奇跡の椅子 AppleがHIROSHIMAに出会った日

  • 文藝春秋 (2025年1月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784163919386

作品紹介・あらすじ

カリフォルニア州クパチーノ市アップル・パーク通り1番地。
そこに71ヘクタールもの広大なApple本社「Apple Park」が広がっている。

iMac、MacBook、iPod、iPhoneを生み出した伝説のデザイナー、ジョナサン・アイブのこだわりが随所に感じられるその空間で、日本製の椅子が数千脚も使われている。

それが「HIROSHIMA」だ。
ジョナサン・アイブも尊敬する日本を代表するデザイナー、深澤直人が生み出した優美な曲線で構成され、木目も美しい椅子は、2023年の広島サミットでも、テーブルとともに首脳会談で使われた。

この日本を代表する椅子を製造しているのが、広島の家具メーカー「マルニ木工」である。
じつは「HIROSHIMA」が誕生したとき、同社は倒産寸前だった。

かつて日本人の生活が洋風化していく波に乗り、100万セット以上も高級なリビングセット、ダイニングセットを売りまくったが、バブル崩壊以降の日本経済の低迷、そして消費者の嗜好の変化も相まって、90年代の後半、経営危機に陥ってしまう。

綱渡りの資金繰り、工場の縮小、そして1928年の創業以来、初となる社員のリストラ……地元広島の企業や金融機関の支援でかろうじて命脈をつなぐなか、創業家である山中一族の三代目は、深澤直人と組んで世界に打って出る決断を下す。

そんな起死回生のプロジェクトを支えたのは、これまで培ってきた、ものづくりの力だった。
追いつめられていた企業を救った「奇跡の椅子」。それにこめられた熱い思いと、誕生の物語。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

デザインと機能性が融合した椅子が、企業の再生を支えた感動の物語です。HIROSHIMAは、深澤直人の優れたデザインとともに、広島のマルニ木工が倒産の危機を乗り越える中で誕生しました。製品に込められた情...

感想・レビュー・書評

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  • マルニ木工の椅子「HIROSHIMA」はなぜアップル社を魅了したのか? そのストーリーをひも解く著書と企画展示 - WWDJAPAN(会期2025年1月31日~3月31日、東京他)
    https://www.wwdjapan.com/articles/2051786

    小松成美氏 著『奇跡の椅子 AppleがHIROSHIMAに出会った日』書籍刊行記念 トークイベント開催 | 株式会社マルニ木工のプレスリリース 2025年2月23日(開催日:福岡2025年3月3日、大阪3月16日、広島3月23日)
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000099007.html

    倒産寸前の家具メーカーはなぜ復活したのか?『奇跡の椅子 AppleがHIROSHIMAに出会った日』 | 発売情報 - 本の話 2025.01.24
    https://books.bunshun.jp/articles/-/9689

    マルニ木工オンラインショップ|Maruni Online Shop
    https://webshop.maruni.com/

    小松 成美(@komatsunarumi) • Instagram写真と動画
    https://www.instagram.com/komatsunarumi/

    小松 成美 オフィシャルサイト
    https://komatsu-narumi.com/

    倒産間際の企業が椅子の魅力で再生するまで『奇跡の椅子 AppleがHIROSHIMAに出会った日』小松成美 | 単行本 - 文藝春秋
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163919386
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    (yamanedoさん)本の やまね洞から

  • 娘が惚れ込んだ一脚。デザイン、座り心地、滑らかな触り心地。ショールームの接客の良さ。お値段も一流だが、言葉にならない満足感でいっぱいになる。それがこの本の主役HIROSHIMA。地方の木工会社の長い歴史とその間倒産の危機を繰り返した事実、デザイナー深澤氏側、社長はじめ、生産部門、技術部門の方の視点で再生の苦悩の毎日が描かれる。そして、最終的に強力な助っ人が参戦する。商社の安定した地位を投げ打ちHIROSHIMAに掛けた営業マン。其々の方向性が一致した所で素晴らしい製品が必然的に世の中にヒットする。広島県人としてマルニ木工の家具がサミットでも使われた事は知っていたが、Apple社で使われている事は知らなかった。企業としての再生と言う点より、社員、職人の矜持を凄く感じた。読んでいる間、ずっと「地上の星」が脳内再生されていた。

  • 念願だったHIROSHIMA chairの購入を機会に読むことにしました。この椅子にこれだけたくさんの思いが込められてると知って、椅子の到着が待ち遠しくなりました。

  •  我が家のリビングにも、マルニ野家具がある。
     この本によって、椅子やテーブルを、つい撫でてしまった。
     
     それにしても、本の章立てが、やや不思議だった。そこに本のデザインの落ち着きの無さが感じられた。

  • 父から送られてきたオススメ本。
    広島の家具屋さんが作った椅子がApple社屋に置かれているらしい。それだけで結構グッと来る。
    しかもその椅子の名前がHIROSHIMA。

    このHIROSHIMAという椅子、気になってので調べてみたが、安くて7万、普通で12万、良いのになるともっとするという… うーむ、手が届かない。Appleはこれを1000台か…

    ただ、序章のApple訪問は面白かったが、第一章でいきなり時代が巻き戻り、1990年代のバブル崩壊から話が始まる。ここも面白いけど、なるほど、Apple納品までの歴史をひたすら辿っていく形か…
    最初は調子が良く、バブルもあり高級家具がバンバン売れたものの、バブル崩壊で一気に上手くいかなくなり、倒産の危機が訪れる。
    倒産を回避するために方方に資金援助を頼み込み、銀行に利子をなかったことにしてくれと頼んで断られたりリストラしろと言われたり…
    うーむ、つらい。
    でも、正直なところ利子ありでお金を借りて、返せなくなったから勘弁してというのは普通に話が通らないだろとは思う。人情じゃビジネスはできないんですよ!

