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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784163919713
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
人は時に、自らの責任を回避するために嘘をつくことがありますが、その嘘が引き起こす出来事が身近な日常に潜んでいることを描いた短編集です。5つの連作からなる物語は、定年退職した元刑事のもとに舞い込む事件を...
感想・レビュー・書評
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人は、責任回避のためや真実を隠すためなどに、とっさに嘘をつくことがあります。
けど、その嘘のせいで、もっとたいへんな出来事が引き起こされてしまったらどうしますか?
嘘をついたのが隣人で、あなたが嘘から起こった事件に巻き込まれることになったら。。?
5つの短編が掲載されていて、どれも身近な日常で事件が起こります。
お話のタイトルは、
かくれんぼ
アイランドキッチン
祭り
最善
嘘と隣人
お話を読み終わった時、タイトルの意味が分かります。
人は案外弱い生き物で、可愛いやつなんです。。。
日常の細部からお話を組み立てていくアプローチは、女性作家らしくてきめ細やかなつくり、と言ってしまって、今どきのコンプラ的に大丈夫ですか?
いずれにしても、芦沢 央さんのような素晴らしいストーリーテラーの作品が読めることは幸せだなと思いました。
読福、読福♡ -
芦沢央さんの新作。
平良正太郎という元刑事が退官後に出会った五つの事件。
連作短編集です。
現代の社会に本当に起きていそうな事件が五編です。
「祭り」の不法入国していたベトナム人の青年二人の話が一番心に残りました。
以下、各短編の前半のストーリーですが、軽くネタバレしていますのでこれから読まれる方はお気をつけください。
「かくれんぼ」
たまプラーザ駅で正太郎の自転車を突然孫の五歳の司の友だちリョウくんのママを名乗る女性に貸してといわれ自転車が返ってこなくなります。
そのママ友はその後離婚調停中の夫にDV被害を受け、ストーカーに遭っていたことがわかります。
その日の夕方ママ友が追いかけて来た夫に刺されます。
夫は妻の居場所がなぜわかったのか…?
「アイランドキッチン」
正太郎はホームセンターで種をみていたら家庭菜園がしたくなり「退職金で家を買おう」と不動産屋を訪れます。
そこで勧められた8階建てのマンションには昔、正太郎が担当した自殺事件のあった部屋でした。
正太郎は思い返します。
あれは本当に自殺だったのか…?
「祭り」
正太郎は妻の澄子と一緒に七階建ての中古マンションに引っ越しします。その時、想い出していたのは六年前の事件でした。引越センターのアルバイトをしていたベトナム人青年が自殺して死体を遺棄された事件でした。
ベトナム人の不法入国していた青年の心の清らかさが痛ましいと思いました。
「最善」
正太郎の妻の澄子と最近友人となった水口沙知の夫の水口大悟が電車の中で痴漢容疑で逮捕されます。しかし水口より怪しい男が他にいたのにその男は逃げてしまい、水口が代わりに逮捕されたので、真犯人を捕まえてほしいと元刑事の正太郎に頼んで欲しいと澄子は沙知に言われ、正太郎に事件のことを話します。
これは一番わかりやすくて面白かったです。
「嘘と隣人」
正太郎は同じマンションの住人である岡野に「刑事さんですよね。知り合いのお嬢さんが変な人にツイッターで脅されて困っているので助けてほしい」と頼まれます。
知り合いというのは篠木理絵というベビーマッサージの先生でした。
正太郎は自分は退官したので捜査はできないからと言って現役時代タッグを組んでいて、今は探偵事務所を開いている吉羅を頼ってみましたが…?
