潮音 第一巻

  • 文藝春秋 (2025年1月20日発売)
3.65
  • (11)
  • (36)
  • (25)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 558
感想 : 34
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (488ページ) / ISBN・EAN: 9784163919362

作品紹介・あらすじ

幕末・維新の激動に立ちむかった「富山の薬売り」たちの知恵と勇気。
宮本文学初の大河歴史小説、四ヵ月連続刊行!
幕末の越中富山に生まれた川上弥一は、藩を挙げての産業・売薬業に身を投じる。
やがて薩摩藩を担当する行商人となった弥一は、薬売りと薩摩藩をつなぐ「密約」に気づき始めるーー。黒船来航、幕府の危機を背景とした壮大な物語が、今はじまる。

<全四巻から成る大河小説。読みごたえがある。
 武士や権力者ではなく、市井の人間が激動の時代を懸命に生きる姿が見事にとらえられているのは宮本輝ならでは。>
 ーー川本三郎氏(評論家)「毎日新聞」2025年6月7日付の書評より
<宮本文学の代表作の一つとして、長く読み継がれる作品になるだろう>ーー重里徹也氏(文芸評論家) 「東京新聞」2025年5月31日書評より
<日本各地を回った富山の薬売りの鋭い観察眼と時代認識を通して、黒船来航から王政復古を経て西南戦争にいたる平和と変革の時代を描く雄渾な文学作品>
 ーー山内昌之氏(東京大学名誉教授)「週刊文春」2025年2月27日号の書評より
<「一身にして二生を経る」ほどの幕末維新の激動を乗り越えた日本人のたたずまいが巨匠の筆で活写されている。この小説は混沌の現代を生きる私たちの心の支えだ。>
 ーー磯田道史氏(歴史学者・国際日本文化研究センター教授)

全四巻それぞれに違った著者直筆の「ことば」が入った初回配本限定特典「讀む藥」付。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 当時の人々が生き生きと描かれて、歴史を学んでいるような気分でした。続編が楽しみです。

  • 長かった。富山の薬売りと薩摩の関係が意外で、面白そうなストーリーなのだが、全編語り口調で進むので、なかなか入り込めない。図書館の返却期限がなかったらきっとそのままになっていただろう。
    4巻あるが、全部読めないかもしれない。情けない。

  • 富山の薬売り・川上弥一さんの語りの文章が優しく心に沁みました。黒船来航や天璋院篤姫、西郷隆盛など、お馴染みの歴史事実の中に、富山の薬売りと薩摩との関係など今まで知らなかった事が書かれていて、新しい発見が楽しいです。第2巻も楽しみです。
    途中、上縮(うわしまり)、二才(にせ)など、読み方が難しい用語や地名が出てきました。初出でルビをメモしておかないと、次にルビ無しで出てくるたび記憶のキャパが小さい私は「何だったかなぁ」と忘れてしまい、その都度メモを見返しながら読みました。時間がかかってしまいましたが、2巻ではもう少しスラスラ読めるように頑張りたいです。

  • 宮本輝✕時代小説✕長編 ということもあり、大きな期待を寄せつつ手にしてみた。
    前置きがやや長くてもどかしさを感じたが、ストーリー自体は読み応えあり。視点の置き方が流石と感じた。続編に期待。

  • 庶民にとっての倒幕・開国 宮本輝さん初の歴史小説「潮音」 : 読売新聞 2025/03/25
    https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/interviews/20250324-OYT8T50136/

    宮本輝先生の初の歴史小説「潮音』」そして”推し活効果”を実感! | 言葉を変えると、未来が変わる!  プラス感情を引き出す言葉で、 あなたも周りも幸せが広がる ポジティブ・コミュニケーションへ 2025-04-27
    https://ameblo.jp/saki3030/entry-12897620186.html

    The Teru's Club / 宮本輝公式サイト
    https://www.terumiyamoto.com/

    宮本文学初の大河歴史小説、堂々の開幕篇!『潮音 第一巻』宮本輝 | 単行本 - 文藝春秋
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163919362

  • 大好きな輝さん。
    いよいよ、歴史小説かぁ!!
    歴史小説は読んだことがないけど、大丈夫かな?
    流転の海は大好きだったからいけるか?
    と、不安を抱きながら突入。
    結果...一巻を終えるのに、かなり時間がかかりました。
    でも、輝さんだから読む、読みたい。
    それに尽きます。
    難しい部分も多々あるが、面白いとこもあり。
    さすがです。
    2巻以降も楽しみです。

  • 富山の薬売りの目を通して語られる幕末。
    紙ふうせんをお土産に、置き薬を配る彼らは、とても我慢強く誠実。
    知識も計算力もあり、どこの土地に行っても信用できる人となるべく育てられた精鋭たち。

    読み進めるほどに、なぜ富山の山奥から全国に薬売りを展開したのか納得できる。
    そして全国区の情報網から見えてくる幕末の様子!

