ようやくカナダに行きまして

  • 文藝春秋
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感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163919010

作品紹介・あらすじ

コロナ禍もようやく落ち着き始めた2021年7月、光浦靖子は日本を出発しカナダへーー。
P CR検査を受けるのにも一苦労。16日間の隔離に始まり、ままならない英語に悪戦苦闘しつつ、語学学校で出会った女王様のようなコロンビア人女性のヘレナや、バンクーバーに住む作家の西加奈子さんをはじめとする日本人ママ友会、名付けて「オバンジャーズ」に頼った引越し騒動、そしてカレッジへの道が開けたことなど、新しい世界を知る不安や期待や興奮をありのままの心情で綴る。
カナダでの暮らしがわかる写真もカラーで多数収録。
50歳での初の海外暮らし。アラフィフ世代はもちろんのこと、全世代に共感を呼ぶ、待望の留学エッセイ!

感想・レビュー・書評

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  • 光浦靖子さんのカナダ留学記。留学前の日本での日々を綴ったエッセイ『50歳になりまして』を読み、その後はネットニュースやご本人のラジオ出演などを通じ断片的な近況に触れていたが、本書でそれらがつながり、様子がよく分かった。本書では現在も継続中(今は一時帰国中の模様)の光浦さんのカナダ滞在1年目が綴られている。コロナ禍での入国後の隔離、語学学校、今後の進路、家探しなど、場面場面で日本のようにはいかずとても大変だったことが描かれていたが、まさに海外生活だな、それに50歳で挑戦した光浦さんはすごいなと思った。このほかにもホストファミリーやカナダ生活の様子を面白く読んだ。仲良くなったコロンビア人のクラスメイトや、作家西加奈子さんのつながりで得たネットワークなどが、生活の支えや彩りになっていて、やはり人とのつながりはどんな時でも尊いものだと実感した。早くも次作(2年目編)が楽しみ。

  • カナダって治安も良くて留学するのにも安心なイメージがあったけど、これってあくまで他の国と比較したら…ってことなんだなと思った。
    入国や入学の手続きなど、予想以上に大変そうでビックリした。コロナ禍だったということもあるかもしれないけど。
    他にもスイスの女の子の差別的(?)なふるまいや、高いのに汚い住居とかマイナス面が意外にも目についた。
    それでもカナダ生活を楽しんで「今が一番」と言える光浦さんは素敵。カレッジ編も出版に期待!

  • 図書館に早くから予約しておいたので、早目に借りられた。ありがたい。

    言葉に飾り気も無くウケ狙いも無く、光浦さんの心情がよく伝わってきた。

    カナダ・スイス・コロンビア、そして日本に対する私の印象がだいぶ変わった。
    良い方や悪い方に色々と。
    この本からかなり影響受けた。

    料理学校編の発行も楽しみにして待ちます。

  • コロナ禍で騒がれている頃に出国したため、あの時期ならではの複数に渡る隔離生活の実態が興味深かった。
    当初は保育希望だったが思ったより長期になってしまうと発覚したため、より短い調理の道を選択したが、そんな重要なことはカナダへ行く前に調べられたのではないかと疑問。
    語学学校での生活の話では特に、感じの悪いスイス人などは読んでいてこちらも腹が立ってくる輩ではあるが、それ以外の社交的な人間に対して毒のある言い方を常にしており、生きずらい人だなと思った。
    結構行き当たりばったりなところも見られるが、やはりめちゃイケなどで稼いだ資金がそれなりにあるだろうしで、余裕があるのが羨ましい。
    うーん、ひたすら羨ましい。

  • 光浦靖子さんのエッセイ集は、彼女が50歳でコロナ禍の真っ最中にカナダへ語学留学した体験を描いたもの。その勇気と挑戦する姿勢が印象的で、語学や人間関係、文化の違いに悩みながらも一生懸命生活する様子がかっこよく、応援したくなる内容です。
    同世代の私は、共感ポイントが多く親近感を覚えました。
    カナダで撮影した写真や、クスッと笑えるエピソードと少し毒のある文章が、友人からエアメールをもらったような感覚で、読後感が温かいものとなっています。続編への期待も高まるエッセイ集です。

  • 「留学して英語が話せるようになった、みたいな話かなー」って思ってたら、英語話せないし聞き取れないままエッセイが終わった!!!
    …これは続編を期待して良いのかな?