SNS時代の今は、こういった事件も本当に起きているのかなと思いました。 -
引退した元刑事、悠々自適な生活だったはずが近所からの相談事など不穏な出来事に遭遇にする #嘘と隣人
■きっと読みたくなるレビュー
本作は定年で刑事を引退した男が主人公の連作短編集。リタイア後に夫婦で悠々自適な生活を送っていたはずが、ご近所さんからの相談事や様々な出来事に遭遇する。はからずも他人のトラブルに巻き込まれていくという流れ。
毎度のことですが、芦沢先生のとつとつと綴られる文章は美しいですね。読んでるだけで癒されちゃうんです。ミステリーの味わいとしても、何故こんなことに…? となっているところに、鋭い角度で真相を差し込んでくる。
ハッとさせれつつも後味が悪いってのがイイですよね! ストーリーが引き締まって読み味も抜群です。
■短編ごとのレビュー
○かくれんぼ 【おすすめ】
歯医者かえりに娘のママ友に出会うも、急に自転車を貸してほしいと依頼された。しばらくしても連絡来ず困っていたところ、ママ友は執行猶予中の元夫に襲われる事件にあっていた。元夫には居場所を知られていなかったはずだが…
まず家族の絆を感じられて素敵。父、妻、娘、孫とそれぞれの立ち位置が目に浮かびますね、いい家族です。真相を洞察力鋭く導くさまはお見事、そしてこのゾワゾワ感が好き。
○アイランドキッチン
正太郎が不動産屋で物件を探していると、かつて現役警察官時代に関わったマンションに巡り合う。当時、自殺と処理されたある事故を思い出すのだが…
結構込み入ったプロットだと思うんだけど、さすがよくまとめられてましたね。不動産って高額な買い物ですよねー、実際トラブルもよくありそうで怖いよ。
○祭り
マンションに引っ越すことになった正太郎、引っ越し業者による作業が始まっている。正太郎の刑事時代の事件、外国人引っ越し業者の顛末を回想する。
弱者の集まる場所にこそ人間の醜悪な部分があからさまに出ていて、現代でもリアルにありそうで切ない。タイトルとのギャップに胸が苦しい。
○最善 【おすすめ】
妻の友人から相談を依頼される、夫が痴漢の嫌疑をかけられてしまったのだ。夫は現場で犯行を認めて、示談を受け入れると言っていたものの、実際は犯行を行っていないという。正太郎は真犯人を探すのだが…
何と言う真相…、そのまま相棒あたりでテレビドラマになりそうですね。よく作りこまれたプロットが素晴らしい。
○嘘と隣人
同じマンションにすむ隣人からの相談事、SNSで脅迫めいたことをされているという。正太郎は探偵事務所をやっている刑事時代の同僚に相談する。
様々な立場から切なる想いを描いた人間ドラマ、読み終わると温かい気持ちになりました。
■ぜっさん推しポイント
主人公である元刑事の正太郎が素晴らしいのよ。もし映像化されたらこのシブいキャラは誰が演じるのがいいんだろう。
また正太郎とその家族、元同僚との微妙な距離感がイイんすよね。もう他人のトラブルに巻き込まれなくても良くなったと安堵していたのに、過去の事件を思い出すことでヒントを得つつ、現在起こっている謎を解決していく。その横顔を家族たちが見てる空気が伝わってくるんすよ。
いつもの通りゾワっとさせてくれるイヤミスでもあるのですが、リタイア後の生き方にも光を当ててくれる、心が温まる作品でもありました。 -
うわ〜面白かった!
ゾワッとする短編集がお得意な芦沢さん♪
今作は定年退職した元刑事の元に舞い込んできた5つの話からなる連作短編集でした!
読みやすく 全然派手さはないのにじんわりくる〜〜。
ゾワッと度は低めだけど、絶妙にうわぁぁ〜〜な感じ。
レビュー見てると 物足りないとの言葉もチラホラ見るけど、個人的にはとても面白かった!
知らなければ良かった事ってままある事。
まさに開けてはならないパンドラの箱を開けてしまったお話。
何か失敗したり困った事が起こった時、誰でも隠したり、なんとかごまかそうとしたりするものだよな〜。
そういう心理が身近でリアルで、だからこそ うわぁぁ〜だった。
特に印象的だったのは「最善」。
主人公の平良さんでシリーズ化もありかも♡-
本とか映画って、観る人や読む人によって価値観違うのが面白いですよね!ここでこの人はこう思ったんだ、とか新しい発見もありますし♪
てか、これ直...本とか映画って、観る人や読む人によって価値観違うのが面白いですよね!ここでこの人はこう思ったんだ、とか新しい発見もありますし♪
てか、これ直木賞候補でしたっけ?!2025/09/09 -
ゆきさ〜んᐕ)ノ
そうですよね〜!こういうレビュー見てると ほんとみんな感性違うんだなぁ〜って思います。
ブクログとかって 忖度なく感想書か...ゆきさ〜んᐕ)ノ
そうですよね〜!こういうレビュー見てると ほんとみんな感性違うんだなぁ〜って思います。
ブクログとかって 忖度なく感想書かれてる方が多いし、同調圧力とかもあんまないので あ〜こういう捉え方もあるんだ〜とか知れてめっちゃ面白いです♪
そうですそうです〜!該当者なしの時の直木賞候補作でした(;・д・)2025/09/09 -
確か、『夜の道標』に出てくる刑事さん?が主人公でしたっけ?