    大河ドラマ規模の大きな物語。時間はかかっても、これは4巻まで読破したい。

  • 越中富山に生まれた川上弥一の目を通した幕末の歴史。維新の志士を通した話はあきるほど読んできたが、商人の目を通して見た歴史の転換点はユニークで読み応えがある。一巻は安政の大獄まで。読み進むにつれて、才児などの脇役にも愛着が湧いてくる。

  • 壮大な大河ドラマの始まりを感じさせる。川上弥一が昔話を語る形で続いていく。富山の薬売りと薩摩の関係は知らなかった世界で興味深かった。幕末の歴史的な出来事や人物が町人達の視点で語られていくのが新鮮。2巻以降も楽しみだが、読み進めるのは時間がかかりそう。

  • 途中でギブアップ。説明口調なのとなかなか話が始まらない。宮本輝は大好きな作家なのに。

  • 【宮本文学初の大河歴史小説、堂々の開幕篇!】維新への礎となった、薩摩藩と越中富山の薬売りの知られざる絆。黒船来航、幕府の危機を背景に、一商人の目から描かれる激動の物語。

  • 実に久しぶりの宮本輝作品。楽しみにしていたが、期待を裏切らず面白い。相変わらずとても読みやすい。まるで見てきたような描写力が素晴らしい。弥一の京都に入ってからの獅子奮迅の活躍が特に面白かった。しかしいつも思うが、昔の人は日本中を歩いて旅するという、今では考えられない事をしていたのだから凄い。個人的には好きな幕末の話なので、二巻以降にまた期待する。

  • 面白い!富山の薬売りが幕末をどう対策し、どう情報を得ていったか、薩摩と富山と幕府との関係の中での立ち回りがわかりやすく小説化されている。久々に宮本作品を読むけど、やっぱりうまい。

  • 著者が初めて取り組んだ歴史小説。約10年をかけて執筆、全4巻からなる大力作だ。
    幕末の動乱期を薩摩藩を担当する越中富山の薬売りの目を通して描いている。
    第1巻は黒船来航、尊王攘夷ののろし、篤姫の将軍家定へのお輿入れなど安政の大獄前夜までの時代風景を描写する。
    物語は主人公・川上弥一の語りの形式をとって進められる。
    弥一は越中八尾の紙問屋に長男として生まれるが、薬種問屋「高麗屋」に奉公にあがり、特任で薩摩組の売薬商人となる。
    富山の薬売りは薬種取引に隠れて、清国が望む蝦夷地の干し昆布を北前船で薩摩へ運び、代償として入手しがたい唐薬種を大量に得ていた。
    薩摩組と呼ばれる薩摩担当の薬売りは廻船問屋とタッグを組み、薩摩藩の密貿易の片棒を担ぎながら一蓮托生の関係にあった。
    北前船の船乗りたちは、日本の海を行き来することで物の動きを知り、世の中の流れを知る、売薬人も津々浦々を歩くことで日本全体の事情に常に接する状況にあった。押し寄せる異国の脅威を江戸の幕閣や旗本よりも早い段階で感じていた。
    大きな時代の潮流を物語を通して知れるのだが、富山の薬売りについて学べたのも良かった。越中の売薬と八尾の紙との深い結びつき、「先用後利」、得意先に信頼されるための人材育成など。
    また、薩摩藩の借金を力づくで無に等しくした調所広郷の存在価値や薩摩組を監視する強面目付・園田矢之助と弥一が互いに信頼関係を築く過程が興味深かった。
    幕藩体制への批判の視点も取り入れられていた。士農工商に対する百姓たちの怨嗟の声、薩摩藩への嫌がらせ、武士階級の中での城下士と郷士の身分差など。

  • ようやく読めました。連作の間が長く空く作者には珍しい三作ほぼ同時発刊ですが、まだ一作目。楽しみに次作を読みます。富山の薬売りの話はこの前読んだところですが、隠密的な政治に巻き込まれても生き残る道を探ろうとする県民性に頭が下がります。次の期待して読みます。

  • 越中売薬商人の川上弥一を主人公に日本の幕末維新の動乱期を描く大河小説。第1巻は、井伊直弼が大老に就任し、安政の大獄が始まるまでが描かれる。

    越中富山の薬販売商圏は広い。蝦夷地の干し昆布が北前船を通じて薩摩まで運ばれ、薩摩はそれを清国へ輸出し、同時に清国から輸入する薬種は富山の製薬に使われる。そのため富山と薩摩は密約を結び、その密貿易に携わる。富山の売薬商人はモノの売買だけではなく、様々な情報をその広い商圏のなかで得ていき、やがて「世界」へと目を向け始める。

    第2巻以降の展開が楽しみ。

  • 宮本輝の小説で初めてリタイヤ。
    なかなか物語に入っていけなくて悔しい。
    これ以外のも読みたい本ががありすぎてひとまず休止。
    きっと波に乗れば面白くなるんだろうけど…。

  • なんとか読み終わった…。
    おもしろいが、展開がゆっくりめなので動きが出始める中盤あたりまで乗り越えるのが辛かった…。
    四ヶ月連続刊行、とりあえず2冊目も買ったが最後まで読みきれるか…?

  • 2月後半の発売が楽しみ

  • 歴史がよくわかった

全29件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

宮本輝の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×