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Amazon.co.jp ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784163919652
作品紹介・あらすじ
大好評「まんまこと」シリーズ、ついに第10弾!
子が生まれ、張り切る新米父の麻之助だが、相談事は待ってくれない。
悪友に妻たちまで巻き込み、
時に怠けながら、今日も果敢に揉め事を捌く!
(※よく
みんなの感想まとめ
多忙な新米父の麻之助が、町名主としての責任を果たしながら様々な相談事に奮闘する姿が描かれています。彼は悪友や妻たちと共に、揉め事や縁談、盗難事件など多彩な問題を解決していく中で、成長と絆を深めていきま...
感想・レビュー・書評
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まんまことシリーズ第十弾。
町名主の、町名主見習いの多忙さはあれど、
更に圧し掛かるのが避けられない相談事の多さ。
揉め事、縁談、盗難事件など、今日も麻之助は知恵を絞る。
ふじのはな・・・高利貸しの丸三もついにお虎と祝言を
あげることに。だが幸いに便乗する者の影が。
そして相馬家でも困りごとを抱えていた。
おとうと・・・舅の金吾が大怪我をし、湯治へ。17歳の義弟の
金一がまずはひと月、町名主代理になることに。
更に吉五郎を悩ませる猫探しもあり、麻之助は大忙し。
ああうれしい・・・“思いがけない相談”は“ああ嬉しい”と
思ってみたいという願いをかなえること、その難問に
悩む麻之助は靖五郎と共に火事の始末の場へ赴くことに。
縁談色々・・・縁談を望む者。縁談を拒む者。どちらも叶えたい
麻之助だが、自立したい女性の願いは艱難辛苦。だが、
偶然と時の運が縁をもたらし、縁と縁が結びついてゆく。
むねのうち・・・台所にあった簪は誰の物?そして無くなったのは?
戸惑う一葉。折しも武家屋敷での盗難が頻発していた。
盗人の正体は?麻之助と吉五郎が動く。
だいじなこと・・・流行の風邪で寝込んだ麻之助。
大事なことを忘れている。大事なものが無くなっている?
ある噂が広まり高橋家の玄関は騒然とするが・・・。
皆、少しずつ年を重ねてゆく。
若くて無茶な時は過ぎ、一人前の男になってゆく。
清十郎も名主としてきっちりしているし、
貞だって貫禄が付いてきた。仲良しこよしの時代は過去。
でも、多くの縁が麻之助の支えとなっている。
お気楽者でも、皆から頼りにされ始めているんだ。
「ふじのはな」での、そんな父子の会話は心に沁みました。
その父の宗右衛門が仕事をほっぽいて湯治に行きたいとか、
濃い薬を振る舞うお茶目さがあるところとか、
この息子にこの父にありと、笑ってしまいました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
畠中恵の「まんまこと」シリーズ待望の最新刊ですが、今回も町明主の跡取り息子の麻之助を中心に幼馴染の清十郎、吉五郎とともに町明主にもたらされる、ささいな事件を麻之助たちが解決するというおなじみの内容ながら短編集だけに1つ1つの物語がちょうどよいサイズ感で面白かったです!
続編にも期待したいです! -
江戸の町名主の跡取り・麻之助が、周囲の揉め事を裁く人気シリーズ第10弾。人情味溢れる「クエスト」があふれる日々を麻之助はどう生きるのか—。
読み終えた後、まるでお茶を淹れてホッと一息ついた時のような、温かで穏やかな余韻が胸に広がった。畠中恵さんの「まんまこと」シリーズ第十弾となる本作。シリーズ初読ということもあり、当初は江戸の濃密な人間関係に戸惑いも感じたが、読み進めるうちに、私はこの「八百八町」という巨大な舞台で繰り広げられる、人情という名の「クエスト」にすっかり引き込まれてしまった。
本作で描かれるのは、町名主の跡取り・麻之助のもとに次々と持ち込まれる相談事だ。それは時に、現代的な効率性や論理では解決できない、江戸特有の身分差やしきたりという壁にぶつかる。しかし、そこで立ち止まるのではなく、人と人との「縁」を紡ぎ直すことで解決の糸口を見出す様が清々しい。特に関心を持ったのは、風邪で動けなくなった店子の親子を、周囲が当たり前のように丸ごと世話し、支える場面だ。
現代社会はシステム化され、SDGsが掲げる「誰も取り残さない社会」を目指してはいるが、公的な支援(公助)だけではどうしても手の届かない隙間が生じてしまう。そんな今、改めて重要視されているのが「共助」の精神だ。本作に息づく、気疲れしない程度に当たり前に存在する助け合いの距離感は、まさに共助の理想形そのものであった。「困ったときはお互い様」と笑い合える関係性が、これほどまでに羨ましく、尊いものに見えるとは思わなかった。
その共助の中心にいる主人公・麻之助の在り方も興味深い。彼はいわゆる「いじられ愛されキャラ」であり、自分が手柄を立てることよりも、周囲が丸く収まることを良しとする。それでいて自分を卑下することなく、周囲に愛されているという確かな自己肯定感を持っている。この「周囲を立てる心」と「自分を大切にする心」の絶妙なバランスこそが、彼をかけがえのない存在にしているのだと感じた。
私自身、麻之助のように器用に立ち回ることは難しいかもしれない。けれど、もしあの江戸の町に住むのなら、声がかかればいつでも誰かの元へ駆けつける、そんな長屋の仲間の一人でありたいと思う。
この本は、単なる時代小説の枠を超え、今の私たちが忘れてしまった「人と繋がることの豊かさ」を教えてくれた。明日からは、もう少しだけ周囲に心を開き、自分も他人も大切にできるような、しなやかなバランスを意識して過ごしてみたい。 -
内容(ブックデータベースより)
大好評「まんまこと」シリーズ、ついに第10弾!