『夜の道標』は未読ですがこっちを読んでも問題なさそうですね^_^確か、『夜の道標』に出てくる刑事さん?が主人公でしたっけ?
『夜の道標』は未読ですがこっちを読んでも問題なさそうですね^_^2025/09/09
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芦沢央さんの作品は2冊め
やっと図書館の順番がきました
(7ヶ月待ちました)
定年退職した元刑事、平良正太郎が「嘘」が隠された事件の真相を解明していく5つの連作短編集
人は問題に直面した時に最善の方法だと思い、嘘をつく
つい口から出てしまった嘘
自分に都合のいい嘘
でもどこか違和感がでてくるんでしょうね
「嘘」だから…
私が一番印象に残ったのは
「最善」
やっていない痴漢事件な容疑者として逮捕された沙知の夫
どうして?
どうなる?
引き込まれました
正太郎が真相にたどり着いた時、誰もが予想しないとんでもない結末になります
取り返しがつかない人生
ブルッとしました
なんとも言えない気持ちです
初めて芦沢央さんの作品を読了した時に、感じた気持ちに近いような…
読後感はいいとは思えないのに、私はしばらくしたらまた芦沢さんの作品を読みたくなるんだろうなと思いました
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芦沢さん、何か引き込まれますね。
ゾワゾワっとした気持ちになりますが、読んじゃうとやめられなくなりますね♪
この本は未読でした。
芦沢...芦沢さん、何か引き込まれますね。
ゾワゾワっとした気持ちになりますが、読んじゃうとやめられなくなりますね♪
この本は未読でした。
芦沢さんは、作者名で、未読の本を見かけたら買っちゃいそうです(∩ˊᵕˋ∩)・*2026/02/04 -
ともちんさん♪
サクサク読めます
そして
「どうして?」
ってなっちゃう(-.-)
読んでみて!!
ともちんさん♪
サクサク読めます
そして
「どうして?」
ってなっちゃう(-.-)
読んでみて!!
2026/02/04 -
まきさん♪
ゾワゾワっとしてほしいですが
連作短編集です(*^^*)
サクッとゾワッと終わります(^_^;)まきさん♪
ゾワゾワっとしてほしいですが
連作短編集です(*^^*)
サクッとゾワッと終わります(^_^;)2026/02/04
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3.4
定年退職した元刑事の推理。連作5篇。「最善」が印象に残った:痴漢容疑をかけられた夫の真実を知ろうとする妻。2025年上半期直木賞候補。
初読の作家です。直木賞候補ということで手に取りました。サクサクと読める連作でした。 -
定年退職した元刑事の正太郎の日常は平穏かに思われたが、身近に起こる出来事が過去の捜査した事件を蘇らせる。
ちょっとしたことが事件となることも…
関わらずにいれば、知らずにいればよかったのか…
5つの連鎖短編。
○かくれんぼ〜正太郎の娘のママ友のストーカー化した元パートナーが現れたのは…。
○アイランドキッチン〜正太郎が家を買おうと物件を見に行ったところは、以前自殺のあったマンションで…。
○祭り〜引っ越し業者のやりとりで、技能実習生の事件を思い出し。
○最善〜正太郎の妻の知り合いの夫が痴漢冤罪であった裏側にはもうひとつの事件が。
○嘘と隣人〜同じマンションの住人から相談されたのは、知人がSNSで誹謗中傷や脅しにあっていると。
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定年した刑事を主人公にしたミステリー短編集で、隣人や知り合いの不可解な謎を解決するといった内容でした。
個人的には好きな作家である芦沢さんの作品であり、最近だと本格からSFものまで手がけている印象でしたが、割と今回は王道寄りな作品でした。
謎解きに関しては、どうしてその謎が生まれたかを探る「ホワイトダニット」であり、その謎の原因に関しては芦沢さんらしく後味の悪さがあって、イヤミスっぽくて良かったかなと思います。 -
第173回直木賞の候補作に選ばれた本作
そう、あの第173回です!