    更に、そもそも調子良かった頃に株式上場するという話も、株を元手にもっとお金を借りて事業を拡大していけるという目論見があるわけで、そこの、ビジネスを育てていくという感覚がイマイチ理解できない自分にはなかなかピンとこない苦労話なんだよなぁ…
    なぜ事業は拡大しなきゃいけないのか、なぜそのためにお金を借りなきゃいけないのか…
    まあ、事業拡大に必要なレベルの金は、日々働いて稼げる額じゃ全然足りないだろうというのはなんとなく分かるけど…
    そしてお金を借りても、拡大した事業で入ってくる金が一定期間続けば利子を返してもお釣りが来て、それ以降は全部自分たちの金になってウハウハというのも分かるけど…
    作りたいものを作り、思ったより売れたらそのお金はありがたく社員に還元してまた日々の生活を続ける、じゃダメなんだろうか。

    とは言え、そこが分からないからこの本も理解できないという話じゃなくて、ピンと来ないなというだけですけど。感情移入ができないというのは読書において結構問題ではある。

    それはともかく、マルニ木工は倒産回避のためなんだかんだで一発逆転を狙うためにイタリアの世界的に有名な家具イベント、ミラノサローネに出展し、評判にもなる。
    「こんなに話題を集めているんだから、爆発的に売れるぞ!」

    「だが、実際、椅子はほとんど売れなかった。」
    という即落ちコンボ。

    展示会はビジネスとしては意味がないというのは昔から、どの業界でも似たようなものなんだな。

    それにしても山中一族が入れ代わり立ち代わり主人公になるので、把握が難しい。結局目次のところにある家系図と行ったり来たりしながら読んだ。百年の孤独か?

    そしてマルニ木工の歴史紹介の次は、HIROSHIMAをデザインした深澤さんのバイオグラフィーに入った。深澤さんという名前は知らなかったが、INFOBARという名前が出てきてなるほど、となった。「なるほど、あの人ね」となる。印象的なデザイン、強い。INFOBAR、今でも欲しいもんなぁ。

    HIROSHIMAに惚れ込んで住友からマルニに転職する神田さんが熱い。こういう出会いは盛り上がるよなー。これはどの業界でも同じだと思う。
    俺がこの会社を、この製品を世に広めてやる!という気概。実際この人のおかげで一気に海外進出が進み、果てはApple展開に繋がったような雰囲気。

    最終章ではまたマルニ木工の歴史が語られる。面白いけど、思ったよりApple話は少なかった。最初と最後にちょろっと出てくるだけ。もう少しその周辺の話を聞きたかったなぁ。

    職人の神技術ももちろん大事だが、それを工場の流れ作業の1つに上手く組み込むというのがとにかく大事だったという、新旧の技術をどちらも使っていく精神が肝心というメッセージを勝手に受け取った。

    あとは、広島で育てた木を使って家具を作っていくという100年単位のプロジェクトを始めて、今プロジェクトに関わっている人たちは、その木が家具になるまでを見ることができないが、未来のために動いているというその心意気もすごい。

    大阪や東京にショーケースがあるようなのでまんまと行ってみたくなっている。とにかくHIROSHIMAを触り、座ってみたい。

  • 昭和的経営拡大、バブル崩壊、リーマンショックに翻弄され、倒産寸前まで行ったマルニ木工。なぜ復活したのか、明確な答えはないように感じた。様々な要素、環境が重なった結果だろう。
    ただ、金融機関に完全に見捨てられなかったこと、技術のキーマンが残っていたことはポイントかもしれない。

    無理やり人間物語にしてはいないか?

    奇跡の椅子HIROSHIMAは最低価格で約八万円。今後は値上がりが予想される。今のうちに購入するのが良いかな?

    読了120分

  • 【倒産間際の企業が椅子の魅力で再生するまで】倒産寸前だった広島の家具メーカーが、アップルに認められるような素晴らしい椅子を生み出し、再生することができたのはなぜか。

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著者プロフィール

一九六二年横浜市生まれ。広告代理店
勤務などを経て八九年より執筆を開始。
主題は多岐にわたり、人物ルポルタージュ、
ノンフィクション、インタビューなどの作品を発表。
著書に『YOSHIKI /佳樹』『全身女優 私たちの森光子』
『五郎丸日記』『それってキセキ GReeeeNの物語』
『虹色のチョーク 働く幸せを実現した町工場の奇跡』
などがある。

「2020年 『M 愛すべき人がいて 愛すべき人がいて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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