子が生まれ、張り切る新米父の麻之助だが、相談事は待ってくれない。
悪友に妻たちまで巻き込み、
時に怠けながら、今日も果敢に揉め事を捌く!
(※よく -
「地位は人をつくる」というが、お馴染みの面々もそれなりに様になってきた。そんな中、代理ではあるが新人町名主が登場する。重責を担えば成長するとも限らないようだ。責任と己の力量を客観視できなければ、立場に溺れてしまうらしい。
組織の在りかたについても考えさせられた。優秀なリーダーがきっちりと組織を束ねているのは、とても分かりやすく良い組織に見える。けれども、そのリーダーが抜けるとたちまち混乱する。リーダーが迷走したら歯止めが利かない。
「うちのリーダーは出来が悪い」と、部下が愚痴をこぼしながらも一肌脱ごうと働いてくれる。そんなリーダーのいる組織の方が、健全なのかもしれない。
人のつながりを大事にする。人に任せられるものは任す。個人的な能力よりも、大切なことのようだ。持ちつ持たれつが機能している場所は健やかな空間、そう感じた。 -
「ふじのはな」と「ああうれしい」のお話が好きだった。シリーズが始まった頃はやんちゃなお気楽息子だった麻之助達が、結婚して子どもができて親の跡を継いで、自分たちも次の世代に引き継ぐ立場へ向かっていく…「昨日と同じ毎日は続かない」という言葉の重みがあったし、1作目からずっと読んでいるからか、麻之助が感じた寂しさやもどかしさにも共感する。麻之助、吉五郎、清十郎達をこれからも見守っていきたい。
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今回も町名主のもとにはやっかいごとが次々と持ち込まれる。それらを丸く収め、鮮やかに解決策を見出していく麻之助の活躍にほっこりさせられる連作短篇です。
麻之助、お気楽に見えて相当に悩みながら頑張っているのに、それでも叱られてばっかりなのが少々不憫かも。でもその気安さが町の人にとっての魅力でもあるのでしょうけどね。今回はどれもこれもやっかいな困りごとではあるものの、顛末はどれも平和ですっきりします。
お気に入りは「縁談色々」。女性の生き方にほぼ選択肢などなかったであろう時代ですが、もちろんこういう考え方の女性もいたはず。女性は嫁いで当たり前、親や夫の支えがなければただ生きるだけのことに並々ならぬ努力が必要だという苦しさを感じましたが、一人でも生きていきたいという彼女の気持ちを否定しない麻之助が素敵。そしてうまく落ち着く解決も見事。 -
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【父になった麻之助、裁定の腕も上げる――?】麻之助もとうとう父に。お気楽ぶりを封印し(?)、今日も町の人々の相談に知恵を絞る。「まんまこと」シリーズ、ついに第10弾!
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緩い謎解きのような感じで、いろいろ問題が起こって、スマートではないけれどうまいこと丸めて解決してしまう、ほっこりする物語が多い。みんなが不幸にならない、今の世の人が読んでも納得のいく解決策で、よく思いつくなぁと読んでいて楽しかった。
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麻之助は相変わらずたよりないふりをしてきれる
丸三の婚礼 猫を探すなどいろいろあるが周りを上手く使って解決する 名主になるのも遠く無い -
丸三とお虎、吉五郎と一葉それから明水さんとお秋さん(*^^*)決まる時にはとんとんと…(*´∀`*)でもいつも、麻之助とふにが出てくる場面が一番好き!
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このシリーズあまり頭に入ってこない。町名主がどういう役目かわかってないせいかも。
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面白いんだろうけど、畠中さんの小説はこの頃設定が複雑で頭に入ってこないことが多い。
結局何だったんだ?ってなる。 -
麻之助、ちょっと忙しすぎないか?と言うぐらい忙しい。
しかも気がつけば、養父が怪我して箱根へ。義理の弟が仕事継いで頑張っているけれど……。
女性だけの集まりも、一葉が居なくなったら無くなっちゃうと思いきや、こっちは続きそうですね。 -
巻を重ねて、麻之助がしっかりしてきた。今回は相馬家の登場が多いように思う。かわりに八木家はあまり出てこない。流石に歳をとって、立場も違う3人で何かを行うことが少なくなってきたのかもしれない。麻之助のお父さんが、そろそろ隠居したいと言い出したし、これからも変わっていくんだろうという一冊。
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まんまことシリーズの最新刊。
今回は割と結婚の話が多かったようにも思う。
多分ことの顛末はその辺に落ち着くのかな?というのと概ね外れていなくて安心して読める1冊。
著者プロフィール
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