「該当作なし」となった第173回です!
「該当作なし」ってバカじゃねぇーって思った第173回です!
あ、その話はもういいですね
「該当作なし」ならそれはそれで仕方ないです
そういう結果ですから
あ、だからその話はもういいですね
とにかく候補作に選ばれた本作です
で、あまり評価も高くなく、物足りないのという意見もちらほらと見かけます
期待値低めで読んでみましたが面白いじゃん!
普通に面白いじゃん!
私的には『ブレイクショットの軌跡』『踊りつかれて』より評価高いじゃん!ってね
(ま、これは好みの問題ですけどね)
だったら『嘘と隣人』に直木賞をあげてもよかったんじゃないの?
別に『ブレイクショットの軌跡』でも『踊りつかれて』でもいいですよ
ったく!
「該当作なし」ってバカじゃねぇーの!
まだ言ってやがる┐(´д`)┌ヤレヤレ-
shintakさん
本屋さん、陳列しまくって売って売ってしてやれ〜!ですよ
( ゚д゚)ハッ!
けど、私は図書館派なので購入しない…shintakさん
本屋さん、陳列しまくって売って売ってしてやれ〜!ですよ
( ゚д゚)ハッ!
けど、私は図書館派なので購入しない…2025/10/02 -
ultramanさん
ウルトラ図書館の貸出カード作っておいてくださいm(_ _)m
で、本は図書館の元払いで発送お願いしまーす!
返却は着...ultramanさん
ウルトラ図書館の貸出カード作っておいてくださいm(_ _)m
で、本は図書館の元払いで発送お願いしまーす!
返却は着払いでいいですよね!2025/10/02 -
2025/10/02
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直木賞候補作。日本推理作家協会賞を受賞した『夜の道標』で活躍した平良刑事が、定年後に隣人たちの事件に巻き込まれる短編集。
『夜の道標』がとても印象深い作品だったので、平良刑事が主人公のこの作品を楽しみにしていた。
確か『夜の道標』の時はまだ40代くらいだと思ってたのに、もう定年?っと、ちょっと驚いた。
大事件というよりもママ友、SNS、痴漢冤罪など身近な出来事の延長にある事件ばかりで、表向きはいい人ぶってても裏では…という人たちが出てきて、自分が巻き込まれる可能性だって充分にあるのではと、考えさせられた。
今回の直木賞候補作はみんな気になるものばかり。まだあと3作品は未読だけど、どの作品が受賞するか今から楽しみ。
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私も3年前に読んだから、半地下のこととか当たり屋のことばかりが印象にあり、平良刑事のことはあまり印象はなかったけど、そういえば窓際に追いやら...私も3年前に読んだから、半地下のこととか当たり屋のことばかりが印象にあり、平良刑事のことはあまり印象はなかったけど、そういえば窓際に追いやられている真面目な刑事さんいたよなと、あらすじを読んで思い出しました。
短編集だからすぐに読み終わりますよ。
私はこの作品よりも『夜の道標』のほうが好きです。2025/07/04 -
平良刑事、別作品でも登場してるんですね。情報ありがとうございます。「夜の道標」も読んでみようと思います。今回の直木賞ノミネート作は、私も気に...平良刑事、別作品でも登場してるんですね。情報ありがとうございます。「夜の道標」も読んでみようと思います。今回の直木賞ノミネート作は、私も気になる作家さん&作品が多いです。楽しみですね。2025/07/10 -
mysnavi さん、おはようございます。
『夜の道標』とても印象深い作品です。ぜひ、読んでみてください。mysnavi さん、おはようございます。
『夜の道標』とても印象深い作品です。ぜひ、読んでみてください。2025/07/10
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とっさについた小さな嘘が事件を引き起こしてしまう。こんな事が隣で起こったら…と、怖くなる。
帯には「地獄は始まる あなたの隣の悪意から」とあるけど、私は悪意はあまり感じなかった。悪意がないのなら、私も可能性があるな…と。
リタイアした元刑事の平良。捜査権がない中、犯罪の匂いを嗅ぎ分けていくのがプロだなと思った。刑事っていう仕事は職業病が抜けないのだろうな。 -
すぐ読める。5つの短編。都合の悪いことを隠すためのとっさの嘘。壁に耳あり、障子にメアリーちゃんで、いつかは露呈する。こわいこわい