    光浦靖子さんが留学先で出会う人たちとの出来事が書かれたエッセイ。
    当たり前だけど、親切な人もいれば、無視してくるような人もいる。
    留学の良いところばかりではなく、悪いところも赤裸々に書いていて面白い。

    ヘレナの赤ワイン事件、笑いが止まらなかったー。

  • 光浦靖子の口調の感じで書かれてるし、ユーモアなツッコミはさんでくるし、読みやすいし面白い。
    しかし…1年カナダにいても英語ペラペラにならないのーー!?現地に行っちゃえばすぐ話せるようになる!みたいなよく聞く話、やっぱり自分で確かめなきゃ何もわかんないね!笑
    それでも、新しいことにチャレンジする、その気持ちと行動力は素晴らしいと思った。
    何度も泣きながらもトラブルに向き合ってくのは、年齢的にも疲れると思うけど、人生一度きりならアリだよなー。

    ラスト、南米には痩せた茶色い犬がよく似合う。

    って、なんか、若林の「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」の本の表紙をふと、思い出させたよ。

    光浦さんより少し年下だけど、私も50歳頃には何か新しいことに挑戦するべく、今から準備でもしようかな、そんな気持ちにさせてくれる、光浦靖子の人柄が楽しめる、ほっこりエッセイでした。

    ィヤスゥコ!!

  • 光浦靖子、待望のカナダ留学エッセイの書影を初公開!『ようやくカナダに行きまして』が9月26日発売 | 株式会社文藝春秋のプレスリリース
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000498.000043732.html

    光浦靖子:印象ガラリ! 53歳、カナダ留学中の近影公開 メガネを外した姿に「別人かと」「美人度がアップ」と驚きの声 - MANTANWEB(2024年07月01日)
    https://mantan-web.jp/article/20240701dog00m200042000c.html

    「すごい! 天才」光浦靖子の“手芸作品”に衝撃走る「歯がリアル」「躍動感がハンパない」と絶賛の声 | BuzzFeed(2024年2月19日)
    https://www.buzzfeed.com/jp/ayahoshino/yasukomitsuura-new

    光浦靖子さん「50歳になりまして」インタビュー コロナでも、アラフィフでも、それでも留学に行きたい理由|好書好日(2021.06.19)
    https://book.asahi.com/article/14373385

    光浦靖子(@yasukomitsuura) • Instagram写真と動画
    https://www.instagram.com/yasukomitsuura/?hl=ja

    50歳、コロナ禍だけど、わたしカナダに行...『ようやくカナダに行きまして』光浦靖子 | 単行本 - 文藝春秋
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163919010

  • コロナで大変な中、カナダへの留学をされた光浦靖子さんのエッセイ。

    カナダの文化や他国からの留学生の人たちとの交流を楽しく読ませていただきました。

    色々と困難にぶつかっても勇気を出して誰かを頼ることで前進できるものなんだなぁ。

    このあとは、2年間料理の勉強をされるとのこと。まだまだ話したいことがあるからカレッジ編も出版できるといいな、と書かれていました。
    続きを楽しみにしてます。

  • ワクワクしながら読み始めました。
    「50歳になってからのカナダ留学なんて、羨ましい~!」と、読み始めましたが、その背景には苦しいことがあったご様子。

    コロナ感染症対策のため、渡航後は隔離。
    自由に外出出来るようになるまで、それはいろいろなご苦労があったようです。
    その後の、ホストファミリーと他の留学生との暮らしは楽しそうで憧れる。
    ただ、学校は勉強も交友関係もかなり大変そう…。

    ネガティブ思考で、不安やたくさんの泣き言も赤裸々に語られていましたが、頑張ることは止めない。
    50歳を過ぎてからのチャレンジが素敵!
    素の光浦さんに触れられて嬉しかった。

    エッセイで知るカナダは、日本と比べて人がおおらかで、街がセカセカしてないのがいい。
    ただ、賃貸物件事情は日本とは違いすぎて、いろいろな意味で戦慄。あるシーンでは、思わず吹きました。

    遠い異国で、良いこともそうでないことも、驚くこともいろいろ。
    さまざまなカナダ事情とともに、光浦さんならではの留学ライフについて、あれもこれも知れておもしろかった。
    写真がいっぱい載っていたのも嬉しい。
    光浦さんに元気をもらえました!
    カレッジ編の続編も読みたい。

    『笑顔でご機嫌でいることは自分も周りも楽にさせ、仕事でも家庭でも、生きることそのものを効率的にするんですね。』

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著者プロフィール

タレント。1971年生まれ、愛知県田原市出身。東京外国語大学在学中の1992年に、幼なじみの大久保佳代子と「オアシズ」を結成。1993年にフジテレビの深夜番組『とぶくすり』にナインティナイン、よゐこ、極楽とんぼとピンでレギュラー出演。それが1995年に『めちゃ2 モテたいッ!』、1996年に『めちゃ2 イケてるッ!』になってゴールデンタイムに進出する。2003年、雑誌「TV Bros.」で悩み相談『脈あり?脈なし?傷なめクラブ』を連載開始。読者から送られてくるどんな悩みに対しても、親身になって17年以上答え続けている。当連載はこれまでに『傷なめクラブ』『お前より私のほうが繊細だぞ!』の2冊が刊行されており、この本で3冊目となる。趣味は手芸。


「2020年 『傷なめクロニクル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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