み方の感想を述べることはタブーだと思い込んでいた私には目からウロコだった。

    その、読み方の賞賛という行為。
    それこそがメンバーの「いい人成分」を抽出させて、穏やかに効き目がでる。
    つまり、読書会に行くことが生きがいとなるのだ。
    生きがいさえあれば高齢者は元気でいられる。

    読書は孤独なものになりがちだけど、読書会という形で他者と繋がることは、老若男女の元気の源となるのだろう。

    表紙の女の子が何を意味するのかもなかなか読み応えがあって面白い。

    ほんとうに、あなただけのお話ですか?
    あなたひとりでつくりましたか?
    モン

    安田が再びペンを握ることを予感させる終わり方もまたよき。

    • こっとんさん
      祈るくまさん、こんにちは♪
      いつもありがとうございます(о´∀`о)
      音読を褒め合うの、良かったですよね。
      やっぱり皆んな、褒められて伸びる...
      祈るくまさん、こんにちは♪
      いつもありがとうございます(о´∀`о)
      音読を褒め合うの、良かったですよね。
      やっぱり皆んな、褒められて伸びる、褒められてイヤな人はいないですもんね。
      頑張って子どものこと褒めようっと٩( ᐛ )و
      2025/07/01
    • 祈るくまさん
      こっとんさん、おはようございます!
      大人になるとなかなか褒められることがないですものね〜。嬉しいですよね〜。

      仕事で、お年寄りを褒め殺すの...
      こっとんさん、おはようございます!
      大人になるとなかなか褒められることがないですものね〜。嬉しいですよね〜。

      仕事で、お年寄りを褒め殺すのは日常茶飯事なのですが、家族にはどーしてもできない私…
      意識しないとですね(*´∀`*)
      2025/07/01
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著者プロフィール

1960年北海道生まれ。2003年「コマドリさんのこと」で第37回北海道新聞文学賞を、04年「肝、焼ける」で第72回小説現代新人賞を受賞し作家デビュー。09年『田村はまだか』で吉川英治文学新人賞、19年『平場の月』で第32回山本周五郎賞を受賞。他の著書に、『ロコモーション』『静かにしなさい、でないと』『満潮』『にぎやかな落日』など多数。最新刊『よむよむかたる』が第172回直木賞の候補作に。

「2025年 『棺桶も花もいらない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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