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短編集。
退職した元刑事、平良正太郎が過去に捜査した事件をふとした瞬間に思い出し隠された真実に気付いたり、リアルタイムで起きている事件を刑事の目で見て真相に辿り着く。
正太郎は退職して妻の澄子と穏やかに生活しているのに、いつも刑事として謎を解いている。元刑事は色んな事が気になってしょうがないのか?それとも事件が正太郎を呼んでいるのか?刑事の性なのか?そんな正太郎だけど、お茶目な一面もあり、可愛いおじさんだなと思う。私は刑事の一面とお茶目な一面を持つ正太郎が好きだ。ギャップがいい。
どの話も面白いのだけど、後味が悪い。自分の保身のために何でもするのが私的にはダメだ。人間の醜い部分を見て話が終わるので、私は読了後しばらく嫌な気分のまま。
短編だから仕方ないけど、もう少し話が長くてもいいかな。話がすぐ終わってしまって物足りなさを感じます。でも面白かったから星5です。 -
芦沢節炸裂のミステリ短編集でした。
言い方は悪いけど、事件の結末を知ると
嫌な気持ちになる。
イヤミスというジャンルなのだが、この気持ちが
たまらないのです。
読後感が病みつきになるし、人間のちょっとした
悪意が露呈する部分を上手く掬っている印象です。
「夜の道標」では、窓際に追いやられながも、事件に真摯に立ち向かったベテラン刑事の平良だったが、今作では、定年退職後の生活が描かれている。
直木賞候補の一冊です。
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周りがみんな裏の顔がありそうで少し怖くなりました。
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自分本位の嘘が思わぬ結果になっていく…嘘がキーワードの連作短編です。
他人の気持ちを思いやれない身勝手さに、読んでいて嫌な気持ちになりますが、真面目で飾りのない主人公にうまく中和されていました。
シリーズ化したら、また読みたいです。 -
連作短編集。
定年退職した元刑事が主人公。
退職後の悠々自適な
生活を送ろうと期待しつつも、
日常の中でちょっとした事件や相談に巻き込まれ、
そのたびに、刑事だった頃の事件とリンクする、
ストーリーが出来上がっている。
とても読みやすく、ミステリー要素も満載。
職業病というか、体に染みついた刑事の感は、
なかなか冴えわたり、
のんびりとした生活はもどかしいだろう。
探偵事務所、たぶんこのまま手伝いそう。
そして、続編、あるいはシリーズ化になりそう。
期待したい。 -
第173回 直木賞候補作品に選ばれたので読んでみました。
今回の直木賞はミステリ多めなのでしょうか??
私の中で芦沢央さんは、すっかり“間違いない著者”の一人です。
今回の「嘘と隣人」も、期待を裏切らない面白さでした。
5つの短編が収められていますが、どの作品にも通じているのは「人間って、曖昧なものに白黒つけたがる生き物だなぁ」ということ。特に、大切な身近な人ほど、わずかな違和感さえも放置できなくなるんですよね。
その裏にあるのは、「私の信じているあの人は、きっと悪いことなんてしていない」という信じたい気持ち。事実を知れば、その潔白を証明できる――そう思い込むからこそ、必死になるのでしょう。
でも、真実を知った先に待っているのは、必ずしも救いのある結末とは限りません。
時には、信じたかったその人の「裏の顔」を見せつけられることだってある。むしろ、曖昧なままの方が幸せだったのかもしれない…。
「かくれんぼ」と「最善」を読みながら、そんなことを考えました。
人間は、追い詰められると本能的に自分を守ろうとします。普段なら絶対にしないようなことに手を伸ばし、火事場の馬鹿力のように行動してしまう。身を守るためなら、平気で嘘もつくし、知らないふりもできる。そこに、じわりと滲み出る人間の怖さを感じました。
でも――そうやって隠したものも、いつかは静かに暴かれていくんですよね。
著者プロフィール
芦沢央の作品
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感想 :

芦沢さんも最近読めてないなぁ。
芦沢さんも最近読めてないなぁ。
ぜひお読みください。
ぜひお読みください。
まだこの辺りの図書館では買ってくれていないことが判明!
図書館に抗議です笑!
まだこの辺りの図書館では買ってくれていないことが判明!
図書館に抗議です笑!